第32回 狛江市花火大会

 ジャン・ポール・ゴルティエのメッシュ地にラメを散りばめたドレスを着て会社に行ったら、椅子もデスク周りも落ちたラメでキラキラになる。
クライアントの担当者に笑われる。

もう何年も着ているから、接着剤も剥がれているんだろう。
今年のラメ撒き散らし振りはひどい。全てのラメが剥がれ落ちてしまうのではと思う程。

 映画サークル主催者Iさんに誘われて、多摩川の花火大会。
Iさんの知人の音楽プロデューサーのマンションから鑑賞すると聞いていた。
辰巳から、待ち合わせの小田急線和泉多摩川駅は結構遠かった。

Iさんは主催者だからサークルメンバーを知っているが、私は知らない人ばかり。
Iさんは人のことも自分のことも誰にも紹介しない。
私は自分から話すタイプだからいいけど、積極的に話しかけられない人もいるだろう。
ケアが足りないというか、気が効かないというか。

音楽プロデューサーのマンションは和泉多摩川駅から10分程のデザイナーズマンション。かなり凝った造りだった。
部屋から見るのかと思ったら屋上に直行。
公立小学校の教師をしている女性と並んで座って見る。

周りに高い建物もなく、程よい風で気持ち良く花火が見られた。
隅田川や東京湾に比べると打ち上げ数も少なく、目新しいものはなかったが。

終了後、どうするのかどこへ行くのかわからないままマンションの中庭に立ってだらだら。
「屋台に行く」という人が現れて「屋台に行きたい人」とIさんが呼びかける。
「私、部屋が見たい」と言ったら「行けば?」とIさん。
「知らない人の家だし」「平気だよ」って何て言って訪ねればいいんだ?
「『花火を見に来たものです』って」「変でしょ、そんなの」。
「しょうがないな」とIさんが一緒に行ってくれようとするが、また皆を待たせることになるから「もういい」。

人の流れに逆らって花火大会会場の屋台を一巡り。何も買わず。
皆が焼きそばなど買っているのを待っている間に雨が降り始める。
皆はマンションの部屋に戻って食べるようだったが、私は帰る。

普通サークルには話題の豊富な人や面倒見のいい人がいるものだが、なんだろうな、このつまらなさは。
今時はこういうものなのか?皆、楽しいのか、このサークルが。私は全く面白くなかった。
2004年07月28日(水)

切らない

 ほとんど私に関心なさそうな彼なんてやめ!と思っても、電話をすると問い質す気が失せる。
甘い会話という程でなくても、楽しく話せれば自ら切る必要はないのでは?と思ってしまう。
「フリーラブ」に「けじめ」はいらないだろう、ってこれは逃げか?

暑っ苦しーい恋愛を彼に求めるのは無理なので他を当たる、ってのは「他」に対して失礼か?
2004年07月27日(火)

社会・政治・法の勉強会=お遊び会,『兄夫(ヒョンブ)食堂』

 出勤したらクライアントの担当者に笑われる。「どうしたの、それ」って髪型のことか。
「バンドやってるの?」と聞かれたので「そういうことにしておきましょう」。
午後にも「かなり話題になってるよ」と言われて「え?駄目ですか?」と聞いたら笑って「いや、そうじゃないけど」。喜んでいただけて(だよな?)嬉しい。

ファイルメーカーやエクセルがわからなくなると親切に教えてくれるFさんにも「目立ちますね」と言われる。

 仕事が早めに片付いて、赤坂の法律事務所に向かう。
一ツ木通りを南に行って赤坂通りとぶつかる交差点、と言われたのに青山通りまで歩いてしまい、おかしい、と気づいて戻って汗だくになる。「地図の読めない女」だ。
誘ってくれた、宮崎学さんを兄弟と呼ぶYさんに迎えに来てもらう。

前回は小沢一郎、その前は加藤紘一が来たという勉強会。
今回はアジアプレスの社長と、北朝鮮問題に詳しいジャーナリスト石丸次郎氏のお話。
盛況だった。なんだかすごい勉強会みたいで、普通の講演会などでは壇上にいるようなメディアの有名人が参加者側に何人もいた。

 2次会は辛淑玉さんが先導して『兄夫食堂』。
辛さんがオーダーもしてくれて、今まで食べたことのない韓国料理。美味しかった。
2004年07月26日(月)

ヘアカタログ更新,つまらん

 日記、ヘアカタログ更新。やらなきゃいけないこと山積みだが、出来たのは半分ぐらい。

 男に振られた痛手も癒えつつある友達からメール。

> 普段は忘れてるんだけど、時折、フラッシュバックがある。
> 1年ひきずってるって、どーいうことかなあ。

「あら、私は昨夜も元内縁夫の夢を見ました。別れて3年経ちますが。
普通、付き合った期間ぐらいは引きずるものみたいですよ。私の場合は11年か。
もはや引きずっているという感覚はないですが、友達に戻りたい、というかなわぬ願望がある限り、時々思い出して切なくなるのでしょう」と返信。

> 真理ちゃんは、今もあの彼なんだよね。
> あえないけど、好きってのは、わかる気がする。
> 相変わらず、いじわるな感じだけどさ。

「そうですねえ。好きな気持ちはあるけれど、いまや恋人とはいえない状態だし、私は次に行きたい。
会ったら言おうと思っているけど会えない。
手紙を書いてみようかと思っています。」

 そんな彼と電話。全く私に関心なさそう。つまらん。もうやめやめ!
2004年07月25日(日)

『駒沢美粧』,映画『マッハ!!!!!!!!』

 「あまりの暑さに気が狂ったのかと思うようなスタイルにしてもいいですよ」と『駒沢美粧』の斉藤さんに言ったら、頭前半分白、後ろ半分黒になる。
横から見ても、左から見るのと右から見るのでスタイルが違う。面白い。
(ヘアカタログに写真UPしてます)

斉藤さんとナンパ作戦の話。
「僕なら無視しますね。自分に話しかけてるんじゃないだろう、と思うから」と言われる。
「『あ、眩暈が…』ってしなだれかかって倒れるのはどうですかね?」
「『救急車呼んできますからここで待っててください』って言って、名前も告げず行っちゃうでしょうね。救急車が来ちゃたらどうするんですか」
「そっかー」
で、究極の言葉を思いつく。斉藤さんも「それはいいですね」。
今どこで何をしているのかわからない運命の人、行くわよ。

ヘアスタイルが出来上がって、斉藤さんに「これでナンパ作戦もバッチリ?」と聞いたら頷かれる。

 私は基本的に映画は一人で見るが、『マッハ!!!!!!!!』は誰かと一緒に見たいと思った。
美容院帰りで、このゴキゲンなスタイルを人に見せたい、というのもあった。
しかし結局一人で見る事になる。

やっぱり誰かと一緒が良かった。あまりに素晴らしくて、話したくてうずうずする。
トニー・ジャー、惚れたぜ。
『少林サッカー』みたいな可笑しい映画なのかと思ったら、大真面目だった。
クソ真面目過ぎて笑ってしまう。

私はCGやワイヤーアクション映画は全く面白いと思わない。
アニメも含めて走って滑って転んでぶつかってすり抜けて、ドタバタ大騒ぎ!みたいな映画は嫌いだ。
が、『マッハ!!!!!!!!』は生身の人間トニー・ジャーのとても人間業とは思えない技と、タイ映画の底力を焼き付けられたよう。
トゥクトゥクチェイスって!

タイ語のふにゃーっとした響きと、目に飛び込んでくる動きのギャップも面白かった。
2004年07月24日(土)

『ギャラリーSt.Ives』

 同僚のAさんが14:00までなので、先日の失敗を繰り返さぬよう、二人で手分けして作業。
一昨日、昨日は私がパニクって、今日はAさんパニック状態。

 私は定時に終わったが、世田谷区深沢はかなり遠くて、『ギャラリーSt.Ives』のI氏インタビューに30分近く遅刻してしまう。

『やきものネット』の連載で次号取り上げるウォルター・キーラーについては、以前一度話を聞いている。
今回のインタビューは補足程度で雑談中心という感じ。

 今週は暑さと仕事と飲み会と取材とで結構疲れた。
今日も飲みたい気分だったが、明日にする。
2004年07月23日(金)

『なすび』

 早めに出勤して昨日の続き。結局出来たのは15:30。知恵熱が出る。
今日も約束があって、20:30には出るつもりが、終わらない。

こっちは頑張って考えているのに、マックはすぐに思考停止する。
「ここをこうすればこうなってああなって、だからここをこうしてこうやって、ええいどうだ!」
で、私の論理と、エクセルの論理と、ファイルメーカーの論理が噛み合わないらしく、データがぶっ壊れる。私の頭もぶっ壊れる。

出来たところまでのデータを提出。
「なんで最後まで出来ないの?」と聞かれて「頭が爆発して」って、なんちゅう仕事ぶりだ。

 今日も辰巳から目白は遠い。友人Mさんを『なすび』で1時間待たせてしまう。
Mさんの作っているグリーティングカードについて、千秋さんや常連の人たちと話す。
「女が男から、男が女からもらって嬉しいもの」についても。

「現金じゃないの?」と千秋さん。「言葉だな」と私。
丁度三島由紀夫『午後の曳航』を読み直しているところだったので「そりゃあ通帳と印鑑ごとあげる、って言われたらグッと来るかもしれないけど」。「だろう?」

先日黒柳徹子が「日本の最近の子供たちに『一番大切なものは』って聞くと最も多い答えが『お金』なんです」と言っていた。嫌な渡世だねえ。

私は、好きな人が作ったものをもらうのが嬉しい。一番大切なものは、うーん「自由」かな。
2004年07月22日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

My追加