励ます会 - 2012年07月07日(土) 天気:曇り時々雨 は!?として、飛び起きれば 電車の時間が目前に迫っていた。 今朝五時、 母親がパートに出かける時に 声を掛けて起こしてもらったのに 何と言う失態! 慌てて、着替え 歯を磨き、髭をそり、顔を洗い 鞄に荷物を押し込んで 家を飛び出た。 駅までは小走りで5分足らずとは言え 10メートル走った辺りで息が上がってしまい 足が止まりかけたが 踏み切りの遮断機が下りて 今にも電車が来そうな様子が伝わってくると 乗り遅れてなるものかと また足が動き出した。 まだ6時と言う理由で 改札に駅員は居なかったので 切符は出さずに改札を抜け 何とか滑り込んで電車に間に合った。 冷や汗、脂汗、どちらとも言えない 心臓がキュとなる程の焦りだった。 しかし、土曜日の早朝の電車にもかかわらず 高校生が多く乗っていたので 自分としては 何食わぬ顔を装っておかなくてはいけないと 妙に大人じみた態度。 しかし、心中穏やかでなかった。 今日は横浜まで行かなくてはいけない日。 得意先の取締役が先月20日を持って 退任(退職)されたので 我々協力工場の社長10数名が集まって Kさんを励ます会が催される日。 遅刻など、もっての他である。 片道5時間かかるところ、電車一本乗り遅れれば 開始時間に間に合う訳が無い。 開始時間も、何故か午後一時半という早い時間帯。 朝一番の電車に乗ってようやく間に合うといった具合である。 他の参加者は遠くて、静岡県内から。 一番近い人は、同じ神奈川から。 自分は最も遠くからの参加者と言うことになる。 だからといって、遅刻が許されるはずが無い。 そもそも、今回の励ます会に参加するのは 取締役と縁が深く、又付き合いも長い人達ばかりである。 長い人で40年、短い人でも20年と言う人ばかりで 自分などは、取締役とは挨拶を交わす程度。 本来なら、父が出席すべき会なのである。 残念ながら、父は一昨年他界したため 父の代理として出席すると言うのが正確な表現だと思う。 代理と言うことであれば、尚の事遅刻出来ないわけである。 また、取締役が弊社を大事にしてくれたからこそ このせちがない世の中にあっても 生き残って来れたので その恩に報いるためにも絶対に遅刻は出来ないのである。 神様の宴に紛れ込む一般人・・・。 予定通り、3時間半ほどで東京駅に到着し そこから東海道線、根岸線を乗り継いで 横浜市内、石川町までたどり着いた。 午前11時。 開始時間には十分余裕がある。 今夜泊まる宿の場所を確認し、会が催されるお店の場所を確認し 山下公園のベンチで音楽を聴きながら 時間が来るまで、ゆっくりと過ごした。 パラパラと小雨が降っているものの 浜風も時折吹いて、首筋に浮いた汗を乾かしてくれた。 10数年ぶりの山下公園。 のんびりとした週末といった雰囲気が心地よかった。 励ます会が無ければ、この雰囲気は味わえなかっただろう。 午後一時、若輩者は他の人よりも先に到着していなくてはと思い お店へ向かった。 しかし、お店に着いてみると 取締役はもちろん、他の方達もすでに到着して 開始時間までのんびりと過ごしている状態であった。 遅れてしまったと言う反省と 神様の宴に参加する一般人と言う緊張から 胃の辺りが強張ってきた。 居場所の無い感じ。 神様方に、軽く会釈をするのが精一杯で 話など出来ようはずも無く 視線も何処にもって行けばいいのか良く解らない。 一次会は、予定では午後四時まで。 約2時間半の間、とにかく我慢するしかないと心に決めた。 そこへ幹事さんが席順を決めるための阿弥陀くじを・・・。 自分は、皆さんが選んだ後の残りを・・・。 5番らしい。 5番・・・、どういう席順なのか想像できないが 取締役から多少遠い席に違いないだろう、 いや遠い席であって欲しいと それだけを願った。 末席で十分でございます。 開始までまだ15分もある。 一分がやけに長く感じる。 トイレに行って帰ってきても、まだ12分ある。 早く時間が経って欲しい。 喉は渇くし、胃が強張る。 そろそろ開始という時間になっても なかなか、幹事さんが号令を掛けない。 まだ全員揃ってないらしいのである。 「もうはじめてくれっ!」と心の中で叫んでみても 一般人のたわごとである。 神様方のどっしりと構えた様子は、迫力満点である。 ようやく幹事さんが取締役、参加者に声を掛けて 宴会場に移動する事になった。 中華料理店ならではの丸テーブル。 取締役の隣でなくてほっとしたが、 統括部長の隣の席になってしまった! こま・・・困るでしょ。 左隣が統括部長、右隣はまだ到着していない人。 右に一つずれようかと思ったが、 その席は取締役の真正面になるため、それはそれでやはり問題・・・。 思案している数十秒の間に 統括部長が隣に来られたので もう移動できません。 「すみません、宜しくお願いします。」がとっさに口を付いて出た。 統括部長は、どちらかと言えば アンチ弊社なので、 きっと、がっかりしたはず。 こちらも、それを知っているが故に申し訳ない気分になってしまい 前述の一言が自然と口から出たのである。 しばらくすると、最後の一人が到着し 自分の右隣に着席された。 なんと、同じ部品外注で 得意先からの信頼が最も高い会社の社長さんであった。 参った・・・。 統括と�擬卍垢剖瓦泙譴審聞イ任△襦� 弱った・・・。 丁寧に挨拶をし、自己紹介をさせてもらった。 定年を祝い、今後を励ますと言う意味で 乾杯に用意されたのはシャンパン。 結婚式以外で、乾杯にシャンパンなど飲んだ事が無かった。 励ます相手にふさわしいと思った。 O社長が、乾杯の音頭を取った。 長い付き合いの人らしいざっくばらんな それでいて心のこもった挨拶に参加者全員が和んだ。 取締役の隣がO社長で、ふたりは終始楽しげで 見ているこちらも楽しい気分になれた。 しばらくして、O社長が参加者それぞれから 取締役への挨拶をと、切り出した。 取締役の隣の社長さんから順番に挨拶が始まった。 やはり・・・、挨拶あるよね。 予想通りの展開であった。 自分は、取締役との付き合いも浅く 思い出話など、有ろうはずが無いので 今の心境と、取締役の今後の活躍を祈念した 挨拶にしようと昨日の晩から考えていたので 慌てる事も無かったが、 場の雰囲気から更に緊張が増してきた。 神様の宴に紛れ込んだ一般人の心境です。 しかし、神様の宴はとても楽しい。 貴重な経験をさせていただいて感激しております。 取締役の、今後のご活躍を祈念しております。 取締役から、「お前を励ましたいくらいだよ」とツッコミが入り 場が和んだ。 自分の挨拶は、それで終了。 取締役からのツッコミで、緊張がほぐれ 後は流れに任せて、神様の宴を楽しんだ。 気が付けば、午後六時。 予定を二時間も過ぎ、一次会は終了。 「ヤット帰れる。」 そう思ったのも束の間。 幹事さんが、「一寸待っててくれ」と言う。 他の方々が帰る中、いわれるままに待っていると じゃ、行きましょうか!と。 ん、はい? これからでしょ! え、はい? タクシーに乗り込み。 S社長(幹事)の行きつけの寿司屋へ。 楽しい。 何だか、楽しい。 寿司屋を出て、次のお店へ。 生演奏を見せてくれる、横浜ならではって感じのお店へ。 楽しい! 生演奏なんて、久しぶり! 洋楽ナンバーの演奏。 知ってる曲は、一緒に口ずさんでしまった。 で、O部長(幹事)がメルトダウンしたので 帰ることに。 午後10時を過ぎていた。 10時間・・・。 楽しかった。 ホテルに帰って楽しさの余韻に浸っている内に 眠りについてしまった。 一人反省会は、後日ゆっくりとやることにします。 -
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