2001年11月15日(木) |
食事させる事しか出来なくて |
父の入院する病院へ通うようになってから早5週間が過ぎた。
買い物は別として、夜になってから 外に出かける事が無かったので 昼間とは違った街の顔を見る事が出来て心なしかウキウキしてたりする。 ネオンや店の看板の灯りや ライトアップされたショーウインドゥは バスの中から見る風景にして置きたくなくて 途中下車してみたくなる。
そんな衝動をバスに置き去りにして 「今日はどうなっているかな?」と部屋を覗くけれど 何処を見ているのか焦点の定まらない目を泳がせ 何かひとり言を言ってたり 手を振り回してたりしてる。
肺炎は完治してるらしいのだけれど 相変わらず痰から菌が出続けていて それさえ無くなればすぐにでも退院出来るのにと言われた。
いつになったら退院出来るのだろう。
病状や今後の事を詳しく訊きたいと思ったりしても 夕方行く事で、それでなくても忙しい看護婦さんを捕まえては訊けなくて。
固まったように見える足を伸ばす動作をする度、痛がる父に 何か言おうとするのをなだめながらも、残さず食べてくれる父に 「早く退院したいね・・」と呟くのが精一杯だったりする。
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