『Buon appetito』,号泣,労働条件覚書

 今週は、今まで同じ仕事をしていたAさんが引継ぎをしてくれる。
派遣先の女性と3人でお昼。シーフォートスクエア1階のカジュアルイタリアン『Buon apetitto』。情報交換いろいろ。

 結婚すると言ってた友達は、その後どうしたかと気にしていたらメールが来た。
日取りが決まったのかな?と思ったら、信じられない内容で、吐きそうになる。
あまりのショックに路上で泣きながら電話。今度ゆっくり話そう、と言って電話を切った後も何度も涙。

 派遣会社の担当が派遣先と交渉してくれて、覚書がFAXで送られてくる。
普通の会社では当たり前だが、こういうのは初めて。
社長が「だいたいこうなんじゃない?」と言ってた条件よりも良い待遇で、V。
稼ぐぞ、働くぞ。
2004年11月17日(水)

慶應義塾大学病院,初出勤,宮崎学さん

 先週の血液検査の結果を聞きに慶應病院。受付から支払いまで、やはり3時間。
診察室での会話は「数値も下がって問題ないです。後は1年毎に検査を。あ、やはり半年毎にしましょう」。以上終わり。

 16時、天王洲アイル。初出勤の派遣先で『派遣会社の担当者さんは?」と聞かれる。
「来ないと聞いてます」
「契約の話をしようと思ってたんだけど」
「そうなんですか。私は『一人で大丈夫だよね』と言われて来たんですが」
って、実は具体的な条件は確認していなかった。

1時間程作業の大まかな話を聞いて、本日は終了。社長と担当者に電話。
相変わらず社長の言っていることと担当者の話が違う。
「そこのところは良く話をして…」って誰と誰が話すんだ?

 宮崎学さんに都内某所でステーキをご馳走になる。ビール、ほうれん草のお浸し、サラダ、味噌汁、ご飯。ステーキは大変美味しかったが食べきれず。

文章道場について、他いろいろ。

宮崎さんが「こうなるんじゃないか?」と言って、私が「まさかそれは無いでしょう」と言ったことが、宮崎さんの言った通りになる。
宮崎さんが「なんでかね?」と言って私が「こうだからじゃないですか?」と言ったことに「ああそうか」。
宮崎さんにとっては「面白かあねえよ」ってことなのだろうけど、ああ楽しい。
2004年11月16日(火)

誤出勤,映画『血と骨』,宇都宮の餃子屋『ちゃお』

 初出勤なのにバスがなかなか来ない。初日から遅刻をするわけにはいかないのでタクシーで池袋駅。なんとか予定の電車に間に合う。

ビル入り口で受付を済ませて、移転したと教えられたフロアに行くが工事中で誰もいない。
間違ったかと思って引き返したり、いや、確かにこの階のはず、と思ったりしながらフロアの奥まで行ったら小さな部屋があり、面接をした上司がいた。

「おはようございます」と元気に挨拶をしたら「あれー、明日からだよね」
「え?」そうっだったっけ?「今日は引越しで、明日からって言ったんだけどなあ」
「はっ。…来週からって聞いて今日からだと思い込んでました。失礼しました」と言って帰る。

クソ遠いぜ天王洲アイル!くぅー。どっかり落ち込んで画家のY先生にメールをしたら、「アッハッハァ」というタイトルの返信。

> 明日からだって俺のほうが知っていました、火曜日からなんだと。
> 土曜日曜は休めるのかしらん。1日儲かったのか損したのか、さて!?

へ?なんでY先生が知ってるの?と思ったら前のメールに「16日からの仕事が決まりました!」と書いていたではないか。トホホ。

 池袋に戻り、ほとんどしたことがないがシネマ・ロサで初回の『血と骨』を見る。
『なすび』の千秋さんは非常にリアルだと言い、高橋玄さんは全くリアルじゃないと言った。
崔洋一はリアルではないかもと思って見る。

確かに、いかにもセットな長屋だし、豚や魚を切ったりするところも、臭ってきそうな感じがしない。激しい暴力描写は「頑張るたけし」を見せてくれるが、あまり痛そうではないし、金俊平はこんなものではなかったのでは、と思ってしまった。

リアルな在日朝鮮人部落なんて知らないけれど、多分同じ原作者の映画『夜を賭けて』の方がずっとリアルに描けていたのではないかと想像する。

 明日から仕事とはいえ、9月から2ヵ月半遊んでしまい、この先かなり不安。11月のギャラが入るのは1月で、年末年始は相当厳しいと思われる。
外食してる場合じゃないと思ったが、新文芸坐近くの『宇都宮の餃子屋 ちゃお』で餃子6個ランチ。普通。

 文章道場でボツになった『ポピュリズム』をブログにアップして、康夫ちゃんにメール。
返信など来ないと思うが。
2004年11月15日(月)

カレーマンとヒョットコ・エヴァンゲリスタ

 来週から定時の仕事だし、『月刊やきものネット』の原稿はあるし、日記も溜まっているし大変忙しい。
文章道場の課題は次回は2本で、NANIOさんの企画書についても考えなくちゃいけない。
そこへ来てMARIBAR BBSでは「ひょっとこ読者」が五月蝿い五月蝿い。

私の周りでは「読者」が誰か、というのが話題になっているが、私の関心は「カレーマン」にある。
本人には否定されたが、なんとなく元彼っぽい。

「カレーマン」さんは嫌がったけど(なのにしつこく言及してスミマセン)、そのHNはアンパンマンに登場する カレーパンマンを連想させる。
カレーパンマンの「こまっているひとをたすける」ところとか「おれは可愛い女の子が好きなんだ」という女好きなところは元彼に通ずる。

そして何よりこんなふうにちょっとひねった応援?というのか構い方が元彼らしい、と感じる。
って私も妄想入ってきたか?

ところで9日に日本外国特派員協会の『CHARON』試写会で知り合ったオーストラリア人記者ガブリエルからメール。
「『MARIBAR』を見たけど、日本語が読めない」とのことで、「ヘアカタログはどう?」と返信。

> Your hair styles are fabulous! A veritable Linda Evangelista. Hahahaha I
> love the vivid red.

というメールが来る。リンダ・エヴァンゲリスタって誰?またクルエラとかそんなキャラクターか?と思ったらスーパーモデルだった。あははは。

やはり美しい人は違う。ガブリエルはドラマ『24』のニーナを可愛らしくしたような感じの人だ。
人に向かっていきなり「ひょっとこみたいな顔してますね」などと言わない。

Oh, Thank you. Hahahaha.
Someone said a veritable Hyottoko!
Do you know Hyottoko?

と返信。日本の郷土芸能に登場するひょっとこについて解説差し上げる。
って、そんなことやってる場合じゃないのだが。
2004年11月14日(日)

『宮崎学の文章道場!』,『檸檬屋新宿』,『Refrain』

 11時過ぎ、やっと課題の、『ポピュリズム万歳』が出来上がる。宮崎学さんにFAXして電話。
「もう外に出ちゃった」と言われる。

 プリンタもスキャナも使える環境になって、ひょっとこ写真をアップしようとしたら、久し振りの作業で異常に時間がかかる。
おかげで結構キレイに出来たが。

 文章道場の会場グランカフェ・ピクチャーズに着いたら、寺澤有さんが高橋玄さんと打合せをしていた。
寺澤さんはライダーススタイルで、宮崎さんに「痩せましたねえ。ガンじゃないですか」などと言っていてビックリ。

私と、もう一人事前に提出できず会場に課題を持ってきた人の文章は「対象外」と言われる。
ああ、悲しい。一生懸命書いたのになあ。
皆は「だんだん良くはなっている。もう少し突っ込みが欲しい」と言われていた。

「こんなのは1時間で書かなきゃ駄目だ」と宮崎さん。
「木曜日から始めて3日かかりました」と私。
しかし水曜日が締め切りだったのだから、木曜日から始めること自体間違っている。
とはいえ課題が出た日からずーっと「ポピュリズムポピュリズム」と呪文を唱えるように考えていたのだが。

元内縁夫と遅刻15分1,000円の罰金を約束していたことを久し振りに思い出した。
結局遅刻癖は直らなかった。もう無理なんじゃないかと思う。

講座終了後、先週NANIOさんが提案した、文章道場一門で本を出す企画のプレゼンをするNANIOさん。
立派な企画書で、NANIOさん、元気になったんだなあと涙が出そうになる。

続いて宮崎さんからも今後の展開のお話。面白そうな企画満載でワクワクする。文章道場をやって本当に良かった。

 皆で『檸檬屋新宿』。今日は静か。先日宮崎さんが行ったら食べ物が全然無くて、宮崎さんが仕入れをしたとか。凄い店だ。

中国の話。富が国民の10%だけに集中してる、といっても1.4億人が大金持ちとか、人間関係の濃さが違うとか。
「私は最近濃い人間関係が欲しいと思ってるんです。宮崎さん、かっこよくって才能のある中国人紹介して下さい」
「そういう奴にはいい女がいるよ。中国の女に対抗するのは無理」と宮崎さん。

そうだけど、1.4億人のうち半分が男性だとして、そのうちかっこいい人が100人に一人でも、さらにその中で日本人女性と付き合いたいと思っている人が1%でも、ものすごい数で、中には変った趣味の人もいるのではないか。
私は今金持ちであることは望んでなくて、才能が感じられればいい。
日本人男性より可能性はあると思うんだけどなあ。どうですか、中国人男性諸君!

 Kさんと二人で新宿駅近くのバー『Refrain』。Kさんがご馳走してくれる。

 駅構内を走るも、終電間に合わず。Kさんを追って、一緒にタクシー。
通り道ではなかったらしく、Kさんにタクシー代まで余計に払わせてしまって申し訳ない。
2004年11月13日(土)

文章道場課題,『なすび』

 文章道場の課題「ポピュリズムについて」は、反宮崎、反岡留に挑戦することに決める。
宮崎学さんと、休刊した『噂の真相』の岡留編集長が田中康夫県政4年を振り返る文章を新聞に書いていて、私なりの康夫ちゃん擁護をしてみたい。

と思っても、宮崎さんも岡留さんも康夫ちゃんを厳しく批判しているわけではないし、もともと応援しているのだから、反論するのは難しい。

宮崎さんと電話。まだ書けていないと言ったら「ばかもの!」と言われる。ひいぃー。

昨日、『なすび』の千秋さんからメール。

> タバコ煙代金が貯まったので
> タバコ嫌いな女性にはカクテルのサービスがあります
> お暇ができたら お立ち寄りを

とのことなので書き終わったら行こうと思ったのだが、途中で出かけてしまう。

千秋さんは最近宮崎さんの本を3冊読んで、文章道場にも興味があるらしく、「この店でやればいいじゃない」と言われる。

母のことを知っているお客さんに「お母さん元気?」と聞かれるが「10月2日以来連絡とってません」。
電話してもメールしても反応がない。また落ち込んでいるのかもしれない。

 帰って「ポピュリズムについて」続き。
2004年11月12日(金)

『大地を守る会』は消費者をなめる会?,いまさらジロー,『ご近所さん』

 台風と地震の影響で野菜の値段が高騰しているからか、『大地を守る会』から届く『おまかせ野菜果物セット』は不思議な野菜が続いている。
葉っぱものは最近ほとんど見ないと思ったらセロリアックとかマスタードグリーンとか。
今日はコールラビ、ってなんだそりゃ。形も非常にヘンテコだが、カブのような歯ざわりとブロッコリーのような風味なんだとか。

2週続けてサツマイモ、とかより面白くていいけど『大地を守る会』には面白くないこともある。
決着がついてから日記に書こうと思っていたのだが、全くその気配が無い。

10月7日にバケットが届いた。東京都板橋区のザクセンという会社のフランスパン310円。
これに3mmぐらいの黒いビニール片が混入していた。その日のうちに大地を守る会に連絡して回収してもらった。代金は翌週の買い物合計から差し引かれた。

初めに電話した時に、原因と再発防止策を報告してくれ、と言ってあったのに何の連絡も無い。
10月21日にクレームメールを書いたら電話があって、生産者(ザクセン)からの回答に不備があったので直させているという話だった。

その後留守電に「もう少しお待ち下さい」というメッセージがあり、11月5日、再びこちらから電話をかけた。
回答に1ヶ月もかかるってどういうことだよ。「そんな会社のパンを会員に売り続けているんですか?」と聞いたら「はい。対策はとれないと言ってます」。

完全になめられている。大地を守る会は詫びたが、生産者から「ゴメンナサイ、以降気をつけます」さえもないってどういうことだよ。

食品会社にクレームしたことは何回かあるが、こんな会社は初めてだ。
以前やはり『大地を守る会』で購入した煎餅に異物が入っていた時は非常に丁寧な原因と対策の報告があって、感心したぐらいなのに。

「次回配達(つまり今日)までに必ず回答下さい」と言ったら「はい。配達とは別に郵送で何らかの報告を送ります」って結局来ないじゃないか!ザクセン!大地だけじゃなくて、顧客も守ってよ!

 さて、食の安全、大地を守ることも大事だが、締め切りを守ることも大事だ。文章道場の課題「ポピュリズム」について考えることも大事だ。

ポピュリズムと言えば小泉や田中康夫批判の時によく使われる言葉なので、康夫ちゃんのことを書こうと決める。

ネットで検索していたら、前に『ご近所』のYさんが「もっとも優れた外交官だと思う」と言っていた白洲次郎について康夫ちゃんが書いている文章を発見。

以下週刊 WebSPA!「田中康夫の東京ペログリ日記 リターンズ 信州コモンズ革命編」 11月9日号の10月17日(日)より引用。

「従順ならざる唯一の日本人」とGHQ側が舌を巻いた偉人・白州次郎の格言とも呼ぶべき「子供は真実を見抜く。子供に好かれぬ人物は俗物」を想起。「葬式無用、戒名不要」の僅か2行の遺書を残した氏は、プリンシプル=原則に忠実たれ、を生き様とした人物。80歳までポルシェ911を乗り回し、戦後、吉田茂に請われて務めた東北電力会長時代には、ヘルメットにサングラスで自らランドローバーを運転。妻正子と共に、日本版ジャン・ポール・サルトルとシモーヌ・ボーボワール。畏友・福田和也氏が正子女史と「新潮」で対談した際の、彼女の側の間合いも絶妙だった記憶が蘇る。
 上京。SOILで髪の毛をカットの後、亀井静香氏と懇談。元祖「『脱ダム』宣言」とも呼ぶべき公共事業の見直しを問う気概の持ち主にして、僕同様に死刑廃止論者。「三位不一致の改悪」は日本の田舎のみならず都市をも崩壊させる、と意見の一致を見る。
 深夜、白州次郎語録を紐解く。曰く「俺の左翼思想が、どれだけ戦後の日本を救った事か」。「政治というのは、国民に夢を持たせる事なんだよ」。「(戦後の財界人は)バスが走り出してから飛び乗るのが巧いだけだよ」。「日本人くらい大人しい被占領国民も居なかった。占領中の日本で、GHQに抵抗らしい抵抗をした日本人が居るとすれば、ただ2人。吉田茂と、もう1人は僕だ」。経世済民の実現に奔走した彼は、右だの左だの上だの下だのに頓着せぬ、正しくカントリー・ジェントルマン。

引用終わり。

あら、面白そうな人じゃない。10月28日の日記に書いた「たいしたことない、或いはあまり面白くない人なのかもしれない」は訂正。かなり興味を持った。

勢いで康夫ちゃんのペログリ日記のバックナンバーを全部読んでしまう。そんなことやってる場合か。場合であろう、康夫ちゃんについて書くんだから。

 結局『ご近所』のYさんとはそれっきりで、現在メールのやり取りをしているのは倉敷在住のMさんのみ。
M さんは10日未明に見たという木星、月、金星が並んだ写真を送ってくれたり、話題も豊富で楽しいが、「ののは新札見ましたか?」とか「ののびはできない自分の部屋の小さな窓から」って誰?何のことだ?
2004年11月11日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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