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2001年04月26日(木) ■ |
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目に見えないものどろぼう |
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今日もいい天気。心地よい風が吹いておりました。 洗濯物もよく乾いたのではないでしょうか。
毎日門番として立っておりますと、いろいろな人に出会います。 もう何年も前のことではありますが、不思議な少年に逢いました。 話を聞くところによると、 自分は目に見えないものを盗むどろぼうだというのです。 はじめはからかっているものだと思っておったのでありますが どうもそうでもないらしい。 こちらも興味が湧いていろいろと質問してみたりもいたしました。 するとますます、その少年の話が真実味をおびて聞こえてくるのであります。
目に見えるものを盗んだなら、警察のご厄介にならねばなりませぬが、 目に見えないものとなると、これは難しいかもしれませぬ。 目に見えるものに価値を置く世界では、立証が難しい。
よくよく考えてみますれば、本当に大切なものというものは、 目に見えるものよりも、目に見えないもののほうが 大切なものが多いことに気づかされるのであります。 私はその少年からそんな目には見えない大切な事を 教えてもらったように思います。
これでは、彼は「どろぼう」というより・・・・。 あれ、ちょっと待てよ、でもやはり何か盗まれたのかもしれませぬ。
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