2001年12月29日(土) |
忠臣蔵 ーヴィジュアル系ー |
日本の12月といったら忠臣蔵。 そして、時代劇好きにとっては基本中の基本の忠臣蔵(笑)。 ご多分に漏れず私も大好きな作品だ。
武士の世界とか忠義だとか、史実のエピソードそれぞれにドラマ性があるのは もちろんだが、 今となってはその時その時の演出方法が一番楽しみだったりする。 監督さんが赤穂浪士の討ち入りをどういうスタンスで捉えているのかを見るのは なかなかに興味深いものだ。
昨年の大河ドラマ「元禄繚乱」もそういった意味ですごく新鮮な忠臣蔵だった。 幕府、赤穂藩、庶民、吉良と上杉との関連性の描写がとてもおもしろかったと思う。まあ、肝心の討ち入りのシーンはがっかりだったけれどもね。 (どうして大河はラストが盛り上がらないのか・・・・と脱線)
赤穂浪士討ち入り(1702)から300年をむかえようとしている。 そんなこんなで、関連企画も多くなるだろう。 昨日の『忠臣蔵 1/47』もそのひとつ。 堀部安兵衛を主人公にするということで、前々から楽しみにしていた。 そしてかの人を演じるのは、天下のキム様である(笑) (別にファンではない。念のため(笑))
率直に言ってしまうと、 トレンディードラマ版 忠臣蔵 という感じだった。 全体的にサラっとしたドラマで、時代劇固有の濃さをかなり削っていた気がした。 私の好きなエピソードもバッサバッサ削られていたし(笑)。 安兵衛に焦点をあてすぎて、周囲の登場人物の魅力も半減していたように思う。 かといって、安兵衛という登場人物を掘り下げたかと言えば、そうでもないのである。 良く言えばとってもナチュラルで、悪く言えばものたりない・・そんな感じ。 とってもあっさり系?
まあ、主人公がキム様だからだろう。 彼の演技は下手だとは思わないけれど、 やっぱり幅とか奥行きが出てくる(?)のはこれからだろうから。
私は彼の出演するドラマをほとんど見ているが (そのせいでファンと間違われるけれども) 彼の型のようになっている「ひとつの演技」がピッタリはまるドラマを制作者側が作り上げているという印象を受ける事が多い。 昨日の忠臣蔵も同様。 安兵衛は、ドラマ全体を通して大・大ヒーローとなっていた。 そして、キムラ安兵衛はやっぱりカッコイイのだった。 いつの日にか周囲のプッシュがなくても、オーラを放つ大ヒーロー役者になってもらいたいな、キムさまも。 そういう個性も可能性もある人だと思うから。
追記・・・・ ちなみに私は佐藤浩市の大ファンである。 彼は大石をサラリと熱演。もう少しクローズアップして欲しかった!!! 演出には異議ありである。
追記2・・・ ちなみにちなみに、ウンナンも過去に町民役で忠臣蔵にちらりと出演していましたね。そう、松方さんの時だったかな? 本名ではなく、『ウッチャンナンチャン』と表記されていたような気が・・(笑)
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