MIKI.PRUNEの方丈日記
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2005年02月12日(土) ららのいた夏

 川上健一著 「ららのいた夏」集英社文庫

 これは、最近読んだ痛快青春ラブストーリーですが、
 最後には、思わず涙ぐむシーンがあります。
 涙もろい私は、やはり涙が出て(電車の中)
 しまいました。
 
 何故なら、ららのいたでわかるように
 ららは白血病で死んでしまうから・・・。
 これだけなら、「世界の中心で愛をさけぶ」と
 似ている物語で終わってしまう。

 しかし、この物語で病気の部分はわずか・・・。
 主人公坂本ららは、走ることと笑うことが大好きな
 女子高生です。
 その笑い方が「キャハハハハ」と豪快に笑う。
 そんな彼女の周りにいる人間は、楽しそうな彼女の
 雰囲気・明るさにひかれてしまう。

 走ることの好きなららは、地元で行われるロードレースに
 参加、ぶっちぎりの1位にもかかわらず、波にさわられ
 そうになった子供を助けに、コースをはずれて、そのまま
 レースに戻らずに帰ってしまうというはちゃめちゃな子です。

 駅伝では、周りの期待も高まり、注目のなか軽快に走るが
 途中で自転車の男の子たちと接触、怪我をしたまま走るが
 ダントツのビリ、タイムアウト寸前にゴールする子。

 フルマラソンでは、カトレン・ドーリ、クリスチュンサン
 ロタ・モサ(この物語では、そうなっている)世界の
 第一人者を相手に、世界最高でゴールしてしまう。

 そのレースで、競技場のトラックを走っている途中で、
 急にしゃがみ込んでしまうらら。
 なんとか、立ちあがりよろよろになりながら間一発、
 一位でゴール。
 そのまま、病院へ。検査をして白血病とわかる。

 ららのボーイフレンドは、野球部のピッチャー小杉純也。
 ららとさわやかな恋をするなかで、校内マラソンやマラソン
 では、ららと死闘と繰り広げるライバル?!
 そんな彼もプロからスカウトされ、入団1年目に大活躍し、
 優勝決定する大1番に先発を任される。

 ららとの約束を守るため、最後まで投げ抜く純也は、九回に
 清原にチャイニーズ・ホームランを浴び、ららの死を知る。
 マウンドで号泣する純也だが、やがて、涙を吹き、バッターに
 剛速球を投げたところで物語は終わる。

 ららの笑顔とさわやかな恋物語とマラソンや野球などが
 うまく描かれ、読むもののこころをとらえて一気に
 読んでしまった。
 読後感のさっぱりした本でした。

 今日の一首

  爽やかな 風とともに 走りぬけ こころに残る 本と出会える

  涼風の 如く恋する 若者の 檸檬味の 恋物語よ
 
 
 
 


2005年02月11日(金) 空・雲・風、そして・・・

 今日は冬晴れ。
 風にのって、雲がどんどん流れて行きます。
 青い空を自由に・・・。
 
   空・雲・風

 空が微笑む
 雲の流れに空が微笑む

 雲が流れる
 風にのって雲が流れる

 風が揺れる
 空と雲とのせて揺れる

 空と雲と風が
 私を遠い所へ連れて行く

 揺れるこころ
 抱えたままに・・・ 
 
 
 今日の一首

  風がとぶ うなりをあげて 飛んで行く
               わたしのこころ 引き裂くように

 


2005年02月06日(日) ドライブ

 今日は娘とドライブ。
 目的地は決めずにただ車を走らす。
 何故? 娘が走っていたいからというから・・・。

 今、教習所へ通っている娘は、親の横で運転を
 見ていたかったようだ。

 佐野から足利を越え、桐生まで旧50号線で行き、
 Uターンといっても帰りは新50号線を走る。

 旧50では、工事中の箇所があり迂回路を通ったが
 そこで、足利でめぐみ幼稚園の横をとおり、娘と
 2人で大爆笑。
 子供はおなじ名前に「わたしの幼稚園だ!」と叫ぶから・・・。

 そのまま走らせて行くと、たまに足を運ぶ桐生の
 大川美術館の麓に出るではないか。
 新しいルートの発見にラッキーと思う。

 たまに、目的も決めずに車を走らせるのもいいなと思った。
 早く娘が車の免許を取って、今度はわたしが助手席で
 のんびりしたいと思う。
 
  今日の一首

  人生の 道なき道を 進むとき 山あり谷あり 遠回りでも進む

  街並や 山並みをみて 走らせる 見慣れた風景 故郷感じ

  遠い山 真白き雪に 覆われる 深き雪山 厳しい冬よ

    
  

 

 
 


2005年02月05日(土) 酒蔵見学会 PART3

 今年で、酒蔵見学会に行くのが3回目となる。
 酒蔵はわが佐野市にある第1酒造さんが
 今日・明日の2日間、催す見学会です。

 見学会では、お酒を造る工程を説明してくれるし、
 今日出来たてのお酒を試飲したり、他にもこの
 酒蔵から出荷されるお酒をいろいろと試飲できます。

 また、ギャラリーでは杜氏さんのお酒を作る時の歌や
 お酒があたる抽選会に地元の特産品を販売していたり、
 結構楽しめます。

 特産品として、とちぎの苺「とちおとめ」や
 さの名物「いもフライ」などが販売されていた。
 
 わたしのお目当ては、この見学会で販売される
 今日出来たての「しぼりたてのお酒」で、
 今夜、ゆっくりと飲みます。
 あー、喉がなるなぁー。


 今日の一首

  喉ごしの 良きお酒の 醸し出す 香りとコクに 酔いしれる夜

  夕餉にて 味わう酒よ ゆるやかに 喉の奥へと 沁みわたりゆく

    


2005年01月31日(月) 定期検査

 今日は、会社は休む。娘の定期検査のために病院に行く。
 昨年8月以来、久しぶりに訪れる。

 問診はスムーズに終わったが、いざ血液検査を受ける時に
 まだ受けてもいない検査結果を気にする娘は、「心臓がドキドキ
 する」と言って、青ざめた表情。
 検査室に入るも気分が悪くなり、隣の処置室のベットに・・・。

 知り合いの看護師さんが「めぐちゃんが気分を悪くして今、
 横になっています。」と、処置室に案内してくれる。
 これまた、何年ぶりかのベットに横たわる娘の姿。

 本人もわたしもあまり思い出したくない情景です。
 ベットに横になっているのは、入院中を思い起こすから・・・。

 40分くらい横になって、ようやく血液検査をする。
 「どうか検査結果がよいものでありますようにと祈る。」
 結果は、2月21日に聴きに行くことになる。

 帰りに、元気をつけるために久喜にあるうなぎ屋さんに寄る。
 ここは、わたしが高校生の時、同級生の家に遊びに来た時に
 連れて行ってもらった店です。
 その時から、やわらかでおいしいうなぎを出してくれるお店
 なので、たまに食べに来る。
 娘とも何度も訪れている店です。

 「おいしい」と満足げな顔をしている娘は、もうけろっと
 している。
 現金なものです。

  今日の一首

   病院の ベットの上で 青白く 横たわる姿 哀れに思う

   うなぎ食べ パワーをもらい 元気よく 
                 帰リ道にて はしゃぐ18  

 
 


2005年01月30日(日) 午後の日差しを浴びて

 日曜日の午後、ゆったりとした気分でCDをかけて日記を
 書いています。
 今、かけているCDは、

  Eddie Higgins の

   ♪ You Don't know What Love Is ♪ です。
         あなたは恋を知らない

 ヒギンスのソロ・ピアノが午後の日差しの差し込む部屋に
 優しく響いています。
 ロマンティックで、センチメンタルなメロディは、
 こころ打たれます。
 
   1、When You Wish Upon A Star
   2、My Funny Valentine
   3、Detour Ahead
   4、Beautiful Love
   5、Dance Only With Me
   6、Danny Boy
   7、All This And Heaven Too
   8、Yellow Days
   9、Skylark
  10、Again
  11、You Don’t know What Love Is
  12、Over The Rainbow

 休日の午後にぴったりのアルバム。
 これは、昨年のクリスマスに自分へのご褒美に
 買い求めたJAZZの1枚です。

  今日の一首

  目を閉じて 奏でられる 美しき ピアノの音色 恋の予感よ

  いとしくて あなたを想う わがこころ
               いまだ届かず 空をさまよう

  煌く 星座たちに 語りかけ 願いを告げる 若い二人よ  

  みつめあう 男と女 ひとみより  
            誘惑のまなざし 燃え上がる恋

  
  
       
 
 


 


2005年01月22日(土) G線上のアリアとマリア

 J.S.バッハ作曲のG線上のアリアを聴きながら
 平本照磨著「G線上のマリア」という4行詩集を
 読んでいる。

 作者のほとばしる魂と溢れ出てくる詩を読んでいると
 若かりし自分を思い出す。

 詩ばかりを書いていた頃。
 次から次へと踊り出す言葉。
 あからさまに胸のうちを書き綴った詩。
 遠き高校生の自分を思い出す。


 青い空にぽっかりと浮かんだ白い雲
 ゆっくり、ゆっくり流れて行く
 やがて、1つの固まりになると
 白い雲は夕陽を浴びて、ほんのりと赤くなる

 寒々とした冬の空に
 白い月がひかりをはなっている
 その凛とした輝きに
 おもわず背筋をピーンとはった

 ゆったりと流れ行くときを
 追い求めたい
 あまりにも速く過ぎて行く
 この時代だから

 心の中の自分を見つめるとき
 真摯な気持ちで見つめたい
 流されそうな自分に気づいたとき
 己の魂に叫びつづけたい
 
 今のままの自分でいいのか?
 思い残すことはないのか?
 自分の気持ちに正直なのか?
 自分を見失うな!

 
 
 
 
 
 
 
 


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