JERRY BEANS!!

2006年01月25日(水) 現在

貴方もまた、私を忘れてしまうのでしょう。

私は、通り過ぎる全てを忘れて行きたいのです。
だから、貴方に抱き締められた事も、
握り返してくれた掌の温かさも、
笑う時に細める目も、その胸の厚さも、いつか全部
誰かの何かと一緒になって、心の中で溶けていって
しまうのです。

「貴方」が、私の中の「貴方達の部品」に変わっていく。
それまでは、確かにひとつだけであった、
貴方だけの何かが、それと判別する為の殻を失って、
多数の、数えられない、どろどろの、何かに変わっていく。

耐えられない苦痛。
忘れられていく。貴方が私を愛してくれても、
私もまた、あなたの事を忘れてしまいます。

貴方のくれた言葉の全てを、忘れてしまうのでしょう。

だって、私は生きているから。


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nana [HOMEPAGE]

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