心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2002年10月06日(日) 脱穀してきました。

最初から農協に供出するつもりだった田は、代理耕作を頼んでいるので、コンバインで処理済みです。
今日やったのは、自家消費用の天日干しのぶんだけです。 でも理由は知りませんが、追加で供出することになったので、5俵ほど用意しました。 最近は米の値段も知りませんが、これで5万円ぐらいにはなるのかな? 実家は機械も新しいのは買わず、古いのをだましだまし使っています。 苗も種から育ててるし、薬代がもったいないから減農薬で(現実問題として無農薬は無理)、その5万円はそのまま収入にできるのでしょうが、これがもっと積極的に農業をやる人で、機械を買ったりすると、そのローンに大半が消えていくのでしょう。

一年間の総労働量からすれば、米なんて買ってきたほうが絶対お得です。
じゃあ、なんで手伝ってまで続けているのかというと、この安曇野の田園風景を次世代まで残したいという気持ちもあります。 以前県の北部の街を訪れたとき、国道の両側に耕作放棄された田が延々と続いていて、その風景がとても寂しく悲しかった。 ひとつの田が耕作放棄すると、周囲が迷惑するんですが、皆でやめちゃえば文句を言う人もいないのかな。

あと、一年中ブラインドを閉めて、蛍光灯の下で仕事をしている人間にとって、肝臓がグリコーゲンを分解するまで体を動かせる数日でもあるんです。 まあ、実際の営農は、兄と母がこまめにやっていてくれて、僕は無料で動員できる労働力に過ぎないんですが。



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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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