MIKI.PRUNEの方丈日記
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台風が近づいてきました。 みなさん気をつけましょう! 被害がありませんように!!
それにしても、今年は台風が上陸しすぎです。
20世紀は物質文明だったように思える。人類はいろいろな物を 開発し、いろいろな物を発見、そして、繁栄を築き上げた。 人間達は、何でも欲しいものを手に入れたかに見えた。 しかし、21世紀の入り、20世紀の歪か、簡単に人の命を 奪ったり、自分から身を滅ぼしたり、人間の尊厳などあまり考え なくなってしまっている。 また、ギクシャクした世の中に適応できず悩んでいる人、リストラや 仕事のやり方が大きく変化して、社会からはみ出さざるをえない人 など、多くの人が心の病にかかっているのが現状です。
だから、21世紀は心の時代にしなくてはいけないと思う。 この世の中もやはり、人と人との繋がりが大切になるので、誰もが もっとゆとりを持って暮らせるような社会にして行かなくては ならない。そうすれば、人の気持ちも理解できるようになる。
今日の一首
この世には さまざまな人 生きている こころと心 通わせ合いたい
2004年10月17日(日) |
優日雅(ゆうにちが) |
優日雅(ゆうにちが) 夏目雅子ふたたび を読む。 (実業之日本社 森 英介著)
今、TVで「あの頃、もし日本にドナー登録があったら、 きっとぼくらは、46歳の夏目雅子さんに会えたに違いない。」と CMが流れている。あの夏目雅子さんに関する本です。 本の紹介記事を読んだわたしは、夏目さんが俳句を詠んで いたことを知り、さっそく購入した。 正直、夏目さんの映画やTVはきちんと見てはいないが、 美しい女優さんなので知っている。
その彼女は俳号「海童」をいい、大歳時記にも載っている俳句を 残していた。
野蒜摘む老婆の爪のひび割れて
結婚は夢の続きやひな祭り
間断の音なき空に星花火
最後の句は、病院の窓から見た神宮の花火を歌ったそうだが、 星花火という表現がすごくいいと思った。 この作品を作って、約40日後に27歳で亡くなられた夏目さん この他にもいくつもの俳句を残していった。
また、この本で知られざる夏目雅子さんの実像が浮かんでくる。 自由奔放で、気の強い女性だったらしいが、明るく、よく気のつく、 分け隔てなく人と接する人柄の持ち主だったらしい。 だから、亡くなられて19年の歳月が過ぎてまで、CMに使われる 女優さんなのだろう。
その他の句
湯文字乱れし冷奴の白 傾けば冬の夜に温 通り雨そっと握った蝉の抜け殻 青蚊帳にいつしかとなく落日 夏めきし青蚊帳の肌なまめいて
などなど・・・たくさんある。 どれも、27歳で生涯を閉じた夏目雅子さんの感性が溢れている 作品ばかりに触れ、夏目雅子さんが好きになった。 今度、彼女の映画も観てみたいと思った。
今日の一首
日溜りの 縁側にすわり 見上げれば 吸い込まれそう 青き秋空 赤とんぼ 風にながされ ゆらゆらと のんびり飛んで 秋空を行く
風となり わたしのそばに やってくる ベールのように 優しく包む
週末になったので、レコードケースからシングル盤を取り出す。 先ずは、カーリー・サイモンの「うつろな愛」から・・・。 先日、日記を書きながらふと蘇えったレコードは、記憶どおり レコードジャケットは帽子をかぶったカーリー・サイモンが 街を歩いている。
低音の彼女が
♪ You're so vain、 You probadly thing this song is About you・・・ ♪
と唄っている。気だるそうに歌う彼女の歌声にひかれてよく聴きました。
この他に
アート・ガーファンクル 「ひとりぼっちのメリー」 ラブ・アンリミテッド・オーケストラ 「愛のテーマ」 ザ・ビージーズ 「マイ・ワールド」 ジョーン・シェパード「サマー・クリエーション」 ジャニス・イアン「17の頃」 ハミルトン、ジョー・フランク・アンド・レイノルズ「恋のかけひき」 ジョン・レノン「イマジン」 ロバータ・フラック「やさしく歌って」 ドーン「幸せの黄色いリボン」 などの懐かしいドーナツ盤を聴く。
音質は今のCDには敵わないが、温かみのある音源はこころを落ち着かせて くれる。1曲が3分から4分程度に思いを伝えているのが素晴らしいと感じ、 それら1枚・1枚に想い出が溢れている。
わたしは、「秋は音楽が似合う季節」だと思う。
今日の一首
色褪せた 表紙の彼女 微笑んで 哀愁のページ 今蘇える
いつまでも、雨降りでハッキリしない天気が続いています。 気持ちだけは、シャキっとしたいです。 「雨にも負けず!がんばろう。」
憂うつな雨と題を書いているときには、 ふと、カーリー・サイモンの「うつろな愛」が 浮かんできました。 若い頃、よく聴いたこの曲。 休みになったら久しぶりに聴いてみよう!
今日の一首
木の葉より 雫のたれる あきさめの 一滴ごとに 深まりゆく秋
2004年10月11日(月) |
ディア・フレンズ(男と女どちらが・・・) |
今日のFM東京11:00からの「ディア・フレンズ」という番組に 大好きな作家 村山由佳さんが出演されていた。 恋の話、男と女、鴨川での生活、夫を好きになった理由などを 司会の恵俊彰さんと話されていた。
その中で、恵さんが男と女ではどちらかというと男の方が女々しい と思うと発言せれ、女々しいではなく男々しいと書くのが正しいと 思うと言ってました。 わたしも同感だなと思って聴いていたところ、村山さんも男も女も 失恋した時は、膝を抱えてうじうじするのは同じ・・・ と話していた。失恋の痛手は、男も女も同じですネ。(辛いです)
一般に男は「男なんだから、しっかりしろ。」と強がりを見せなくては いけないように言われますが、結構、男は弱い面があり、夢を追い求める ロマンチストだと私は思います。
所詮、この世は男と女。 互いが相手のよさに惹かれ合うものなのです。
今日の一首
寄せる波 引いてゆく波の 挟間には 互いに惹かれ さざなみたつよ
今日、栃木市にあるとちぎ蔵の街美術館を訪ねる。 ここは、栃木駅から徒歩15分くらいのところにあり 街の中心部で、となりには山車会館があります。
今は、陶芸の伝統と現代と題して、桃山時代に開いた 志野・織部から江戸時代の伊万里・古九谷・鍋島など の作品を、また、北大路魯山人、田村耕一、などの 作品までを展示してあった。
志野焼の茶碗でいただく濃茶、黒織部では薄茶が おいしいのではなどと想いを馳せながら鑑賞させて もらう。 美術館特有の静かな空間は、わたしにとって 心落ち着かせてくれる場所で、癒されて帰ってきた。
今日の一首
蔵のなか 時代をこえた 空間に 並ぶうつわの 彩りと侘び
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