無責任賛歌
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| 2000年09月30日(土) |
邪馬台国と背後霊と泥繋がりと/映画『モンティパイソン 人生狂騒曲』ほか |
半ドンで帰宅するが、女房たち、まだ撮影から帰ってきていない。 仕方なくパソコンを覗いていると、唐沢俊一さんがHPの日記で鯨銃一郎『邪馬台国はどこですか?』を好意的に評しているのを見つける。その批評が自分の評価と全く同じで仰天。 百人が百通り、違っていて当然の批評が一致するということは、バックにある文化が共通しているということだ。臭い言い方になるが、「 We are not alone!」って気分。「論理のアクロバット」という言葉で、ムフフ、と微笑した人は、わが同志である。 ……で、邪馬台国って、岩手県にあったって!?
マンガ、がぁさん『背後霊24時』1巻読む。18禁マンガは殆ど読まない(偏見はない。面白く読むアプローチの仕方が分らんだけ)が、この人の作品だけは別。思うにこの作者、エロマンガが読者の「覗き趣味」に依拠していることを逆手にとって感情移入させる手法がうまいのだ。女の子のプライバシーを覗くことに罪悪感を感じる男の子の背後霊、という設定は今まで意外になかったのではないか。 DVD『モンティパイソン人生狂騒曲』見る。TV放映がなかった福岡人の私が初めて見たパイソンズがこの映画だった。今、TVシリーズを見たあとだと、どこか彼らの「いらだち」を感じる。攻撃的でありつつも余裕をかましていた彼らの「オレたちは何をやっているのだ」的な焦りか。 CD『サウスパーク』、すっかりハマり繰り返し聞くが、なぜか歌詞カードがない。やはりピー音が多いせいか。『サウス』のHPで『カイルのババアはビ○チ』の日本語歌詞を確認しながら口ずさむ。次は『アンクル・フ○○カ』と『ブレイム・カナダ』の歌詞を覚えたい。早いとこ日本語版DVDが出せ。
2時、女房から電話がかかって、風呂を沸かしておいてほしいとのこと。雨の中、泥まみれの撮影だったとか。……そんなシーン、自分で書いたことも忘れていたなあ。いや、決していい加減に書いたわけじゃないけどね。次の脚本にかかるともう過去のことは忘れちゃうものなのよ。 帰ってきた女房もヨシヒト嬢も疲労困憊。元気があれば映画にでも行こうかと話していたが、諦める。 ヨシヒト嬢、諸星大二郎の『栞と紙魚子』などを読んでいたが、やがて意識が混濁してきたのか、8時にもならぬうちに寝る……って女房は5時にはもう眠ってしまっていたが。まさしく「泥」のように。
| 2000年09月29日(金) |
Sashimiと震災の真実とバーブラと/『爺さんと僕の事件帖』2巻(しかくの)ほか |
ウチの職場にはなぜかアメリカ人がいる。……なんて書くとなぜか差別的に見えるな。他意はないが。 私は世界の言語に通暁しているが唯一英語だけは苦手なので(このギャグ、筒井康隆が使ってたな。いかん、ついパクった)、こちらから声を掛けるような無謀なマネはもちろんしない。 で、今日偶然、若い子と喋っているのを聞いたのだが。 “What do you like japanese foods?” “I like a sashimi sushi sukiyaki mugicha.” この外人、日本人に媚び売ってるつもりか? なんで「外人の考える定番日本料理」ばかり挙げるかな(「麦茶」も?)。 アメリカに行って「OH! ハンバーガー・イズ・ベスト・テイスト・オブ・ザ・ワールド!」とでも言ってやろうか。
マンガ、しかくの『爺さんと僕の事件帖』2巻、山上正月『ルパン三世y』7巻、矢野健太郎『猫じゃないモン!』5巻、小林よしのり『新ゴーマニズム宣言』9巻、『藤子・F・不二雄SF短編 PERFECT版』3巻読む。 『爺さん〜』、ミステリファンとしては、最近のミステリコミックの流行は粗製濫造が目立って痛し痒しなのだが、この作品は一つの成果なのではないか。小学生を主人公にしていても、『名探偵コナン』のような無理はない。特に『井上の悪魔』のオチはさりげないが、関東大震災での「歴史の一つの可能性」を示唆していて面白い。……って、これだけじゃ何のことかわかんないだろうが、具体的にトリックは書けないんで。
ヨシヒト嬢が撮影のために来るというので、慌てて天神にDVDを買いに行く。 帰ってくると、ちょうど連絡が入っている。待ち合わせをして、近所のリンガーハットで女房とヨシヒト嬢と三人で駄弁りながら夕食。つい年齢の話をしてしまいヨシヒトさんにたしなめられる。 最近つい「タブー」に触れることが多い。そのうちメンバーの一部から刺されるかもな。桑原桑原。
『サウスパーク』3巻、内容は1・2巻にもまして激烈。……確かにバーブラ・ストライサンドとメカゴジラは瓜二つである。……って、これも見てない人には何のことかまるで分らんか。塩浦嬢も映画を見て『サウス』にはハマったらしいし、悪人が増えてくなあ。
撮影は真夜中から朝にかけて藤田くんのウチの近くで行うとか。本当に真夜中に藤田くんが車で迎えに来る。でも、スタッフは7人とか聞いたが、全員藤田くんの軽に乗れるのか?
| 2000年09月28日(木) |
百鬼夜行とヤオイSFとデクノボーと/『イミューン ぼくたちの敵』(青木和)ほか |
フルタの百鬼夜行シリーズ、「青坊主」三体(色違い)、「網剪」二体、「ぬっぺっぽう」、「人魚」各一体まで集める。 今のところダブリは一体しかないから、効率はよい方か。でも近所で仕入れている店が一軒しかないので、そこが入荷してくれなくなったらもうアウト。ダブっても構わないから、買いこんだろかと思案中……って、女房は反対するに決まってるが。
仕事から帰ると、女房が家にいない。そういえば今日は『笑劇! バスストーリー』を観劇に行っているのだった。しまったなあ、早目に帰れると分っていれば、私も一緒に見に行くのだった。 ……と思っていたら、帰ってきて女房、出来は「まあまあ」だとか。その程度なら行かなくて正解だったかな?
青木和『イミューン ぼくたちの敵』またまたデュアル文庫。 異能力者が結集して人類の敵と戦う、というハナシは『幻魔大戦』を初めとして腐るほどあるが、その戦士達が戦い終わった後どうなるか? という視点で書かれたもので、これはユニーク。 というか、アニメ『幻魔』のラストで、「おめでとう、幻魔の脅威は去ったようだよ」のヒトコトで話が終わってしまい、「オイ、これからこいつらどうなるんだよ!」と突っ込んだ経験のある世代にとって、その疑問を氷解してくれる展開なのだ。 でも少年同士の友情のハナシって、今時はどうしてこう、ヤオイっぽくなるかなあ。……『銀河鉄道の夜』(ネコだったけど)以来の流行か?
DVD『雨あがる』見る。監督の小泉堯史、野上照代の対談解説や英語字幕など、見る楽しみが倍増する特典が充実。宮崎美子が井川比佐志たちを「デクノボー」と呼ぶところ、英語では「FOOLS」。……身もフタもないな(^_^;)。 外国では「クロサワズ・ラストフィルム」として宣伝されたらしいが、これはマズイのではないか。遺作はあくまで『まあだだよ』だぞ。 本作での黒澤明の脚本も、収録資料を見る限りはおよそ未完成で、小泉監督によって相当補填されている。ラストも変更されているし、「黒澤映画」とは言い難いのだ。小泉監督にネームバリューがないなら、せめて黒澤追悼映画、ぐらいに言えなかったものか。 ミステリチャンネル『殺人鬼蜘蛛男』見る。……藤田進と岡譲司という、その方面のファンにとっては垂涎の組み合わせ。私の超ごヒイキ、天津敏も出ていたがチョイ役。残念。
| 2000年09月27日(水) |
とろける膵臓と行きずりの恋と膝小僧と/『おもいでエマノン』(梶尾真治) |
お泊まり二日目。でも通院で仕事を抜ける私(^o^)。
H病院(悪口を書くつもりなのでイニシャル)で内科眼科耳鼻科皮膚科をハシゴ。……楽しくないハシゴだ。 内科の検査、結果が最悪だと言われる。血糖値は200越えてるし、膵臓が溶けそうだとか。でも前回も前々回も最悪だと言われたぞ。前のは実は最悪ではなかったと言うことか。いっそのこと次回も最悪と言われるかどうか暴飲暴食してやろうか(……死ぬって)。 けれど耳鼻科の検査では蓄膿はほぼ完治。「糖尿病が安定してるためでしょう」と言われる。おい、どっちの言うことが正しい? 鼻の通りがよくなった割にイビキのひどいのは一向に治っていないらしいし、いったい私の体はどうなっているのだ?
梶尾真治『おもいでエマノン』読む。またデュアル文庫。 梶尾作品は『地球はプレイン・ヨーグルト』くらいしか読んだことがなく、てっきりバカSFしか書かない人だと思い込んでいたのは大間違いだった。日常から非日常への飛躍が見事な、堂々たるSFである。 ゆきずりの少年と少女の出会いと別れ、いかにもセンチメンタルな設定だが、少女には余りにも重い運命が課せられていた……。 それをここで詳しくは書けないが、実によく考えられたアイデア。ロングヘアーの旅する美少女エマノンは、作中にも触れられている通り、男にとっての理想のアニマ。イラストが鶴田謙二と言うのも「狙ってるなあ」と言う感じなのだが、苦もなくその手に乗せられてしまっている私がここにいる(^_^;)。 ああ、エマノンに会ってみたい! 第一作がショッキングなあまり、続編の印象がどうしても薄くなってしまうが、一読をお勧めしたい本ではある。
仕事に戻り、若い子たちと話すが、芝居に誘ったら面白そうな子が一人いた。絵を描くのが趣味らしいが、「多分死ぬまでカキ続けます」と言う。……猿の○○○○かい。縁があれば悪の道に引きずりこめるかも。
夜、一緒に泊まる同僚から怪談話をいろいろ聞かされる。 「膝小僧」のネタ(「お前、膝が痛くないか?」「うん、痛いけどどうして?」「……妖怪が憑いてるんだよ」「えっ?! どんな妖怪?!」「……膝小僧」)はもう何人から聞いたか分らないが、そう大して面白くもないのに、なぜここまで広がっているのか。 ほんとに怖い話も聞かされたが、このHPが祟られるとイヤなので省略。
| 2000年09月26日(火) |
泊まりの仕事で本も読めねえ |
何が家出だ。仕事じゃ仕事。 とは言え、こんな泊まりの仕事が入って来るなんて、昨日まで全く聞いてなかったぞ。職場に2泊3日だとお!? 着替えも何も用意しとらんわあ! ……いや、正確に言えば、連絡を受けてはいた。……四月に。 つまりなんだな? この職場では半年も前の連絡を間に何の確認もなくてもいちいち覚えていろというのだな? ……(-_-メ) 女房に連絡しておかないと、いきなり家を空けるなんて浮気じゃないかと疑われそうなので、慌てて携帯電話に掛ける。案の定悲鳴を上げる女房。だからこの程度のことで泣くなってば。 しかし幸か不幸か、水曜日に通院するよう予定をずらしていた。一時仕事を抜けてウチに帰ることはできる(で、この日記は水曜の朝、書いている)。もともと月曜に通院するつもりだったのを水曜にズラしたのは職場のほうだ。泊まりの最中に仕事を抜けたからといって、文句は言えまい。
水曜日に医者に行くことは周囲に知らせていたので、てっきり私は泊まらないものと思われていたらしい。一緒に泊まる女の子たちに(あああ、こういう書き方をするから浮気かと誤解される。いや、男も女もたくさんいるのよ)自分も泊まることを告げると、顔を合わせてニヤニヤ笑う。……いや、笑うだけじゃなくて何か言えよ。いったいどういう反応なんだかわかんねえよう。 何となく職場での私の存在がイロモノのように認識されてる気がするのは気のせいだろうか? 最近、いろいろな事情で職場の雰囲気が悪くなっているが、案外若い子は気にせずのほほんとしているものだ。神経質になってるのは年寄りばかりなりだナア、とつくづく思う。
寝床が変わると眠れないものだというが、私の場合それはない。どこでもいつでもどんな姿勢でも眠れるというのが得意ワザである(のび太か)。というか、常に体調が悪いので、気を抜くと途端に眠れてしまうのである(だから会議ではすぐ寝る)。 薄っぺらな布団に毛布ナシ掛け布団のみ、隙間風入りまくりの寒い部屋だったが、数秒で寝つく。朝起きてみると夜風のせいか喉がやたら痛い。……雪山に登ったら、真っ先に死ぬタイプだな、俺。
| 2000年09月25日(月) |
日記のネタはどこにでも/ビデオ『労働戦士ハタラッカー』ほか |
ああ、苦労した。日記は開かないわ、漢字変換は出来んわ、このパソコンは時々こうなる。おかげで午前様だぞ、どうしてくれる。 けれどこの日記だけは休まずつけると決めているので、明日の仕事に支障をきたそうとも(おい)、書くのだ。
メンバーのみんなから「よくネタがありますねー」とか「なんでそこまでやるの?」とか言われるが、日記なんてもともと大したネタはいらないものだ。 『枕草子』なんて「春って曙でしょ!? ね、そうよね!?」と、読者の首根っこ捉まえて揺さぶって反論するヒマも与えず自分の意見を押し付けてるが、よくよく考えてみりゃあ「それがどうした」ってツッコミたくなるネタも多いぞ。でも他人が書かなきゃパイオニア。どんな駄文も千年経てば時代の証言なのだ。
職場にピーナッツのネクタイを締めていったら、「スヌーピー!」と目ざとい若い子に言われる。残念でした。スヌーピーはいません。……と、これが言いたくてこのネクタイ買ったんだよなあ。ガキなことですみません。
臨時会議はやっぱりつまらない。みんなてんで勝手に自分の意見は言うが、弁証法的にまとめようという意志の欠けた会議に実りは生まれないということがわかっちゃいないのだ。所詮は意見と意見の羅列にしかならないし、その意見の分析にも繋がらないし、実践に反映しない。 勤務時間を過ぎても延々駄弁が続く。これで起きていろというのは拷問のようなものだ。頑張ったがやはり寝る。目を覚ましたら「……結論は出ませんでしたので、また次回に会議を延長して……」 ほら見ろ、まとまらなかった。無駄になった時間を返せ。
帰りが遅くなったが、女房、撮影に行ったらしくまだ帰宅していない。ゴボウ天うどんを作って食べる。久しぶりにプレステ「いただきストリート」にはまる。でもゲームをしてると本も読めないし映画も見られないんだよなあ。 女房が帰ってから、中古ビデオ屋で買った『労働戦士ハタラッカー』と『小松左京アニメ劇場』を見る。前者はごく普通の車掌さんとか大工さんを無理矢理ヒーローに仕立て上げて、幼児に職業に対する興味を持たせようというセコイビデオ。でもナレーションの田口トモロヲが寿司屋のアンちゃんに「必殺ワサビアタック〜!(うろ覚え)」なんて掛け声をかけてるのが笑える。 後者については一言。小松左京といしかわじゅんは合わんよ。
| 2000年09月24日(日) |
○○と○○はどちらが臭いか…汚ねえな/『いつも美空』1巻(あだち充)ほか |
ヨシヒト嬢、今日も8時に起きてくるが、オリンピック中継のため、『仮面ライダークウガ』は放送ナシ。ちょっとガックリ来ていた様子。 代わりと言ってはなんだが、『忍者武芸帳』(一部)や『地球防衛企業ダイガード』第1・2話などを見せる。 ヨシヒトさん、白土三平の単純な線でありながらの表現力に驚嘆した様子。確かに、今見るとずいぶん簡略化された線に見えるが、当時の手塚治虫系のマンガに比べれば、アレは「劇画」と呼ばれていて充分リアルだったんだが。 もっとも、白土三平自身はこの後、自分では絵を描かなくなって、よりリアルで線の多い小島剛夕や、弟の岡本鉄二に『カムイ伝』を描かせていくことになる。でもそれでマンガとしての表現力が向上したかどうかは疑問だ。 いしかわじゅんが常々言っているが、マンガの「画力」とか「うまさ」っていうのは、デッサンが出来るとかいうこととは関係がない。もっとプリミティブなもので落書きの面白さに近い。手塚治虫が「マンガの絵は記号」と言ったのも分るのである。うまく描こう、なんてところから離れたところからマンガは始まるのだ。大友克洋だって、一見リアルに見える絵の向こうに隠れた情念のようなものにみんな惹かれたんだと思う。
女房が私の耳かきを勝手に使ってヘソのゴマを取っていたので、耳かきを石鹸で洗ったら、女房が「あんたの耳と私のヘソのどっちが汚い!」と怒る。 ……ならお前はその耳かきを洗わずにまた耳をほじれというのか。観点が違うぞ(-_-;)。 ヨシヒトさんにそのことを話したら笑われた。どうも私たち夫婦は端から見ると漫才をしているように見えるらしい。双方ごくマジメだというのに。
練習後の女房と待ち合わせて映画に行くはずが、前売券を家に忘れてきてしまい、仕方なく本屋にだけ寄って帰る。空腹も重なってか、女房は文句たらたら、機嫌を直してもらうために、焼肉の「ウエスト」へ行く。とりあえず女房は肉を食わせておけばニコニコするので扱いが楽だ。……って、犬かい。 劇団での練習の様子をいろいろ聞くが、笑える話が多い。日記にUPしたいが、当事者ではないのでちょっと憚る。ヨシヒトさんか塩浦さんか、誰か書かんかね。
あだち充『いつも美空』1巻読む。さすがにこうも同工異曲のハナシが続くと、飽きる。設定は変わっても語り口が変わらないので退屈なのだ。続きは買おうか買うまいか?
| 2000年09月23日(土) |
昼寝とDVD三昧の一日/映画『スリーピー・ホロウ』ほか |
なんだか久しぶりに休日を堪能している。 朝寝昼寝夕方寝ができるというのは嬉しいなあ。深夜に見たいテレビがあっても平日だと断念してしまうが、今日は平気だし。 女房が練習に出かけている間に、簡単に掃除洗濯をした後、買いこんだDVDを一気に見る。 『スリーピー・ホロウ』、DVD版はメイキング映像ほか特典も充実。この映画、主演のJ・デップ、C・リッチももちろんよいが、脇に渋い役者を無茶苦茶揃えているのだ。「ドラキュラ」クリストファー・リー、「スパイ大作戦」マーティン・ランドー、「メグレ警部」マイケル・ガンボンほか、アヤシイ面々が目白押し。さすがは元祖オタク、ティム・バートン。しかも映画を監督自らの解説つきで見られるなんて……! 監督の書いた絵コンテの線画もいい味だしてるんだよなあ。『ビンセント』ほかの初期アニメ作品を見てる私にしてみれば、この人、アニメーターのほうが向いてると思うんだが、もう実写に行ったきりでやらんのかなあ。アメリカの庵野秀明だな。 『ガンドレス 完全版』、士郎正宗のアニメはともかく揃えようということで買ったが、人にオススメできるほどの出来ではない。却って劇場公開に間に合わなかった未完成版の映像の方が笑えるし、不充分なだけ、こちらの想像力が喚起されて面白い。『火垂るの墓』も完成版より、劇場版の線画のほうが面白かったものなあ。 大島渚監督『忍者武芸帳』、昔見たときは退屈に思ったものだったが、不思議なことに、今見返してみると、動かぬマンガに声をアテているだけなのに、ぐんぐんドラマに引き込まれていく。マンガをそのまま使っていながら、人物を整理し、シーンをカットしたり入れ替えたりして、映画的に再構成しているのだ。しかも「原画」を使っているため、現行版のスクリーントーンは一切無く、それどころか下書きの鉛筆まで見えるのが、逆に荒々しい魅力を生み出している。故立川澄人の歌う影丸のテーマも映画音楽史に残る絶品。更にもしかすると、これ、戸浦六宏の唯一の主演作品かも。今こそ再評価されてしかるべき傑作ではなかろうか。
夕方よりヨシヒト嬢、泊まりに来る。 『サウスパーク』の2巻や『ウルトラシオシオハイミナール』『まぬけの殻』などを見せる。なんだか無理強いしてるみたいで申し訳ない気もするが、こちらが面白いと思う作品を喜んで見てもらえることはやはり嬉しいのだ。
| 2000年09月22日(金) |
徳間ラッパ逝く……/ドラマ『ケイゾクFANTOM 特別編』ほか |
相変わらず残暑。 徳間康快社長が死んだのも暑さのせいかも。 毀誉褒貶激しい人だったらしいが、私には「徳間書店の社長」「大映を再建した人」「宮崎駿に『もののけ姫』を作らせた人」てな感じで、悪い印象はない。 永田ラッパの後継ぎが徳間ラッパだったってのは出来すぎ。「『となりの山田くん』で60億」なんてブチ上げてるのを聞くのは楽しかった。 宮崎駿が言うには「映画がこけても文句一つ言わなかった」そうだが、流石である。だから平成ガメラシリーズだってスタッフは自由に作れたのだろう。人の使い方が抜群にうまい人だったのだ。 『大魔神』の企画はどうなるのか。『千と千尋の神隠し』が遺作になるのか。 プロデューサーの名前で映画を見ようという気にさせる数少ない人だった。 合掌。
仕事は今日も早引け。 父に昨日買ったプレゼントを持って行き、女房ともども散髪してもらう。実家が床屋でありがたい。 父、プレゼントを貰って礼は言うが、その場で袋を開けて中を見たりはしない。それが礼儀というつもりなのだろうが、女房には却って物足りなく感じるらしい。 「あんたたちやっぱり親子だ」 無愛想なのがそっくり、と言いたいらしいが、職人ってのは昔からそんなもん。おかげで私も職場じゃ浮いてるが(^_^;)。 女房、自転車を倒しかけて足を挟み悲鳴を上げる。これでまた、治るのが遅れるな。無理するなと言っているのに。
マンガ、江川達也『DEADMAN』6巻(完結)、ゆうきまさみ『じゃじゃ馬グルーミン☆UP!』25巻、『新映画宝庫 モンスターパニック』読む。怪獣マニアを自認してはいるが、海外作まで含めるとまだまだ見ていない怪獣映画は多い。第一、未だに『禁断の惑星』を見てないのは恥だ(+_+;)。道は果てしなく遠いのだ。
DVD『エクセル・サーガ』8巻、『ケイゾク FANTOM 特別編』見る。 『エクセル』、作画が再び安定してきてひと安心。四王寺(「しのうじ」と発音するな!)が幼女に混じって微笑むあたり、いい味を出している。知り合いの誰かを思い出すなあ。 『ケイゾク』、テレビシリーズ後半から話はクソになってるが、中谷と渡部の掛け合いが好きで、まだ買っている。今回もバイアグラネタのギャグが秀逸。 「柴田に……するなんて」……いや、してもいいと思うぞ(^o^)。
| 2000年09月21日(木) |
笑顔とブレゼントとオタアミと |
昨日よりは収まってきたが、頭痛がまだ続いている。目の奥がズキズキと痛むので、顔を顰めたり、目頭を抑えたりしていると、女房が「何笑ってるの?」と言う。日頃無表情なので、少しでも表情を変えると笑って見えるのらしい。……私って、もしかして気色悪いヤツ?(-_-;)
明日は父の誕生日。毎年、とりあえず出かけてみて、衝動買い的に品を選ぶのが常。そのほうが意外とよい買い物が出来るものなのである。 仕事を早引けして、4時ごろ、女房と天神へ。 初めの予定では、地下鉄の出口からごく近くの、ベスト電機で健康器具を適当に見繕うつもりだった。女房の足も完治したわけではないし、余りうろつきまわらないほうがよいと判断したからである。 ところが、いざ天神についてみると、女房は「服か鞄の類をプレゼントしたほうがいい」と言い出し、天神イムズから岩田屋ジーサイドまで足を伸ばすと言う。 私「……足、大丈夫なのか?」 妻「平気さっ(はあと)」一歩踏み出して「……痛い……(T_T)」 ……はっきり言ってアホである(+_+)。 それでも女房は、「いいものが見つかるまでは探す!」と、頑固に主張。 結局、ジーサイドでベストとシャツを、ベスト電機で脂肪計測器つき体重計を購入。贈り物にしては妙ちきりんな組み合わせだが、「貰えるものは何でも嬉しい」父のことだから文句は言うまい。
もちろん、父のプレゼントを物色している間にも、しっかり自分の買い物をしている。 イムズ地下のスヌーピータウンではネクタイを購入。一見するとただの格子模様に見えるが、模様に紛れるようにチャーリーやルーシーたちが踊っている。スヌーピーがいないところがミソ。ピーナッツの主役はあくまでチャーリー・ブラウンなのだ。 福家書店では「オタクアミーゴス」のチケットを購入。200名限定だが、通し番号はまだ50番台。今年は「サウスパーク」の監督の秘蔵ミュージカルも上映するとか。去年は行き損なっただけに、今年は何としてでも行くつもり。メンバーの諸君も行かないかね? ベスト電機内のLIMBで、DVDをしこたま購入。しめてン万円なり。ンナことやってるから毎月、月末はぴーぴー言っているのだ。でも大島渚のATG作品をズラリと手に入れて、気分は高揚している。とりあえず1週間くらいは仕事帰りが楽しみだ。 帰りは予定オーバーの10時。今日は本を一冊分読みきれなかった。
| 2000年09月20日(水) |
頭痛と頭痛と頭痛と……/ムック『山下清のすべて』 |
ちょっと今日は頭痛がひどくて長くは書けない。 秋になって涼しくなったかと思ったら、今日は急にかんかん照り。昼間から頭痛が収まらない。頼むから早いとこ冬になってくれ。寒いのはまだ平気だ。 月曜日に病院に行こうと都合をつけていたら、今日になって急に会議をブッキングされた。重大会議かなにかしらんが、行き当たりばったりで考えなしの仕事してるから、何か問題があるたびに、慌てふためいて予定をコロコロ変えにゃならんのだ。始末に悪いのはこういう「臨時会議」が「泥縄」だということに職場の誰も気づいていないということ。初めから下らんと分ってる会議に出にゃならんとは鬱陶しいことこの上ない。 ここも余り長くはないかもしれんな。
とりあえず読んだ本だけ書いて寝る。 『言語』10月号、「言い換え」特集。近年差別語の言い換えが問題になっているが、もともと日本人が「言い換え」ることでものの本質から目を背けたがっていたことがよく分った。もう千年以上も日本人は眠りの中にいるのである。白河夜船だなあ。 『山下清のすべて』(エヴァ・ブックス)、山下清が天真爛漫で純粋無垢な人ではなかったことを証明してくれる一冊。小林桂樹主演の映画『裸の大将』でも描かれていたが、自分をばか扱いする世間に対して嘘と韜晦で立ち向かう姿のほうが山下氏の実体なのである。それにしても山下氏を世間に紹介した式場隆三郎って、あのトンデモ建築「二笑亭」の研究者だったんだなあ。 マンガ、青山剛昌『名探偵コナン』29巻、石川賢『ザ・ジョークマン』。 漫画ゴラクという三流半エロ雑誌に連載されていながら、しっかりSFしているのはさすが。連載中も笑って見てたが、必見なのは田村信との合作マンガであろう。恐ろしいまでに意味がない。難しいことを考えるやつほどバカなのだということを思い知らされる本ばかり立て続けに読んでいるなあ。 他にも何か読んだような気もするけれど、あたまがいたいのであたまがいたいとかんがえることができないのでかんがえることができないのはあたまがいたいせいなのでもうよくわかりません。 とーとつですがあるじゃーのんにはなたばをあげてください
| 2000年09月19日(火) |
塩浦さん、今度はご夫妻で遊びに来てね |
職場の上司から仕事振りに注文をつけられる。のん気にやっているので、上司の目には手を抜いてるように見えるらしい。 若いころの私ならムッとなって反論の一つもしたろうが、最近はお説ご尤もで聞き流している。上司も立場上、ヒトコト言わねばならんのだろう。それが証拠に「善処します」と言ったら、すぐに引き下がった。……普通、こんないい加減な返事をしたら、もちっと怒ってもいいと思うんだけどね……(^_^;)。
でもどうにも仕事中のウトウトぐせが治らない。もう、この年になると体が嘘をつけなくなっていて、つまんない会議だと睡魔に勝てないのだ。しかし、私も眠っているが、起きて討議している連中だって別の意味で眠っているようなものだ。「会議のための会議」に対して「下らない」と、堂々と言えないのだから。 お互い様ということで許してもらえんかねえ。甘いか。
帰宅してみると、塩浦嬢が遊びに来ている。女房と『サウスパーク』DVDやシティボーイズライブのビデオを見ていたとか。 全く、女房も次々といたいけな乙女(結婚してるけど)を悪の道(オタク道)に引きずりこんでいくものだ。塩浦嬢、早速『サウスパーク』を見に行きたい! と嘯いている。塩浦嬢のダーリンはウワサによれば「純愛の信奉者」ということだが、純愛のカケラもない『サウスパーク』に奥さんを連れて行ってあげるのだろうか?
コメディフォーラムのオタク・アミーゴスにも『サウスパーク』について書き込みをしていたら、話が横に逸れて『三丁目が戦争です』談義になっている。 この絵本と永井豪の『ススムちゃん大ショック』が、子供時代の私のトラウマになっている。現実にたくさんの人間から苛まれ、裏切られた経験もあって、私は基本的には人間不信なのだ。 でも、今日、塩浦嬢から「どうしてそんなに荒んじゃったんですか?」と聞かれて、ふと考えこんでしまった。 私自身、自分のことを、疑心暗鬼の被害妄想の、非社交的で利己的なやつだと思っているが、ではなぜ、そんな私が「芝居を造りたい」などと考えているのだろうか。確かに私の書く芝居はどれも「人の絆の脆さ」を描くものばかりだ。だが、芝居を作る、という過程において、私はメンバーのみんなを「信頼」してはいないだろうか……。 難しいことを考えていたせいでまた眠気。読んだ本のことが書けなんだが、もう寝よっと。
| 2000年09月18日(月) |
ゴキブリと音痴娘と構造記憶と/『僕らは虚空に夜を視る』(上遠野浩平)ほか |
先日、仕事が回ってこないなあ、と日記に書いていたら、今日はいきなり仕事がどんと回されてきた。滅多なことを書くものではない。 同僚の女性が「ゴキブリだけは怖い」なんて話をしている。この手の話を聞くたびに「戦後女性は強くなった」というのはつくづく嘘だという気がしてしまう。私のお袋もそうだったが、昔の女性はゴキブリくらい平気でたたき殺し、踏み潰していた。戦前の女性に比べて、現代の女性のほうが自立しているという主張は、以前から首肯しがたいと思っていたが、それを証明する一例だと思う。 もっともその同僚の女性が無責任だと言いたいわけではありません。一般論ね、あくまで。
テレビ『男と女!! 雨のち晴』を偶然見る。芝居の参考資料にと買った『探偵ファイル』にも登場していた女探偵の渡邊やよいさんが出ていてビックリ。探偵もやっぱり刑事と同じく二人組で行動するのが基本なのだなあと知り、勉強になる。他人のプライバシーを覗く下世話な番組とバカにしちゃいけないのだ。 続けて『ヘイ!ヘイ!ヘイ!』を見ていたら、菅野美穂が出てきて、安田成美以来はないかと思えるほどのイタい歌いっぷりで『愛をください』を熱唱している。この歌、最近やたら耳にするが、視聴者はみな、同情ないし失笑しながら聞いているのだろうな。松本人志が「やらされてる感が強い」と言い切ったのは流石(^o^)。
上遠野浩平『僕らは虚空に夜を視る』読む。創刊された「徳間デュアル文庫」の一冊。デュアル(二重)に引っ掛けたんだろうが、内容も、現世は幻影に過ぎず真の現実は……というフィリップ・K・ディックの『記憶売ります』ほか、SFではオーソドックス過ぎるネタ。でもだからこそ、この作者の作品中、もっとも読み応えのある出来に仕上がっている。なぜ、アチラとコチラの世界が平行して存在しているのか、という理由がキッチリ描かれているのだ。作者が『ブギーポップ』だけの作家ではないことを示した一冊だろう。 『動画王 vol.11』、妖怪特集は三十年来の妖怪ファンとしては嬉しい限り。フルタの『百鬼夜行』フィギュアまでチェック入れてるところがマニアック。京極夏彦『怪』シリーズ、やっぱり『必殺』シリーズにインスパイアされたものと判明。更に『マジンガーZ対デビルマン』を狙ったという京極氏の発言にぶっ飛ぶ。でも『さくや』の妖怪を流用してるあたりちょっと作りがセコイぞ。
| 2000年09月17日(日) |
クウガと絶叫としゃぶしゃぶと/『少年探偵虹北恭助の冒険』(はやみねかおる)ほか |
世間は田村亮子の金で、やたら喧しいが、オリンピックに興味のない私はマスコミのバカ騒ぎを横目で見るだけ。
朝、『仮面ライダークウガ』の始まりと同時にヨシヒト嬢、起きてくる。 お目当ての役者さんがいるらしいが(お医者さん役とか)たまにしか見ていないのでよく分らない。 ドラマ自体、悪い出来ではないが、脚本家がアニメ畑の出身だからか、台詞が情報過多で、演技にまで悪影響を及ぼしている。ビデオ映像も今イチ。 『おじゃ魔女どれみ』を見ているうちに、また睡魔に襲われて眠る。 おかげで練習に出かける時間にはすっかり寝入ってしまい、ヨシヒト嬢にご挨拶し損ねた。今回は、ヨシヒト嬢の傘をついうっかり職場に持ってしまったりと迷惑の掛けっぱなし。……自己嫌悪。
昼、父から電話で、夕食に誘われる。女房の誕生日に誘い損ねたので、歩けるようならお祝いを、とのこと。 練習が終わるのが4時、父の仕事が終わるのが7時。 間が空くので、シネ・リーブル博多駅で『最終絶叫計画』を見る。 ハッキリ言って作り手だけが笑ってるような一人よがりの映画。ギャグのレベルが小学生並で、一時間半、ただの1箇所も笑えない。ホントにヒットしたのか? 入場料返せ(でも実はタダ券で見た)。
で、父と姉さんと女房と、博多駅でしゃぶしゃぶ。 女房、父の前では大食漢を隠すので(でも父にはバレてるが)控え目にしか食べない。だもんで、帰りのバスを降りた途端、 「おなか空いたね」 ……近頃少しは少食になったかと思ったら(-_-;)。 実は孤独な心が女房を食事に駆りたてているらしい。ここしばらく、ずっと一人ぼっちだったのが、この三日はメンバーのみんなと一緒だったから。明日からまた一人となると、反動で寂しいのだろう。 でも泣くなよ。
はやみねかおる『少年探偵虹北恭助の冒険』読む。 ジュブナイル専門の作者が初めて書いた大人モノ……と思いきや、やっぱりジュブナイルミステリ。この人の場合、下手に大人ぶったミステリ書かれるよりゃ潔くっていい。でもトリックはチャチ(笑)。 マンガ、きくち正太『おせん』1巻、彩花みん『赤ずきんチャチャ』13巻(完結)、蛭田達也『新コータローまかり通る!』25巻。きくちさん、昔は鳥山明の真似っぽい感じがしたものだったが、独自の絵柄になってきた。乱作せずにじっくり描いていってほしいなあ。
| 2000年09月16日(土) |
電波とスケルトンと二人乗りと/アニメ『バットマン マスク・オブ・ファンタズム』 |
気のせいか、分担作業している書類仕事の割合が、私だけ少ない気がする。今日は同僚の女性に「これから先は私がやりますから」と、書類を取られてしまった。 ……もしかして、役立たずに仕事を回すだけムダ、なんて思われてるんだろうか。ききききっとみみみみんなで、わたわたわたしのことをばかにしておるのだおるのだおるのだ。
……あれ? 今どこかから電波が……?
女房とヨシヒト嬢は夕方になるまで帰ってこないので、その間にティッシュや入浴剤など買い物をすます。 帰りにゲーセンで、スケルトンの腕時計二個と、くまのプーさんのエプロン二着と、木組のミニカー二十個ほどあてる。 しかし腕時計がスケルトンって別に嬉しくないなあ。透けて見えるのは自分の毛の生えた地肌だけだぞ。おええ(+o+)。 帰ってきた女房に、「普段着代わりにエプロンはどうだ?」と言ったら、スケベ扱いされた。裸にエプロンは私にとっては男の夢じゃないぞ(じゃあ何が夢だ)。
夕食は「すし大臣」で回転寿司。回転寿司とは言え、いいネタが多く、一皿八百円なんて極道な皿まで平気で流れている店だ。 ウチから自転車なら近いが、歩くと遠い。ヨシヒト嬢は自転車に乗れないので、仕方なく二人乗りで行く。 ……実は二人乗りの経験というものを殆どしたことがない。5、6年前、女房の自転車がパンクして、仕方なく女房を荷台に乗せたことがあるが、それくらいだろう。バランスが取れるかどうか全く自信がなく、無茶苦茶緊張する。 しかも外に出た途端、雨が振り出す。 天は我に試練を与えたいのか(T_T)。 ……ま、無事に食事は出来ましたが。
DVD『バットマン マスク・オブ・ファンタズム』見る。 実写ではなくアニメの映画第一作。敵がジョーカーで、ブルース・ウェインがいかにしてバットマンとなったかを描く点は実写第一作と同じ。 でもアメリカのアニメのキャラの演技はどうして実写以上にクサイのか。日本のスタッフも関与してるらしいが、まるでそんな気配がないぞ。 『サウスパーク』のテレビシリーズもヨシヒト嬢に見せる。 「あんな下品なアニメを我等がマドンナのヨシヒト嬢に見せるなんて!」とメンバーからバッシングされるかもかもかも。なんだかヨシヒト嬢をどんどん悪の道に陥れているかもかもかも。
……いかん、また電波だ。
| 2000年09月15日(金) |
ネパールとサウスパークとおだてブタと/『ブタもおだてりゃ木にのぼる』(笹川ひろし)ほか |
ヨシヒト嬢、今日から三日、お泊まりするというので、朝から部屋の掃除。 女房は練習に出かけたので、全部一人でやる。トイレも風呂場もしばらくほったらかしだったので埃が溜まっている。 ゴミ出しも昨日から部屋と収集場を四往復もしてしまう。どれだけ掃除をサボっていたか分るな(^_^;)。
『サウス・パーク』、明日から一日一回の上映になってしまうので、今日のうちに行こうと決意。幸いヨシヒトさん、藤田くんも誘いに乗ってくれる。 藤田くんの車で、百道のホークスタウンに向かう。 今でこそ百道は福岡の顔のように思われているが、福岡タワーが建つ前、「よかとぴあ」が開催される前までは寂れた海水浴場だった。私なんぞはその頃のイメージが残っているので、わざわざそんな町はずれまで出かけようって気になかなかなれない。 でも現実には今日もホークスのデーゲームがあっていて、駐車場が満杯。コミケの時もすごい人出だったとヨシヒト嬢も言う。小一時間、球場周辺をぐるぐる回って、やっと停まれる。 ネパール・チベット料理店「ザ・シルクロード」で食事。コースを頼むと、チキンの唐揚げ、チキンのソテー、チキンカレーが出てくる。ネパールはチキン尽くしか。藤田くん、「シカルニ」と言う謎の料理を頼むが、これがヨーグルトの塊。しかも砂糖つき。口に含んだ途端、なんともいえない表情をしていたが、果たしてどんな味だったのか。 『サウスパーク』は予想通りテレビシリーズ以上に過激で禁止用語が連発。こういうのは見る人によって好き嫌いが分れるが、幸い二人とも気に入ったようで良かった良かった。ヨシヒト嬢、見終わった後、キーホルダーを買い、早速バッグに着けている。
WOWOW『京極夏彦・怪 福神ながし』ビデオに録り損ない、仕方なくナマで見る。今回は最終回らしく、過去のゲスト総出演でしかも必殺シリーズの展開そのまんま。いかにも必殺ファンの京極さんらしい。でも水木しげるや宮部みゆきの出演シーンは見損ねた。再放送しないかなあ。
笹川ひろし『ブタもおだてりゃ木にのぼる』読む。 『タイムボカン』シリーズの監督らしく、文章は徹頭徹尾軽いが、逆にそういう文章で書かれるために、吉田竜夫、手塚治虫両氏の死の描写は悲しみを誘う。 東映動画の『魔犬ライナー』の原作が笹川さんのマンガとは知らなかった。単行本になったことあるんだろうか。
| 2000年09月14日(木) |
通院と残暑と誕生日プレゼントと/『世紀末アニメ熱論』(氷川竜介)ほか |
女房の通院の日だが、大分歩けるようになったので付き添いはナシ。 借りていた松葉杖も、今日病院に返したそうで、これからはリハビリのために歩行訓練をした方がよいとか。ようやくひと安心。みなさん、長いことご心配をおかけしました(m(__)m)。
台風がよけていったのはいいが、おかげで蒸し暑い。 会議に出ていても頭がぽーっとなって、何を話してるやら見当がつかない。 というか、イラついているのだろう、同僚の女性のお喋りを聞いているだけで無意味にムカっ腹が立ってくる。 「みなさんは女を殺したいと思ったことは?」(c.斉木しげる) ……あるぞ。今がそうだ。 ああ、危ない。夏に犯罪が増えるのはこういう心理状態だからなのだな。 何とか理性を保って、フンフンと相槌を打つが、話を理解できない状況は変わらない。後で何か支障があったらどう言い訳しよう。 「太陽がまぶしかったからさ」……って、お前は異邦人か。 東海地方の水害のため、輸送関係が滞っていて、本屋に行っても目当ての本がない。でもいろいろ買いこむ。 氷川竜介『世紀末アニメ熱論』、ガンダム以降のアニメを総括しよう、という意図は充分伝わる。 新しい視点はないが、サブカルチャーとしてのアニメが、それを送り出し、それを享受して来た者にとってどんな意味を持つものだったかは、記録しておかなければあっという間に忘れ去られてしまう。 実際、今の十代の子は、『ガンダム』がエポックメーキングなアニメだったということすら知らないのだ。若い人にこそ読んでほしい。 マンガ、横山えいじ『でじたる小学校日記』、相原コージ『漫歌』、坂田靖子『バスカビルの魔物』読む。 横山さん、『宇宙大雑貨』の頃と比べると、いかに小学生向けとは言え、書きなぐった印象を受ける。SFはヴァーチャルリアリティやシミュラクラだけじゃないんだが。 相原さんはなあ……(-_-;)。 坂田さん、ミステリのパロディのつもりで、実は純粋に小粋なミステリを描いてくれている。ハズレのないマンガ家とは、こういう人のことだ。
女房に誕生日のブレゼントを買って帰る。 たれぱんだの立方体抱き枕とマスカラとピッタリフィットの(脂肪が取れる)パンツ。我ながらこのミスマッチがアホらしくていい。案の定、女房も喜んでいる。明日はそのパンツはいて出かけてくだしゃんせ。
| 2000年09月13日(水) |
シゲオと誕生プレゼントと009と/『遊びをせんとや生まれけむ』(石ノ森章太郎) |
最近の日記を読み返すと、どうも文章が殺伐としている気がする。 何となく落ちつかない。ストレスがたまっているのか。多分そうだ、ここしばらく映画に行っていないせいだな。 女房を置いて一人だけ出かけるわけにもいかんし、早く治せよう。『サウスパーク』もアジア映画祭も終わっちゃうよう。
職場で若い子に長嶋談義。巨人のV9時代を知らない世代に長嶋のスゴさをいくら話しても「嘘や」の一言で終わってしまう。 「ボール球に手を出してホームランにした」「病気の子と約束してホームランを打った(ベープ・ルースか)」「ホームランを打ったけどホームベースを踏み損なってアウトになった」……書いてて思ったが確かに嘘っぽいなあ。だからこそ20世紀のヒーローなんだけど。 20世紀の最後の年にON対決が見られるかも知れないというのは、感無量だなあ……。
女房の誕生日が明後日だと言うと、女の子が、 「何をプレゼントするんですかあ?」と聞いてくる。 「まだ考えてない」と言うと、 「子供を贈ればいい!」 「……どこから持って来るんだよ」と言うと、 「そこ!」と……を指差す。 ……コラ。少しは恥じらいというものを知れよ……(-_-;)。
『速報!歌の大辞テン!』、松山千春の生えている髪を見て笑っていたら、T.M.REVOLUTIONの『魔弾』のミュージッククリップが思わず吹き出すほどのトンデモギャグになっていた。 娘との結婚を認めてもらおうとやって来た青年に、娘の父親は自分で自分の体を改造し、ミサイル攻撃!(まんまサイボーグ004!) 対抗して青年もロケットパンチ! 間に入った娘は爆死! ……何じゃこりゃ(・・;)。
石ノ森章太郎『遊びをせんとや生まれけむ』読む。恐らくこれが石ノ森氏の遺作(『HOTEL』はとうにアシストに描かせている)。 と言っても、デビュー以前の肉筆回覧誌『墨汁一滴』がメイン。最後の後書きに「いよいよ『009』を書きます」とあるのが悲しい。来年から放映予定のテレビアニメ、スポンサーが見つかるといいなあ。 『アニメージュ』『ニュータイプ』読む。庵野秀明の実写作品『式日』のスチールが載っているが、イメージがまるで押井守の『トーキング・ヘッド』。案外この二人の資質って近いのかも……?
| 2000年09月12日(火) |
打ち身とワンピースの続きと/『ONE PIECE』6〜15巻(尾田栄一郎) |
買い物に出ようと玄関でスリッパを履いていると、突然、後ろから女房の声。 「気をつけてね」 ……出掛けに優しげな言葉などついぞかけたことのない女房なのに、何をとち狂ったか。 これで却って事故にでもあうようなら、シャレにならんなあと思っていたら、事故とまではいかないが、バスに追突しそうになってコケた。 膝と手をついただけだが、左足に力を入れると痛い。夫婦揃ってケガしてちゃ話にならん。
古本屋を回るが『 ONE PIECE 』、どこにも売ってない。『るろうに剣心』は全巻セットが腐るほど置いてあるのに。ファンって残酷だなあ。 いつか古本が出まわるのを待つのも癪なので、思いきって全巻新刊で買う。短編集の『 WANTED 』まで買っちまった。で、一日で読み切り。 女房から「……ハマったの?」と聞かれたが実感はない。 盛り上げどころになるはずの回想シーンの挿入のし方がどれも今一つうまくない(おかげでベルメールさんのところでも泣けなかったし)。 巻を追うにつれて「ワンピース」の宝から遠ざかっていくような展開になっているのも痛い。13巻以降はジャンプマンガの迷走パターンに明らかにはまっている。お姫さまを海賊が助ける話がやりたいのは分るんだがなあ。 この作者、『宝島』や『ゼンダ城の虜』、『快傑ゾロ』といった過去の盗賊小説をどれだけ読んでいるのだろう。一番参考になるのは黒澤明の映画『隠し砦の三悪人』だろうが、とても見ていそうにないなあ。あれに比べて、危難を切り抜けるアイデアがまるで貧弱なのだ。敵を次々に出せばいいというものではない。 要するに、ストーリーを作るのに慣れていない。おかげで話の「流れ」が滞ってしまう。 特に主役がバカなのがネック。この「主役=バカ」ってのは後の成長があってこそ生きる設定なのであって、昨日も書いたが、主役の成長は第一話で終わっているのだ。 「ワンピース」が現実の宝じゃなくて「人の絆」だってことはもう見えてるんだから、余り連載を長引かせないで適当な所で終わらせたほうが『ドラゴンボール』の二の舞にならずにすむと思うんだが。 ……でも、けなしてる割りに次巻も買う気になってるぞ。やっぱりナミの涙に惹かれたかな?(サンジかお前は)
| 2000年09月11日(月) |
ミステリとワンピースと/『ONE PIECE』1〜5巻(尾田栄一郎) |
女房と無駄話をしていたら、翌日。もう午前二時である。次の日が休日だとこういう贅沢もできる。 「本格ミステリって何なの?」なんていきなり聞いてくるから悪い。私にそんなネタを振れば延々五時間くらい喋りっぱなしになるよ。 女房は、ここしばらく「新本格」作家のミステリーを立て続けに読んで、相当不満を抱いたらしい。「トリック」に拘泥し、小説としての面白さを失っている作品がなぜ読まれているのか? と憤懣を述べている。 生意気にも私は「作者も読者もバカなのさ」と切って捨てる。 「密室」だの「ダイイングメッセージ」だの、現実にはあり得ない設定にこだわる姿勢は決して上等な嗜好ではない。本格ミステリというのは「謎が合理的に解かれる」ことに主眼を置く点に面白さがあるのだから、特定のモチーフだけに拘っていては、その興味は半減するのだ。 ……なんて話から、「松尾スズキはいい!」なんて話まで、ベラベラ喋っていたのだった。
というわけで、11日(月)の日記。
やたら疲れているので、昼近くまで惰眠を貪る。 小雨がぱらついている中を郵便局まで。「ゆうパック」を買ってくるのが目的だったが、箱がたの大き目のを買ってしまい、女房に叱られる。もう少し小さ目の袋状のがあるのだそうだ。こういう日常生活の基本的なことに私は実に弱い。 私のことをもの知りだと思っている人もいるが、知ってることだけをさも仰々しく喋りたてれば、他人は「この人は知識がある」と勘違いしてくれるものなのである。これ、詐欺師の初歩。内実はただの世間知らずなのにねえ。
買い物に出たついでに金龍ラーメンに寄って角煮丼を食いつつ、やっと尾田栄一郎『ONE PIECE』1〜5巻を読む。……ヨシヒトさんがハマるのも分るなあ。多分ゾロのファンでしょ? 決してウマい絵とは言い難いが、キメのシーンでのルフィーの笑顔なんてのはあの絵でなくちゃ、と思わせるね。 ただ、ドラマとしては第一巻の第一話で終わっちゃってるので(マジで感動モンなんだけど)、後から息切れしてくるんじゃないかと心配。ジャンプマンガは人気がでないとすぐ打ち切られるので、どうしても初めの話のほうにドラマが凝縮されて尻すぼみになるパターンが多いからなあ。 メンバーが揃った後、そこを乗り越えられるかどうかがカギだろうな。古本屋何軒か回ってみようかなあ。
| 2000年09月10日(日) |
睡魔と戦いつつこれを書いてます/『星降り山荘の殺人』(倉知淳) |
今日、初めて普通自動車と軽自動車とではプレートの色が違うことを知った。 軽自動車って、黄色いのか。 ……まあ、世間の人にとっては常識中の常識なんだろうな。 でも、私は、もともとクルマというものに全く興味がない。しかも色弱で色の識別もままならない。なんとなれば、プレートの色に気づかなかったとしても、鈍感だの不注意だのという謗りを受ける筋合いはないだろう。……何となくこのネタ、ミステリーのトリックに使えそうだな。 それにしても不思議なのは、どうして私はこうも自動車というものに何一つ関心を抱かなかったのか、ということだ。 普通、男は、車とか銃とか戦闘機とか、そういう「力強いモノ」に興味を持つものだ。ところが私の場合、そういった感情が人より明らかに薄い。 ……かといって、自分が銃やクルマを怖がるような女々しいやつだとは思わないんだよなあ。どっちかと言うと、私の知ってるガンマニアのほうが、よっぽど女々しいやつだった。 自分の非力を、銃だのクルマだので代償しようという心理自体が私にはないのだ。……ということにしておこう。 でも、小説書くとき、これはちと困るな。 今の私の乏しい知識では、金持ちの乗る車はベンツに決まってるし、一般人はみなダットサンである。……想像だが、これってかなり嘲笑われてしまう描写になるんじゃなかろうか?
女房、今日は結局練習には行かずじまいだったらしい。少しは罪悪感を持って、大人しくしてくれているんならいいんだが、大抵形だけての反省にしかなっていないからなあ……。 夜、愛知にいる鈴村くんから電話。女房が応対する。 女房の怪我のことは知らなかったらしく、鈴村くん、やはり驚いていたらしい。 でも女房は「捻挫しただけだから気分は全然平気」なんて言ってやがる。本気で反省してりゃあ、こんな台詞が出て来るはずはないぞ。 鈴村くん、十月に帰ってくるとのこと。その頃には彼の赤ちゃんも生まれて1ヶ月。となると親子の対面はこのときが初めてになるのか……。 ……親が子供にベタベタするのも嫌いだが、こう淡白なのも、ねえ……。
倉知淳『星降り山荘の殺人』読む。 気持ちは分るが、都筑道夫のパクリはいかん。女房も私もすぐに犯人やトリックを見破ってしまって、物足りなかった。 ……でも、これでもマンガの『金田一少年』に比べればはるかに面白いのだが。
| 2000年09月09日(土) |
なんでこんなにバカなのか |
台風は西に逸れたというのに土砂降り。 仕事でずっと外に出ていたので、もう○○までぐっしょり。……伏字にすると却ってイヤラシイな。下着だよ下着。 しかし傘がまるで役に立たないのは参った。横殴りの雨が顔面をびしょ濡れにしてるのに傘をさし続ける虚しさったらないね。 ああ、明日も外で仕事だというのに次の台風がもう沖縄まで近づいてきてるじゃないか。
女房が図に乗ってきている。 私の留守中に、ほっかほっか亭まで弁当を買いに行ったらしい。 「どうやって行ったんだよ!」 「……自転車で。ほっかほっか亭のおばちゃんが『どうしたの!』ってビックリしてた」 「ケンケンしてったのか?」 「いや、松葉杖持って行ったから」 ……自転車に松葉杖乗せてったら、そりゃ壮観だったろうよ(-_-;)。 歩行許可が出たからと言って、ケガが治ったわけではない。今日も痙攣を起こして激痛が走ったと言っていたくせに、何を考えているのか。 しかもそうまでして弁当を買いに行かなければならない理由はないのだ。弁当ならちゃんと買って置いてある。なのに、自分の好きな弁当ではなかったので殆ど口もつけていない。……きのこ弁当のどこが悪い! 白い飯じゃなきゃ駄目って、わがまま以外のなんだというのだ! もちろん、私とて何度も女房に注意はしている。でも本当に冗談ではなく五分後には注意されたことを忘れているのだ。 ついさっきも、「朝、おにぎりを枕もとにおいておいてね」と甘えてきやがった。……外まで弁当買いに行ったやつが何を言うのか。 もう同情するのはやめよう。これ以上は、マジで私のほうが体を壊す。て言うかここ二、三日、夜ゆっくり眠っても朝起きたらめまいがしている。 ああ、どこかで一人っきりで静かに休めるところはないか……。
メンバーのみんなに連絡。 明日私は仕事で、練習に女房を連れていけないが、タクシー代を渡してある。女房が勝手に「自転車で」練習場に来ているようだったら、はっきり「バカ」と言ってやって下さい。……とほほ(+_+)。
『キネマ旬報』最新号、ビリー・ワイルダーのインタビューが載っていて驚く。 もうとっくに引退してると思っていた……って、監督に悪いか。スピルバーグの『シンドラーのリスト』、本当はワイルダーが監督したかったんだとか。……そのほうがあんなお涙頂戴映画にならずにすんだかも。
| 2000年09月08日(金) |
這えば立て、立てば歩めの夫心/『ビーストテイル』(坂田靖子)ほか |
女房を病院に連れていく。 ギプスはまだ外れないが、歩行許可は出る。しかしギプスを着けたまま歩こうとしても、妙に股が開いて歩きにくいらしい。 結局、もうしばらくは松葉杖のお世話にならねばならない様子。
映画『PUPS』、今日までの上映なので無理して行くことに。 映画館が博多駅バスセンターの上なので、天神まで出張るよりは楽かも、と思っていたが、雨降りの道を少しは歩かねばならず、女房、今にも滑りそうでいかにも危なっかしい。 でも、本当に久しぶりの外出だったので、女房、多少はしゃぎ気味。 松葉杖なしでエスカレーターを器用に昇っていく。次のエスカレーターに移るときだけケンケンで行けばいいのだが、それでもかなり体力を使うらしい。映画館のある七階に辿りつくまでに息が上がっている。 女房、こうたろう氏から頂いたお見舞いのお返しを物色する。何だかよく分らないが面白いモノらしい。いきなりお送りしてビックリさせる算段だろうから、今はまだここでモノの正体を明かすわけにはいかない。 映画のあと、久しぶりに外食。女房、きのこのオムライスを頼むが、注文を間違えてしまう。クリームソースのはずが、来たものはなぜかトマトソース。 ウインドウで品名を確かめておいたにもかかわらず、テーブルについた途端、その名前を忘れてしまい、適当に注文してしまったのだ。 ……いくら記憶力がないと言っても、ちょっとひどすぎないだろうか。 帰りは雨もやみ、順調に帰宅。しかしこんなにしんどい思いするくらいなら前売券買うんじゃなかったなあ。……はあ(´o`;)。
岡田斗司夫・田中公平・山本弘『史上最強のオタク座談会3・絶版』読む。アニメ・特撮界の裏話が聞けるのは楽しいが、作品の読みがいつも浅い。 マンガ『ビイ・ストリート』2巻。ミステリマンガの書き下ろしだけを集めたこのアンソロジーシリーズ、冬目景や斎藤岬などの実力派を集めていて、試みとしては面白い。ただ短編でしかもマンガでは、あまり深みのあるものは描けないのが弱点か。 坂田靖子『ビーストテイル』、グリム童話やイギリスの民話のマンガ化だが、坂田さんのことだから相当改変しているかと思ったら、意外と原点に忠実。でも、あの「白い」空間の温かみはどの作品にも溢れていて心が和む。実はこんなマンガが描きたいのだ。 明日は休日出勤なので、早目に寝よう。
| 2000年09月07日(木) |
涙のリクエスト/『冷たい密室と博士たち』(森博嗣)ほか |
職場で若い子と、昨日の『ここが変だよ日本人』について話す。 日本人の学力の低下は歴史教育が杜撰なせいだ、という内容。 「歴史教育が歪んでるのは○○人の方だ」と悪口をさんざん言う子がいたので、「先に○○人の歴史を否定したのは日本人のほうだよ」とエラそうなことを言う。 実際、歴史を否定することは人格を否定することと同じだ。 昨日「歴史の勉強なんていらないっスよ」と言ってた東大生、20年も生きててまだそんな基本的なことも知らずにいるのだ。ならお前の人生も否定されて構わないな? 低下してるのは学力より知能だ。鬱々。
女房、昨日からチョコベビーを食べたがっていたので、買い物のついでに買って来てやる。ところがそれがイチゴ味だったので文句たらたら。 「甘いのが好きなんじゃなかったのかよ」 「チョコベビーを歯で縦に割って食べるのが好きなの!」 ……よく分らんやつ。 女房の話を人にすると、よく「変な人ですねえ」という反応が返ってくる。 夫の前で妻を変人扱いするなんて、失礼な話だ。でも、他人がついそう口にしてしまうくらい女房は変ってことなんだろう。 ……タメイキ。
マンガ、桑田乃梨子『男の花園』4巻(完結)読む。 女房が「あんた、絶対ラストで泣くよ」と予言するので、何をバカな、と思いながら読んだらやっぱり泣いた。くそ。 ホモの男の子が、好きな男の子(主人公で、ノーマル)に告白する。もちろん、主人公は彼の申し出を受けることは出来ない。ホモの子は、最後の思い出に一緒に観覧車に乗ってほしいと主人公に頼む。 二人きりで、主人公はちょっと不安になる。でもホモの子は主人公に何もしない。ただ、外を見て、「この風景、俺、一生忘れない」とだけ呟く。 ああ、いいやつ。 いいやつほど報われないものなんだよ。 そして想い出ばかりが増えていく。想い出がいつも切ないのはそのせいだろう。
森博嗣『冷たい密室と博士たち』読む。 犀川&萌絵シリーズ第2作。前作は前代未聞、空前絶後のトンデモトリックで笑わせてくれたが、今回は内容が地味で、トリックも新味がない分、トンデモではあるが笑うほどではない。 作者は自分が利口なつもりで書いてるのかもしれないが(どこかの工学部の教授らしいし)、大学の教授なんて大抵世間知らずのパーである。そのパーぶりを楽しむにはこのシリーズ最適かもな。
| 2000年09月06日(水) |
妖怪っぽい〜妖怪っぽい〜♪/『ブロックルハースト・グロープの謎の屋敷』(シルヴィア・ウォー) |
もう日向ぼっこは飽きたぞ。何とかしてくれ。 薄茶色のTシャツを着ていたら、職場の若い子から上半身裸と間違えられた。 炎天下に裸って、わしゃ山下清か。
女房、十日も寝たきりなので、いい加減退屈してきたらしい。 私が買い物に行こうとすると「一緒に行きたい」と駄々をこね、テレビゲームを少ししては「飽きた」と投げ出し、「読む本がない」(本棚に囲まれてるのに)と喚き、私がパソコンに向かっていると、5分置きに意味なく呼びかけてくる。 うるさいのでさっさと近所のスーパー大栄に行くと、フルタ製菓「百鬼夜行」という妖怪フィギュアを見つけた。 どうせチャチなオマケだろう、と思って表紙を見ると、これがとんでもなくリアル。造形誰や、と思って見ると、海洋堂の竹谷隆之! 全8種類だそうだが、そこにあったのは3種類だけ。とりあえず買ってきて組み立てる。妖怪単体だけでなく、背景のあばら家も細かく造形している点がニクい。 「網剪(あみきり)」は本当に竹やぶの間を飛んでいるように見えるし、「ぬっへっほふ」は映画『さくや』よりも鳥山石燕の絵に近い出来。「青坊主」は夜光る蛍光バージョン!(数が少ないらしい) 女房は一目見て「変」と言ったが、妖怪に対するロマンがないぞ。 ああ、他の5種類も揃えたいなあ。「牛鬼」や「ぬらりひょん」や「狂骨」もあるんだよ……。
シルヴィア・ウォーの『ブロックルハースト・グロープの謎の屋敷』読む。 生きている人形の家族、メニム一家が、近所の人々に人形と知られずに何十年も過ごしているという話。 なぜ正体がバレないのか? それはメニム家の人々が皆「天才的な演技力の持ち主」なので人形だと気づかれないのである。 ……んなバカな(^_^;)。 家主が訪ねてこようとしたり、危機は何度も訪れるが、それを見事に回避する。その過程も素晴らしいが、何より、彼ら「人形」のアイデンティティが(何しろ死なないし成長もしないんだから)自分達の「物語」(「ごっこ遊び」)を絶えず作り続けることにある、という発想が秀逸。 人間だって結局はそんなもの……って、押井守みたいだけど。 「ごっこ遊び」に批判的な長男や、屋根裏部屋で作りかけのまま放置されていた長女、ウソツキの次女など、家族のキャラクターが立っているのも立派。 こういうの、テレビシリーズにするといいのになあ。
| 2000年09月05日(火) |
日向ぼっこしてるヒマに本が読みたい/ムック『アニメスタイル』2号ほか |
今日も日向ぼっこ。 でも、少し肉体労働もした。砂袋を荒縄で結ぶ。何個も何個も。 一体どういう職場なんだと思う人もいるかもしれんが秘密だ。
女房、どうやら一人で風呂には入れるくらいには動けるようになる。 もっともまだ松場杖は外せない。 金曜日にまた病院に行かねばならないので、職場に休みを取ったことを女房に話すと、「大丈夫か?(クビにならんか、の意)」と心配される。確かに要領は悪いが、別に仕事サボってるわけじゃあないんだが。
今日も紀伊國屋で本買い。だが目当ての『SF JAPAN』第1号は見つからず。しまったなあ。雑誌は一度買い損なうと手に入らないしなあ。今月末には2号が出ちゃうよう(筒井康隆作『大魔神』が載るぞ!)。 劇団の誰か、持ってない?
北川悦吏子『毎日がテレビの日』読む。『愛していると言ってくれ』も『ロングバケーション』も『ビューティフルライフ』も見てねえのになぜ読む、俺。 でも「どこの世界に『そんなこと、いけませんわ』と言うやつがいるのか」と言っていながら自分が書く脚本の台詞は「私たち、ヒール高い靴履いて、なんでもわかったような顔して……でも中身は女の子のまんまなんですよね」……台詞回しはなんぼか自然か知らんが、気取り過ぎだって。 マンガ、浦沢直樹『20世紀少年』3巻、藤崎竜『封神演義』21巻(悪いねえ、ヨシヒトさん、『ワンピース』はまだ読んでないのよ)。 『封神』、つまんなくなりそうになると見せ場を作ってくれるのでまだまだ止められない。原作ともまるで離れた展開になってきたが、ならもっと破天荒にもできそうなもんだが。 雑誌『アニメスタイル』2号、1号にもまして無茶苦茶濃い内容。 りんたろう・押井守の長々ロングインタビューもスゴイが(読むときは虫眼鏡がいりそう)、『クレヨンしんちゃん』『The八犬伝』の湯浅政明を特集しちゃうとこが超マニアック(新作はあの『ねこぢる』!)。 『デジモン02』でエンディングを大塚康生氏が作画したのは、作画スタッフにファンがいたからだとか。大塚さんは動画を書きたかったらしいんだが、「予算がない」と止め絵になったとか。……あ、あほかあ! あんなん、戦闘シーンを20分切ってでも大塚さんに動画書かせんかい! これについて語り出したらキリがない。ともかくアニメファンなら必読の本だ。 みんな買おう!(1800円するけど)
| 2000年09月04日(月) |
また一つ悪いウワサが……?/『マンガ夜話vol.9 陰陽師・ガラスの仮面』 |
今日の仕事は日向ぼっこである。 別に窓際になったわけではない。同僚もみんな日向ぼっこだ。 居眠りしてても、上司は全く叱らない。 ……こんな仕事してるから、女房から「あんたの仕事、楽ねえ」と言われるのだ。不況に喘ぐ世間のみなさん、ごめんなさい。 でも、おかげで次の芝居、小説、マンガのネタ、次々に浮ぶ。読みたい本や見たい映画も腐るほどあるし、一応仕事もせにゃならんし(こらこら)、あとはいつ時間をとって書くかだなあ。
女房、ようやく立てるようになる。腫れがひいたわけではないので歩くことはまだ無理だが、少しずつ回復はしている様子。この分だと『PUPS』の前売券、ムダにならずにすむかも。
久しぶりに博多駅の紀伊國屋に本を買いに行く。 先に馴染みの本屋に寄るが、目当ての本が一冊も無かったので、仕方なく相田みつを『にんげんだもの』(文庫版)買う。よりによってなんでまたと言われそうだが、魔が差したのだと思ってもらいたい。 マンガ、今市子『あしながおじさん達の行方』2巻を探すが、見つからない。 仕方なく店員の女性に聞くが、本棚のメモだけ渡して案内しようともしない。何かこちらに関わりたくないようなそぶりすら……? おかしいなあ、いつもならその場所まで案内してくれるのになあ、と思いながら、その場所まで行くと、棚の上に「ボーイズコミック」……。 そこに並んでいる本は全てあの、いわゆる……。 ああっ! そう言えぱこれ、ホ○本だった! さてはあの店員、私のことを○モだと……? しかもその時の私のスタイルは、黒いキャップ、黒のTシャツ、黒のジャージのカラダぴったりフィットの黒づくめ……(何でそんな格好してんだ)。 ち、違うんだ店員さん! 私はノーマルなんだよぅよぅよぅよぅ……。
……いいんだもう、俺なんて(T_T)。
帰り道、中比恵公園でどこかの劇団が練習をしている。 いきなり「人殺しぃ! 何するのぉ!」といかにもな芝居台詞。 襲われてる女がそんな悠長な台詞言うか。脚本書いたの誰だ。 言われた相手も戸惑うぞ。 「まあ、人殺しですから、あなたを殺しちゃおうかな〜って……グサ」
キネ旬ムック『マンガ夜話vol.9/陰陽師・ガラスの仮面』読む。 え〜っと、詳しいワケは言えないけれど、劇団のみんな、買ってね▽ 37ページんとこ、立ち読みするだけでもいいよん。
| 2000年09月03日(日) |
警察も役所/『ら抜きの殺意』(永井愛)ほか |
朝、女房連れて博多署。 アポとっておいたのに担当のAさんおらず、代理の人が調書を取る。朝っぱらから事故があって出張ったらしい。 掲示板に今年8月までの管内の交通事故件数と死亡者数が出ている。 約2500件で9人の死亡。 一日に10件事故が発生し、ひと月に一人が死亡している計算。 なのに女房、「なんだ、月に一人しか死んでないんだ」と恐ろしい発言。感覚が麻痺してるぞ。 調書は殆ど係官が誘導して作る。 「車の動きを読めばよかったね」と言うので、女房が「はい……」と答えると、調書は「車の動きを読めなかった私も不注意でした」と自責の文章に仕立てられてしまう。 よく自白調書が「警察官の誘導で作られたもので」と、裁判で証拠能力を疑問視されるのは、こういうところに問題点があるのではないか。 ともあれ、警察での手続きはこれで終わり。 あとは女房に、治療に専念してもらうだけだ。
なのに結局、劇団の練習に今日も出かける女房。 雨降りなので滑って転ぶと危ない……と思っていたら、実際に滑って足をつき、声にならない声(どんなだ)をあげる。 練習場には桜雅、塩浦両嬢のみ。ヨシヒト嬢は給料日前で交通費がなく、鴉丸嬢は雨だと自転車なので外出できないとか。……なめくじ長屋か。 練習に口を出す気はないので本を読んでいたら、台本のことで質問される。 「『嗚咽』ってなんですか?」 桜雅嬢、吐くことだと勘違いしたらしい。 「咽び泣きだよ」と説明したら、また「咽ぶ」が分らない。おいおい(-_-;)。 しょうがないから「うえっ、うえっ」と泣いて見せる。 わしゃ蛙か。 帰りは、今日も塩浦嬢のダーリンに車で送ってもらう。いつもいつもすみません。
永井愛『ら抜きの殺意』、嵐山光三郎『文人悪食』、加地伸行『日本は「神の国」ではないのですか』(ねえよ)読む。 『ら抜き』、ラストで失速するが、途中まではサスペンスフルで面白い。言葉を守ろうとするものと壊そうとするものの対立は最も日常的な葛藤でまさにドラマチック。そこに着眼したアイデアは素晴らしい。 来年九州でも公演があるそうで、となるとテアトル・エコーが来るのか? ……ヨシヒトさん、あなたのお好きな安原義人氏、来福するかもよ(はあと)。 『文人』、泉鏡花の潔癖症ぶりが楽しい。「チョコレートは蛇の味がする」というが、食ったのか、お前。
| 2000年09月02日(土) |
山本正之・あ・ごーごー |
仕事を休んでいる間、同僚が代行してくれたのは大助かりだったが、こちらのミスを思いっきり発見してくれて、今日は朝から吊るし上げを食らう。 もちろん、平身低頭、謝ったのだが、実はあまり反省していない。 この仕事について十数年、一生懸命真面目に働いても足を引っ張られるだけということは身に染みて知っている。「使えねえやつ」という印象を持たれていたほうが楽だ。 ……って、自分が本当に使えない奴だってことを言い訳してるな(-_-;)。
帰宅後、メールを書いているうちに睡魔に襲われ椅子に座ったまま眠る。 ここ何ヶ月かそうだが、ほんの一瞬うとうとした途端、眠りこけているということがよくある。 女房からも「なんでそんなに寝てるの?」と驚かれる。夜、充分に寝た次の日でも、どうかすると居眠りしている。 なにかの病気か? とも思うが、こんなの何科にかかればいいのだ。やっぱり精神科か? でも「眠れなくて」という相談はよく聞くが、「眠くて眠くて」というのは相談になるのか? といいつつ今も眠いぞ。何とかしてくれ。
夕方、タクシーを呼び、ケガ人の女房を連れて山本正之さんのサイン会へ。 赤坂のアニマップ、狭い店内に山本ファンがひしめき合っている。 山本さん、どこから来るのだろうと思ったら、玄関からファンの波を掻き分け急ごしらえの壇上へ。サイン会の前にトークショーとは嬉しい。 新譜の『十三の魔王』の「13」という数字、山本さんにとってはラッキーナンバーだとか。題名はやっぱり多羅尾伴内シリーズからの借用。 質疑応答があったので「きらめきマンの続きはあるんですか?」と聞いたら、即座に「あるわけないだろ」(会場爆笑、及び「え〜っ?」という嘆息)。三悪が正義の味方になるアイデア、山本さんも反対してたそうな。今月で打ち切りだそうでラスト二回には山本さんもゲキガスキーのような役で出演するとか。これは録画せねば!(この辺、『タイムボカン』を知らない人には何のことやら分らんな) 旧CDを集めたボックスが11月に出るそうだが、殆ど持ってるし買おうか買うまいか……って、どうせ女房が「買え」と言うんだろうな。 山本さんにサインをしてもらい、更に「ケガ、早く治してね」と声をかけられ、女房ポーっとなる。場内が混雑しているので、外に出るが、女房、帰ろうとしない。「帰るとこまで見送る」だと。やれやれ。
| 2000年09月01日(金) |
食って寝るだけの毎日も今日まで/ドラマ『横溝正史シリーズ・本陣殺人事件』ほか |
女房を病院に連れていく。 通院は1週間ごとにすればよいらしい。とりあえず順調に回復しているのか? ……次は土曜日に行こうな。
何度も買い出しに行くのは面倒なので、食料を三、四日分買いこんでくる。 私の留守中でも、「腹が減ったら何か食え」(c.シティボーイズ)ということで、ソーセージも買ってくる。 ……でも、もしかしたら女房の奴、明日くらいまでに食い尽くすかもしれん。
マンガ、矢野健太郎『ネコじゃないモン! ミレニアム版』1〜4巻、一気読み。……初めは買うつもりなかったんだよなあ。初版で持ってるし。 でも本屋でずっと売れ残ってる様子を見てるとつい手が……。 いや、中味は実に恥ずかしい。今、見ると中学生の恋愛だな、これ。でもハタチ前後のころ、こんなのにハマって読んでいたのだ。「自分はあのコにとって相応しい男なのかどうか」……なんて思いながらな。ああ恥ずかしい(-_-;)。 『藤子・F・不二雄SF短編 PERFECT版』2巻。 自分の発想のルーツは「敗戦」だと語っていた藤子さんだが、直接的にあの戦争を語るマンガを描いたことは少ない。『ドラえもん』の中の『象とおじさん』、そして本巻収録の『ノスタル爺』くらいか。 「戦争によって失われるもの」、親や学校の教師が百万言費やして語るより、この一編を読ませた方がずっと伝わるものがあると思う。
神坂一『スレイヤーズすぺしゃる��エイプリルの事件簿』読む。 本編シリーズは完結したが、こっちの番外編のほうが百万倍面白い。ミステリーのパロディはそれ自体ミステリーになっていなければならない、と言っていたのは小林信彦だが、その点、本作は及第点。 登場人物が冒頭に紹介されていて、そこに「ロバート……犯人」とあったのには笑った。結構ミステリー読みこんでるよ、この作者。
DVD『本陣殺人事件』、昨日見た『手毬唄』よりはいい出来。 でも女優の描き方が今一つ。 殺される克子役が先日亡くなったばかりの真木洋子。デビュー作の『藍より青く』ばかり名前を挙げられて、他に代表作がない。バイプレーヤーとして舞台やドラマで出演するばかりで、華が咲きそこなった、という感じがする人だった。 鈴子役は西崎みどり。……この人も脱いじゃったなあ。当時は可憐な少女役ばかりやってたのに。 映画版の『本陣』(金田一耕助が中尾彬!)もDVDにならないかな。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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