私の事を忘れないで、ずっと覚えていて。
きっと、貴方は私の事なんか、すぐに忘れてしまうから。
重なる面影。貴方の声。小さな欠片。 ずっと、笑っていられれば良かったのに。
どんな小さな幸せにも翳る瞬間があって、 どんな小さな不幸せにも、光が差し込む瞬間があって、
どんな事もどんな人もどんな思いも
忘れるし、思い出すし、消えるし、現れるんだなぁ、なんて。 歩いてて立ち止まって、ふっと当たり前の事を考えた。 指が止まる。髪が止まる。声が止まる。思考が回転する。 一瞬だけ、軸がずれる。
貴方は、いつか私の事を忘れるでしょう。きっと。 そして、また思い出してくれるのかな。
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