ぱちんと、何かが音を立てて弾けた気がした。 君からのメールに、ふざけるなと声が出そうになった。 表情が冷たさを増す一方で、体温が上がっていく。 キーボードを叩く手に力が入り、 隣の先輩が不審げにちらちら視線を送る。
なんでわかってくれないの。 世界中の恋人同士が交わすありふれたフレーズ。 憤りが、いつものように自責に変わる前に、メールを書ききる。 いつからメールで怒りをぶつけるようになったのか。 それは仕事や距離だけのせいじゃないはずだ。 勿論、返信はない。 予想していた諦めが、つめたくつめたく胸の内に広がっていく。
ひとりでぼんやりと彼女の言い分を考え出せば、自己嫌悪を生むだけ。 何にも考えたくないから、 シングルモルト1杯と自分に言い聞かせて、職場を後にする。
| 2003年04月13日(日) |
ある晴れた選挙の日に |
昨晩、 久々にがつがつ日記を書いてたら、一瞬で消去。 もう一度書く気にもならず、閉じてしまう。 1週間顔を見ないと電池が切れるので、 深夜の高速に車を走らせ、彼女に会いに行った。 今日は仕事なので、朝マックをともにしてから帰路についたけれど。 私も疲労のピークを過ぎていたので、久々に和やかに過ごせた。 充電完了。 昨日書きかけた手紙は彼女への弱音じみてたから、 結果的にアップしなくてよかった気がするのが不思議。 決して気の利いた言葉で私を喜ばせる訳ではないけれど、 手に触れただけでやさしい気持ちを沸かせる天才。 このままこうして走って行けたら本当にいい。 でも、 彼女の隣にいたら、一瞬でおばあさんになってしまいそうだ。
近くの映画館で、 遅ればせながら「猟奇的な彼女」がラインナップに並んだ。 早起きして仕事サボって、朝一で観に行くことを決意。 嗚呼、この情熱は、なぜゆえに仕事に向かわぬか。
茶店の窓から眺める景色を少し柔らかく感じる。 仕事をサボってる罪悪感はとうの昔に消え去っていて、 ただ、彼女の横顔を思い浮かべる。 二人の間には秘密がある。正確には、私の側に。 察している癖に、「一生口にしない」と彼女は云う。 過去への疑念。オープンにしたほうがいっそ楽な気もするが、 私の狡さが、口火を切りたがる衝動を抑え込む。
彼女は私の最初の女性じゃない。 そして、彼女にとっては私が最初。 その事実は、互いの心のうちに影を落としてるみたい。 私は最初で最後の恋と確信しているけれど、 彼女の心は、私から見れば宙ぶらりんだ。 けれど、 人並みな優しさや気遣い、甘い囁きや慣れたハグがなくたって、 彼女らしい不器用さを、私はこの世の何よりいとしく思える。
ジャスト・ア・フレンドでなくなって2度目の春。 彼女が遠く離れた場所で、春の雨を眺めて、 少しは満ち足りた気持ちで一年前を振り返ってくれるなら、 私は言い表せない幸せに、小躍りするだろう。
実際あまり仕事してるわけじゃないのに、慌ただしさに負けてる。連日酔っ払って一人の部屋に戻り、「ER�察廚離咼妊�は既に、4日間延滞状態。 同性ゆえに、延命を望まないパートナーが管だらけになるのを止められない。否、だからこそ委任状を準備するとかの責任を意識しなければならない。 彼女と迎える老後を思う。でもそれは遥か彼方過ぎて、甘いのか辛いのかわからない。
子どもがほしいと云う彼女に、私は言葉をなくすしかない。 彼女の冷たい頬に触れて、引き金を引いたのは私。
バグダット陥落。 略奪と、手のひらを返したような国民のアンチフセインぶり。 何が真実で、何が正義かを考える。
言葉をつむぎたくなりました。 春という季節のせいか、心境なのか。 鉛筆を握るのではなく、 かたかたとキーボードを叩いてのひとりごと。
私には、彼女がいます。 同じ女性として、澄んだ黒目や顎のラインに見惚れる。 文字通り、 日に何度も、見つめては、甘い想いを噛み締める。
まずは2週間。 長いか短いか。 心の奥から押し出される言葉たちは、 一瞬で消え去る幻のようなものかもしれません。 WEBの世界では、これまた文字通り一瞬で。 私は詩人ではないから、つむぐ言葉は吐く息と同じ。
まずは、 自分を見つめてみよう。
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