古い魔法
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2003年11月01日(土) |
オードリィ・ヘプバーン・コンプレックス |
いとこが漢字検定の勉強をしている。夥しい量で存在する漢字はむずかしい。 が、ひらがなもカタカナもかなりむずかしい。たとえば人名。 「りりィ」という人がいる。リリィ・シュシュじゃなくて♪私は泣いています、ベッドの上で・・・などのヒット曲で知られ、現在は「青い鳥」や「金八先生」で印象深い母親役を演じていたりもするりりィ。 彼女をイメージすると「リリー」では無邪気すぎるし、ちょっと木更津キャッツアイのローズ姉さんみたいになっちゃってかなしくなる。ひらがなの「り」とカタカナのちいさい「ィ」を併せたかんじが最上の匙加減。 だからなるべく間違えちゃいけない。
カタカナの取り扱いで注意したいのは「B」と「V」を混ぜないこと。 小西康陽氏が名著「これは恋ではない」の中で“かくの如く表記は難しい問題”と以下の例をあげている。 ヴェンダースとベンダース。いわれてみればベンダースはなんか汚い宣言みたい。 あとみんなが好きなオードリィ・ヘプバーン。ヘップバーンじゃサンダルみたいだし、オウドリィじゃ気持ち悪く、オードリーは馬鹿げている、と。 もちろんカタカナは発音記号じゃないし、個人のセンスだろうけど、漢字ひらがな、カタカナ、アルファベットを使う国に住んでいるんだから、ちょっとくらい気持ちをむけても損はないはず。 でも小西さん、「テレヴィ」「ヴォリューム」とV多用し過ぎ。上手に言おうとすると「バリウム」みたいになっちゃうよ。
反対に森山親子は「B」を「V」に唄う傾向。「僕らは」とか「さとうきび畑は」のところ。親子共演のオファーは断っているというふたり、今日の「ミュージック・フェア」では母が懇願されて「さくら」を唄うみたい。「ぶぉくら」って唄うかな。
たしかシブがき隊って、ヤックン、モックン、フックンってえんぴつでもあたまでも書いていたけど、先日「フッ君」表記にばったり出会い、一抹の哀愁。
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