2003年10月31日(金) |
障害者へのピアノレッスン |
昨日土野研治先生による公開講座を受けてきました。 土野先生は音楽療法の分野で有名な先生です。 「心ひらくピアノ」という本の著者で、 知っている方も多いのではと思います。 池上にあるスター楽器店主催のもので、 想像以上にすばらしい内容の講座でした。
音楽療法って、どうしても医学的な感じがして、 私のスタンスとは違うな・・・と思っていました。 いまだに音楽療法をやろうとは思わないですが、 音楽療法から得るものは多いと、 今まで以上に思うようになりました。
先生がもともと音楽専門の方だということもあったでしょう。 講座そのものが音楽で満たされており、 「音楽療法士はプロの演奏家でなければならない。」 という先生の言葉が印象に残っています。 というのも、講座そのものが本来あるべき姿の音楽だったからです。 音楽療法って、「音楽」なんだなと実感してきました。
最近かしこまったものではなく、 根源である「音楽」についてよく考えます。 音楽療法の音楽は、この根源にあるもので、 改めて「音楽」というものを感じる機会にもなりました。 こういう音楽の持っている本質を忘れないでいたい、そう思います。
常々音楽的なスケールを弾きたいと思いつづけている私。 でも、なかなかそうはいかない・・・。 音の粒をそろえるとか、全体の流れとか、そればかりに気をとられる。 スケールを音楽的に演奏するってどういうこと? きっとそれが本当のところわかっていなかったのだと思う。 「いなかった」というのは、音楽的なスケールとはどういうものなのか、 今日気づいたからデス。(自爆)
のぼりをクレッシェンドで、くだりをデクレッシェンドで、 全体をなめらかに・・・なぁんて、そればっかりに捕らわれていました。 それは重要なことなのだけど、 それだけでスケールを音楽的に演奏できるかというと、 それは違うのだ・・・と今日「具体的に」気づいたのです。
それぞれの調には、それぞれの雰囲気があるわけで、 それをどう「表現」するか・・・ということなんですよね。 (あぁ、ほんと今更だけど。(^-^;A )
短調などは、表現するのがとても楽しい! 和声的短音階の増音程も面白いし、 旋律的短音階ののぼりとくだりの変化なども面白い。 今まで当たり前のように弾いていたけれど、 これがこれほど面白いと感じたのは今日が初めて。 あぁ〜、本当に今更なんですよねぇ〜。はぁっ
一体今まで私はスケールのなにを見てきたというのか。 スケールになにを感じてきたというのか・・・。 音を羅列してただけ・・・。 聴いた感じ、乱暴でなく美しく弾けているかどうか、 それだけでスケールを演奏してた。
スケールが面白い。 それを感じるのは、スケールを表現しようと思えるから。 きっと、今まで美しくきれいに弾こうとばかり思って、 「表現しよう」とは思っていなかったのですね。 音楽的にスケールを弾くということは、 ただ美しく弾くのではなく「表現」がそこになければならない。 今日はその当たり前のことに気づいた一日だったのでありました。(^-^;A
1週間前からゴホゴホ風邪にかかって苦しんでいる私。 いいかげん治ってもよさそうなものなのに、なかなか治らず。 ということで、今日病院へ行ってきました。 もっと早く行けばよかった。σ(^_^;)
ところで、題名はグルメ。 せっかく外出したのだし、と駅ビルへ寄ったところ、 「宮城フェア」の文字が♪ こりゃ、見ないわけにはいかないでしょう?(私は仙台出身)
はじめは見るだけのつもりだったのに・・・。 思わず衝動買いしてしまいました。 以前牛タンが話題になりましたが、仙台名物って牛タンだけぢゃないのです。 美味しいのは「蒲鉾」。 スーパーで売っている蒲鉾が食べられなくなっちゃいます。 実際、こちらでは買わない・・・。 ということで、嬉しくて買っちゃったんですよね〜。
ここで、私お勧めの蒲鉾をご紹介♪ 鐘崎の2品です。 ・大漁旗(大きくて分厚いかまぼこ) ・鐘崎揚げ(揚げかまのこと。私のお気に入りは「野菜」)
まさかお気に入りの蒲鉾が売られているとは! 嬉しい悲鳴で買っちゃいました♪ それから購入したのは「いかの塩辛」。 なかなか美味しい塩辛ってないんですよね。 味見をしたら、美味しかったので、これも買っちゃいました。
本当は「ずんだもち」も買いたかったんだけど。 いくらなんでも買いすぎだろぉ・・・と自粛しました。(T∇T)
2003年10月17日(金) |
発達障害児たちの優しさ |
最近風邪をひいてしまった私。 レッスン中咳き込むこともしばしば。 生徒のみんなには「帰ったら絶対に手洗いうがいをしてね。」と念を押す・・・。 生徒みんな優しくて、「大丈夫?」などと声をかけてくれますが、 風邪をひくたびに感じるのが発達障害の子たちの優しさです。
私がコンコン咳をすると、 ダウン症のSちゃんが、私の背中をトントンと叩いてくれました。 あまりの暖かさにびっくりする私。(本当にじぃ〜んとしました。) ちょっぴり私の顔を心配そうな表情でのぞきこみながら、 ちっちゃなお手手でトントントン。
先日レッスン中に寒くなってきてしまったので、 カーディガンを着込もうとしていたとき。 発達障害のかっちゃん。「大丈夫?寒いの?風邪なの?」 といいながら、カーディガンのボタンをひとつづつはめてくれました。 あんまり嬉しかったので、着せてもらっちゃいました。(笑)
みんな、私の顔をのぞきこみながら、 心配そうに、暖かな優しい表情で「大丈夫?」と言ってきてくれます。 他の子たちも、もちろん優しく心配してくれるのです。 でも、発達障害の子たちのそれは、本当に・・・なんというか・・・・。 胸がじぃ〜〜んとするような仕草をするんですよね。
この子たちの暖かさに接することができて、本当に幸せ。 自然と顔がやさしくほころびます。 ん〜、心ぬくぬく気持ちよい♪
夕焼け。 どこまでもどこまでも永遠に続く真っ赤な空。 こんな夕焼け久々だなぁ〜と感慨にふける私。(年なのか・・・(^-^;A)
そんな夕焼けを見て、ふと思った。 夕焼けってキレイだけど、なんか寂しい感じだなぁ。 曲でいうと、短調かな。 んんん〜〜、短調ってのともちょいと違うなぁ・・・。
あ、そっか「テトラコルドかぁ〜」。 やっぱり私って日本人なんだなぁ。 結局行き着くところは、わらべうたか・・・。 なぁんて、しみじみしたのでした。
ところで、現代の子どもたちにとって、 このわらべうたって、どれくらい身近なものなのかしらん。 大学時代縄跳び歌を調べたけれど、わらべうたは廃れる一方って感じ。 コダーイの音楽教育を支持したところで、 日本の音階に基づく音楽教育が現代の子どもにそのまま通じるとも思えない。 日本語の抑揚にはこれが合うと思うんだけどな〜。
テトラコルドが懐かしく感じられるなんて子どもは減っていく一方なのでせう。 悲しいな・・・。 わらべうたには、日本人独特の呼吸があって、私は好きなのだけど。 幼稚園や保育園ではよく歌っていても、 小学校に入るとすっかり歌わなくなり忘れてしまうらしい。 先生から教わるのではなく、お兄さんやお姉さんから教わって、 一緒に遊ぶ・・・なぁんて光景、今はないのかもしれない。(T∇T)
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