Silent Song DiaryINDEX|past|will
そこは「道具で逃げる」ことが不可能な 場所だった。 …だから、ひたすら足で、 逃げ回って、必死で逃げ回って 必死で助かりたくて でも私の足は遅くて 逃げてる私をあざ笑うかのように 追ってくる敵の数は増えていって 私の体力はどんどん削られていって、 そこは助けにきてもらえる場所じゃないって わかってたけど、 無我夢中で、 必死で連れに対して「助けて」って メッセージを送ろうとした。 助けをよぼうとしてた。 ・・・でもその声は届かなかった。 その声を届ける間もなく、 殺された。 ショックで呆然とした。 でもそんな私に追い討ちをかける 傷つく出来事があった。 「死んじゃった…;;」 って、死んで死体になり、仰向けになりながら、 連れにメッセージを送った。 その後、一緒に狩りをしていた サークル員がその場所にきてくれた。 (大丈夫?) (元気だして;;) 普通、一緒に狩りをしていた人が 死んだらまずこう言う。 ・・・・少なくとも私なら言う。 …でも私を気遣う言葉を言う人は 誰一人といなかった。 代わりに私に投げかけられた言葉は、 「(帰るなら重いから) ドロップした荷物もってって^^」 …だった。 その一人の言葉と、地面に置かれた アイテムを契機に、 他のメンバーもポイポイと アイテムを地面に置き始めた。 私は、信じられなかった。 人に対して思いやりの強い子だと思ってた 子さえ、置いた。 …でも必死で理性を保って、 ボロボロにショックを受けて傷ついた心で 無言でアイテムを全て集め歩いて、拾った。 …惨めだった。 「あー、楽になった^^今まで重たくって。」 言いだしっぺはそう平気で言った。 高レベルで死ぬことの痛さを辛さを 皆知ってるはずなのに、 なんでこんな心無いことができるの?? 相手の心情を思いやる気持ちすらないの?? 私はそんな気持ちで一杯だった。 (皆、私が死んだこと、 知ってるんだよね?) 私は信じられない気持ちで 連れにメッセージを送った。 (うん;;) 連れから返事がきた。 私は一人、呆然自失として、 死んで空腹ゲージ0%の状態で、 沢山の重たいアイテムをもたされて帰った。 「お疲れさま〜^^」 皆は私を【笑顔】で見送ってくれた。 一緒にきてた連れは、 アイテムこそ置かなかったものの、 その様子を止めることも、 狩りを中断して、酷くショックを受け、 泣いている、私のフォローをしようとも してくれなかった。 そのまま何事もなかったように その後、皆と狩りを続けてた。 ・・・・・。 私は直後、そのサークルを抜けた。 私のネトゲのブログには 「日記を休止することと、 このブログ自体を削除するかもしれないこと」 と、 「最後のお礼と挨拶メッセージ」を書き残した。 パソコンの電源を落として、 ボロボロ滝のように出る涙をタオルで拭って、 ベッドに横になり、 冷蔵庫にあった 試食品のお酒を飲んだ。 涙は止まらなかった。 連れに電話してた時、 泣きながら、嗚咽しながら、 笑った。 あはははは…。 あはははは…(⌒▽⌒) こんなアクション初めて(笑)。 泣きながら笑うなんて(笑)。 「思いやり」って一体なに?w もちろん、死んだのは私の責任だけどさ。 もう連れさえも信じられなかった。 【サークルのリーダー】としても、 【私の恋人】としても、 彼は私の「ココロ」を救う行動を してくれなかった。 守ってくれなかった。 … もう信じられなくなった。 私の心の扉は深く傷ついたせいで、 閉じてしまった。 連れは 「そっちに行きたい。 側にいてあげたいよ;;」 って言ってくれたけど、 側にいて欲しいとは思わなかった。 返って、「こないで欲しかった」。 今もそう思っている。 私は一人でいい。 こんなことなら、「一人」でいい。 リアルの私の命はあるし、 ゲームの私の命も(ゲームだから)戻ったけど、
静花
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