ここ最近、近年にしては久しぶりの大雪が降っている。今日も目を 覚ましてから、窓の外を見ると、明るく照っていて少しまぶしい。 今日は天気がいいんだなぁ、なんて悠長に日中を過ごしていたけど、 夜に外へ出てびっくり。外は見事にに雪でおおわれていて、今朝の まぶしさはこの大雪の照り返しだったのだ。…こんな風にまわり、 あたり一面が雪になると、夜でも外が明るくて、よく見える。 この感覚が、私に昔の自分の家を思い出させる。…屋根の雪下ろし をする父と祖父。部屋で家族のセーターを編む母に、ストーブで もちを焼く祖母。…窓から手をのばして、屋根から下がる見事な 氷の柱を取ろうとし、その重量に耐えられず手を離す兄。コタツで 人形遊びをする妹。…昔は雪が本当に良く降ったから、こんな日は 私にその頃を思い出させてしまう。 こんな真っ白な世界は、現実のいやな事や辛い事もすっかり覆って、 私をせつなくも甘い、昔の夢にいざなってくれる。それがまた心地よく、 やんわりとした気持ちにさせてくれる。…そんな事を思う、今日この頃 です。
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