眠れない夜に、布団の上で煙草を吸う。 隣には、私が愛する男。私を、愛する男。
綺麗な寝顔で寝息を立てる。 髪を梳いて、おでこを撫でる。少し、反応。 タオルケットをかけ直して、再び彼は眠りに入る。
煙草の煙を、見る。テレビのブラウン管に映る、 私と彼が、まるで小さな箱の中にいるようで、不思議。 白い壁を見る。
壁の向う。窓の向う。小さな箱の中の二人。 ああ、ビジュアル的にも、いい感じ。 暖かい手に少し、触れる。
時々びくっと痙攣する。 じーっと見る。すると、時々目を少し開けて、なんだー?と 一言話して、眠る。起きてるのかも解らないけど、 顔が少し綻ぶ。
もう一本、煙草を吸ったら、コーヒーを飲もう。 勿論電気は消したままで。彼の顔見ながらもう少し起きていよう。 掌を私の頬に当てて、起きるところを想像しよう。
そしたら煙草に火をつけて、そろそろ煙草辞めようかなぁ、とか つぶやいてみようかな。さあボケろ!さあ突っ込め!とか。
朝に目が覚めたら、とりあえずおはようのキスして、笑おう。
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