一橋的雑記所
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2003年06月05日(木) |
そして、落城(何事)。 |
てな訳で。ようやっと読み終えましたので。
○『東大落城―安田講堂攻防七十二時間』佐々淳行(文春文庫/文藝春秋社) 是非扱って下さい、『プ○ジェクトX』で!!(をい) 「体制側」からの視点に偏るのが問題であれば、 「反体制側」の意見も取り入れつつ…(無理か)。 60年代学園紛争が何だったのかを知らないまま社会に出て、 気が付けば、安田講堂に立て篭もった学生たちよりも、 「城攻め」に加わり指揮を執った機動隊幹部に近い お年頃になってしまった(涙)己ですが、これ読んでようやく、 あの頃日本に何が起きていたのかを、おぼろげに理解出来たやうな気が 致しましたのです。 (寮生時代に出会った東大ナントカ寮の寮長さんが何であんなに 「熱かった」のかも/をいこら) ともかく、己が「全共闘」に漠然と抱いていたイメージとか思い込みを壊すには 色んな意味で最適な1冊でありましたかと。
それにしても、嗚呼、本物の戦争を体験した世代には敵いませぬ……。
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