君はわたしと出会った日を覚えていてくれた。 わたしは君と出会った日を1ヶ月まちがえて覚えていた。 とても驚いた。
わたしが忘れてしまったことと 君が覚えていてくれたこと。
その日を迎えるたび、毎年メールを送っていたのに。
君はもう忘れてしまっただろうと思っていた。 わたしは決して忘れないだろうと思っていた。 それなのに。
わたしの気持ちのほうが大きいとばかり思ってきた。 けれど わたしが考えている以上に 君はわたしを想ってくれているのかもしれないね。
・・・自惚れてもいい?
連絡を絶って4ヶ月。 職場異動の報告の意味でメールを1通。
連絡をとったらダメなのかもしれないとは思ったけれど やっぱり完全につながりを断つ勇気はなかった。 あの人との約束があったから今のわたしがいるわけで 現状報告をするくらいはいいかな、と。
メールの返事はすぐにはこなくて ここでもあの人の気持ちはわたしにないことがわかる気がした。
数日後に届いたメールは本当に普通のメールだったのに 妙にあの人のことを思い出してしまう自分がいる。 一緒にみた映画や、一緒に歩いた道。 本当に好きだったんだなぁ、とあらためて思う。
メールは4ヶ月ぶりに送ったけれど、会うつもりはない。 会ったらきっとまた好きになってしまう。 いいかげん、前に進まなきゃいけないし。
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