2001年10月09日(火) |
LEMON SHAMPOO |
私がまだ小学生の頃、5つ年上のいとこのお姉ちゃんが 良くうちに泊まりにきた。うちは本家だから、長期の休みや お正月などにはよく来客があるのだけど、このいとこの お姉ちゃんの訪問は、私の楽しみでもあった。
お姉ちゃんは、来るたび私に女の子の秘密を教えてくれた。 ひらひらのお洋服に、くりくりの髪。可愛いポーズの作り方。 家事の手伝い方。お茶の淹れ方。
レモンのシャンプーも、そのひとつで、私の大のお気にいり だった。
それは、小さなボトルに入った黄色いシャンプーとリンスの セットで、とろとろした黄色い液の中には、小さなぷつぷつが 入っていて、髪を洗う時にぱちんとはじけて、レモンの香りを 髪に漂わせるのだった。
私が気に入ったのを知って、お姉ちゃんはそのままそれを置いて 行ってくれた。私へのプレゼントだと言って笑った。
私は初めて、髪にいい匂いを漂わせる事の気持ち良さを知った。
大人になって、そういう努力は、オトコノヒトのためにする事 に変わって行った。自分の髪の触り心地や匂い、肌の感触は、 自分の男に対してだけ意味を持つ。彼の心をチョットでも良いもの に変えられますように。そう思って一人で居る夜は、とても 気持ちが良くて、暖かい。
私は、レモンの香りが好きだ。
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