ありふれた日常

2003年07月18日(金) 世界の終わりから世界の始まりへの電話

メイル音と電話音が交代交代に鳴り響いていた。
中にはうんざりする程、ろくでもない内容の電話もあり、
電話嫌いのあたしをさらに疲れさせる。

そん中、遠くに住んでいる少年(あるいは青年)との電話は
とても不思議な心地のするものであった。
彼とは、いわゆるネットでの繋がりなので初めて音のある会話をした。
耳に流れる音は自分が想像していたモノとは
当たり前ながらいくらかは違う。
自分の方を言えば、普段から低いこの声の中ではなるたけ高く、
気持ちが悪い位甘ったるい声になっていたに違いない。

あたしは電話の沈黙が本当に苦手故(それは本当に短いモノであっても)
電話が苦手だ。
今日もその沈黙を起こさないために、次々と言葉を投げる。
決して捲し立ててはいないつもりだが、彼から『話してみたい』と
言ってもらったはずなのに、気が付けば会話は全て
こちら側から投げていたように思う。
彼に不快はなかっただろうか。
そして、この終わってしまってから『不安』になると言う部分も
電話を遠ざけてしまいたくなる要素である。

彼は歌を唄ってくれた。
電話で誰かの唄を聴いたのは初めてだった。
時々声が震えていた。
素敵な歌声だった。

彼はおまじないをくれた。
それは優しくて強いおまじないだった。
何故だかとても泣きたくなった。

純粋すぎる故のあらゆる感受性、弱さや強さや優しさや傷み。
彼の太陽が永遠に輝きつつある事を願って。
いつか彼と向かい合って話をしてみたい。



2003年07月17日(木) 隠れ家

何だか、一度めんどくさくなるとダメね。
何かあったって書く気にならない。
またもアレですか。約二週間ぶりですか。
お久しぶりです皆様。何とか生きてます。
結構普通に生きてます。

今日は、高校友から電話が来て飲みに出た。
一軒目は普通の居酒屋に行ったのですが、
その後ある噂のお店に行った。
外からはいったい何の店か理解らず、窓もなく、
店名がキラキラしているだけの何とも気になるお店。
あたしが知ってる情報は、中が全部個室で、
かなり良い雰囲気らしいて話のみ。
行ってみたいなぁ。と思っていたのですが、
一緒に飲んだ友達が一回行ったことがあるそうで
連れて行って頂きました。

だいたいね、この店は誰かが一度行ったことないと
中に入ることも出来ません。
だって、店前でチャイム鳴らすんだもん。
普通の友達の家みたいに。
扉オートロックなんです。こえぇーよぅ。

玄関でスリッパに履き替え、とにかく暗い店内を
案内されつつ着いたのは『豹の部屋』
バカでかいソファーがふたつ、真中に木のテーブル、
下は絨毯、いろんなモノが豹柄。
で、とにかく暗い。
メニューはペンライトで見ますから。
出てきたカクテルは、赤やら青やら緑やらに光ったりしますから。
お姉さんらは、物凄くはしゃぎましたから。
ただの田舎モノみたいになってましたから。
物凄く楽しかったです。

わりと家から近い所にこんな素敵な店があるなら
使いまくろうと心に決めた帰り際。
店員さんに定休日と営業時間を聞いた訳です。
丁重に教えてくれたその後ね…。
『でも、この店今月末で閉店なんです』て…。

何やら車乗りの飲酒法が厳しくなってから
駅から近いとは言えないこの場所は云々(?)
結局は、あまり客が入らないて話だったんでしょうか。

お姉さんらは愕然として店を後にしました。
そのお店のテーマは隠れ家。
最近よく聞く感じしませんか?
誰かススキノでもいーので、あたしに新しい隠れ家を
教えて下さい。
あんなオシャレくつろぎ店で酒飲みたい。



2003年07月13日(日) Art-School

本当に久しぶりに凄いアーティストに出会ってしまった。
それは、あたしが音楽に一番求めているモノを
久しぶりに思い出させてもくれた。
『Art-School』
ボーカル木下理樹の描く世界は、
美しくて、儚なげで、破壊的で、愛に溢れている。
アルバム『Requiem for Innocence』
彼の歌声は決して綺麗とは言えないけれど
(声の出し方は浅井健一に似ている気がする)
間違いなくあなたにも響き渡るはず。
是非聴いてみて下さい。


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