70%の緊張と30%の期待。 震える呼吸。 もう迷わないと自分自身に言い聞かす。
いつもと同じ声。 まっすぐな視線。
あなたの問いにどう答えたらよいのかわからず わたしはただ顔をそむける。 窓から差し込む街灯の明かりが車内を照らす。
過ぎ去ってしまえばなんということはない。 わかってるけど、アタマとカラダがリンクしない。
感じる鼓動。 ちょっとのいたみ。
あなたはあなたのまま。 それ以上でもそれ以下でもなく。
あなたに髪をなでてもらうのがすき。 わたしの髪をさわるあなたを見ているのがすき。 あなたの色気とあなたの指の感触が わたしをオンナにしてくれる。
鏡越しにあなたを見つめることはできても まっすぐあなたの目を見ることはしたくない。
あなたを抱きしめてしまいたくなる。
助手席から盗み見たあなたの横顔はとても端正で わたしの中のオンナの部分をくすぐる。 車の窓から差し込む深夜のコンビニの蛍光灯が あなたの頬に影を落とす。
あなたがキスしてくれなかったら きっとわたしからキスをせがんでいたと思う。
ねえ、いつか、わたしのことを抱いてくれる?
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