曇りです。
朝。 昨日買ってもらった、レインボウ(=虹)の絵が プリントされている服を着たかった。
「レインボウどこ?」
「お洗濯したよ。ほら、おそとに干してあるよ。」
「え〜!?」 着たかったのに、ショックだった! 思い切り泣いてしまった。
ククリが赤い服を持ってきた。「これはダメなの?」
「やだやだ!」く〜ちゃんは納得いかない。
ククリは裁縫箱を取り出した。 赤い服にチクチクと縫い物をしていた。
「ほらっ!レインボウ出来た!!」
刺繍糸で作ったレインボウでした。 色が3色しかないけど。
く〜ちゃんは、ちょこっとだけ満足し、着ることにしました。
「ほらカワイイ!」ククリは喜んでいました。
夜、秀パパに 「ほら、レインボウの刺繍だよ!」とククリが自慢げに言いました。
しかし… 「七色じゃないよ。虹じゃない。レインボウ、ちが〜う!!」 と意地悪なことを言われました。
「うえ〜ん!」レインボウなの!!悲しくて涙が出た。
「そ、そうだね…レインボウ…。」 秀パパ、しぶしぶ認めたようでした。
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