Onry Me
DiaryINDEXpastwill


2004年05月16日(日) 「世界の中心で愛をさけぶ」を観て思う

「世界の中心で愛をさけぶ」を観てきました。
で、感想はと言うと・・・・

久々に泣ける映画でした(汗)

どれくらい泣けたかっていうと、鼻水が垂れるくらい泣けました(笑)
・・・なんだか、とてつもなくヘビーというか悲しい内容の
映画だったけど、色々と心に残る良い作品でした。

多分、世の中には、こんな状況で最愛の人との別れを強いられている
人たちも大勢いるわけで、そんな最愛の人を亡くす悲しみに比べたら、
例えば好きな人と何かしらの事情があって別れなければいけないとか・・・、
そういった事が起ったとしても、それはそれで苦しいし悲しいし辛いけど、
朔やアキ達のそれに比べたら、それすらも幸せなのかもしれないなって思えた。
比較してはいけないのかも知れないけれど、普通の別れの場合
別れた相手は今も元気に生きてるわけだから。
例えば別れてお互いに一緒になれなくなったとしても彼女は何処か
別の街で現在も健康に生きて幸せに暮らしているだろうし、これからも
自分とは別の最愛の人と幸せにくらしていくだろうから・・・。

例えば自分自身が彼女の存在を感じる事が出来なくなったとしても・・・、
長い年月を経て彼女の記憶の中から自分の存在が消え去ったとしても・・・、
彼女が幸せに暮らしてくれたなら、それは物凄く幸せな事だし、
多分きっとそれだけで自分も幸せなんだと思う。

映画で登場した山崎努扮する写真屋のオヤジは凄いと思う。
一生をかけて一人の女性を好きでい続けることって、もしかしたら
物凄く孤独なんじゃないかな?とも思うけど、山崎努扮する写真屋の
オヤジはそれでも一生をかけて一人の女性を愛していて・・・、
その気持ちは物凄く良くわかるような気がした。

今までに出会ったことがないくらい好きで好きでどうしようもないとか・・・、
一生をかけて好きでい続けたいとか・・・、
歳を取っても今と変わらずに好きでいられるとか・・・、
・・・例えば、一緒に暮らしたら相手の嫌な部分が見えてくるだろうけど
それすらも愛しく思えたり、歳を取って相手が寝たきりになったとしても
下の世話から、ご飯の準備まで全てをしてあげたい。
彼女の全てが愛しく思える。
それくら「好きだ」って思えるほどの女性と出会ったけど
別れなければいけないとしたならば、どうすればいいのだろうか?
自分に置き換えて考えてみた。
自分も多分、一生その女性のことを考えて暮らしていくかも
しれないかな?って思えた。
「人を好きになるってどういうことなんだろう?」
この年になってもわからないことが多くて未だに悩んだりもするんだけど、
映画を観た後、小説も読みたくなって職場の同僚に借りて読んだら
胸のつかえが少し取れたというか・・・そこに素敵な事が書かれていました。

『自分だけおいしいものが食べれればいい、 
 自分だけ欲しいものが買えればいい。
 でも人を好きになるってことは、自分よりも相手が大切だってことなんだ。
 もし食べるものが少ししかなければ、ぼくは自分の分をアキにあげたいと
 思うよ。限られたお金しかないのなら、自分のものよりもアキの欲しいもの
 を買いたいと思う。アキが美味しいと思えば、僕のおなかは満たされるし、
 アキが嬉しいことは、僕が嬉しいことなんだ。
 それが人を好きになるってことだよ。
 これ以上大切なことが、他にあると思うかい?』

の朔の一言や、

『好きな人と一緒に暮らすことと、別な人と暮らしながら好きな人
 のことを思いつづけることとどっちが幸福?』

ってアキの問いかけに朔が、

『そりゃあ一緒に暮らす方だろう』

って朔が答えるんだけど、アキがその後、

『でも一緒にいると、その人の嫌なところも目にするじゃない。つまらないことでケンカをしたり。そういうことが毎日積み重なっていくと、最初はどんなにその人のことが好きでも何十年後かには、何も感じなくなってしまうんじゃないかしら』

って反論に朔が、

『ぼくならもっと前向きに考えるな。今相手のことがすごく好きだとする。
 十年後にはもっと好きになってる。 最初はいやだったところまで好きになる。
 そして百年後には、髪の毛の一本、一本まで好きになってる。』

って答えるんだけど・・・
この部分を読んで、多分誰かを心から好きになるって事は
そういうことなんだろうなって純粋にそう思えた。

この映画や小説のストーリー自体は正直ありがちだし、たいしたことはないと
思うし実際映画では「絶対にありえないよ」みたいな突っ込み所満載な
シーンが幾つかみられたんだけど、映像や言葉の端々でもの凄くハッと
させられたり、考えさせられたりする場面が多かったです。

そんなわけで是非まだ観てない人は劇場で観てみてください。

平井堅の主題歌も、かなり心に響く良い歌ですよ。

『瞳をとじて 君を描くよ それしか出来ない
 たとえ世界が 僕を残して 過ぎ去ろうとしても
 瞳をとじて 君を描くよ それだけでいい
 たとえ季節が 僕を残して 色を変えようとも
 記憶の中に君を探すよ それだけでいい
 なくしたものを 越える強さを 君がくれたから』

この歌自体が映画の全てを表してるというか・・・。

もう少し映画館が空いたらもう一度観に行ってこようと思います。
って、しっかし我ながら恥ずかしいっすな(笑)
・・・愛について語ってるよ(笑)

ただ、なんというか人生色々とあるけど単純に、
自分は毎日健康に仕事が出来て幸せだなって思えた。

・・・さてと!!そんなわけで明日に備えてそろそろ寝よっと!!

明日からまた一生懸命仕事頑張るぞと!!


パンチョ |MAIL

My追加