『駒沢美粧』,慶應義塾大学病院,『MARIBAR』パーティー

 パーティー用の衣装は今日買えたら、と思うが時間がなさそう。
ジョン・ガリアーノの下着に胸当て?とスカートを着てみる。
働く格好ではない気もするが、他にどうしていいかわからず。

 10時に予約した『駒沢美粧』に着いたのは10時半頃。
「今夜はパーティーなので尋常ではない髪型にして下さい」と言って、ベレー帽のようなスタイルに決まる。

担当の斉藤さんに「桜井さんて『ジャッキー・ブラウン』のイメージですよね。暴力的で」と言われる。
へ?暴力なんてもっとも苦手とするところだけど。
『ジャッキー・ブラウン』のサントラは昨日『TSUTAYA』で借りようかと考えていた。
しかし私は『ジャッキー・ブラウン』より『コフィー』の方が好きだ、と思ってやめた。

カットが終わったところで「色は?」「うーんパーティー会場が『なすび』なので紫」
お婆さんの白髪染めにはならず、秋らしい色に染まった。

私の後ろ姿を見て「裸じゃないですか」と斉藤さん。笑うしかない私。

 やはり衣装を買う時間はなく、慶應病院へ。受付を済ませて売店でおにぎりを買ってお昼。

『なんでも酒や カクヤス』に電話。お酒を注文しようと思ったら、お店の住所がわからないとだめだと言う。どうしよう。心当たりを電話してみるが、繋がらず。

病院が終わったらすぐに『なすび』に行って、住所を確認すれば間に合うかしら?困った。

婦人科の受付をして1時間。前回2回続けて一番最後に回されたので、看護士に聞いてみると、間もなくだと言う。しかし何人も先に入っていく。診察室に入って「まだですか?」と聞く。また抜かされたようだ。
この前来た時に意見箱に投書したが何も変わってないではないか。

「次に呼びます」と言われて、別の診察室へ。子宮の入り口と奥の組織をとって、内診と超音波。痛い痛い。

 15時半過ぎに終わって、急いで『なすび』へ。店内に住所がわかるものが見当たらず、表へ出て番地表で住所を確認、『カクヤス』に電話。
「17時半までに持って来て」と頼むが「17時に出て、順番に配達ですから19時までには行きます」って、それじゃあ間に合わない。
注文の数を減らして、近くの酒屋に買いに行くことにする。

様子を見に『なすび』の千秋さんが来る。点いていないライトのスイッチを入れて「大丈夫だね、じゃあね」。

 目白駅近くの『田中屋』はお休み。『美乃家』でお惣菜を買って近くの酒屋を聞く。
教えてくれたのは『なすび』のすぐ近くの『サンクス』。お酒とおつまみを買いに2往復。

戻ると黒電話が鳴り続けていた。『カクヤス』から。注文の品が全部揃わないから代替品で、という。それはいいから17時半までに持って来て。

昨日閉店時のままのようだったカウンターを片付けて、ささきもと子さんが作ってくれた表札を飾って、映画『CHARON』のポスターを貼っているところへ母が来る。「なんか臭いわね」。

『カクヤス』からお酒が届く。なんとか間に合った。
何故か財布の中のお金が全く足りず、母に借りて支払い。
「やあね、私がいなかったらどうするつもりだったの?」と母。本当にやばかった。
十分足りる金額を持っていたはずなのだが…。
だいたい、酒など前日までに注文しておけば良かった。大失敗。

『なすび』のカウンターは9席、後ろにテーブルの無いベンチシートがあって、普段は荷物を置いているが、4人ぐらい座れる。
そこへ入れ替わりとはいえ23名のお客様。ギュウギュウ。
買ってきたビールはすぐに無くなり、『カクヤス』のビールは冷えておらず、大変なことになる。

バケツに氷と水を入れてビールとワインと冷やす。母と電脳キツネ目組Yさんが活躍。
お客様にやらせるところは『檸檬屋』の住枝さん仕込みということで。

お手伝いのキツネ目組Aさんは電車の遅れで20時頃到着。カウンターの中は和服のAさんと背中が裸の私。

キツネ目組からは大きいMさん、KMさん、N君、Rさん、Hさん、酔っ払った母に腕をバシバシぶたれていたMさん、久し振りのFさん。
「なんか、『檸檬屋』が目白に来ちゃったみたいだな」という声あり。

確かに。檸檬屋常連Yさん、もと子さんを始め、ゼミ仲間Oちゃん、関西から駆けつけてくれた宮崎学さんを「兄弟」と呼ぶYさん、T叔父、元内縁夫に絵を教えていたY先生、匿名希望Aさん、派遣会社社長Aさん、ナインアンダーの松本美弥子さんらは檸檬屋にも来たことがある。

匿名希望Aさんのお友達Hさんとは初対面。他にも「日記読んでます」という人が来ないかと期待していたのだが。

前に働いていた会社の同期Bちゃんと、会社を辞めてからナインアンダーのライヴでよく会うMさんは夫婦で登場。T夫妻のツーショットを見るのは初めてで、嬉しかった。
匿名希望Aさんは占い師、という話をしたら「俺も占い出来る」とY先生。
子供の出来る時期とBちゃんの出世について占ってもらっていた。

今日は『なすび』の句会で、帰りに心配して寄ってくれた『なすび』常連Wさん、Iさん。
『なすび』店主に会いたがってた人もいたが、千秋さんは来なかった。盛況を聞いたのかな?

開店から終電までいた母は、大丈夫だったろうか?
始めのうちは「真理!こちらにお飲み物を」「真理!あちらにこれお出しして」と私に指示していたが、だんだん『檸檬屋』の住枝さん状態になっていく。
「その荷物をこっちに、あなたはここへ座ればいいわ」と他のお客様にも指示。
やがてご機嫌なときにしか聞かない林家パー子のような奇声をあげ、「ああ、Y先生!お帰りになららいれ。わらし、Y先生好き…」ってろれつが回ってない。
「今度は皆さんを新座のワタクシの家に呼びたいわー!」と叫んでいたが、私は恐い。

25時頃着いた松本美弥子さんが最後の来店で、一番最後までいたのはKMさんと檸檬屋常連Yさん。
一日中丸出しで冷えた背中をKMさんが撫でたり肩揉みマッサージ。暖かい手で気持ち良い。

始発が動いた頃から宮崎学さんの話で盛り上がって結局7時半ぐらいまで。眠い。

お店をやるのは本当に大変だと思った。
「あの店は不味い」とか「サービスが悪い」とかもう言えません、という感じ。
いつかもう一回ちゃんとやりたいような気もするし、2度とやらないほうがいいような気もする。パーティーはまたやりたい。

2001年10月20日のパーティーの芳名帳を今回も使ったのだが、変わった人間関係あり、変らぬお付き合いあり。皆にも見せて、笑った。

1日限定バー『MARIBAR』の「『抱茎亭日乗』7万アクセス突破前夜祭」にご来店いただきました皆様、ありがとうございます。差し入れも沢山頂きました。お心遣い、感謝いたします。楽しんでいただけたら嬉しいのですが…。
これからもご愛顧の程よろしくお願いいたします。
撮影した写真、是非送って下さいませ。
2004年09月22日(水)

『ギャラリー St.Ives』,『MILLIBAR』,『TSUTAYA』

 『月刊やきものネット』の取材で『ギャラリーSt.Ives』。
私のカタログの仕事とI氏のイギリス出張で10月号は休載となってしまった。
楽しみにしていた読者がいたらお詫び致します。

「先日初めて『やきものネットを見て来ました』というお客さんがいたよ。神戸から」とI氏が教えてくれる。反響があって良かった。

11月号はデビット・リーチという、日本陶芸界でも有名なバーナード・リーチの息子を取り上げる。

 『MILLIBAR』でささきもと子さんと待ち合わせ。
22日のパーティーのための『MARIBAR』の表札をもと子さんに注文して、本日出来上がり。
とってもいい感じだ。嬉しい。

もと子さんの作品『Strings Illustration』のシリーズはレストランとかカフェに置いたらいいと思っている。
ちょうど『ミリバール』などお店の内装をやっている常連Yさんがいて、もと子さんに紹介。
いろいろアドバイスをくれる。Yさんは前に私がちょろっと話したこともきちんと聞いて相談にのってくれた。
こんなふうに仕事が展開すれば楽しい。

 池袋『TSUTAYA』で明日の音楽を選ぶ。青木君がいた頃のスカパラ、70年代の永ちゃん、クレイジーケンバンドと野坂昭如、沖縄ソングオムニバス、ゴッドファーザーサントラ、マドンナ『アメリカン・ライフ』。そしてナインアンダー。

 結局衣装は買えず。困った。
2004年09月21日(火)

『中国茶館』,友人S

 K家の車に忘れたGジャンを受け取るために、日光帰りの母と池袋で待ち合わせ。
晩御飯を、と言われて「疲れてないの?」と聞いたら「どうせ晩御飯は食べるんだから」。
T叔父も一緒らしいので従兄弟Tにも声をかけて『中国茶館』。

「あんたの服が一番重かった」と母に文句を言われながらGジャンを受け取る。
「真理はずるい」とわけのわからないことを言うので「ずるいって何?聞き捨てならないわね」と食って掛かる。帰ろうかと思った。

母は自分の荷物を持たせておきながらT叔父のことも「Tはケチ」「Tは何もしない」と言う。
T叔父は笑っている。だから私が「相当こき使ってたじゃない」と言ってやる。
珍しく酒も料理も進まないT叔父。母と3日一緒でさぞ疲れたことだろう。

従兄弟Tのお見合い対策話。いよいよ結婚相談所への登録を薦める母、T叔父。
「6万円は高いよ」と私。
「高くないわよ。ちゃんとした人がいるんだから。あんたたち親子で登録しなさい」と母。
「叔母さんたちは?」と従兄弟T。
「私はボーイフレンドはいっぱいいるからいいの。真理はとんでる女だから駄目よ」と母。
とんでる?どういう意味だよ、と思うが駄目なことは当たっているので黙っている。

そして従兄弟Tの競馬好きを見合い相手に隠しておくべきか、競馬をやめるべきかなど。
「やめるよ」と従兄弟T。いい人とうまく行きますように。

敬老の日なのでご馳走しようと思ったが、「3千円ずつでいいわよ」と母が言い、私も従兄弟Tも1万円札しかなく、結局全額ご馳走になる。
ますます敬いたくなる、これが正しい敬老の日のありかたかも。トホホ。

 夜、久し振りに高校からの友人Sと電話で長話。
問題のある人でも別れても、好きだとなかなかふっ切れないよね、という話。

今はあまりしないけど、女同士の長電話は結構好きだ。
内容は重くても、話ができるくらい元気になったということで、嬉しい。
2004年09月20日(月)

霧降の滝

 母の鼾で目が覚める。枕で頭を突いたりしているうちに、早く寝たK叔父さんが起きて来た。
襖を閉じた隣室の私は横になっていたが眠ってはいなかった。二日酔い。

 霧降の滝に出かける。滝は水しぶきを感じるくらい近くで見ないとつまらない。
東照宮への道は連休で渋滞。そちらは避けて東武日光駅前でよさこい祭りをチラッと見る。
別荘へ戻ってごろごろしてから温泉に行こう、という話なので私は帰る。
一度別荘が見てみたかったし、夏に倒れたA叔母が元気になって会えたので満足。

 車が去ってから、ジャケットを忘れたことに気づく。
携帯電話が繋がったのは特急電車の出発間近。冷房に震えながら帰る。

 銀座で22日パーティーの衣装探し。見つからず。

 夕方家に着いて、ご飯を食べて、『新選組!』を見て、寝る。
2004年09月19日(日)

K家,K邸別荘

 15:10池袋駅で待ち合わせ。2分遅刻。母とT叔父と3人で、A叔母夫婦の住む鳩ヶ谷へ。
子供の頃よく遊びに来たK家を訪れるのは、何年ぶりだろう?

お茶を頂いて5人で車に乗って、日光のK家別荘へ。
建ててから15年経つという別荘に初めて行く。きれいだった。

日光の郷土料理でも食べに行くのかと思ったら、スーパーで買ったお寿司。
野菜と肉で鉄板焼きなど。「真理ちゃんは意外と手際よく出来るんだな」と言われる。
言われたとおりに野菜を切って並べただけだが。

T叔父は間もなく離婚を控えている。「年金取られたら大変よ」と同居離婚を薦める親戚ども。
息子のTは私の母が世話した見合いがうまく行かなかったらしい。競馬好きが災いしたそうだ。
「正直すぎるのよねえ、そんなこと言わなくったっていいのに」と親戚ども。
のめりこむ程やっているわけでもないのだから、断る理由にされただけじゃないか?

私もギャンブル好きな男の人は遠慮したいが、好きなものを好きと言えない相手と結婚してもうまくいかないだろう。次、次。

T叔父と2人で競うように『八海山』の純米吟醸を飲む。一升瓶は空かなかった。
2004年09月18日(土)

『なすび』

 起きたら15:30。だらーっと夜になる。飲みたい気分ではないが、『なすび』。
千秋さんから22日のパーティーに関するアドバイスいろいろ。

常連Hさんが友達の男女をくっつけようとした、という話。
「私にもいい人紹介して下さい」と言ったら
「彼はどうしたの?」と千秋さん。
「終わってる。最近は電話もない」
「それは終わってるね、ウフフフ」

 でも実は終わってないのかも。それは消息不明の初恋の人や、振られたり別れた男ともそうであって、執着はなくても興味がある限り関係が終わる、ということはないのかもしれない。

それにしても彼は不思議な人だ。
2004年09月17日(金)

短時間労働,映画『父と暮せば』,『Café GLOBE』,ライターズスクール,オフ会打合せ,『CELLAR BAR』,『SPIGA』

 何をやってんだか9時半ごろ寝て、派遣会社社長の電話で起きる。
「今日午後1時から辰巳の仕事に行ってくれないかな」
「今起きたんで無理です」
「今11時だからあと2時間あるよ。大丈夫だろう」
「ううう、はい」
90分睡眠でお仕事はきつい。

「夜は予定があるので、夜までとか翌朝までとか出来ませんが」
「夕方までに終わるんじゃないかな」と社長。

「この間の事情聴取の後も何回か電話があったりしたんです。その分も時間つけてもらえませんか」と言ってみる。
「検討する。じゃあよろしく」と社長。

 久し振りの辰巳のオフィスは、カタログ制作部隊が去って、閑散としていた。
膨大な書類の中に紛れ込んでいると思われる写真を探すのが今日の仕事なのだが、1点も見つからず。「そこにはない」という結論で、他を探すでもなく15時過ぎに終わってしまう。
最後の最後まですっきりしない仕事だ。

90分睡眠で映画はやばい。と思ったけど、ライターズスクールまでの時間潰しで『父と暮せば』。
岩波ホールの映画は真面目で面白くないものが多いが、宮沢りえと原田芳雄に期待して見る。
やっぱり真面目で面白くなかった。涙ボロボロだったけど。
広島弁の長ーいセリフ、感情表現などは感心した。

仕事の帰りに同僚の人と映画の話になって、『父と暮せば』の監督は黒木和雄という人だが、何故か熊井啓と勘違いして、まるでトンチンカンな説明をしてしまった。気がついたのはたった今。ああ失敗。ハズカシ。

 『café GLOBE』で茄子ミートソース・スパゲティ。普通。

 ライターズスクール。課題の学校本について相談。自分自身の問題意識になっていないのが問題だ。

 ファッションブランド『ジュンコシマダ』と闘うアパヤンさんと、オフ会打合せ。
22日は『MARIBAR』パーティー、10月6日はアパヤン支援パーティーの予定だったが、裁判・闘争日程の都合で10月6日はなくなる。
22日にアパヤン支援カンパ受付もするので、アパヤン応援団の皆様も是非いらして下さい。

 友人Iさん、上京しているIさんのご両親とリーガロイヤルホテル東京『CELLAR BAR』。
美味しいワイン、カクテルをご馳走になる。
Iさん家族はかなりグルメで、銀座、池袋、那覇界隈の美味しいお店について。
「お父様は何がお好きなんですか?」と聞いたら「うーん、お母さんかな」。
素敵なご夫婦で羨ましい。

 Iさんが「もう1軒行かない?」と言って、2人で原宿『SPIGA』。
Iさんは店長と知り合いと聞いていた。私も1回行ったことのあるバーだった。
私は90分睡眠だし『CELLAR BAR』のワインとカクテルでかなり酔っていたが、まだ飲む。

もう帰ろう、と思ったら店長が「私がご馳走します」と言うので、また飲む。
Iさんがお気に入りのお酒をもらったら、正露丸のような臭いで参った。
Iさんは臭いフェチらしい。お母様も「匂いの強いチーズを下さい」と言っていた。

じゃあ帰ろう、となって店長がビルの外まで見送ってくれる。何故か「もう少し一緒に飲もう」という話になって、店に戻る。
そうだ、Iさんは「朝までコース」の人なのだった。

引き留めた店長は、他のお客さんと話している。全然飲みたくないが、もう一杯。
この回は私が払う。

 Iさんが「親にもらったから」と言って、タクシーで送ってくれる。
先に池袋に行こうとした運転手にIさんが「新井薬師の方が近いはず」と言って行き先を変えさせる。
気持ち悪くなりそう、と思いながらIさんと話していると、「ちょっと、どこ行くのよ!」と叫ぶIさん。道を間違えた運転手。
「ふざけんじゃないわよ!安くしなさいよ!」と運転席を後ろからパンチするIさん。
「はい。すみません」凍りつく運転手と私。
「あんた、新人でしょう。誰だって知ってる道よ。教えるから、しっかり覚えなさいよ。」
「はい。すみません」緊張感いっぱいの車内。

新井薬師に着いて、「料金はいいです」とびびる運転手に「そんなのだめよ!ここから池袋までだいたい幾らなの?2,000円?じゃあ、いつものここまでの分と合わせて払うから、それ以上この人から取らないでよ!」
私が半額払おうとするのも受け取らないIさん。

「池袋までの道はわかるんですか?」と私が聞くと「はい」と運転手。
嘘ばっかり。江古田?練馬?なんでそんなところ走ってんだ?
でも私はお金払わないので黙っていた。眠いし、気持ち悪いから早くしてくれー、と思いつつ。
2004年09月16日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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