なんとか日記
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2004年06月27日(日) |
ツール ド スイス 第7ステージ |
ライン川を渡りフランス国境に入る。プロトンと先頭の差は残り32kmで3分30秒。 逃げているのはMr,ブックメイカーの116と117、ベルギー人のテイスとオーストラリア人のダイ。 二人の逃げが成功するかどうかはラスト13km、平均斜度8.5%の登りの前にどれだけ差をつけられるかにある。 4分ないと苦しいのではないかと解説陣。 しかし、彼らは今日勝てなかったとしても「目立って画面に映る」という目的は果たしているので、それはそれでいい。 ラストの登りの前にミューレンベルグの丘を通過する。 丘といっても最大7.7%の斜度があり、ギアをインナーに切り替え登る丘だ。 プロトンはショコラードジャックが引く。こちらもステージ後半に少しでも目立っておこうという目論見か。 丘からの下りは中高速コーナーできついコーナーはなく、90km位は楽に出る感じ。想像しただけでこわい。 こんな中で落車があったら本当にひとたまりもないと思うんだけど、プロはこういう所ではあまり落車はない。 こんな場面では体重の軽い選手は頑張らないと置いていかれるので集団の中にいないと辛い。 集団後方の選手はついていくので必死という感じ。 ミスターブックメイカーに代わってミラネザマイアが引きはじめる。 ポルトガルはロードレースのチームは多数存在するけれども、その殆どが国内の活動にとどまっており 国外レースに出てくるチームは少ない。ミラネザはブエルタにも出場するポルトガルでは中心的なチーム。 集団はミューレンベルグの丘で二つに分かれており、てんとう虫ジャージのハンターはG3に。
先頭はマルブーンへ。マルブーンはスキー場で有名で皇太子も訪れたことがあるらしい。 Mr,ブックメイカーの二人はカメラマンに向かって「もう疲れたー」とパフォーマンス。 一方集団は次第に活性化。まず32歳ロシア人ズィンチェンコが仕掛ける。ベッティーニ、ザンピエーリも行くが吸収。 残り10kmで集団は約20人。アップダウンの激しいツールドスイスでは集団がバラけやすい。 長い逃げをしていたMr,ブックメイカーの二人もこのへんで吸収。お疲れ。 先ほど再度アタックしたズィンチェンコが吸収された瞬間にミラネサ(の誰か)がアタック。 今日はミラネサは積極的な動きを見せている。優勝を狙ってるのかも。 集団はやはりグエリーニが引く。Tモバイルとしては今までの動きで節約できたはずだが、グエリーニのテンポ上がらず。 グエリーニとウルリッヒがなにやらお話中。ペースがあがらないというよりもウルリッヒの調子がいまいちなのか? ペースが上がらないのを見て、ザンピエーリ、地元が近いトーチニヒがアタック。 ウルリッヒは総合を考えて動きたいところだが動かない。足が無いとわかれば他の選手も一気に仕掛けてくるだろう。 今年のツールドスイスは上位陣が2分以内にひしめく接戦なので、一つおとすと致命的。 ザンピエーリが吸収された所でトンコフアタック。すばらしい正確なペダリングで淡々と進む。 しかし彼も吸収、ここでさらにミラネサ(の誰か)とクイックステップのシンケウィッツアタック。 ウルリッヒの隣には総合争いをしているイエーカがぴったりマークしており、ウルリッヒの様子を伺っている。 フォナックのテレスがアタック。テレスは総合には関係ないのでTモバイル追いかけず。アタック成功で逃げる。
ここで残り6キロ。集団12人。カニャダが脱落して11人。 トンネル内でトーチニヒアタック。ウルリッヒ追いかけず。 残り3キロ。ウルリッヒが集団からこぼれそうになる。 イエーカ、チョー二、デロルモ、シンケウィッツ、オルモなどライバル達が一斉にスパート。 彼らにとっては最大のチャンス。ここでタイム差をつけたい。 先頭のイエーカと二番手を走るトーチニヒのタイム差は28秒。このままゴールすればトーチニヒがウルリッヒからジャージを奪取できる。 逃げるイエーカ、逃げるトーチニヒ。二人のタイム差は?
ゴールを切ったのはイエーカ、続いてトーチニヒ。リーダージャージはトーチニヒ、 ステージを終えてイエーカとトーチニヒの総合タイム差は8秒、ウルリッヒは3位に後退し32秒、続いてデルオルモ。 残るステージは明日の山岳と明後日のTTを残すのみ。 まずは明日の山岳で誰が勝つのか。遅れるのは誰か。 接戦のツールドスイス、後半戦も佳境に入ってきた!
2004年06月23日(水) |
ツール ド スイス 第4ステージ |
今日一番の見所は最後の0.5秒。 4時間以上走って最後の0.5秒というのも酷だけどこれが真実。 ラストのスプリント勝負で十分な差をつけたと信じたファッサのキッキがゴール手前でガッツポーズ。 しかーし、キッキがガッツポーズをして喜んでいる間に横からマキュアンが差す。マキュアン軽くガッツポーズ。 ゴール後、ちょっと不安に思ったのかキッキがマキュアンに話しかけるが マキュアンは「差してないよ〜」とでも言ったのだろう、大喜びのキッキ。 普段は当然のごとくペタッキがスプリントするのでアシスト扱いのキッキが勝つなんてチャンスはほとんどない。 しかもキッキはまだ23歳。ペタッキが出てない大きいレースもそうない。 チームメイトと抱き合って喜ぶキッキ。カメラマンもキッキに集まってくる。 とここで放送 「勝ったのはマキュアンです。」 キッキ号泣。もう泣く泣く。 マッサーの中野さんが困った顔をしてキッキの横にいる。
ファッサは去年もこんなことがあった気がする。 かっこいいガッツポーズはいいんだけど、ゴールを切ってから喜ばないとね。 ふに〜
2004年06月22日(火) |
ツール ド スイス 第三ステージ |
ロードレース好きでこれを見逃した人は、月に代わっておしおきされるんじゃないか。 ロードレースの醍醐味を感じられる非常に面白いステージ。
にわとりが鳴き牛がひっくり返っている(本当にそこら中の牛がひっくり返っていた)のどかな一帯。 少し前まではチロルっぽい風景でしたが、フランスの国境が近くなってきているので、風景がフランス風です。 集団から飛び出した5人。 ファッサのオンガラート、フォナックのラスト、クイックステップのヴァンホーレン、 ラボバンクのハンター、ミスターブックメイカーのワイツ。 オンガラートはファッサを引き続ける強い人で、調子がいいラスト、若いヴァンホーレン、ハンターは地元、実績あるワイツ。 この5人は総合にからんでこないので、プロトン(ドイツ的にはFELD)は追いません。 残り40キロで10分の差。まぁ何かあれば追いつけないわけではないが、もう無理かな?という大きな差。 ここは4級3級と続く登りゴールなのですが、先に逃げた5人にこれと言ったクライマーがいません。 つまり、彼らの登りの力は拮抗しているということであり、誰がゴールを切るのかまったくわからない。 ハンターなんてスプリンターだし、山岳で勝ったら本当におもしろいんだけど。 マキュアンも完全にお休みでしょう、このステージは。 さて、ゴールまで残り5キロ、ポストファイナンス通過後5人が活性化。 ハンターとワイツが逃げる。しかしこの逃げはすぐに吸収。 そこで4キロ地点、再度アタックしてハンターとラストが逃げる。ちなみにラストは漢字のタトゥーを入れているらしい。 マッサーの中野さんの日記にも漢字タトゥーの記述が。「台所」ってタトゥーの話をしてたのは誰とだっけ? まぁ台所はいいとしてトップを走る二人。なんか走っている所をみると 千切れてるアシストにしか見えないんだけど、これはトップ。ええトップ。 トップクライマーの映像ばかり見ていたので感覚が麻痺しているけど彼らが現在のトップ。うん。 どっちもきつそうなので、果たして一体どちらに余力が残っているのかわかりません。 ここからが微妙な心理戦の始まり。川井ちゃんがよく言うように三味線弾いたりするんですね。 疲れたフリとか、心拍数あがってるフリとか、逆に疲れてないフリとか。 ハンターがゴニョっと何か言っています。励ましてるのか? もしかして山岳ポイントを譲ったので、ゴールは俺様がもらったとか言ってるのかもしれません。 ラストからしてみれば相手はスプリンター、いくら余力がなさそうとは言え残り一キロのこのへんでちぎっておかないと スプリント勝負にもちこまれたら辛いでしょう。逃げろ、ラスト! 沿道では牛がまだ横たわっています。暑そうです。 牛と悪魔おじさんに気を取られていたら、ハンターがダンシングでスピードアップ! 平地用のいいギアを入れています。さすがスプリンター。 もう疲れてるのか作戦なのか限界なのかよくわかりませんがハンターが狂ったようにまわしている。 ラストもうだめ、追いつけません。 ガッツポーズで南アフリカ出身(もちろん白人)ハンターが優勝。4時間5分7秒。 がっくり&ぐったりのラスト。まぁ4時間以上も走ったのに最後の1分で抜かれるというのはがっくり来ますね。 遅れてきたヴァンホーレン達もかなり辛そうです。 解説陣は「カールルイスにマラソンを走らせているようなもんだ」と古い喩えをしています。さすがおじさん。ああ、おもしろいレース。
さて後方のプロトン。 途中ではショコラードジャックが突然引き出してTモバイルに恩を売っていましたが、 「もう僕達この辺でやめる」と登りに入ってTモバイルにバトンタッチ。 登りはグエリーニが強烈に牽いています。 通過したヘロヘロ先頭集団の登りと比べるとべらぼうな違い。さすがプロ。 悪魔おじさんもぴょんぴょんして喜んでいます。 ゴール手前で活性化、ツールドスイスは賞金が結構いいらしくて、3位以降でもスプリントしてきます。 まずザンピエーリがスプリント、フォナックのモースも不発。 あら?集団で勝ったのだれだっけ?忘れた。 記憶に残ってるミラネサ三人組が仲良く遅れていたことくらい。 覚えていないってことはきっとたいしたことじゃなかった。まぁいいではないか。すごく楽しかったのだから。
ちなみにヴィノクロフの落車はツールが危ないくらいの症状で肩を痛めている模様。落車は怖いね。 ウルリッヒくんのツール優勝に暗雲か!?
2004年06月21日(月) |
ツールドスイス 第2ステージ |
第2ステージ。初日よりもましな高低差。 ロットのマリシャルとアレッシオのバルダートの(実際のレースは6月13日)誕生日。 ベッティーニ、ブラウドズン、ナウドゥスなど七人が逃げる。 クレディアグリコルのルブラシェは引かない。 引かないのはチームの作戦であるのだが、やはり不公平であることに変わりは無いので もちろん他の選手に嫌味を言われる。 ベッティーニ(貫禄)に文句を言われるクレディアグリコルのルブラシェ(23歳)。 焦ってチームカーを呼び「僕のせいじゃないよ」とパフォーマンス。 引かないというのは引いてからスプリントするほどの力がないということでもある。 &もちろん引いてない所もTV中継されてしまうので、どちらも良し悪し。 チームカーを呼んだのも、TVを考えてのことだろう。(無線で事は済むので) 解説陣には「歩なんだから」と言われてた。おもしろいねー。 集団を引くのはロットドモとミスターブックメイカー。 ウルリッヒのいるTモバイルは何故か引きに入らない。 途中からファッサが入り、集団のスピードも徐々に上がる。 あと少しの所で逃げが成功しそうだったが、終盤つかまってしまいゴールスプリントへ。 やはりゴールスプリントで来るのはマキュアン。 ペタッキがいなければ、やはりこのメンバーで来るのはマキュアンだなぁ。 ごぼう抜きのゴールスプリントであった。
ヴィノクロフが落車。ツールを前にして大丈夫なのか?
2004年06月20日(日) |
ツール ド スイス 第1ステージ |
今年からプロローグがなくなり9日間、第1ステージからのスタート。 ジロとは違った非常にスイスらしいのどかな風景が続くのだが、 実際は細かいアップダウンが続き、要所要所に各賞が設定された'面倒な'コース。 ツール(ド フランス)の前の調整として走るチームが多い。 ちなみにこの時期にフランスでもレースがあり、USポスタル(そのうちディスカバリー)なんかはあちらのレースに出場している。 今回の出場チームは、ベストメンバーで来たヴィーニ、Tモバイル、チポ様不在(ナウドゥスは出てます)で自由気ままなドミナ、 地元スイスのフォナック(ツーレ、エバーゾルト、モースなど)、半地元のゲロルシュタイナー(ツベルグ、トーチニヒ、ファレジンなど) ロッドドモのマキュアンはのんびりトレーニング?で、同じくツール調整組のラボバンク(ハンターは区間狙い?)、クレディアグリコル、 イエーカ、ベルトリアーティが出るスペインのサウニエルドゥバル、カーサグランデ等なかなかいいメンバーで臨んでいるランプレ、 ジロと違う布陣で来たサエコ、三大ロードには出てきませんがミラネザマイア、 他にもCSC、ツールドドイツ優勝のシンケウィッツがいるクイックステップ、チョー二、サッキが来ているファッサ、 ベルギーのミスターブックメイカー、ショコラード、バルダートのビアンキ、の全18チーム144人。
スタートしてから2,30人の集団が飛び出し、中盤にはもう差が4分近くついていた。 細かいアップダウンが多いので、調子が悪い選手と良い選手の差がついてしまう。風景はいいけど辛そうなコース。 途中から大集団はもう追うのをやめたような雰囲気。どんどん差がつく。 これでこのレースはほぼ決まり。この先頭集団の中から今日の優勝者が出るはず。 途中の解説陣はツールドスイス恒例の「ドイツ語が通じない」話。 そんな中集団からカニャダ、ザンピエーリなどが飛び出す。それにしてもカニャダ。いい名前。 しばらくして吸収され、ゴール直前やっぱりウルリッヒ!!!がスプリントし、そのままゴール。 ウルリッヒはいつもこの時期はぷよぷよしてるんだけど いつもより若干絞れてる感じ。絞れているといえばヴィノクロフもそうですね。 そして何より驚いたのが表彰台のおねえちゃんがかつてないほどの美人(モデル系)であったことだ。 なんか得した気分。
あ、今日は悪魔おじさんも登場しました。
伸びをするのが一種のくせなので、 学校でのびのびーっとしていたら、後ろに座っていた友達に「気持ち悪いのでヤメロ」と言われる。 数ヶ月前に家で伸びをしていて、ふと鏡を見たら肩甲骨がかつて見たことの無い位置まで移動しているような気がしたんだけど あれは気のせいじゃなくて本当だったらしい。 5秒くらい何故か考えたんだけど、おそらく泳いでいるせいで肩甲骨の可動域が妙に広がったんだろう。 伸びをすると(正面から見て)肩甲骨が体のラインの横に出てしまい、 肩甲骨の動きがよくない人からみると異常な感じがするそうだ。 肩甲骨が動かないと全ての泳法でうまく泳げないはずだし、 多分動かそうと思えば誰でも動く(というより本来動いていた)と思うんだけど。 あまりにも気持ち悪がっているので、肩甲骨を余計に動かしてみました。いひひ。
学部時代の友達と夕飯へ(日曜日) ちょくちょく会ってる子はいたんだけど、揃う(と言っても一人欠けた)のは一年数ヶ月ぶり。 私以外の全員に結婚のご予定があることが発覚。 やっぱり上玉は先に売れていくのだな。 まぁしみずさんは毎日学校ですからね。。とほほ。 それにしても君達、生き急いでないか! 食事はとても美味。
2004年06月12日(土) |
Giro d'Italia 第19ステージ |
最後の山岳。ボルミオからパッソ・デラ・プレゾラーナまでの122km。 明日は平坦の周回コースなので、大きなタイム差がつくのは今日まで。 ボルミオということで、ピラータの文字がいたるところにある。 ガルゼッリは今日は勝ちたいだろう。
レースは序盤から飛びだしたガルゼッリとシモーニが協力して逃げる。 先行で逃げていたヴァリャベックなどを吸収し、どんどん前へ。 グループマリアローザは静観。クネゴも立場的にアタックはかけられない。 マッツォレーニがほんとうにクネゴをよくアシストしている。 ここでクネゴが飛び出したりしたら、喧嘩を売るようなものだからねー。 下りでは集団の先頭にポポヴィッチが立ち、リスクを冒して下ってるように見える。 スピードが速いので、集団が中切れをおこしてしまっている。 セラーは下りがまだ下手なのかラインを間違えて、ちょうどその後ろにいたトンコフがコースオーバー。 普通は怒るだろうけどトンコフは特にリアクションせず。さすが孤高の?ロシア人。 最後の登り、集団からチョーニが飛び出し(すごいよチョーニ)これにクネゴが続く。 セラーもうろちょろ。セラーやポポヴィッチ、マリアヴェルデのウェヒマンなど若い力が目立ったのが今年のジロ。これからも活躍が楽しみ。
ゴールまでシモーニとガルゼッリが逃げつづけ、最後は二人の勝負。 沿道(というよりもコースに侵入)のお客さんの数がものすごい。 しかもガルゼッリとシモーニが来てるんだからねーそりゃー熱狂します。 ゴール手前のアタックでガルゼッリが飛び出す。シモーニはついていかない。 今日でほぼ各賞は確定。だた2位と3位の間は3秒しかないし、ベッリとマクギーの差も3秒。 こんなに長い間自転車に乗っているのに、たかが数秒で順位がこれだけ違うというのもなんか奇妙な気がする。 明日のスプリント勝負と順位の変動もありそう。これでTTがあればマリアローザがひっくり返ったかもしれないけど。。
ガルゼッリのコメント。 「ここで優勝できて、今年のジロに出たかいがあった。」
2004年06月11日(金) |
悪魔おじさん登場 第18ステージ |
山岳3日目。今日も山登り。130kmと短いながらも、ジロ最大の標高2618メートルのパッソディガヴィアがある。 このステージのポイントは「サエコのエースは一体誰なのか?」 本来のエースはシモーニ、しかしマリアローザはクネゴ。でもクネゴはまだ22歳。 二人の差は約2分30秒。逆転するには苦しいタイム差ではあるが、できないことはない微妙な差だ。
序盤、ミホロヴィッチなど20名ほどが逃げる。ミロホヴィッチは今日は光っていた。 そしてガヴィア峠を登っている間にプロトンからガルゼッリが力強いアタック。 先を走っていたアシストを置いていくほどの登り。 しかし登った後には下りがあるので、一人で逃げると非常に効率が悪い。 下りは空気抵抗が大きく、集団で走ったほうが俄然速いのだ。 できればアシストをつれていきたいと思っていただろうが、 もう待ってられないという状態でガルゼッリがアシストをおいていった。 山頂付近は雪。去年は殆ど無かったように記憶しているんだけど今年は凄い。 途中でグランツール名物の悪魔おじさんも久々に登場してなかなかよい雰囲気。 アタックは決まったのだが、結局下り終え、もう一度登った時点でプロトンに吸収される。 ここで驚きなのが、散々仕事をして'山岳なんててきとーに行こうぜ派'のファッサのアシストであるチョー二が先頭集団にいるってこと! ここは山岳ステージ、チョー二は'あの'ファッサのアシスト。凄いとしか言いようがありません。
さて最後の登り、とうとうシモーニがアタック。 ここで追うとシモーニのアタックが潰れてしまうが、クネゴは集団にいるのだ。 どうするサエコ? セラーはこれに反応し、サエコがモゴモゴしている間にチョー二まで追っかけてしまった。 これでクネゴが反応。結局ラスト1kmまで5人で併走して、仕掛けたのはクネゴ。 スプリント勝負、またクネゴが勝っちゃったよ〜。 スプマンテが空かないよ〜。 チョー二が2位だよ〜。 サエコはどうすんの〜。
2004年06月10日(木) |
ジロデイタリア 第17ステージ |
4日連続山岳ステージの二日目、第17ステージ。 ブルーニコからフォンド・サルノニコまでの153km。 153kmはいつもより短めで序盤から速めのペース。 そんな中でランプレのスヴォラダとパリアリーニが落車でリタイア。 逃げの先頭集団も形成され、グループマリアローザはサエコがコントロール。 今日がんばったのは’30代コンビ’。 ヴィーニ・カルディローラ-ノービリのトンコフは96年のマリアローザ(97、98は2位)でありながら、今年はガルゼッリのアシスト。 ヴィノは今までガルゼッリもいまいちで、いい所が無い。 残り20キロ地点でトンコフがアタック。 プロトンはアシストであるのトンコフの逃げを許す。 逃げていたアレッシオのベルトリーニとテナックスのポッジをかわし、そのままゴール。 久々の優勝でジロ7回目のステージ優勝。変わっていたのがゴールを切ったときのポーズ。 以下はトンコフのコメント。 「誰も僕を信じてなかった。もう終わった選手と思われてた。僕はもう誰も信じない。でも彼らが間違っていることを証明できた。」
2004年06月09日(水) |
ジロデイタリア 第16ステージ |
とうとうはじまった山岳、サン・ヴェンデミアーノからファルゼスまでの215km。第16ステージ。 「今年はTTと山岳が始まってからが本当のジロ」、TTも終え、今日からまたリスタートというような気分。 何故山岳が山場になるのか?それは平坦スプリントと違ってタイム差がつきやすいから。 平坦ではトップと3位の差が2分以上あるなんてことはもうほとんどありえないのだが (ごくたまにミラクルアタックが決まることもある。でも分単位での差は殆ど無い) 山岳では平坦ではどうあがいても逆転しようがない猛烈な差がついてしまうのだ。 だから、ファッサのペタッキがスプリント勝負でいくら優勝を重ねても 山岳でものすごーく差がついてしまうのでマリアローザは取れない。 ペタッキの場合、狙っているのは優勝回数更新とマリア・チクラミーノのみで、山岳はグルペットでてきとーに登る。 ちなみに同じスプリンターのマキュアンはさっさと昨日でリタイア。 ロードレースでは'計画的な'リタイアというのがあり、今回のマキュアンはツールに備えるためのリタイア。 若い選手はグランツールを丸々走ると完全燃焼して燃え尽きてしまうので、スタートからリタイア前提で走ることも多々ある。 はじめから走る予定だったのに、力尽きてリタイアとなってしまう場合は 選手にかなりの精神的ダメージがあるのだが、(その場でゼッケンをはがされてしまう) '計画的'リタイアの場合はそんなにみじめな感じはしないのだ。 (ただ今回のマキュアンは、平坦でいいとこがあまりなかったのでちょっと微妙。)
山岳で真剣勝負をしなければならないのがマリアローザを狙う山岳系のエース。 山岳で遅れたらもうマリアローザは着れません。大本命はサエコのエース、シモーニ。 しかしTTで逆転したランドバウクレディトのポポヴィッチが今のマリアローザ。 ポポヴィッチはマリアローザをどこまで守れるのだろうか?
1番目、2番目の山岳は先頭集団にいるゲロルシュタイナーのウェヒマンがポイントゲット。 この辺からグループマリアローザも徐々に活性化。サエコがスピードを上げた結果、ポポヴィッチのアシスト、ジャッキー・デュランも脱落。 ポポヴィッチはアシストが誰もいなくなってしまった。 シモーニがアタックするも、ポポヴィッチがマーク。集団に吸収。 吸収されたところで同じサエコのクネゴがアタック。直前にシモーニと監督が何やら話している模様。作戦なのか? クネゴのアタックが決まる。山岳エース達はシモーニをマークしているので 優勝したとは言え、若いアシストのクネゴのアタックは見送った。 一方、先頭を走っていたサエコのアシスト陣はクネゴが追いついてくるのを待ち、 クネゴと合流したところで引っ張り、スピードが緩んでいた先頭集団を続々と抜いていく。 最後まで粘って先頭で走っていたエバーゾルトも抜き、とうとうクネゴがトップになった。そしてクネゴ独走! エース絶対のロードレースなのに、アシストのクネゴが勝つのか?シモーニはああ? 結局ね、クネゴが勝ちました。しかも大差で。で、マリアローザはなんとクネゴ。 今日の2位はアクア&サポネのノチェンティーニ。おつかれ。
インタビューでわかったことですが、 まずクネゴがアタックして、誰かが追いついてきたらシモーニがアタックという算段だったようです。 でもクネゴのアタックが決まってしまったのでそのまま独走させたということ。 サエコのチーム力の高さが伺えるレースでした。だってポポヴィッチなんていきなりアシストいなくなってるし。 クネゴもシモーニも「チームの勝利」とニコニコしてましたね。 何気に総合2位はゴンチャール。がんばれ、ゴンチャール!
ジロ日記ばかり書いていることに気づいた。 私は一年中ロードレース日記でもいいんだけど、昨年は不評だったからな。 ちなみにですね、このロードレース日記はジロ→ツールドスイス→ツールドフランス→ブエルタと秋まで続きます。 きっと嫌になると思いますよ。いひひ。
さて、最近はまっているのがジロを見ながらの柔軟。 一日1時間以上柔軟しています。柔軟した次の日の朝は素晴らしい感覚があります。 体が硬いという人は試しに強烈に柔軟をしてから寝ると、次の日かなり違うはずです。 ちなみに私は、一日目に張り切って柔軟をしすぎて次の日目覚めたら首が痛かった。 首から下は絶好調なのだが。
会社によくいる音楽担当の人に使っていなかったゴーグルをあげる。 あんまり泳げないらしいんだけど、あげたのはarenaのコンペティションモデル。がんばってくれ。 最近水泳の布教活動の成果が現れていて、会社の人をはじめどんどん泳ぎにいく人が増えている。 布教活動が実ってきたといえばF1もそう。 佐藤琢磨が入賞しだしたのが効いてきたのか、友達(♀)まで「佐藤琢磨が〜」と言われた。 布教活動がさっぱり実らないのはラジコン。 やれば面白いと思うんだけど、はじめるまでのハードルが高すぎるね。 誘われているのはゴルフ。たのしいらしい。
2004年06月06日(日) |
Giro d'italia |
昨日の第11ステージのチェラミケ・パナリアのセラーの(まだネオプロ!)劇的な優勝からまだ興奮冷めやらぬ感じ。 ぱっと見エウスカルテルにも見えるチェラミケ・パナリア。 昨日のアタックもセラーはフィグエラスのアシストという目的で行ったようだ。 長い逃げもたまーに決まってしまうという面白いレースだった。
さて今日は第12ステージ。チェゼーナからトレヴィーゾまでの216kmの平坦ステージ。 チェゼーナは故パンターニの生まれた地。イエローがはためく。 明日にTTを控えており、有力選手は明日を見据えたステージとなりそう。 しかし、今日はファッサ・ボルトロが勝たねばならない日でもある。 パルロ・ファッサがお出ましの上に、ファッサのバイク、カーボンバックの元祖PINARELLOの工場があるらしい。 前半はロジーナなどが逃げるものの、やはりプロトンはファッサがコントロール。 ロット・ドモやサエコも加わり、ゴール5キロ手前ではすでに60キロを超えている。 アクアサポーネのベーロがアウタートップで飛び出すが長くは続かない(人間の限界だよな)。 ファッサトレインが引き、ペタッキの後ろの位置取りでマキュアンやザノッティらが激しくやりあう。 しかし70キロ超えのゴールスプリント、やはり強いのはペタッキ。マキュアン追いつけず。もう強すぎ。 ゴール手前でヴィーニカルディローラ(今年はソディじゃなくノービリ ルビネッテリーア)の ザノッティが落車。 だれかがひっかけたのか?明日のステージに出れるといいんだけど。 マリアローザはクネゴが死守。パンターニのためにもマリアローザを守りたいと言っていた。 今年はパンターニがいない。
ジロが終わってから地上波でTOJ。 とにかくダセェ。作家も演出家も何もかもが最低ー。 解説はプロ選手至上主義者のマサに出てきてほしかったけど、やはり今中さんだった。 アンカーのだめっぷりを見ると、いかにファッサが究極のチームなのかがわかる。 そういう意味では面白かった。
ようやく今日がMA。 一限に出席したあと、頼んでいた15人分の昼食をpick upしてスタジオへ。 ナレーションはおじさん系シンガー(?)の渋い人。 48歳だそうなんだけど、全然48には見えない。ライブの前に走ったりしているらしい。 順調にMAも終わり、ミックスダウン等々を終えて雑談。 版元のa社の人は私が学校に行っていることを知ってるので、今日は学校どうしたの?という話になり 「一限に出てから来たんですよ」と答えたら、 「一見さんお断りの一見しか思いつかない」と 世代間ギャップを感じておられる模様。 といっても30前後だと思うけど。 肝心の内容については、様々な大人の事情を考えた上でも、よくできていると思います。 編集は丁寧にしてるし、それほど詳しくなくてもストーリーがしっかりしているので楽しめるかと。 やきゅう好きな人(特に、長嶋監督、宮本、小笠原ファンは必見)は是非購入してください。というか買って。一ヵ月後に発売です。
さて、MAの帰りに一旦会社へ寄り帰宅。ふらふら歩いていたら周辺の道は大渋滞でパトカーの警光灯がグルグル。 会社へ帰る途中もいつもは混まない道が大渋滞していたことを思い出す。 うーん、これはもしかして事故? お、事故! 近所の事故で有名な交差点でまた事故。ダンプ&乗用車&バス&バイクという酷い事故らしい(後のニュースでわかったのだが死亡事故だった)。 周辺の道路は封鎖され、ユンボなどの重機も出動。どうやらダンプの下に巻き込まれている人がいるらしく、 まわりをビニールシートで覆い、パトカーやらなにやらかにやら大集合で物々しい雰囲気。 渡ろうと思っていた歩道橋が封鎖され、もうすぐ家なのに帰れないという妙な状況になってしまった。 野次馬にも飽きたので来た道を逆戻りしていたら、さっきまでいた機動通信隊がいなくなっていた。 何をしていたんだろう。
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