うるさくて 少し黙ってろよ、と うるさすぎて 言うの やめた しばらく目も口も閉じて じっと待っていると だんだん静かになった どんどん静かになった 耳の中を流れる血の 規則的なリズムだけが生き残った 急に背筋がぞっとした 戻るのがとても怖い 帰って来た視界に 自分のいた場所が あるとは限らない限らない まだ穴は塞がったままだ うるさがってた自分って どんな自分だった? 今じゃ逆に求めてるのか 退屈が恐怖を次第に征服して 楽になって 最近は 無を覚えた