カフーン。
かわいく(?)言ってみても、辛いものは辛いな。 そんな訳で早くも花粉にやられる日々であります。今年は目よりもボケボケの方が厳しい。 ん? いつもボケてるだろうって?www
確かにそうなんですが、さらにひどいんじゃよー。 これで頭痛薬でも飲もうものなら、ダンゴ虫みたいに15秒で記憶がなくなりそうです。 メモを取る癖をつけようと必死でも、そのメモをどこかに忘れたりね・・・もう末期。
さて! そんな日々の中、だいたいはヴァナをさ迷っているのですが、今月は久々に本を読んだ。
「『おたく』の精神史/大塚英志」(講談社新書)
大塚英志の評論は大体読んでいます。これは80年代に突出したおたくと呼ばれる「現象」について 語られている文章を集めたもの。(雑誌に連載されていた文章の選集らしいです) まぁ今振り返ってみると、オウムの事件は笑えないほど時代に寄り添った出来事であるのが よくわかりますね。 もちろん「あってはならない」事には違いないのですが、80年代から現在に至るまで、もはや 「あってはならない」事などなにもないのだなと思わざるを得ない社会に変容していったのが 読み取れて興味深いですな。 そして、その急先鋒となったのが世間からみて「おたく」と呼ばれる人々であったことも、 忘れてはならない事実だったのだなぁと思います。
個人的には岡田有希子自殺関連の件に引き込まれました。 当時(年がバレるw)高校生だったわしは、彼女の自殺第一報が笑っていいとものエンディングで 小さな速報のテロップとして流れたのを覚えています。 その後展開された生々しい死体写真や下世話な記事の報道、後追い自殺等々・・・。 岡田有希子のファンだった訳ではないけれど、同世代の者として心のどこかにずっと引っかかって いた彼女の自殺の理由。これでやっとわかったような気がします。 それと共に、自殺することを選んだ彼女と、今笑ってママドルとして明るくTVに出演している 松本伊代や森尾由美なんかとは、一体どこで道が別れてしまったんだろうかと思わざるを得ない。
年表を見てびっくりですが、これほど社会が急速におたく化していった時代だったとは・・・。
色々と深く考えさせられる本でした。 大塚氏が書いていることの全てを肯定できる訳ではありませんが、おたく化していく社会に加担した (また、今も加担している)当事者でありながら、その時代を評論としてまとめることができる文筆家 であるのは間違いないと思います。 まぁ暇だったら読んでみてください。
「黒を纏う紫/五條瑛」(徳間書店)
我らが五條女史の新刊ですよ! だがしかし、妙な話だった・・・。
まず設定が変。近未来、東京は移民と呼ばれる大陸からの文字通りの移民と、混血の人々によって 埋め尽くされ支配されるつつある。もはや少数にすぎない純血の日本人は移民を毛嫌いしている。 主人公はさえない男で、「特殊物質」を運ぶトラックのドライバー。 その物質をめぐってカルト教団が暗躍し・・・。
まぁ話の導入部としてはこんな感じです。 近未来ってとこでウヘェですが、さらにカルト教団ですよ! すっごい陳腐なこの設定はさすがとしか いいようがないですなw で、今回も超受身な主人公。(残念ながら絡むのは女性ですがね) 狂言回しのクウという、飛び切り残酷で美しい青年がなんともいい味だしてます。 他にもつつけば色々あるんですが、話的には買うまでもない。図書館で借りることをオススメします。 オッサン雑誌に連載されていたっぽいので、いつもよりちょっと男女のシーンが多めです。 たいしたことないけどね。
例によって死人がたくさんでるんですが、主要な人物は生き残っているのでまたどこかで使われるかも しれないのぅ。特にクウは使いまわしされそうなキャラですよ。
現時点では、やはり「スノウ・グッピー」に勝るものなし、といった感じですな。
他には「やきたてジャパン」がますますすごい展開でもう・・・。 もはやパンの話なのかようわからんが、とりあえず買いつづけています。 「サムライガン月光4」で話がまとまってしまってるけど、連載自体は終了してるのかな? なんかエヴァっぽい展開になっちゃって、結局こうなるのかとも思いましたが、烈草さんが最後まで 副長のことを考えていたり、さりげなくヤオイ記述があったりと、おいしい話だったのは確かです。 わしとしては初代サムライガンが好きだったんで、もう一度そのへんの話も読みたいのぅ。
あとアニメでは「十兵衛ちゃん2」が面白い。 時々ついていけない表現もちらほらだけど、やっぱりイイ。 東京だと「マリみて」のすぐ後に「十兵衛ちゃん」というかなり頭がおかしくなりそうな時間編成で 寝ようと思ってるのに、ついリアルタイムで見てしまいます。 鯉之介さんに子供がいたなんて、すっごいショックなんですがね!
そろそろ王の帰還を見に行きたい気持ちになってきました。 来週あたり行こうかなぁ。
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