君と出会う前の思い出
少し目をそらしながら
君に話してみた
僕の後ろめたい思い出
ほんの少しだけ
君に打ち明けてみた
「所詮、過去だ」って
笑って僕の背中を叩いて
僕の知らない君の思い出を
聞かせてくれたね
そんな君へ、
未だ言えない僕の薄汚れた過ちも
どうか笑ってくれませんか
若しくは、
何処かから君の耳に入っても
僕の前では知らん振りで
どうか口付けてくれませんか
さて、空を見上げてみよう
近頃はそんな暇も無く笑ってた
いつも終わりを告げに来てた伝書鳩
やつれたアイツが来る頃か、と片肘ついた
見たこともない青空に照らされて
癒される事のなかった古傷が
みるみるうちに治ってく
暖かい光に包まれて
居眠りした僕の肩を叩くんだ
元気になったアイツは
もう来ない、と約束した後
始まりを告げて未来に消えた