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| 2005年08月31日(水) ■ |
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| 帰郷 |
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東京まで芝居を観に行ってやった後輩が札幌に帰ってきた。とは言え1週間ほどでまた東京へ帰ってしまうので、今日晩飯でもどうかと誘って、食事会になりました。本当は彼女さんと一緒に行く予定でしたが、彼女の体調がこの頃思わしくなく、残念ながら一人で行くことに。
結構高級なレストランの個室を取り、そこでゆっくり東京の話を聞きました。後輩はとにかく彼氏というものに恵まれておらず、またもや失恋の報告を受ける。後輩は付き合い始めると、彼氏が大好きで、大好きすぎてたまらず夜中だろうがバイト中だろうが構わず電話したり会いにいったりする、なかなかパワフルな女の子なのだけど、当の彼氏にとってはうざったいだけらしい。 何しろ「好き」の度合がこの子の場合ものすごい。決壊しそうなダムに愛が溢れかえっているかのようなもんで、僕でさえ今の彼女と付き合い始める前は猛烈にアタックされまくっていた時期がある。一度なんか結婚を申し込まれたという、そこらの安いラブコメかと突っ込みたくなるようなことが現実に起きてました。街中で一目もはばからず大声で好き好き連発されるのは一種の地獄なんである(笑)
それでもこの子と付き合わなかったのは、男として失格……いや、今の彼女への片思いがそれほどまでに純粋なものだったのだ。間違いない。 今は猛烈アタックの対象が僕以外に移り、その度撃沈している様子だが、東京で早速失恋を経験しているとは。よく黙っていれば可愛いとか言われる人がいるけれども後輩は正にそのタイプ。付き合い始めて中身が見えると男が逃げていくという(^^; 良い子なんだけれどもな。外見だけ見て付き合うようなヤツは所詮タカが知れてるんだよといつもの慰めの言葉をかける。 私も先輩みたいな彼氏が欲しい、K先輩(彼女)が羨ましい、と酒も飲んでいないのにしきりにぼやいてました。自慢じゃないが、おれも自分良い彼氏だと思う。
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| 2005年08月30日(火) ■ |
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| おばけ |
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覚悟していたよりは忙しくないけれども、それでも覚悟しなきゃ萎える程度には忙しい今日この頃。時間と言うか、自由が欲しい。 んなことを想いながら帰ってきた夜頃、録画してたお笑い番組を見てゲラゲラしていたら、地元の友人から「強化人間だと!?」というメールが来る。なんか知らないがとりあえず「ニュータイプの出来損ないが!」と送り返したら、「じゃあ今からドライブだ」と言われ、数十分後には友人のセリカで夜の街を疾走することになっている。一体何をやっているのか。
そこら辺(といっても相当の広さがあるけど)をぐるっと廻るのかなと思っていたら暴走する強化人間は環状線に乗っかって端っこまで行き、豊平川を横目に走り続けて、ついに真駒内に突入。んで、気付いたら支笏湖にご到着。二時間の長旅であった(^^;
ところで今日はなんだか妙でした。普段だったら友人が車を飛ばしても横でぐっすり寝てるくらい余裕なのに、今日に限っては80km/hに達した時点でもう怖くてたまらない。友人は気を使って法定速度で走ってくれたのにまだ恐怖が消えず、終いにはスピードが怖いのか、夜が怖いのか、一体何がなんだかわからなくなる(;´Д`) 何か訳のわからない病気にでもかかったんじゃねえかと思っていたのですが、友人は神妙な顔をして 「おばけでもいるんじゃないのか」 と言う。そうか、下手に精神医学なんかやってるから、何でもかんでも脳内物質がどうとか考えてしまうのだが、案外そうかもしれない。それくらい異常だった。
そんなひと悶着があってから辿り付いた支笏湖。 周りに照明がないから星が良く見える絶景ポイントである。こんなことが出来るのは男友達だけだな。ほっと息抜きをすると急に尿意を覚えて、休憩ポイントの手洗いまで行きました。 ところが、何でか知らないけれども手洗い場の入り口にはシャッターが立ちはだかっており、中に入れない。開けようとしてもびくともしない。ムカついたのでそのまま裏手に回り、ずかずかと木々の生い茂る大自然へと乱入。そこで「おれのオーラ力を食らえ!」と叫びながら用を済ませる最悪な男たち。満天の星空の下でロマンのかけらもない。
帰りはそれほどでもない。途中友人がコンビニに寄ってくれたので、コーヒーでも飲もうかと店内へ。しかし、また胃を悪くしていて、この間引きつったように痛みが襲ってきたことがあったので、医者と彼女から刺激物禁止令が発令されているため断念( ̄∇ ̄;) なんかねえかなと思っていたら、おでんがたまたま目に入ったので、幾つか選んで購入。 田舎のコンビニだから駐車場が異様に広い。その端っこに座っておでんを食べようかということになったんですが、とにかく夜の札幌(正確には千歳市)は寒い。また土地自体が高いところにあるもんだから、そろそろ雪降るんじゃねえかと思うほどブルブル震えながらおでんを開けると、湯気がもあっと立ち上ってきてほっとする。 懐かしいなあ。高校の帰りは自転車だから冬前は寒くって、途中コンビニに寄っておでんを公園で食べてから帰ったもんだ。今は車だからそういう楽しみがない。 店舗によって若干味が違うんだけど、ここのは美味しかった。 帰りの車の中で、FMラジオの洒落た洋楽を聴きながら家路へ。友達っていいなあとしみじみ思う。
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| 2005年08月21日(日) ■ |
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| 星になった? |
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今、自室にはグラスが二つ置いてある。氷がすっかり溶けてしまって、ほんの少し底に残ったアイスティーと混じり合っている。今まで彼女が部屋へ遊びに来ていたのです。
寂しいというから連絡しなきゃなあと思っていて、日曜日ヒマかい? と送ったら、「予定はないよ。ところでさあ……」と別の話題に持っていかれる。意外にその話題に盛り上がって、メールを送ったきっかけなんか忘れて、じゃあおやすみ、と途切れたのだけど、二時間くらいして、ところで日曜日ヒマってなんだったの? と返信が来て焦る。少し脳が疲れているんじゃないのかなあ。
知人から、彼女と行きなよ、と映画の無料券を二枚譲り受けていたので、せっかくだからと「星になった少年」という映画を観に行くことに。主人公の人、宣伝で見たことがあるだけで名前すら知らないから、ずっとタイ人か何かかと思ってた。物語が始まって、常盤貴子さんと流暢な日本語で会話するから、おお、こいつずいぶん日本語うめえなあと思いながら観てました。走り出したエンドロールで名前見て初めて日本人だったのね、と思う。いや、タイの人たちの並んでたとき違和感なかったって。人間って結局のところそんなに大きな差はなかったのだと思う。しかし、それにしては不自然なというか、カタい演技だったなあ? だから日本人に見えなかったんだよ。賞を貰ったというから期待していたんだけど、そこまで感動的な演技ではなかった気がしてならないが、しばらく芝居から離れているから僕の目が鈍ったんだろうか。 星になった少年という映画自体はおもしろかったんだけど、二点不満なところがある。一点目は常盤貴子がどうしても母親に見えない。だって夫が高橋克巳だよ。で妻が常盤貴子? どうみても娘だろ、と思う(^^; 子供がいるようには決して見えないなあ。常盤貴子をもっとおばさんくさくするか、高橋克巳を若返らせるかしたほうがいいと思う。 二点目はタイトル。「星」になってないじゃん。別に。物語中にも何故そのタイトルなのかということがひとつも出てこない。タイトルと内容がバラバラなのだ。あれはどうしても納得がいかない。「象になった少年」とでもすべきではないか。主題が星なんかじゃなくて、象だもの。自分が監督ならそうするな。
まあなんにせよ、おもしろい映画でした。
映画を観終わって、じゃあこれからどうしよう、と言うのでどこかそこらの喫茶店でも入ろうかと映画館を出る。アピアに喫茶店があったなと思って歩いている途中で急に彼女が立ち止まり、 「ゆうの部屋に行きたい」 と言い出す。前に小さい頃のおれは可愛かったんだぞという話をしたのだけど、その幼い頃の写真が見たいのだそうで。友達来て部屋で飲んでたから荒れてるし、めっちゃ汚れてるよと何度もクギを刺したけど行くと言って聞かず、結局そのまま自宅まで一緒に帰ることになる。いつもは一人で帰る道。小説を読みながら待つバス・ターミナルも、彼女がいるのはヘンな気分だ。
ところがこんな日に限って珍しく両親が共に自宅で寛いでいる。普段は日曜日なんて飲み会だとかパチンコだとか言っていないクセに、何と言うタイミングなんだろう。玄関を開けて家に入ると、母は玄関左手にある自室でケツ掻きながらドラマを見ている。オヤジは台所に立って酒のつまみでも作るのか、なにやらせっせと作業をしている始末。帰ってきたのが不詳の息子だけではなく、彼女もいるということがわかると、とたんにお袋の「お愛想スイッチ」が入る。この変わり身の早さは見習わなければ。自分は事業所に社長でも来ない限りあまり態度が変わらない。
とりあえず自室に通す。本と資料の山。友達が来たときに若干まとめたから床が見えている状態のときでまだよかったなと思う。足の踏み場だけはある。 折り畳み式のテーブルを出し、まずはタコヤキを食べる。自宅に帰る途中、スーパーマーケットの駐車場を横切ると近道になるのだが、その駐車場に移動販売でたこやき屋が来ていたのだ。前に買ったときはなんだかマズかった記憶があるが、今日はとても美味しかった。ゆうが彼女連れてるぞと思って、おっちゃん気合い入れたんだろうか。 たこやきを食べ終わると、壁に掛かっていた写真を外して彼女に見せる。1991年7月。小学校低学年だったはずで、野球の全国大会に兄(もどき)が出場するのを一家、というかニ家総出で東京まで応援に行ったときのもの。兄もどきってのは、本来はいとこなんだけどしばらく一緒に暮らしていたからもう本当の兄弟みたいなもんだったという意味。フクザツな家庭で育ったから説明が長くなるけど、要するにこの頃は従兄弟の一家と我が家が同居生活を送っていたのだ。 たくさん並んでいる子供たちの中で、さあ、ゆうはどれだと問題を出すと、人の顔をまじまじと見ながら必死で探している。我ながら、14年も経てば人間跡形もなく変わるのだなあと、7歳の自分を見ながら20歳の自分は思う。 どれだかわからないというので、一番小さいのがそうだと言うと彼女が驚く。えーっ、ゆうって昔は小さかったんだね、と再び14年前と後を見比べて、ゆうはこのまま成長すればかわいかったのにー、と言う。その7歳の可愛い子も、20歳になればこうなるんだよ。
そんな事をしていると、親がピザ屋の出前を取ってやるから好きなのを二人で選べ、今日はおごりだ、とチラシを持ってくる。いやあ自宅にいると晩ご飯が出るって素敵ね。昼は映画を観る前にミスター・ドーナツで、僕はオールドファッションドーナツ、彼女はアップル・パイを一個食べたきりだったので、ありがたく奢られることにする。ピザに関しては二人の好みが共通している。パン・ピザは食べられないのだ。一切れ食べただけでお腹が一杯になってしまうのです。なので生地はクリスピー、具は彼女が「辛くないヤツ」と言うので、アイダホ・ポテト。
ピザを注文して、届くまで彼女が人の長くなった髪を結んで「ゆうこりん」とか言って爆笑するのを為す術なく見てました。そんなにおもしろかったんだろうか。僕の漫談より笑っているので少々芸人魂が傷つきました。
ノーメイクで恥ずかしいから、あんたら若いのは二階で仲良くお食べ、とか言って母親がピザを運んでくる。ピザだけじゃ足りないべ、と次はオヤジがポテトとナゲット、辛口チキンといったサイドメニューを運んでくると、飲み物何が良いかわからんから、と午後の紅茶レモンティーと、自宅で淹れた冷たい緑茶を持ってくる。この間の飲み会より豪華な卓上になったなあ。食べ終わる頃には腹がきつい。 その後なんとなく部屋で寛いで時間が過ぎ、21時を廻ったので家まで送る。いつも大学から送るから50分くらい掛かっていたんだけど、家からなら20分程度で到着することが判明。実は家から大学行くよりも近かったんだ、と思う。 そして家に戻ってからなんとなく眠れなくて書く日記。ああ、明日から忙しい日々が始まる。北海道の夏ももう、終わる。
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| 2005年08月17日(水) ■ |
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| 電話 |
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日付の上では今日の話だが、昨日の夜中1時半くらいにメールが鳴る。見ると彼女からで「起きてる?」という一言だけ。僕はベッドの上でうだうだと小説なんか読んでいたから、起きてるよ、と返事をすると「電話してもいい?」と来る。 珍しい。彼女は23時過ぎには大抵寝ているから、こんな時間に電話とは何か緊急事態なんだろうかと思案しながら、いいよ、と返事をすると間もなく電話が鳴る。 「もしもし? どうかした?」と言うと、何だか少し弱ったような声で 「別に、用事って訳じゃないんだけど……」と、少し口ごもった後「ただ、声が聴きたくて」と、なんかのメロドラマみたいな事を言う。
何か妙だな、と思う。普段こんな事を言う人ではないのだ。ぼーっとしてて電柱にぶつかってしまった時に「僕にはキミしか見えていないから」と言ったら「私にはあんたがバカにしか見えないわ」と憎まれ口を返すような人だから。三歩下がって影踏まず、なのは僕のほうだもの。
ほお、おれのシブイ声に聞き惚れたんだな。まあ、声が聴きたいなら気が済むまで聞けばいいさ、ほらほら、ゆうさんですよー、とからかってみると、いよいよ泣きそうな声で、「声が聴きたかったの」と繰り返す。「どうかしたの?」と訊けば「寂しいんです。」と、ぽつりと呟く。
東京から帰ってきて3日と少ししか経っていないのだけど、毎日嫌でも大学かサークルで顔を合わせるんだから、3日続けて会わないということは実は滅多にない。自分はここぞとばかりに地元の友達や大学の連中とつるんで遊びまわっているけれども、そうか、もう少しかまってあげなきゃならないんだな、と思う。電話口で泣かれる前に(笑)バイト帰りに会いに行ってやろうかな、と思う。
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| 2005年08月16日(火) ■ |
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| へこたれる |
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東京から帰ってきてお盆休みに入る。しばらくはお墓参りで北海道中を駆けずり回って忙しかったのだけど、今日は特に予定のない一日。薬が効いているから午前はずっと寝ていたんですが、午後になっていよいよ退屈がピークに達してくる。音楽を聴いたり、ぼーっとシャワーを浴びたりしていたんですが、もう退屈で死にそう。普段忙しくしていると、もう何もしない時間というのが耐えられなくなってくる。駄目元で友人Iに 「ヒマだ。かまってくれ」 とメールを送ると、すぐに「いいよ」と帰ってきて、抱き締めたくなる。
ところが、奴が家に来るなり何だか元気がないことに気付く。どうかしたかと訊けば、なんと昨日彼女に振られたのだ、と話す。元彼が忘れられない、と言う。 そんな時のために俺たちがいるんじゃないか、今日は呑むぞ、と地元の友人を片っ端から誘って、予定の空いてた4人が集まり、近くの飲み屋へと直行。
それから2時間の食べ飲み放題コースをとり、飲み会と言うよりかは「食べ会」と称したほうが良いような数の料理がテーブルの上に並ぶことになる。しかもその大半が揚げ物だからもうしんどいのなんの。1時間経つ頃にはもうおなか一杯だよ、でもまださっき頼んだ奴運ばれてくるよ。うんざりするよ。といった感じでもう食べに食べまくる。 デザートに頼んだ(というか勝手に頼まれた)カボチャのプリンっていうのは酷かったな。プリンなのに歯ごたえがあるの。もそって音がするような。いやあ二度と食えないあれは。 ラストオーダーになり、トチ狂った男が味噌ラーメンを注文。それをグルメ・リポータの真似をしながら一人一口ずつ食べたころにはもう死にそう。
飲み屋を出たあとは、近くのアミューズメント・センターへ行く。良くわからないが会員制の場所で、滞在時間でお金を支払う方式。中にはゲームや卓球、バレーにバスケ、カラオケ、ビリヤードなど様々な娯楽施設がありました。その中で、まずは卓球、次にバスケでひたすらに汗を流す。 いや、久々に遊んだな。フラれた奴も元気を出したみたいだ。持つべきものは友。
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| 2005年08月13日(土) ■ |
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| 東京 ――�� |
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朝、目が覚めるとベッドの隅っこで寝ていました。そっちに大海原が広がっていないか? なんでこんな狭いところで寝ているんだろう。 そう言えば寝たとき彼女左にいたのに今右にいるし。僕左端で落ちそうだし。 確か、一度僕が寝た後で彼女がトイレか何かに立ったけどその時入れ替わったんだろうか。いやそれも夢だったか現実だったか。 ああもう頭いて。なんかヤバイ薬貰ったなあ。飲むのやめようかな。個人的に治った気がするし。何も覚えてないよ。 今何時よ? と時計を見ようとすると彼女が寝言で何か叫んでびっくりする。悪い夢を見たらしい。 ああよしよしもう大丈夫よ。おじさんついてるからね、と言いながら時計を見ると今度は僕が叫ぶ番。午前9時40分。寝坊である。 チェックアウトは11時だから十分間に合うけど、昨日の計画では10時ホテル出発。いきなり狂う(笑) まあ、一時間くらい良いべと、とりあえずホテル内のカフェに降りて遅い朝食。 オレンジジュースにコーヒー、卵料理とサラダ、厚切りのトースト、ウィンナーとスープ、フルーツミックスがついて通常900円のもの。朝食券があるから無料なのだ。 毎日こんなに優雅に食事が出来たら最高だなあ。喫茶店の朝食って好きなんですよね。特にこの厚切りトーストは家じゃあ食えん。オーブントースタでも焼けるのかなあ。今度家で実験してみよう。 コーヒーをゆっくり飲んでやっと目が覚めたので、ふと彼女の方を見ると、コーヒーにやたら砂糖とミルクを突っ込んで一生懸命かき混ぜている。 良くそんなことしてて太らないな。細いを通り越して薄いものこの人。パスポートサイズだもの(違) 昨日の記憶にない部分を訊くと、トイレにたったのは現実で、左右入れ替わったのはその時ではない様子。人の上に乗っかって遊んでたときだって。 そんな話を訊いて、やっぱ薬やめようかなと思った矢先に発作が起きて咳が止まらなくなる。やっぱ飲もう。
部屋に戻ると、サービスの朝刊を捲る。日航機の事故が一面。へえ、またか。帰りの飛行機はANAにしてよかったな。 他は政治関係の話題がほとんど。今年から選挙も行けるし、無関心ではいられんなあと記事を読みながら彼女が準備するのを待つ。 ホテルを出ると、とりあえず渋谷を目指す。山手線を降りるとまた熱気。北海道とは種類の違う熱さで、立っているだけで、それこそ滝の様な汗が出る。 「ハチ公口」という出口があったのでそちらへ行ってみる。ハチ公の銅像がどこかにあるはずと思って探しても、「地球の上で遊ぶ子供たち」という妙な像を発見しただけ。 しかも一人明らかに邪悪な顔してるし。階段から人を蹴り倒したとしか思えない邪悪さ。東京は怖いところだ(違) さんざんうろうろして、銅像ないなあ、熱いからどこかで涼んでいるんじゃないかと思った頃、人ごみの中にハチ公発見。 近くまで行って、地元の人の、なんか田舎ものがいるよという視線を浴びながら隅々まで観察する。以外と小太りだなハチ公。 満足した後は一路赤坂見附へ。ところが、地下鉄銀座線の駅が見当たらない。 ハチ公以上に探し回ったけど見つからず、彼女が駅員さんに尋ねると、 「あれね、地下鉄なのに上にあるの」 と笑って教えてくれる。地下鉄なのに地上。言われた通りに上へ上がるとありました。わからねえよこれ。 まあ駅はあったから次は切符、と思って路線図を見るとまたうんざりする羽目になる。何本あるのよ。 しかも都営地下鉄と東京メトロって何で二つの会社があるわけ。札幌なんか市営地下鉄一本だよ。路線は南北、東西、東豊の三つだよ。 良くわからないけど都営は使わないようなのでメトロの一日券を買い、赤坂見附へ。 目指すはとらや。ところがこれが悲劇の始まり。赤坂の4条にあるから歩いて7分くらいだべ、と道をずんずん進んでいったのですが、札幌みたいに碁盤の目になっていたら真っ直ぐたどり着けるのですが、東京はそうではないため気付けば訳のわからないところにいる。 何度も地図を確かめて、あっちか、いや、そっちかと言っている内に住宅街に突っ込む。 番地は赤坂8条に変わり、こりゃだめだと道行く人に道を尋ねると、Y字路を右に行けばすぐのようなことを言われる。 東京ってなんでこんなに複雑なんだろうねえ。だいたいデカい建物ばっかりでまわりを見渡せないのがダメだ。無茶苦茶に熱いし、風も吹かないし。きっとビルばっかで風も行く手を阻まれるからいじけたんだよ。いいよもうって言って。 そんなことを言いながら歩いていると、でかい通りに出る。青山通り。 これはどっちだ、ここは人間の本能に従って左だな、とずんずん歩いていくと番地が赤坂から青山に変わる。あら、どこだと反対を向くと、とらやのドでかい看板が。 赤坂見附じゃなくて青山一丁目で降りていればこんなにわかりやすかったのか。なんだこのガイドブックは、と落胆する。
とらやに着くと、もちろん羊羹を購入。自分は好きじゃないのですが、せっかくだから一つ買いました。 包装されるのを待っている間、目の前の物体に二人の視線が止まる。「あずき茶」。健康飲料だよ、と彼女が僕をつつく。彼女は「健康」だの「身体に良い」だの訊くと片っ端から僕に勧めてくるのだ。 店員さんが羊羹を包み終えて、わざわざカウンターの外まで持ってくる。お金を払って、思わず「これの冷えたのあります?」とあずき茶を購入してしまう。
とらやから出て一口飲んでみました。どう? と訊いてくるので無言で渡す。彼女も一口飲んで無言で返す。 「……身体に良さそうね。よかったね」 「……うん」 あれだ。小豆を煮た湯の上澄みが冷めた奴だ。好奇心は人を殺すとはこのことだ。
青山一丁目から再び地下鉄に乗り浅草まで。席に座って一息つくと、次は赤坂見附です、とアナウンス。苦笑いが起きる。歩いて一駅戻ったっつの。 浅草に着くと、雷門へ。人の多さにびっくりする。これからこの中に入るのか、と深呼吸をしてから攻める。 門をくぐった瞬間に人にもまれてあれよあれよと言う間に目的地とは違う場所へ自動的に輸送される。彼女が気付いて慌てて戻ってきて人の手を引っ張る。おかしいな。彼女まだ未成年だから僕が保護者なのだが。 でも耐えがたかったのは入口だけで、入ってしまえばお祭りみたいで楽しい。 雷おこしを土産として購入し、ふらふらとお店を見て回る。途中、きび団子の店を見つけて立ち止まり、彼女が二人分買ってきました。冷たい抹茶と一緒に頂くとこれがまたウマイ。黄粉たっぷりでむせたけど。……おれはじいさんか。 他にも焼きたての煎餅だとか、人形焼きだとか色々ありました。ゆっくり食べながらお店を回る。 途中の土産屋で「合格」と書かれた鉢巻を買いました。大学院受験はこれを締めて挑もう(笑)
雷門、仲見世を過ぎて浅草神社へ。 彼女がお参りをしていくと言うので、なかなか現代にはいない信仰心のあつい娘だなと感心していたのですが、彼女が最初にお参りしたのは安産祈願の神様。うーん。僕は子供を作った記憶がないんだが、もしやと不安になりました(笑)ただ目の前にあったからという理由らしい。 僕は神だの仏だのを信じていないので、お参りよりも建築とか彫刻とかに興味があるのですが、彼女のほうは熱心に健康祈願を祈っている。これって本人が祈らないと効果ないんじゃないかな。いいのかなと想いながら熱心にお祈りしている横でこれはこう言う風に削ったのかなと美術のことしか考えていない自分(駄)
お参りが終わると、もう少し浅草探検。途中「花やしき」を発見し、こんなところにあったのかと驚く。 ぐるぐる回った後で、まだ時間が余っていたので、そうだ皇居でも観に行くかということになる。 外苑へ行き、よし、日本国家転覆させるぞと一路皇居へ。 時代劇みたいな風景が広がっている。北海道人は「お城」をテレビでしか見たことがないのでしきりに感心する。 肝心の皇居へは行けませんでした。見学時間が終わったとかで。テロリストが来る事を察知したのだろう。
帰りの飛行機は20時に羽田発。早いけど、もう空港に行っていようかと言うことになりました。 京急に乗れば行けることは知っているけど、はたしてこの路線図の中のどれが京急なのか。 駅員さんに訊くと、そこで待っていればくる、と都営地下鉄の駅を指されました。 地下鉄が空港まで行くのかなと思っていると、なぜか地下鉄駅と思っていた場所に京急が来る。どういうことだ。 さっぱり訳がわからないけども、まあいいやと思って羽田へ向かいました。 羽田で搭乗手続きを済ませてから少し早い夕食へ。 『南国酒席』という店なのですが、メニューは全部中華。どこか南国なんだろうとしばらく悩む。 食事を済ませた後はターミナル内を探検。彼女がショコラを気に入って購入していました。この人の半分は甘いもので出来ている気がする。 我々の飛行機は全日空なので第二ターミナルにいたのですが、他のターミナルを回るより、少しゆっくりしようと喫茶店に入る。 今日は歩いたな。元々右足を怪我していたんですが、ヘンに庇って歩いていたからマメが出来てしまった。 自分はアイスコーヒーを、彼女はキャラメル何とかと言うやたらに甘いコーヒーを飲んでいました。 時計を見て、そろそろ時間ねという彼女の言葉を受けて、 「もう札幌に帰るんだねえ、キミは」 とトチ狂った言葉を口走ってしまう。おれも帰るがな。ついに見当識障害まで出てきたか、あの薬。
飛行機に乗ると、わりと空いていました。まだお盆ラッシュの前なんだな。閑散とした機内。 順番が6番目になったから10分遅れるとのアナウンスが入り、暇つぶしに二人で『翼の王国』という雑誌を読んでました。 この雑誌好きなんだな。世界各地の旅の話題と、キザな文体がなんとも。売ってたら絶対定期購読するんだけどな。売ってないのかな。 今回の雑誌は書き出しが秀逸でした。『僕は太陽よりも熱いコーヒーを飲んでいた。』よくそんなことがいえるなと。 飛行機が飛び立ち、雑誌を読み終えて、ANAの通信販売の雑誌も読んで、やることがなくなると指相撲なんかしたりして遊びました。 新千歳到着が21時50分。そこから汽車で札幌駅まで。 あっという間だったな、もう一泊したかったな、なんて言いながら家路に着きました。
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| 2005年08月12日(金) ■ |
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| 東京 ――�� |
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車内で向かえた朝。サービスで届いた朝刊を二人で読んだあと、ほっぺた引っ張ったりして遊んでいると、ついに東京到着。 終点は上野駅で、到着するとそのまま山手線で品川へ。 まず東京で何が凄いって汽車が凄い。小さいテレビがドアの上に二個もついてるよ。 一つは行き先案内などで、もう一つはCMとか天気予報とかを流しています。 天気予報では東京は今日明日と雨。確かに曇ってはいるけれども、降ってきそうな気配はない。 「おれの日ごろの行いが良いからだな」と威張ると、「どこが」と突っ込まれる。 電車を降りるなりむっとした熱気が迫ってくる。い、息が出来ねえ。 湿気をたっぷり含んだ空気が太陽と、アスファルトの照り返しで温められて、大勢の人間の匂いが溶け込んでいる淀んだ空気。 もうこれだけ人間いるんだから、空気中の酸素が吸い尽くされているんじゃねえかと思うくらいの息苦しさでした。
品川駅から出ると、目の前にそびえ立つ品川プリンスホテル。でもそこまでどうやって行くのかが今いち理解できない。なんか色んな建物が行く手をふさいでいるよ。 田舎者の考えて、あそこの建物に入ったら裏口から出られるんじゃねえかというノリで突っ切っていったらそれが正解で、ホテルへの道案内が出ている。 ホテルに着いた、と思ったらなんだかショッピングモールが拡がっているだけでフロントが見当たらない。 これはどこでチェックインなんだと思っていたら、「フロントは七階です」という表示が。フロントじゃねえよそれ。
そんなこんなで何とかホテルの部屋に到着。顔を洗って、まずは朝飯だ、と品川の町を歩く。 ところが10分もしないうちにへこたれる。何処が何だかさっぱり(駄) とりあえずもっと東京の中心らしきところへ行こうと電車に乗り、やってきたのは池袋。 池袋は札幌の中心部と少し似た感じで親しみやすい町でした。もう昼近かったので、兼用でパスタ屋に入る。 食事を済ませた後は、そこらへんを探索してみようと言うことになり、適当にフラフラ街を歩く。 サンシャイン通りというところに迷い込み、あれここどこだべと思った時にはもう手遅れで、完全に池袋駅を見失って迷子(駄)。 仕方がないから近くの本屋で地図を立ち読みでもすると、めちゃめちゃ駅の目の前で迷っていることがわかってげんなりする。 彼女は「大人の街歩き 東京」という本がお気に召したようでその場で購入していました。
その本を読みながらまたしばらく池袋探検。 途中、自分が「伝統工芸展示会」というのを発見し、興味本位でふらふらとそっちのほうへ行ってみる。 するとそこがなんだか異様におもしろい。伝統工芸品の数々が所狭しと並べられている。 中でもおもしろかったのが、包丁。刃の部分が魚の形だったり、タイタニックの形だったりしているんです。 一体何に使うのかさっぱりわからないんですが、とにかく興味深い包丁だった。 もう少し安ければ確実に買ってたな。結婚するとき嫁入り道具にいいんじゃないか。
そんなこんなで会場を隅々まで見てまわっていたら以外に時間が経っている。 二人の興味が結構近いので、我々の家はきっと妙なモノで溢れるんだろうなと話しながら一路劇場へ向かいました。 一路、と言っても例の如く迷ったんですが、なんとか会場の一時間前にはたどり着いてしまう。 だったら、そこらで差し入れでも買っていこうかとデパートに彼女がスタスタと入っていきました。 まずはお菓子屋さんを一通り見て回ろうということになったんですが、さすが東京。おいしそうなものがたくさんある。 あ、これ美味しそう。これ可愛い、と一軒一軒立ち止まっては手にとる彼女。明らかに買い物を楽しんでいる。 結局差し入れ一つ買うのに自分の買い物を三つするという大都会の罠に嵌められていると丁度会場時間。 劇場に戻って差し入れし、劇を見ました。 藝術劇場という大舞台で、レーザー光線出るわ舞台がせりあがるわ無意味に踊るわで迫力はあったんだけど、まあ酷い舞台だったな(笑) 演出が役者を完全に潰している。脚本もオリジナルらしいけど酷い。おれらの劇団って実はレベル高かったんだと思ったくらい(笑) オマケに3時間も長々とやっているし、ここに来て薬の副作用の一つである急激な睡魔が襲ってきて、前半寝てたからストーリーもいまいちわからず終わりました。 劇場を出て、なんと客だしなんかやっていた後輩に挨拶し、夜の池袋へ戻る。 いやはや、ヘンな舞台だったなと二人で悪い点を指摘しあって盛り上がる。チケットは、わざわざ東京へ来てくれるんだからと後輩が招待券を送ってくれたので無料でした。 本当はチケット代を後輩に握らせようと思っていたんですが、まあありがたくご招待されておこう、あれは(^^; 好意も無碍に出来ないし。 おれが演出してあの舞台でやってみたいなあと思ったんですが、自分の本だと小劇場すら広いことがあるから無理です。静かな劇だから(笑) まあ、ホテルに戻る前に晩ご飯にしましょうかとまたさっきのデパートの上へ上がる。 どこも混んでいたので、目に止まったドイツ料理の店で少し並んでから入り、自分はジャーマンポテトとハンバーグのセット、彼女はシーフードドリアを注文。 昼に買った大人の街歩きを見ながら、明日はどこを観光しようかと考える。 ホテルに帰って交代でシャワーを浴び、寝る支度をして薬を飲み、ベッドに倒れこむと、隣で彼女が浅草に行きたいと言い出す。 浅草と言われたら仲見世の煮込みしかない居酒屋しか思いつかなくて、頭の中で「浅草キッド」っていう歌がリピートし始め、ということは明日はサシで飲むべってことなのかなと思っていたら、雷門に行きたいのだと言うので安心する。人が多過ぎるところは避けたんだな。自分もあまりに人が多いところは緊張して駄目なのです。彼女自身も人が多いところは好きじゃないし。 後は? と訊くと、「んー。あ、とらや!」と彼女は嬉しそうに言う。 とらやは勿論羊羹で有名なあの店のことです。別に彼女は大の羊羹好きということではなく、ただ4月にやった芝居の中に、とらやの羊羹を差し入れるシーンがあったのです。で、なぜか今度の10月の本にも、とらやが登場する。その本物を見たいということでした。 彼女が電気を消して、キミはどこか行きたいところないの? と訊かれたので、東京ねえ、と唸った後で 「忠犬ハチ公」 と答えました。東京っていったらハチっしょ、と言ったらOKされました。なので、山手線で渋谷へ出て、そこから東京メトロ銀座線で赤坂見附と浅草を廻ることに決定。 ホテルで明日の予定を立てるあたり、二人の無計画さが出ているのですが、まあ毎度こんなんだから慣れてます。 チョコレートファクトリーに行こうとして小樽に行っちゃうような人たちだし(駄) その後、なんとなくベッドの上でごろごろやって遊んでいると意識が飛ぶ。あの医者間違って睡眠薬わたしたんじゃねえか。
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| 2005年08月11日(木) ■ |
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| 東京 ――�� |
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三ヶ月ほど前、東京に行った後輩から連絡がありました。 東京に行く前まではあんなに寂しいだの札幌とは遠いだのとごねていたのに、実際に行ってみるとなんだか楽しくやっている様子。 「で、あたし8月にお芝居やるんですよ。ちょうど夏休みだし、見に来てくださいよ! K先輩と」 と言うので、翌日彼女さんに会ったとき、 「東京まで観に行ってやるかぁ」 と冗談めかして言うと 「うん、いく」 と予想もしないことを言われる。
んなわけであれよあれよという間に八月。手元には二人分のチケットがある。 往復の飛行機代とホテル代だけで通常は一人7万を超えるのですが、そこは旅人の気合で格安のプランを探し回ったところ、ツインクルのパックツアーで 『寝台特急北斗星で行く東京 ラブラブカップルプラン』 とか言う、こんなベタベタな名前のツアーがあるのかというくらい謎なプランなのですが、これで申し込むと一人分が約5万円。係員のお兄さんが上手な人で、行きの寝台特急がデラックスなんとかっていうランクの高い部屋にしてしまったので5000円プラスになりましたが、それでもかなり安いほう。行きは寝台特急で帰りは飛行機なので、交通費が安いのはわかるけれども、ホテル代がかなりの格安。とんでもない宿かといえばそうではなく、品川プリンスですよ。なんでだろう、まあ安くて豪華だからいっかと思って予約してしまったんですが、後になってパンフレットをよく読んだら謎が解けました。ホテルの部屋の写真にベッド一個しかないよ。予約した部屋は本来は一人部屋なのですが、ダブルベッドだし広いから二人でも十分に泊まれるというもの。一人部屋に二人突っ込むからあんなに安かったのだ。だからラブラブカップルプランか。単に二名から出発のツアーだからというわけではないんだな。でも、まあいいか。最悪僕は床でも寝れるし。友人のアパートで何度も経験してるから(笑)
そんな波乱万丈(違)があって、当日。寝台特急は17時12分発なので、札幌駅に16時集合して晩ご飯など仕入れてから出発ということになりました。ということは家を15時に出れば良いから間に合うなと思って、13時から先日行けなかった病院に行きました。病院嫌いも無料となるとしぶしぶでも通うはめになる。ところが大学病院というのは10分の診察のために1時間待つような場所で、もう帰ろうかなと思い始めた頃に呼ばれる。その時点で集合に間に合うかどうか微妙な時間。まあ、診察なんて3分もかからず終わるだろうと思っていたのですが、もう病気は慢性化しているから、あたらしい治療法を試してみようか、と妙にチャレンジ精神旺盛の先生は、いつもの薬も変え、新しく内服薬まで処方なさいました。別にいつものやつくれるだけで良いのになと思っていたんですが、今の薬はホルモンバランスに影響を与えるから飲み続けるのはよくないのです。この薬は睡眠作用が強いから寝る直前に飲むように、しばらく車の運転などは控えるように、副作用が強いから気をつけなさいと新しい薬に対する説明とでかなり時間食われてしまいました。 そのため、集合時間を30分繰り下げてもらって、処方されたばかりの薬を握り締めて一路札幌駅へ。
札幌駅で晩ご飯を買って、列車に乗り込もうと思ったんですが、意外と早く買い物が終わる。そのため本屋さんで時間潰してから乗り込みました。 彼女はコンビニでおにぎりを買い、自分は駅弁。『日本ハムファイターズ ホームラン弁当』という、いかにも北海道なノリの弁当で、昨日ファイターズが買ったからとおまけがついてきました。あんた、おまけとか半額とか書いてあると必ずなびくタイプでしょと散々バカにされる。
飛行機好きのために寝台特急なんてスルーパスするから乗る機会がないのですが、一度乗ってみたかった列車。 彼女も始めてなのでわくわくしながら乗りました。 なんかサビたベッドが乗っかってるのかなと思っていたら、さすがランクが上の部屋だけあって思ったより広くて豪華。 まさに走る部屋といった趣で、ベッドに変わる広い座席が向かい合わせでおいてあり、部屋の中に洗面台。 窓の下にはナイト・テーブルにもなる棚があり、BGMとTVが楽しめるようになっていました。 早速BGMを洋楽チャンネルにあわせ、そこら辺をひとしきりいじりまわして遊ぶ。 いや、おもしろい。寝台特急とは。帰りもこれにすればよかった(笑) 地味に旅行中一番楽しかったのがこれだったかもしれない。 列車が走り出し、外の景色が動きはじめると普段汽車なんかに乗らない自分は楽しくて仕方がないのでずっと窓にへばりついて見ていました。 彼女は家族に電話したり、友達にメールしたりとしばらく忙しそうだったので、じーっと外見ながらおおすげえ彼女の家見えたべとか、あんなところにテレビ塔がとか、俺の家どれだべとか、北海道は木ばっかりだなとか一人ぶつぶつ言っていると、汽車に初めて乗った子供みたいと冷ややかに見られる。わかってねえなあ女子は。男の浪漫だよ。乗り物とデカイ動物は男の夢なんだよ。部屋が走るんだぞ。すごいべ。俺もこんな家に住みたいな。自動的に大学前まで送ってくれるの。 だんだん夜もふけてきて、窓は景色じゃなくて自分の顔が映るようになってきたので、夜ご飯を食べる。ホームラン弁当っていうのは弁当が野球場になっているんですな。日本ハム製品で埋め尽くされているのかと言えばそうではなく、色んなおかずが入ってて美味しかった。この駅弁ってのも浪漫だなあ。 寝る準備をして彼女が電気を消すと、外には夜景が流れていくのが見えました。きゃー綺麗とかなんとか言って彼女のテンションが上がり、次は向こうが窓にくっついている。根本的な部分は同じなんだなと一人納得する。 二人でふざけあったりなんだりしていると、だんだん彼女が眠くなってきたらしく、終いにはすやすやと寝息を立て始める。ちゃんと布団を被らないとカゼひくのにと思い、とりあえず頭の下に枕をそっと入れて、布団を被せようと思ったら、彼女は布団の上に寝ていらっしゃる。そっと引き抜こうとしたけど無理だったので、テーブルクロス引きの要領でさっとやれば布団だけ取れるんじゃねえかと思って、ふん、と思い切り引いたら、当然の結果として彼女が勢いよく回転して壁に「ゴスっ」と音を立ててぶつかりました。むくりと彼女が起き上がって目が合う。うわやべえ殺されると思っていたら、彼女は事態を良く理解していなかった様子だったので 「ちゃんとしないとカゼひくよ」 とゴマカして、布団を被せて寝かしつけるとまたすやすやと寝息を立て始める。ああ、やばかった。
で、彼女がおやすみになった後、そう言えば薬飲まなきゃなと思ったのですが、水を持ってくるのを忘れてしまった。 さっき自動販売機が車内にあるとアナウンスで言っていたのを思い出し、捜索に出かけたのだがどこにあるのかサッパリわからない。 うろうろ歩き回っていると、タバコを吸うために部屋から追い出されたお父さんだとか、トイレにいく途中のおばちゃんだとかにやたらめったら話し掛けられて、この車冷房効き過ぎよねえとか、お兄ちゃん東京に何しに行くさとか盛り上がっていると本来の目的をすっかり忘れて部屋に戻ってきてしまった。 まあいいか。一日くらい飲まなくても死にゃしねえよと思ったんですが、ちょうどナイトテーブルに目的の水が。彼女がそう言えばさっき飲んでいたな。声をかけようにも寝ていらっしゃるので勝手に飲んじまえと二口くらい頂く。まあ、水分の半分はこの人に奪われたからいいだろうと一人合点して眠りにつく。最初からこうすりゃよかった。
列車は翌日9時には上野駅に到着予定。就寝は24時を過ぎた頃でした。
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| 2005年08月10日(水) ■ |
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| ミュージックバトン。 |
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皮膚科に行ったら今日は休診日。まあ、明日の午後やってるって言うからそれまで我慢するか、と思って家に帰ってきたんですが、今日は病院に行く以外やることがない不健康な一日。なので、やっとTAKAからまわってきたミュージックバトンにお答えします。
・Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
今使っている家のパソコンには入っていない、というかたくさん入っていたのですがウイルスで全てぶっとびました(笑) 大学で使っている実験用パソコンにはやたらめったら入っています。実験用のクセに。
・Song playing right now (今聞いている曲)
BUMP OF CHICKENの「embrace」という曲。いい曲だなあ。 個人的な感想だけど、バンプってアルバムのほうが良い曲多いような。 元々「天体観測」しか知らなかったんだけど、友人に洗脳されました。 BUMPは詩がとても良い。「K」なんかは泣きました正直。
・The last CD I bought (最後に買ったCD)
んー。なんだったかな。レンタル中心だからなあ。 確か、スピッツの「インディコ地平線」を中古で買いました。300円。 車のオーディオをカセットからCDに付け替えたので、その帰りに買ったのが最後だったと。 その後も何か買ったかも知れないけれど……給料の3分の1は音楽に消えるから(笑) 特にお気に入りのアーティストやベスト版は買って、その他はレンタルですな。 今はアジカンを揃えようかと思って、安くなるのを待っているところ。 あ、最近もう一枚買った。吉田拓郎(爆)いや、一人つま恋やってたんですよ。朝まで歌うよ!
・Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
五曲には絞りきれないっ! と苦しみながら、代表として以下を挙げたいと思います。
1.「Gloaming Way」 / 福山雅治
福山雅治の曲には結構思い入れのあるものが多いのだけれど、やはりこの曲が一番印象的。 独特の、声を張り過ぎない優しい重低音でのサビはずいぶん練習しました。 こんなキザな歌い方をしてもいやらしく聴こえないところが、職人芸だなあと関心。 歌詞の内容も、恋人を家まで送り届けた後、自宅まで帰る車内をロマンティックに描いた楽曲で、福山雅治としては、いや、フォーク・ソングとしてはここまでお膳立てされた、ロマンティックな曲はなかなかないだろう。 おやすみ、と恋人が静かに助手席のドアを閉める。バックミラー越し、小さくなる恋人を見つめながら、ヘッドライトが夜の家路を照らし出す。 もう少しだけ遠回りしよう、そんな気にさせる夜。夜風が優しく吹いてきて、今頃眠りに着くであろう恋人を想いながら、この夜を大切にしたいと想う。 本当にキザとしか言いようがない曲なんだけれども、聴いていると目の前に夜の街があって、テールランプの列や、街灯の明かりや、そんなものが色鮮やかに目に浮かんでくる。こんな曲をセクシーに歌い上げられるのも、福山雅治だからこそ出来る芸当なのである。憧れて一生懸命歌ったなあ。 その稽古のおかげで、高校時代は女の子とカラオケに行くと必ず歌っていた、という必殺ソン……うっごほっ。いや、非常にお世話になりました(爆) 今ではカラオケで披露することもなく、歌うのは彼女を送る途中だったりします。 普段はおしゃべりが弾むんだけど、彼女が疲れてうとうとしていたりする時のGood Night Songとして。 オーディオのスイッチを切り、静かな車内で歌う得意な歌。これがめっちゃ効果絶大なのだ(笑) 雰囲気もバッチリ。彼女はこうやって落したようなもんである。僕もこうやって腐っていったんだ。そんなことを可能にさせてくれる曲。間違いなく名曲です。
2.「It's gonna rain!」 / Bonnie Pink
女性ヴォーカルの歌はあまり聴かない。カラオケで歌えないから(笑) だけど、Bonnie Pinkの歌声にだけは惚れてしまい、たまーに歌ったりもします。 このIt's gonna rain! はまだ大衆受け? する楽曲だとは思うけれども、趣味の分かれるところでしょうね。通好み、というか。 イギリスの雰囲気を、詩にも曲にもうまく乗っけているんだけれど、それだけじゃあ終わらない。 楽譜にも何て書いてあるのか想像もつかない、かなり変則的な音を使います。 それも、全く訳のわからないような、例えば途中で8ビートから16ビートに変わる、とか言うのではなく、んーなんて言ったらいいのかな。 この曲で言うと 「全ては雨のせいってことにしておこう」 の部分。上がったり、下がったりをひたすら繰り返して、聴いていて落ち着かない気分になります。 カラオケで採点つけてこれを歌ったらかなりの減点になるんだろうな。 でも、一歩でも間違えればただの外れた音になってしまうような曲を、見事に歌いきるこの歌唱力は見事。 詩も不思議なものが多いんですよね。スピッツとは違った感じなんだけど、そんなような(どっちやん) この曲じゃないけれど、「犬と月」というナンバーでは 「一点の眩い場所を目指すとき、犬と月が手を繋いだ」 という表現が突然登場してきて、それまでのストーリーを崩していきます。 一筋縄ではいかないアーティスト。この詩の意味はいまだにわからない。この後は共感する詩がたくさん出てくるんですけどね。ここだけ。うーん。
3.「電話」 / レミオロメン
僕が脚本・演出を務めた舞台での客入れラストだった曲。つまり、この曲が流れ出して、サビに差し掛かると本番が始まる。 あの舞台は正直、自分の作品の中でもかなり上位に入る出来だったと思うんだけれども、あんなにも良い芝居になったのは音響さんの力量によるところが大きい。 中でも一番印象的だったのが、やはりこの「電話」でした。当時はこの曲を知らなくて、打ち上げの席で初めてタイトルを聞いたんですけどね。 舞台が終わってから即買い。離れ離れになってしまった男女が、電話を通じて互いの距離を埋めようとしている、その孤独感。 この一本の糸が切れてしまったら、二度と会えなくなるというように電話にすがり付いているけれど、近くに感じても触れ合えないその距離は大きいのです。 一人の部屋、電話以外部屋には何もないような情景で、主人公は語りかける。僕はここにいて、君は一人ではないのだと。 「わかっていて欲しい、僕らは一人じゃない」 というフレーズの後、照明が落ちてサスが入り、最初のセリフが始まる。 何気ない場面をドラマティックに変えてしまう、音楽の力の偉大さを感じた一曲。 この後のレミオロメンは「惜しい」曲ばかりだな!
4.「チャンピオン」 / アリス
男どもとカラオケに行くと必ず歌う定番曲(笑) 声が低いので、一発目の盛り上げ曲として活用しています。 学校祭で歌ったらきっと盛り上がるなー。この曲に関しては性別は問うけれども、老若問わず盛り上がれる曲。 僕が歌うから、爆笑歌合戦みたいな歌になるけれども、本当はアツイ男のファイティング・ソングである。 チャンピオンとは、過去に栄光を手にしたが故に引きずられて行ってしまう老いたボクサーのこと。 タイトル防衛をかけた戦いに向かうチャンピオンは、その闘志の中に深い悲しみを湛えている。 自分はもう年老いた。勝てぬ戦いではあることを知っている。 拳を握る。僅かに震える。けれども、チャンピオンベルトは老人の気持ちなど知るべくもなく、戦いのリングへとあげられてしまう。 若い挑戦者が迫る。追いすがるチャンピオン。だが、最後にはマットに沈められてしまう。 チャンピオンに立ち上がれというコールが聴こえる中、主人公は静かに語りかける。 もう十分に闘った。立たなくていい。もう、栄光に引きずられることはないのだと。 試合後のロッカールームで、老いた元チャンピオンは静かに呟くのである。これで俺も、ただの男に帰れるのだと。 老兵の挽歌。君こそチャンピオンだと言う、最高の応援ソングである。
5.「バラ色の日々」 / THE YELLOW MONKY
高校時代、受験期を飾る曲。予備校の先生がイエモン大好きで、最後の授業の後にわざわざ延長してまでこの曲を熱唱したもんだ。 オリジナルゼミを取っていたから、テキストにもこれの歌詞が書かれています。 サイモン&ガーファンクルの「アメリカ」という曲も載っていて、この曲も受験を支えてくれたナンバーなんだけど、やっぱりバラ色かな。 今でもカラオケで歌う曲。まさにあの頃の年代とピッタリあった曲と歌詞なんです。 迷って、悩んでいるんだけど一箇所に留まれない、走り出さずにはいられない、そんな高校時代。 どんなに追いかけても逃げていくけれどもそれでも追いかけてしまうような、そんな年代。 ラストに向かって加速していく曲調が最高に良い。悩んでるんだぞ! 走ってるんだぞ! と、ストレートに訴えかけてくる曲。 男なんだけど、セクシーなんだなあ、吉田さん。大学の女子軍団が惚れ惚れしていました。うちの彼女も。あんな男になりたい。
・Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)
・姫坂葵さん ・ちゅちゅむさん ・オレンジロンリーウルフさん ・魔星氏 ・こんたさん
もう渡っているかな。これを見かけたら、よろしくおねがいします〜。
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| 2005年08月09日(火) ■ |
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| ズバリ言うわよ。 |
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久々に自宅で夕食をとるのですが、今日はなぜだか母がいない。どうせまた友達とディナーとかいう理由なんだろうな。そんなわけで近くのほか弁屋で弁当を買ってきて、親父とものすごく久々の夕食。 テレビで細木数子先生の何とかって番組をやっていて、オヤジがくさいだとか、元彼がどーのこーのだとか、男女平等の意味を履き違えているような女子高生に説教こいてました。これがまた良いこと言うんだなあ。占いじゃなくて教師になればいいのに。 CMに入ったところで親父が 「お前も、俺に感謝しろよ」 とボソッと言うので 「あー感謝してますお父さんちょーかっこいーすてきーきゃー」 と礼節の限りを尽くして絶賛したら拗ねました(当たり前)。いや、でも本当に親父は偉大だと思う。現場で事故ったわ、とか言ってめっちゃ足から血流しながらほか弁食ってるんだもの。並大抵の精神力じゃないな。新潟から単身上京して経済学を専攻した後、実家に帰って就職するつもりが、現在の奥さんにとっ捕まって札幌という見たこともない土地に引っ張られて、それでも何とか一家を支えてきた男の苦労が右足から今まさに滴り落ちています。ていうかお前病院行けと。 あと、細木氏が「女がどうして家を守っちゃいけないの」と言ってたのには感動した。そうなのだ。男の三歩後ろで影を踏まないようについていくのが妻の務めと昔言ってたではないか。 「お前のとこは亭主関白なのか」 とオヤジが聞くので 「いや、俺が彼女の影を踏まないようにしてる」 と答える。……現実はそんなもんだ。
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| 2005年08月07日(日) ■ |
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| ジブリ |
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A先輩とHくんと自分の三人でお食事に行きました。その日はバイトでまともに交通機関使って行けば間に合うかどうかギリギリの時間。とりあえずバイトを切り上げて一旦家に戻ると親父が暇そうにしていました。そりゃそうか。世間様は休日だ。 親父のケツひっぱたいて街まで送れと言うと、親父はタバコをふかしながら 「1000円だ」 と言う。20年世話になってんだし、やたら働いてるからお金も有り余ってるし、まあいいかと渋々渡すと、じゃあ行くぞ、と早速車を出してくる。まだ早いっすよ、20時半集合ですよと思っていたのだが、親父がやる気満々のうちに送ってもらわねば1000円が無駄になるのである。
そんなわけで、45分も前に集合地点に到着。とりあえず、A姉さんには遅れるかもしれないと事前に伝えていたので、もう着いたから心配ない、とメールして本屋さんへ。 そこで「東京物語」なる本を購入し、次にそこらへんをふらふら歩いて、目に付いたスーパーへ入り、ドラッグ・コーナーで良いシャンプーはないかと見てると、A姉さんからあんた今どこなの、と電話が来る。現在位置を伝えると姉さんは颯爽とやってきました。
食事する場所は決めてなかったので、そのまま外へ出てテキトーに歩いているとWagajaという焼き肉屋さんを発見。胃がもたれるから焼き肉と言うのは好きじゃないんだけれども、なんかめんどくさいからここで良んじゃね的ノリで決まりました。適当万歳。 もう一人のHくんは遅れてのご登場。それまで二人で一枚一枚焼きながらちびちびと食べました。こんなにゆっくり焼き肉食べたことないな。家や友達の家でやるときには気づいたら自分のお皿にお肉てんこ盛りという事態になるのですが、今日は食べる分しか焼かないからお上品でした。自分が注文したのは海鮮焼きとか野菜とかそんなんばっかりでしたし(笑)
Hくんが登場してからは、当たり前のように彼の恋愛話に突入させる。でも、もうほとんど聞きつくしているから楽しくない。こいつらすごい純真なんです。今日聞いておもしろかったのは、二人が付き合ってちょうど一年が過ぎた記念日に、カチューシャ? とかいうアクセサリを送ったそうで、彼女はけなげにもそれを毎日付けてきているそうです。 少なくても去年の大晦日には北海道神宮で、人ごみの中はぐれないように始めて自分から手を差し出してはにかんだジブリな僕がいたはずですが、最近はたまたま視界に彼女のヒップが写ったので意味もなく「そこにケツがある限り、打つべし!」と言いながらケツひっぱたいて、犯罪だのセクハラだのと殺されかける燃え尽きた僕がいます。もう純粋もへったくれもありません。どこにいったんだろう、あの頃の僕は。「友達」が「恋人」に変わって、「遊ぶ」が「デートする」になって、なんか照れるよねって頬染めてた時期があったはずなんだ。それなのに、今やケータイには「柳生の者」っていうフォルダがあって、それが彼女専用のフォルダなんだ。何でそんな名前なんだかさっぱり覚えてないからそのうち変えるけれども。「連邦の白い奴」に。着信音は「きたな、プレッシャー」に変えるの。ああ、19歳と20歳の間には実に深い溝があるのだと絶望に似た気持ちになってしまう。
かくいうHくんは22歳なわけで、確かに彼女は19歳だけどよくもまあそんなハートウォーミングなお付き合いが続くものだと関心して見ています。うちらも確かに付き合ってからは1年だけど、出会ってから5年ですからね。そらケツもたたくわ。
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| 2005年08月06日(土) ■ |
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| 片思い |
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私はどうせ独り身なのよ、いいわねあんたたちは仲よさそうでさ、とやさぐれている19歳の女子がいる。その「あんたたち」のうち、彼女のほうは本を読みふけって、彼氏はといえば女友達に明日から出発する恋人との旅行の計画を聞きだして、うわーお前エロいわーと面白がっているという、彼氏彼女であってもただ同じ空間にいるだけの、常人であれば結婚から何十年たったんですかあなたたちと聞きたくなるような我々を捕まえてそんなことを言うとは、研ナオコもびっくりするぐらいの大都会のやさぐれ女である。 だったらTくん紹介してあげるから付き合えば良いじゃん? と軽いノリで答えました。Tくんとは心理組の男友達で、見た目はヤクザの子分みたいだけどめっちゃ良いお兄さんです。医学部目指して浪人してたから2つ上なんだけど、カッコいいし。よくコンビニなんかで馬鹿話しながらダベってるんだけどおもしろいよ。 といったらそのやさぐれ女は 「そのTくんって、きっとゆうのこと好きなのよ」 と訳のわからぬことを言ってくる。 「やあねえ、ゆう君。Kちゃんのこともちゃんとかまってあげなきゃ」 と一人合点しているのを、彼女も聞いていたらしく顔を上げ 「大丈夫。5日間私にくれたら、残り2日はT君のところに行ってもいいよ。私我慢する」 と公認を得る。俺はなんだ。あそこでフォーと叫ぶべきだったのか。 そんなわけで、その後T君と会うとなんとなく距離を取りたくなる今日この頃。
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| 2005年08月05日(金) ■ |
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| 夏休み |
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テストは無事に終了し、レポートも気合で全部提出したし、後は今日の講義を受ければ大学は本格的に夏休み。とは言え、本当に休めるのは10日間くらいしかないというこの恐怖。なんで二年はこんなに忙しいんだろう。心理組は三年生からヒマになるそうなので先輩のその言葉に期待したい。でも、多分ゼミは精神医学教室か生理学教室に入るんだろうなあ。そしたら寝てるヒマさえなさそうだなあ。ああ。彼女は発達やりたいって言ってたし、おれも発達行動か発達臨床に乗り換えようかな。子供と遊んでりゃいいだけだし(駄)
そんなテキトーなことを考えながら大学へ。今日は朝9時から夕方17時まで遺伝学一色という鬼の様な時間割。しかも臨床で活躍してたお医者さんの講義なんで、遺伝の話からQOLだの尊厳死だの話がそれまくって進まないので、もう終わる頃には虫の息。
放課後、彼女が何の用事があるのか大学に残っていたので、勢い、自分も大学に残っているとFがやってきて、ねえヒマなの、とか何とか言ってくる。彼氏とちちくりあってりゃいいじゃねえかと言うと、彼氏はまた入院なさったのだそうだ。やつの彼は身体が弱い。 でもそりゃきっと、お前のダブルビームライフルが直撃したんだよと意味のわからないであろうことを言うと、何となく悪口を言われていることだけは理解したらしくやたらめったら蹴ってくる。逃げ惑っていたら、彼女と友人軍団がやってきました。 彼女がなにやら友人軍団に言ったらしく、一人が 「ゆうくんたちってやっぱり付き合ってるんだよね」 となんか興奮している。何事か訊いてもかたくなに口を閉ざしていたんですが、なんかやたらとイジられた。理不尽を感じた一日。
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