手に入れたのは 新しい鍵 それとスコープ
睫毛で帳が降りるように 滲んで拡がるその哀しみ
私は 人生の暇を埋めるためには 人に会えないから
いつも いつも
いつも いつも
選んで行く
目の前に屍が転がっても
乗り越えてくように
続く長い回廊 響くはその弦の音 遠いあの高鳴り
掌に鍵を握る 鍵穴を持つものを 探す
明日の鐘の音を聞き終わる それは 今日の始まり
胸の中で 貴方が
その魂が 消えていく
感覚
声も 言葉も 貴方の匂いも あの髪の感触も
貴方の舌も
白い あの向こう側にいってしまうのね
…貴方が居なくなったなら 私の中には何も残らない
本当はずっとそう信じてた
…信じて いたかったのに
本当は、私の中には、息が詰まるほどの私が居て その魂が 貴方をフォーカスしてるだけ。
私は、こんなにも自分の自我が強いことを 隠していたくて 今まで生きていたのかしら
人を好きになりたかった 自分を無視しても 誰かで頭を 胸を埋めたかった
そうしたら、悲しいことも辛いことも 考えずに済むと 思ったから。
それでも
やはり やったことは還ってくる 無視すれば無視される。
その哀しみに 僕は気付いた? だから消えていくのかな…
貴方が居ない
それでも 生きている 生きていく 私
淡い 淡い 解けてく時の輪
固く 固く さんざめく
その髪の 指 睫毛
くるり くるり 夢まどかに
君 そして僕 そして その時の輪
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