今日公開の“TROY”見てきました。
あたしは結構良かったと思う。
でも、見る人が見れば、「勝手に人妻奪ってその所為で人民を戦争に行かせ、何やってんだと思うのに加え、なんかわいわいやって、アキレスとヘクトルが頑張って、残りはじゃんじゃん死んでるだけの映画」と受け止められかねないかも(笑)
でもでも、ミュケナイ(ミケーネ)の王様で黄金のマスクなんか作っちゃうような、強欲アガメムノンは前々からあの辺を支配したくて、ヘレンが奪われたことで口実が出来たからそれに乗じて戦争したかっただけなんだし。パリスが映画ではあそこまで弱っちぃから、余計身勝手さが際立っちゃったけど。主役アキレスもあくまでGoing My Wayだし。そして普通のヒーローなのはヘクトル。そのヘクトルもアキレスにやられて引きずりまわされてるし!(:_;)
こんなんですが、パンフに書いてあったペーターゼン監督の言葉は、「アキレスとヘクトルは一枚のコインの裏表のようなものだ」。 あぁ、なるほど。
あたしは昔から古代文明(しかもエジプトとギリシャ)の好きな子だったようです。小学生の頃にトロイ戦争や木馬の計略を知ってしまったので、今回の映画は、「次はこうなってこうなって、アキレスは結局こうなるんだよね」と先読みしつつ観てたのがちょっと残念(笑)予備知識があったおかげで、話がより理解できたのも事実だけどね。映画にも出てこなかったような、すっごく余分な知識まであるしさぁ…。アキレスが不死身なのは、お母さんの女神(名前忘れた)が云々とか。最後にアキレス腱を射られた時に、腹に矢が刺さっても平気そうだったのはこのおかげだ、と、思ったけど。考証入れすぎ? でも、「イリアス」(これが今回の話のモト)と「オデュッセイア」(こっちはオデッセウス主役)は読んだことがないので、そのうちに読んでみようと思います。こっちの原作のほうは、ギリシャ神話の神サマがいろいろ出て来るので、うざったいこと限りナシだとは思うけど(^^;
アキレス役のブラッド・ピットはすっごい筋肉付けてて、しかも強くて(当たり前だし)カッコ良かったです。某マッチョ好き友人が喜びそうだ(笑)ブラピと言えば、なんかヒラヒラしてるような勝手なイメージがあったけど、いい意味で予想を裏切ってくれて良かったです。 ヘクトル役のエリック・バナも、カッコ良かったです。っていうか、この二人の闘いが凄くって、スタント使ってないんだって!にしてはホント凄い。HEROみたいにCG満載(おかげで死ぬ程つまらんかった)じゃなく、生で、スタント使ってないなんて…。さすがだね。 パリス役のオーランド・ブルームは、あたしは別にそこまで好きってワケではないが…最後の弓で射るシーンは、レゴラスと被っちゃったり…。今回は弱い役でしたな。 ちなみに、一番好きなシーンは、王様に会った後にアキレスがヘクトルの遺体を見て泣くところ。あと、最後アキレスが死ぬシーン…。感動で泣いてました(;:)
今日を総括すると、色々書いたけど、映画は良かった。で、TROYのMVP(s)は、エリック・バナとブラッド・ピットでした。ってことです。(当たり前だ〜二人とも主役なんだから…) エリック・バナの、ヒーローっぷりにバンザイ。ブラッド・ピットの、ハリウッドボケしない真面目さ(?)にバンザイ。そして、歴史バンザイ。
みなさん、歴史を勉強して、TROYを観ましょう。そしたら結構楽しいと思うよ。 あたしほどマニアになる必要はないけど。
しかし、今日の日記は長い。それだけあたしが歴史フリークだってことだな。一時は考古学者を夢見たほどだから…。
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