心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2002年09月13日(金) 非日常 (僕らはいつも酔いを求めているんだ)

帰ってくると朝刊が届いている、という生活からの出口がやっと見えてきました。
順調に行けば(あんまり行きそうもないですが)、月曜日はお盆以来の休みになりそうです。「大変な生活なのではないか」と言われることもあるのですが、実はアルコホーリクにとってはそれほどツラい生活でもないのです。仕事に没頭していると言えば聞こえはいいのですが、実は仕事に酔っているだけってこともあります。
極端に忙しくて、日常のことはそっちのけ。 てんやわんやの大騒ぎの日々ってのは、実は毎日飲み暮らして、毎日が非日常のアル中の世界とかなり似ている部分もあるのです。

「僕らはいつも酔いを求めているんだ」

先行く仲間の言葉が思い出されます。
酒でなくても、薬物であれ、ギャンブルであれ、日常からの脱却・非日常を求めることに変わりはありません。時にはそれは「恋愛」であったり、「過度な趣味へののめりこみ」だったり、場合によっては自助グループの活動にかこつけた「脱出」なのかもしれません。日常のレベルでは「陰口」とかも、のめりこみやすい対象です。たまたま「酔っ払いやすい」対象がアルコールだっただけで、どんな行動障害がおきていても不思議ではなかったはずです。 だから、「酔いを求める」原因を自分の中から取り除く作業を続けていかないと、何も変わっていないことになるのかもしれません。
(ということを、非日常にどっぷり使っている人間が言っても説得力がまるでないけど)。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加