たったひとりで歩く世界は、足元を見ても、先を見ても、後ろを振り返っても尚、四方八方、白いままで。あるのは頼りない白い光。そして私の手。私の目。ぼんやりと。…進めど進めど広がる世界追いつかなくても。保障のある人生なんて何処にもなくて、私自身頼れる物も見つからないから、私は、この手に触れる。この目に映る。広がる世界を、光の方へ。