9日。
亜弥ちゃんを通じて知り合ったふたりの結婚式。私達みーんなこの二人が大好き。二人とも一生懸命で、ほんとに楽しい。みーんなから愛される二人の結婚式はほんとうに素敵で、終始和やかで感動的。わたしもこんな風に結婚したいと思った。
チャペルでの式だったので、参列した友達と「カタコトの外人神父希望!」と盛り上がったんだけれども、残念ながら日本人。何だよー しょんぼりだよー と思ったんだけど彼がまた凄くてね…!日本語なんだけど英語っぽくて、なおかつ世界に入っていて、ほんと二人には申し訳ないんだけどインチキ臭いんだよね…!いや、彼の神への愛とか真摯な気持ちが本物であるのはわかるんだけど、真摯であれば真摯であるほどインチキ臭いっていうか。つうか芝居がかりすぎなんだよね… 一人でプッ クスーと笑ってしまったんだけれども、同列に座っていた友達が「泣いていた」と勘違いをしてくれたのでよかった。式は感動的だったよ!
披露宴の司会はホテルに頼まずに、新郎新婦の友人が買って出た。それがすっごく良かったなぁ。勿論ヲタネタ織り交ぜて素敵な司会だった。あとチョコ姉がスピーチッチやったんだけど、結婚式のスピーチ初めてとはとても思えない流暢&気の利きっぷりだった!超すてきなスピーチ。LOVEの意味は忘れないよー。
そんな感じの素敵式と披露宴だった。ごはんもおいしかったな…。
2次会は代々木。司会紹介でいきなり元・某管理人さんがデカブルーのコスで出てきてビビった。いや なんでやの!(後から聞いたら何と言うわけでもなかったようだ。でも元管理人氏のデカブルーコスは非常に似合っていたので、個人的に非常に盛り上がった)
集まった女ヲタで余興をやらせて頂いて、事前にみんなで作った「ね〜え?」の替え歌を歌った。けっこう良い出来だった。自画自賛。載せたいけど個人情報保護法に引っかかっちゃうから載せない。ってなんつうひどい替え歌か。「お出かけいたしましょう コンサにヲタイベね。」っていう一行でひどさを伺い知ってください。
他の余興としてはヲタトークイベント・ビンゴ大会などがあったけれども、どれもこれも結婚式の二次会らしからぬ楽しい物だった。あー おもしろい。最後のパイ投げも面白かったなぁ。パイ投げ準備のお手伝いをしたんだけれども、紙皿にパイ投げ用のフォームを盛る時なんかテンション上がって何枚も作ってしまい、結果通路を塞いでしまった。みなさんごめんなさい。あと、おもっきしパイぶつけてしんやさんごめんなさい。
お二人、ほんっとうにおめでとう。すごく素敵な日を一緒に祝えて良かった。また遊んでください!みーんな二人が大好きよ!
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お部屋に帰るためにタクシー乗った。うちの寮は職場のすぐ隣に在るもんでタクシーの運転手さんに「これから勤務ですか」と聞かれたけれども、何処の世界にこんな濃い化粧して正装チックなワンピース着て勤務する医療従事者が居るのだ。ビビってしまった。
起きたら9時30分。あれー 今日は11時から用事があるよ おかしいな。今日は中川翔子ちゃんのサイン会だ。慌てて準備。
それでも余裕で遅れて出発。これが俺クオリティなんだよ ごめんな。今日はサイン会の後ご用があったから、ちょっと手みやげ買いに東急の
フードショーに寄る。
西光亭の黒蜜ゼリーにした。
手みやげ持って神保町。行くのはアイドルのイベント。列がもの凄く長く、終了時間までまだまだ時間があったので近くのコーヒー屋さんでアイドルヲタ(各方面で最強の呼び声高いようなマジヲタ)の3人とお喋りする。とても濃密な話だった… 君ら、事務所作ったらええねん。アイドル育てたらええねん。
そろそろかな と終了30分前に会場に向かうと、着いた時と変わらないなっがい列が。うわー と列に並ぶとキュアブラックが居た。すごい…。
並んで並んでしょこたんの居るフロアに着くと、妙に高まったしょこたんの声(ほぼ絶叫)が聞こえた。キュアブラックだ。くそー やっぱりおなごはコスのひとつもしてアイドルビビらせなきゃいかんね!次こそは!
4人で居たのでみんなで4コマ書いて貰おう、と妄想してたけど企画倒れになってしまった。後の方だったのでスタッフの皆さんそわそわ。時間押しまくり。希望の絵を描いて貰う時間などなかった。ざんねん。でもおしゃべりしたよー
「しょこたんだいじょうぶー?疲れてない?」
「もう全然平気!だいじょうぶだよー 今日ちゃんと朝御飯食べてきたし」
「なに食べたの?」
「辛いラーメン。だからちょっとネギ臭いかも…」
しょこたん朝からネギ入りの辛いラーメン食べてきてるよ!!!クオリティタカス!これがしょこたんクオリティ!なんちゅうアイドルだー!
「夜もイベントあるし、がんばってねー」
「ありがとう!」
「しょこたーん」(だっこ)
「うわー うれしい!ありがとうございます!」
「これからもがんばってね!」
しょこたんの髪はするっとしてさらっとして、すげえ良い匂いがしました。あと顔ちっちゃくて色白くて目がおおきくて可愛かったー カワユスだったー。
アイドルは良いものだ…と思いながら次は連れの人のお家に向かう… アホだわたしはアホなのだ 電車の中でお腹がすいてきたのを感じる。我慢しながら千葉県へ。
駅に着き、迎えに来てくれた連れの人と合流。空腹を訴えるとコンビニで何か買うといい、と言ってくれる。今は弟さんしか家にいないらしい。連れの人は朝1回最寄りのコンビニに行っているらしく、店の前に猫の轢死体があったという話をしてくれた。空腹のわたしに。初めて実家に招かれるわたしに。
轢死体は片付けられていて、(たぶんコンビニの前にあったゴミ袋の中に)わたしは冷たい麺を買った。
歩いてすぐの実家に招かれる。連れの人のご家族にバレないよう、夜にこっそり車に乗せてもらった事がある。夏だったなぁ、静かで暗い庭に入れてもらった。今日はこそこそしなくていいんだ、と思うと少し涙が出た。連れの人は至って普通だった。家に行く事がなんでそんなに特別なのかもわからない、と言った。わたしはそんなあなたがわからない。解れ!
お家に上がる。日本の古いお家だった。連れの人の家には物が沢山あるけれど、片付けたらきっとサザエさん家みたいになる。縁側でほかほかと洗濯物が干されていた。
連れの人の部屋はごちゃっとしていた。昨日から大分片付けたと言ってたけれども、ごちゃっとしていた。床にはいろんなコードがいっぱい、棚には多分6〜7年前に買ったであろうカルバンクラインの香水がおもいっきりほこりをかぶって寂しそうに置かれていた。しかもちっとも減ってない。色気のない部屋。安心した。
ご飯食べてたまたま放送されてた「めぞん一刻」見て、ゆっくり起きてきた弟さんにご挨拶した。連れの人とはあんまり似てない。
ご飯食べてご両親のいる畑へ。別宅には誰もいなかった。畑に出ているらしい。連れの人が畑を案内してくれる。柿、ふき、うめ、しそ、とうもろこし、かぼちゃ、じゃがいも、トマト、なす、ねぎ、うどんこ病にかかっちゃったかぼちゃ。あとはグラジオラス、ラベンダー、芍薬みたいな丸くてかたいつぼみの花、ホウセンカ。ご両親はやっぱり居なかった。
土のにおいとちっちゃい虫がいっぱい。連れの人は活き活きしてた。畑を手伝ってくれてる方が、お母さんの居場所を教えてくれた。
お母さんとおばあちゃんは空き事務所で、近所の人何人かと一緒にラベンダースティックを作っていた。そんな状況下で挨拶をしなくちゃいけなかった。「は はじめまして」「あらあらー(にこにこ)」…よくわかんない…!何これ…! 連れの人は言った。「俺、畑やってくるからちょっと一緒に作ってれば?」「え?あ、はいじゃあそうさせていただこうかな!?」
…あれー おかしいな なんで急にこんなアクティビティが組み込まれてるの?ラベンダーのいい香りがする… ここはもしかして北海道?わたし夢を見てるのかしら…
近所の方に「こちらまことのおともだちー」「あ どうもー」とか紹介されながら黙々とラベンダーにリボンを巻き付ける。なんだこれは。その場にいる方みんなご年配だったので「若い子がやると速いわねー」と妙に感心される。にこにこ。あっと言う間に2本出来た。にこにこ。にこにこ。にこにこじゃないよー!緊張する。しかも近所の方が次々と帰っていく。そりゃそうだけど。なんとなく後片づけしたり座布団片付けたりラベンダーだらけの床を掃いたり。早速嫁のようだ。ごく自然な流れで片づけを。ああ 嫁のようだ。胃がきゅるりとした。連れの人ー はやく来てー と思っているとほんとに来てくれた。待ってたよー!と思ったら「ここ水でるの?」とか言いながら水道で手だけ洗って出て行った。ばかやろう。
その間わたしが発した言葉と言ったら「良い香りですね」くらいのもんだった。あとは聞かれることに答えたり、してたのかなぁ
ラベンダーを掃き終わり、お母さんは何かの用事で外に出て行き、ひとり事務所に残されたわたしを連れの人が迎えに来てくれた。うわーん!泣きたくなったけど我慢した。ほんとに。ほんとにほっとした。
別宅に行くと、おばあちゃんがちっちゃいじゃがいもたくさん茹でていた。おかあさんもおばあちゃんも、じゃがいも茹でたの大好きらしい。その場にいなかったけど弟さんも。連れの人はとうもろこしの方が好きだと言ってた。机を囲んでお父さん、お母さん、おばあちゃん、親戚のおばさん、連れの人とわたしが座った。親指と人差し指で作った丸よりももっと小さいくらいの本当に小さいじゃがいも。皮を剥いて塩を付けて食べた。おばあちゃんが、ほこほこと湯気を立てた、皮の割れたのをお皿に載せてくれた。「これがおいしいのよ」って。イモを食べながら、お父さんに挨拶しそびれてる事に気づいた。もう遅い。ほっこほこしてるけど遅い。しまった。あああ
連れの人は別のお部屋にわたしを案内した。部屋にある押入の下段に、おばあちゃんが漬けた梅干しがたくさんあった。わたしが生まれた年のもある。平成15年に漬けられたのを、ひとつ食べた。おいしかった。
そろそろ帰ろうかという事になった。連れの人は米を持って帰らなくちゃいけなかったらしく、先に車に向かった。
わたしはやっぱりひとり残されて、質問を受ける事になった。仕事についてちょっとだけお話しした。にこにこしてたけど緊張した。しまくった。おばあちゃんが思い出したように「梅干し持っていった?」と聞かれた。ひとつだけ食べたことを伝えると、おばあちゃんは流しに置いてあったインスタントコーヒーの空き瓶を持って「持って行きなさい」と言った。詰めてくれるようだ。ビニール袋に入れて梅干しを持たせてくれた。お母さんはリボンと針金をくれた。ラベンダーを摘んで帰ればラベンダースティックができる。連れの人と摘んだ。
梅干しの瓶とラベンダーをお土産に、連れの人と車に乗った。お母さんに「まことと仲良くしてやってちょうだいね」と言われた。「はい」と言った。嬉しかった。
車に乗って梅干しの瓶を開けてみると、どう見ても底にコーヒーが残っている。蓋を開けるとコーヒーの匂いとすっぱい梅の匂いがした。なんかいいオチついちゃったなぁ、と思った。
その後、連れの人とビアガーデンでビール飲んだ。緊張した後なので美味しかった。とても穏やかで、風が気持ちよかった。
帰りの電車は空いてたのでラベンダーとリボンを編みながら帰った。眠たくなって乗り過ごした。
なんか幸せな週末だった。