貴方の、欠けた脳の一部を、私の胸で埋められたら良いと思う。貴方を想うと、胸も頭も、こんなに空虚で一杯になる。何も無い。何も無いもの。形無いもの。でも、確かにそこにある何かが、貴方のそれを埋めたら良いと思う。あの、空を見上げる時の胸の静寂。風に目を細める、脳の振動。この指で触れる、貴方の柔らかい部分に、満たされるこの胸が、貴方の脳を埋めたら良い。