| 2003年02月20日(木) |
Show the flag. |
結局のところ、 その国やあの国、この国に住む大半の人間の意志や願いとは違うところで、 「国家」の見解というものが一人歩きしていく。 そうして、私たちが大きな渦に巻き込まれていくのかと思うとゾっとする。
国家が安全を保障してくれるのだろうか。 事があれば、 ひとりひとりの生命も単なる数字でしかないと言い切られてしまうのに。
そんなプチ悲観的な気分に浸ったりしつつ、 火曜日に『戦場のピアニスト』を鑑賞。
実を言えば、「暗い日曜日」から始まって、 私の映画鑑賞ジャンルがあまりにも「その方向」に偏ってしまっていたので、 もう、このテの映画はしばらく遠慮しようと決めていた。 もう日記に感想を書く気力もなかった。 次こそはお気楽映画に行かなければ、そう決めていたはずなのに、 毎日おすぎがテレビであまりにも!薦めまくるものだから、 ふらふらと映画館に入ってしまったのだ。
それを見ながら思ったことは、 ドイツ人たちはこれをどんな風に受け止めるのかということ。 日本人はどんな風に感じるのかということ。 映画を観ながら、人は何に感動し、泣くのかということ。 そして、私は現実を直視していくことができるのかということ。
ドイツの過ちは 私たち日本人にとっても他人事ではない。 過去を受け止めなくてはいけないと常々思いながら、 それでもどこか遠くの、無関係な事のように あるいはさながら「被害者」であるかのように感じてしまう自分に驚く。 所詮、自分勝手な生き物なんだなあ。
私の場合、ああいう映画を観るとただただ言葉を失うばかりだ。 感動しただの、泣けただの、そういう言葉は出てこない。 でも、多くの人にこの映画を見てもらえたらいいなあと心から思った。 それぞれの受け止め方でいいんだと思う。
そうして、結局のところ 人間はごく最近のあの過ちから何を学ぶことができたんだろう。 これから何回過ちを犯していくのだろう。 謎は深まるばかり。
追記・・・ それにしたって、おすぎは出まくりです。 全くナンおすぎじゃないけれども「節操ない」わ!(笑) 何にでも言える事だけど、 一人の人間の主観が一人歩きするのって良くないと思うな。 まあ、今が稼ぎ時なんでしょうけれどもね^^;
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