Don't be afraid - 2003年12月09日(火) 「あなたはいつも避けるけど、あたしにとっては大切なことなの」。そう言ったら、デイビッドは答えた。「僕だっていつも考えてるよ。きみと僕のこと」。 そして将来のこと。 デイビッドは、その信仰の家族がそうであるように、とても絆の強い家族の中で生きてる人だ。両親の生まれた国にいる親戚やおばあちゃんとおじいちゃんが生まれた国にいる親戚、そういう人たちとも頻繁に会ったり話したりするほど仲がいい。そしてその強い繋がりの根底にあるのが信仰であることは紛れもない。たとえデイビッド自身が信仰深くなくたって、家族愛の強さはその信仰のカルチャーだから。 デイビッドは、恐れてるのかもしれないって言った。「あたしがシリアスになること?」「僕がシリアスになること」。 シリアス=結婚。デイビッドにとっては。 デイビッドのお母さんはデイビッドに結婚を促してる。 同じ信仰の人との結婚を。そしてデイビッドはその望みを裏切ってお母さんを悲しませたくない。なんの歪みも曇りもない家族の絆に傷をつけたくない。多分。 わたしにはない気持ちだから、ゴミくずみたいな自分の家族なんか愛したことないから、家族より友だちのほうがいつも大切だったような人間だから、それだからこそ、普通に自然に家族の愛が大切なデイビッドの気持ちをわたしは尊敬もするし尊重もするし、理解も出来る。 だから結婚なんかしなくていい。 一緒に暮らしたいけど、夢だからいい。 ただ、「つき合ってる人はいるけどボーイフレンドじゃないの」って、聞かれたらそうしか言えないのが歯がゆいだけ。木曜日にだけ会うことも、週末には会わないことも、ガールフレンドじゃないから仕方ないやって思い込もうとする自分が素直じゃなくて嫌なだけ。そういう中途半端で不自然なのがわけわかんなくて重苦しいだけ。 木曜日にだけ会うってのは自分も妙だと思うって、デイビッドは言った。「だってあなたが週に一度会うってのがいいって言ってたじゃない」。わたしもそういうのがいいって初めは思ってたけど。 「会う日を木曜日に決めるってのをやめようよ。それに最近は週に一度以上会ったりしてるだろ? 木曜日は忘れよう」。それからデイビッドはそう言った。 何かを壊さなくちゃ新しいことが生まれない。多分そういうことはたくさんある。 木曜日の人。タンゴはデイビッドに会う前に踊るダンス。 それが壊れて何かが生まれるなら、何かが変わるなら、壊れることを受け入れようかな。 Don't be afraid. あなたもわたしも。 -
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