想
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「もうすぐ明るくなるね」
檸檬型の月が、少しさびしそうに見えた。
子どもは感受性が強いのだとなんとなく思っていた。
けれど、
それは感受性の強さの問題ではなくて、
感受性に依ったり左右されたりしながら生きることを
子どもの方が許されているということなのかもしれない。
オトナは、それでは「やっていけない」のかもしれない。
環境が変われば人も変わるし。
木曜は、あの日記を書いた後に用があって出かけ、
出かけてからどんどんとテンションが低下していき、
かなりぎりぎりの状態にまでなった。結構、苦しかった。
今はもう、かなり回復。
現金なものだとは思っても、こちらにはこちらの生活があり。
そうやって人間生きて行くんだなぁ、と。思ってみたり。
近くの人間では、そう簡単にはいかないけれど。
2002年05月23日(木) |
飛び降り衝動のある方はお読みにならぬよう。 |
まだ身元が公開されていないために、はっきりしたことは書けないが、
おそらく自分と同じ所属の人間が今日の午前中に飛び降りて自殺した。
昼に家を出て、バイクをいつもの場所に停めようとしたら、
近くに救急車が1台、無音で停まっていた。
そのままいつもの道を通ると、いつもはない薄い人垣が目の前にあった。
警備員が何人か配置されている。
さすがに救急車との関係を考えずにはいられなかった。
人だかりに知人を見つけたので、声をかけ、
その目線が向けられていた方向を目で辿った。
「飛び降りみたい。」
知人が言った。
何か立体的な物を覆う、地味な色の布が見え、
その下にあるのは紛れもなく人間だとギャラリーに教えていた。
さらには、覆い切れなかったのだろう、
いかにも夏を思わせる軽やかそうなミュールが1足、
その布地からはみ出して転げていた。
瞬時に女性だとわかったのはそのためだった。
「飛び降りか・・・・・・
即死だったらいいんだけど。」
そういってその場を離れた。
他に、言うべき言葉が思い浮かばなかった。
今朝方にはまだ人間だったその女性が、
どこの誰でいつどうやって落ちたのかには、
あまり興味が湧かなかった。
自分の近くに飛び降り志願者は少なくないから、
余計にそうだったのかもしれない。
(防衛機制にこんなのがあっただろうか?)
近くの階段を上って、遅刻気味で部屋に入った。
誰も何も知らぬような、いつもどおりの風景があった。
逆に安心できない気がしたが、
妙に落ち着いていつもどおり仕事を終えた。
(うっかり叫び出さずに済んでよかったのだろう。
下で人が死んでいますよ、などと。
多分、大半は、その事実を知ってそこにいたのだから。)
窓から下の現場を見ると、
遺体は先程のらしい布地でくるまれて担架に載せられ、
荷物が脇に一式揃えて置かれていた。
その中には、赤色系のミュールも見えた気がした。
遺体があったところには、
鮮血が、まるで水溜りのように広がっていた。
そこにはまだ、人だかりの名残があるようだった。
一部始終を見届けた人もいるのかもしれない。
それはそれで心配になってしまう。夢に出そうで。
帰り際に、また近くを通った。
丸めたホースを運ぶ作業服の人たちが見えた。
そこに残されていた彼女の血液は、
どうやら水で流され、地面に染み込んでいったらしい。
明日には、何の跡もなくなり、
今日起きたことなど予想もしない人々がそこを通るのかもしれない。
人がひとり確かにいなくなったのに、
世界はそれを包み込んで少しの歪みもなく動いている。
止まってしまったのは彼女の時計だけで、
それぞれの人の目の前に広がる風景には、特筆すべき変化もない。
大きな時間の流れは、まるで無情なようで、
だからこそ安心してその流れに沿っていけるようにも思う。
何を考えて飛び降りたのだろう。
何故、今日を選んだのだろう。
恋人や家族はいたのだろうか。
将来は見えていなかったのだろうか。
きっと計画的だったんだろう。
誰かにそのことを話しただろうか。
それとも、全くの衝動的なものだったのか?
余計な詮索で頭がいっぱいになる。
‘頭がいっぱいになる’とは、きっとこういうことだ。
ただ、外側はあくまで冷静で。
こうやってキーボードを叩いたりしている。
彼女は、飛んだ瞬間に、思わなかっただろうか。
今この瞬間、世界で一番自由なのは私に違いない。
と。・・・危険思想と言われるかもしれないけれども。
毎日が順調、と簡単に言えないこちらとしては、どうしても、
死んでしまうくらいに彼女を負の方向へ動かす何かが、
彼女の身の回りにあったという予想を立ててしまうのだ。
それが事実かどうかはわからない。
何が本当の原因かは、彼女にしかわからないし、
彼女にだって完全にはわかっていなかったのかもしれない。
ただ、全てから解放されたのではないか、と考えることは、
なんとなく救いになる。
ただ生きている自分に対しての。なんとなく、救いになる。
もちろん、彼女に近しい人間のことを想ったときには、
こんな考えが何の慰めにもならないことは、わかっているつもりだが。
もう、自由にして、
と希い、
結果的に自由になれたたった1つの方法が、
彼女の選んだこの死だった。
気付けばこんな物語を与えているのは、
自分の願望の現われなのだろう。
別に、死にたいわけじゃないよ。
仮に
神がこの世の全てを手の内に握っていて、
他のどの存在も自由意志を持ち得ないのだとしたら、
神は最高の小説家に違いない。
だが、これだけの葛藤を、これだけのすれ違いを、
そして世界中のこれだけの矛盾を、
「神」というただひとつの存在が作り出したのだとしたら、
その神様は、なんて、恵まれない存在なのだろう。
神様はひとりなのかなぁ。
スパゲティ
ひとりで茹でる細い束
もう「自由」とは呼べない私
自分に対する選民意識はどこから来るのかと不思議だったのだが、
何十億分の一の確率で「人間」になったのだから、
もしかしたら不思議でも何でもないのかもしれない。
******
守られることを知らなければ、守ることもできないのだろうか。
ずっと守られてきた自分には何も言えない。
******
物理的に甘えたい。正確に言えば、肉体的に甘えたい。
いつまでもこんなことを言っているからダメなのであって。
******
パチってちょんまげ3。楽しい。
たとえオヤジと言われても。
昨日の夜、実家で、帰り際に腰を痛めた。
椅子から立ち上がり歩き出そうとした瞬間
「っ!!」 (ガクゥ)
と、膝から崩れ落ち、
その場で立ち上がれないほどの激痛に見舞われ。
もぉ何もやる気がしないのです。
助けて。
***
見返したら、ずいぶん一気に過去の日記を更新してました。
この気合いで、仕事もできたらなぁ。
***
この腰でAQI(愛車)に乗るのは怖いので、
今日・明日は副業を休もうかと。
困ったなぁ・・・。
5月です。
気付いたら5月になってました。
どゆこと?
・・・先日の日記は、気合いの空回りに終わりました。
1日分しか足せませんでした。その1日分は結構頑張ったけど。
******
面倒なコトというのは、何故かどんどんと増えていきますね。
それに従って、自分を動かすだけの体力と気力は減っていく。
そんな気がしてならない今日この頃なのですが。
なぜでしょう。なぜかしら。(誰?)
自分で作った焼きそばが、妙に美味かったり。
無生物の白いペットが、妙に愛くるしかったり。
・・・手を伸ばせば、届いたり。する。そんな現状。
そういうひとつひとつのことを、
もっと大事にしていかなければならないのだと思う。
思うというか、感じるというか、そんな気がするというか。
でも、あまりのんびりしている暇はなくて、
たまっていく「やるべきこと」に手を着けなければならなくて。
ちょっと疲れる。
手を着けていないのに、考えるだけで疲れてしまう。
・・・まずいぃぃ・・・。
このままではまずいのだよ、ワトソン君。(誰?)
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ことばは、リズムなんだなぁ。いまさらながら。
生まれてから、ずっとそのリズムを耳に受けて、
だから今の自分がそのリズムに合わせて書いたり話したり。
リズムが自分と違うからといって、人間を分けたりはしたくない。
でも、やっぱりリズムは大事なんだと思ったり。
自分と同じだから好きだとか、そういう単純なことではなくて、
なんとなく好きになれるものとなれないものがある。
・・・多分そんなのは、ことばに限ったことではないんだろうけど。
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気付いたら、とりとめのないことばかり書き散らしている。
困った時代だ。
昔だったら誰かに読まれるはずもなかった「もの」を人目に晒して。
凄い時代だ。こんな時代が来るなんて思いもしなかったよ。
少なくとも、自分がこんなことをするようになるとはね。