日曜日の夕方 いつものように 父の病院へと行くのに バス停へ向かう途中で 雨が落ちて来た。
一枚着込んで来たからそんなに感じなかったけれど 何となく肌寒くて 自然と足早になる。
平日と違って日曜日のバスの乗客は数える程で 繁華街に着くと私ともう1人になってしまった。
赤信号の時、何気に運転手が振り向いて車内を見渡したけれど 2人しか居なくて、ガッカリした事だろう。
雨に光りが吸い込まれて それでなくても寂しい感じなのに 私が降りるバス停より2つ手前で ひとり減って。 運転手と私の2人だけになり まるで貸し切り状態
いつものバス停で私を降ろして、走り出したバスは そのまま誰も乗せずに終点に向かう気がして 後姿に哀愁が漂ってるようにも見えた。
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