一橋的雑記所
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2003年05月27日(火) |
そして、鹿さんとの本格的な逢瀬(笑)。 |
さてさて。2日目で御座いますです。
皇室御用達ホテルでの朝食は矢張り。茶がゆで御座いましょう。 近畿では冷や飯を美味しく頂く方法としてそう珍しくもない茶がゆでは 御座いますですが。 (ちなみに己的地元では焙じ茶を粉末状にした「粉茶(こちゃ)」を使用) お代わりの度に新しい器と木蓋で登場されると結構ビビリましたです(笑)。 洋食も、後でメニューを見たら相当そそられましたですが。 流石にトースト(もしくはホットケーキ)のお代わり自由は無さそうだったので、 何となく勝利した気分(をい)。
で。 これといって目的の無い旅で御座います故。 レイトチェックアウトを良い事に。本館ロビーやフロアをうろうろ。 皇后陛下も愛したと言ふ、15分後とに涼やかなメロディを奏でる柱時計や。 コルク張りの蓋を開けると碁盤や将棋盤が登場するロビーの机等を堪能し(笑)。 庭先に出てつれない鹿さんに再チャレンジしてみたりして。 だらだらと過ごした後、それでも未練がましく愚図愚図とチェックアウト。 荷物を預けていざ出陣した先は、広大無辺な奈良公園。 鷺池浮見堂では拍手を打って池の鯉を集めて某友人に叱られつつ。 春日大社へ向けての散歩途上で鹿煎餅を購入。 この時期、雌鹿さんたちはお産の時期で気が立っており。 (友人は重ねて頭突きを喰らっておりましたです/笑) 逆に、生え始めた角も柔らかい雄鹿さんたちは穏やかで。 生え変わった毛並みと斑紋も美しいその背中を好きなだけ撫ぜさせてくれました。 嗚呼……うっとり……(をいこら)。
さてさて。春日大社では若宮祭にちなんだ展示物を宝物殿等で公開中。 ラッキーな事に、つい先日復元されたばかりの国宝・毛抜形太刀を見ることが出来ましたのです、ふっふっふ。 飾り金具の細工は未だ完全には終了しておりませんでしたが (展示終了後に再度復元作業に入るのだそうです)十分美しかったです。 刀身の復元が叶わなかったのが残念では御座いますですが。 これは一見の価値がありますです。
曇りがちで涼しい気候の中での奈良公園散歩は気持ち良いです。 春日大社から若草山を経由して、再々鹿煎餅を購入しては鹿さんと戯れつつ。 手向山八幡宮から二月堂、そして東大寺まで。 拝観料の必要な場所を避けても(笑)、十分見るべきものが多々あって。 特にお水取りで有名な二月堂はタダであの舞台に立って奈良市街地を見下ろせ。 直ぐ隣には休憩所(冷水とお湯が頂けます。湯飲みはセルフで洗う事)もあり。 ゆったりと寛げるので、この辺りを歩くのが、己は大好きなのです。
東大寺の仁王門では。日本各地から修学旅行で来たと思しき小中高生の皆さんが。 ガイドさんの説明を受けながら、盛んにポケットカメラやらケータイやらで。 記念の撮影をしておられましたので、少し吃驚。 春先に来た時には多数見受けられたアジア諸国からの観光客の方を 殆ど見かけなかったのは少し気に為りましたのです。
そうして鹿さんと戯れ、奈良公園の新緑を堪能すること半日。 預けていた荷物を受け取って憧れのホテルを後にして。 猿沢池から興福寺を見上げ(夜間ライトアップも薪の灯りを思わせる渋さで かなり壷でした)。三条通入り口近くのスムージー専門店で一服して。 名残惜しい気持ち一杯なまま。近鉄奈良駅からO阪への帰路に付きましたです。
嗚呼。やっぱ己は奈良が好きです。 幼い頃から幾度となく訪れているのに、その度ごとに。 己の(主に精神)年齢に合わせてくれるが如く、新しい何かに出会え それでいて、初めて訪れた時から何も変わっては居ないかのやうに。 鹿さんが。緑の山が。出迎えてくれる。この空気が己は大好きなのです。 京都も良いのですが。奈良も良いですよ。やっぱり。
いつか。奈良町の片隅に、ささやかな平屋のバラックでも良いから。 己の家を持てたらなあ…と。柄にも無い妄想に浸ってしまいましたです。 (某友人「そんな暮らししたらそれこそ作家になるしかないやろ(笑)」) いやはや。3日に渡って日記にだらだら書き連ねてしまったくらい。 (それでもまだまだ書き足りないくらい) 中々に得難い休日を過ごさせて頂きましたのです。 有難う、色々手配してくれた某友人や。 京都の宇治に行きたかったのに〜!と。駄々をこねた己の事は取敢えず。 忘れてくれるとかなり嬉しいです(大笑)。
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