JERRY BEANS!!

2005年02月26日(土) 50分

少し前、…途方に暮れてて、どうしようもなくて、
またあの人に電話をかけてしまった。

当然出ない。あのコール音が悲しい。
どうしても声を聞きたくて、メールを打った。

いつだったか、彼に「出ないと思ってかけてるの?」と言われて
辛く思ったのを思い出した。…いつも出ないと思ってる訳じゃなく。
「出てくれたら嬉しい」と思ってかけていたけど。無性に悲しかった。

だから、返事がくるとも期待せずに横になって、
どこにも焦点を合わせずに途方にくれていたら、電話が震えた。
まさか、かけてくれるなんて思わなくて、でも嬉しくて、
「はい」と言う声も、電話を持つ手も震えてしまった。

もう電話もメールもしないから、なんて言って、私はとても嘘つきだ。
まだ、声を聞くだけでこんなになるのに、私は逃げた。
いい子で居たかったから。嫌われたくなかったから。単純な理由と自己防衛。

好きになってから大分経って、会えなくなって、ようやく話が出来るなんて。
…嬉しくて。「どした?」って、最初の一言だけで、私は泣きそうだ。

私は、誰かを不幸にするのが怖いと言った。
誰の事が一番好きなのか分からなくて怖いと言ったら、
「君は誰の事より、自分の事が一番好きで大事なんだよ」と彼は言った。

見透かされて言葉で切られる感覚が嬉しくて、胸が痛い。

誰かを愛して壊れて行く覚悟も無く、誰かが壊れるのを横で支える
覚悟もないから、迷っているんだと。…彼の言葉が好き。

50分間、私の相手をしてくれた。初めて、ちゃんと抱いてくれた一時間と
同じ位嬉しくて悲しかった。彼に冷たくされるのが好き。
振り向いてもらえないのが好き。

でもやっぱり、きっと、自分の事が一番好きなんだろうと気付いた。
そんな自分が「大嫌い」だと思った。


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nana [HOMEPAGE]

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