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■ 風の行方とシフォンケーキ
今日は美琴ちゃんとTSミュージカルファンデーションの『天翔ける風に』を 観に池袋の芸術劇場へ。 この作品は再演です。初演の時にフラッと観に行って「面白かったー!これは 皆に薦めなければ〜」と思ったミュージカル。 元が野田秀樹の戯曲「贋作・罪と罰」だからからか、個々のキャラクターの 台詞が印象的な作品です。特に畠中さんが演じる才谷=坂本竜馬の台詞の数々は 心に響きました。演じる畠中さんがまたカッコええーのよ!!! 前半はコミカルなキャラクターでもラスト20分は才谷が全てをかっさらう 素敵ぶり(><。血で時代を動かそうと人々が動く中で、彼だけが「血の代わりに 金が流れるなら俺はそれでもいいと思う。」と語り、金策と時間稼ぎに奔走する。 この台詞の意味には泣かされます。 そして英へ罪を償うように諭す場面の真直ぐ力にやられるなぁ。
対する三条英の香寿さんも宝塚退団後の初舞台ですが、やっぱりカッコ良いのです。 「私は間違ったことはしていない」と信じる理想と信念が罪の意識に押しつぶされ、 流されそうになる英の想いが爆発する才谷との対決のシーンは見ごたえありました。 初演の時よりも最後の英の女性らしさというか、しなやかさのようなものも良く 出ていたかなぁ、と。歌声も綺麗に響いていて良かったです。 今日は途中の塾生たちに旗印になって欲しい、と頼まれる場面で塾生メンバーの怪し い動きに笑ってしまっていました。結構シリアスな場面だったんだけど、あれは塾生 たちが悪いなぁ(^^;
他のキャストさんも初演からのメンバーはイイ感じでした。溜水の福井さんと智の 伊藤さんが特に良かったです。前者は狂気と脆さを、後者は優しさと強さを感じる 姿でした。 ちょーっとアンサンブルさんの声が弱かったかなぁ。コーラスの歌詞が聞き取り づらいところもありました。おしいっ!殺陣を入れこんだダンスは観ていて気持ち 良いですね。 脚本は初演の時から細々と手が入っている感じ。前回よりも英に焦点があって いるような印象でした。その分、彼女の「正義と理想」の揺れ方、心の変化が 見えやすくなった気がしました。ただ、最初のおみつ婆を殺してしまう動機が なんとなく不純なものに感じてしまったのは何故でしょう。前回は割と素直に 最初の「万人を救う為に1人の悪人を殺す」という志を信じられたのですが。 英の口から出る言葉と行動の間にひっかかる物を感じました。多分、このひっかり がラストの才谷の言葉に強く繋がってくるのかなぁ・・・
作品としてはオリジナルミュージカルの中ではかなりオススメです。 再々演希望〜(^^) パンフにはこの作品に出演予定だった祐木鎧さんへの追悼文もあり、ちょっと涙。 彼がこの舞台に立つ姿、私も観たかったです。
終演後には劇場近くの『La Famille』でお茶。 ここはシフォンケーキ専門店で卵、牛乳、小麦粉だけで作ったフカフカのシフォン ケーキが食べられます(^^)チョコやフルーツなどのいろいろな種類があって、 どれも美味しいのです。今日は『ブルーベリー』をチョイス。 甘さ控え目で軽い口当たりなのでパクパク食べられてしまいます。美味しいなぁ。 美琴ちゃんと舞台の話などをしつつ2時間位。 8月は『レ・ミゼラブル』にも一緒に行くのでちょっぴり内容をレクチャー。 更に昔の四季の舞台の話とか。都内の小学生は日生劇場で四季の舞台を見るのが お約束なんですよね。美琴ちゃんも「エルコス」を観たらしいことが判明。 いいなぁー。
2003年06月29日(日)
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