『La yéma』,宮崎学流腰痛対処法,映画『ネバーランド』

 お昼はポルトガル料理の『La yéma』。ランチは量が上品なのだが、お茶とお菓子もついて895円で落ち着くので好きだ。
ただ、去年のヴァレンタイン・デイ、ここのチョコレートケーキを買って当時の彼にあげたのに冷蔵庫に忘れて食べてもらえず、という苦い失敗を思い出し、悲しくなる。
今年のヴァレンタイン・デイも冴えないんだろうなあ。

 昨日職場で、隣の男性が「う、腰いて」と辛そうだった。この人はいつもケーキとか、お土産などを皆に買ってきてくれる。貼るカイロ10枚パックを買って来て渡す。「幾らですか?」というから「いいんです。すぐに貼った方がいいですよ。今すぐ。かなり楽になるらしいですよ」と教えてあげた。

実はこれは宮崎学さんが急に腰痛になった人にしていたアドバイスの受け売り。「効果ありました。今日も貼ってます」と言われる。
宮崎さんは「俺が貼ってやる」と言っていたから、貼り方にコツがあるのかもしれない、と思ってリサーチ。

> 宮崎さんは、おしりの割れ目がはじまる真上と、腰の背骨のとこに貼ってくれたので、その二カ所がポイントなんだと思います。
> 宮崎さんの言う通りに貼ると上半身全体は温まるので筋肉からくる腰痛持ちの人には良いかもしれません。

とのこと。お試しあれ。昨日今日と寒ーいので、腰が痛くなくても気持ち良さそう。

 どうかなあ、と思って見た映画『ネバーランド』はとんでもなくつまらない映画だった。
ジョニー・デップが全くかっこ良くない。ほとんど何の動きも無い。犬と踊るところぐらいか?アホクサ。
ピーターが全く可愛くない。泣いても笑ってもネズミに似ているオジサン顔。
ネバーランドって『ホテル三日月』のお風呂の方がよっぽど楽しそうだ。行ったことないが。
ジョニー・デップは大好きだったけど『パイレーツ・オブ・カリビアン』の頃から変わってしまったのかもしれない。見てないが。
2005年02月02日(水)

『ミュン』,映画『オペラ座の怪人』,『檸檬屋新宿』

 会社勤めでは、ランチは一人が好きだがたまにはコミュニケーションもいい。高校からの友人Mも「タバコは吸わないから」と誘ってくれたので、4人でベトナム料理『ミュン』。

職場のアイドルケミストリー君について。
「えー、桜井さんは(略)さんがお気に入りなのかと思ってました」とOさん。
「いやー、あれは絶対真理ちゃんの好みと違う」とM。
OLランチタイムっぽい会話。

夕張『ご近所さん』が冗談で

> うちに泊まる?  お安くしときますぜ???

とか、彼は「クマ」と名乗り

> くまは煙がきらい、たばこは人間の吸うものだよ。
> 移動は大変かもしれないけど、札幌ステイ3日間とかで来て、バスパックで夕張にという形が一番安いと思うけど、
> 民宿くまっこにする?
> 東京に戻れなくなるかもよ?  (^^、)

などというメールが来ると話したらOさんが
「絶対危険です。そういう『くまっこ』とか可愛らしいネーミングで安心感を与えようとする人は、気に入らないことがあると豹変したりするんですよ。罠です」と激しい嫌悪を示す。
「確かに『くまっこ』ってセンスは嫌だよね。写真もらえば?」とM。
「いーじゃない、可愛くて」と50代の包容力Aさん。
「確かにね、田舎っぺなんだからしょうがないよ。でもクマってさ、クマのプーさんなのか、レオナルド熊なのか、それが問題だわ」と私。

『ミュン』のランチは600円、飲み物つけても700円と安いのだが、店を出る時には400円になっていて皆驚く。

 48歳『ご近所さん』が見たいと言ってた映画『オペラ座の怪人』を一人で見る。
私はロンドンと東京でも舞台を見ているが、ロンドンでは英語がわからず寝てしまい、東京公演は舞台セットがちゃちくてがっかりした印象がある。

映画版は想像をはるかに超える素晴らしさ。セットも衣装も音楽もゴージャスで、歌もうまいし、顔もいいし、もう最高!
ファントムは本当に切なく、涙涙。そして歌を口ずさみながらの帰り道。本当にミュージカルを見た後のような満ち足りた幸福な気分だった。

 電脳キツネ目組のHさんに誘われて『檸檬屋新宿』。今日は住枝さんの誕生日。賑やかなパーティーになっているのかと思ったら、4人ぐらいで静かにお祝いムード。
3年前、誕生日の翌日に住枝さんのお父様が亡くなって、どうも誕生日になると思い出してしんみりムードになってしまうらしい。顔を出して良かった。

ささきもと子さんも来て、久し振りにお話。常連Yさんは別の宴席から駆けつける。少し飲んで帰る。

頭の中では「ファーントムジオペライゼアーインサーイドママーイン♪」がずっと響いていた。
2005年02月01日(火)

『寿し常』

 いきなり昨日私に仕事を振られたT叔父は、無事に初日を終えたとのこと。
食事に誘われ池袋『寿し常』で夕飯をご馳走になる。
私も未だに戸惑う派遣会社のいい加減さ(良い加減とも言う)を目の当たりにしたT叔父は久し振りの労働でもあり、かなり疲れたみたいだ。

離婚を迫られ、いよいよ11日に引越しをするというT叔父といろいろな話。
引越し先は新座の私の実家に近い清瀬駅5分の中古マンションで、購入価格が安いので驚く。
「この仕事で引越し代になって良かったよ」とT叔父。

もっと驚いたのが、宮崎学さんの話をしていたらT叔父が「寺澤有って知ってる?」
「知ってますよ。電脳キツネ目組の組員で宮崎さんとも仲がいいです」
「俺ね、何度も飲んだことあるよ」
ほう。寺澤さんがT叔父の参加している会のイベントに講師で来たことがあり、その後も会に参加しているのだとか。

叔父が「年齢層が高くて女性が少ないから、君もその会に来なさい」と言うので、寺澤さんに連絡をとってみることにする。
2005年01月31日(月)

『月刊やきものネット』,手配師

 『月刊やきものネット』2月号の原稿を編集部に送る。連載は次回3月号で終了らしい。
読者の反響もあまりなく…とのこと。
皆様!是非『月刊やきものネット』宛にご意見・感想など頂けると、嬉しいのですが。

 校正の派遣会社社長から「明日から1、2週間赤字の転記が出来る人いないかな」と問合せがあり、心当たりを探す。
そう言えば、T叔父は教科書会社OBで、前に「俺にも紹介してくれ」と言われていた事を思い出す。聞いてみると「やる」とのこと。うまくいけばいいが。

 日記3日分しか進まず。
2005年01月30日(日)

映画『CHARON』,喫茶店,『おまた』,映画『パッチギ!』,『赤いアモーレ』,つまらない人・面白過ぎる人

 高橋玄監督の映画『CHARON』が、撮影が行われた千葉県東葛地域にて特別先行上映!ということで、初日舞台挨拶を見に行く。天王洲アイルの会社で一緒だった柏在住Fさんを誘って、柏松竹で待ち合わせ。

13時からだが、どのぐらい人が集まるのか、会場の大きさもわからないので一応12時を目標に、少し過ぎにつく。誰もいない。
暫くして俳優さんたちが着き、12時半過ぎにFさんが来る。

会場に入ると、忘れられない柏の人キクちゃんがいた(2004年10月19日の日記参照)。
「キクちゃん!」と呼ぶと
「おおー」
「覚えてます?」
「おおー、覚えてるよー」
「キクちゃんにまた会えると思って来たの」
「そうかー、飲みに行かねえの?」
「いや、わからないけど」ってまだお昼だし。

舞台挨拶があって、予告編が始まるとキクちゃんが私たちの後ろの席に座って「これ、この話は事実なんだ」とか「これ、誰誰(ハリウッド俳優)」とか解説してくれる。結構大きな声なのでハラハラしたが、『CHARON』の本編が始まるとどこかへ行ってしまった。
Fさんが「あの人何者ですか?俳優さん?普通の人じゃないですよね」。

『CHARON』を見るのは5回目。初めて泣いた。主演の川本淳市さんも舞台挨拶で言っていたが、何回か見た方がいい映画。何回見ても面白い。多分池袋の初日と夕張で、あと2回は見るだろう。

玄さんは来ないのかな、と思っていたら次の回の前にも舞台挨拶があり、途中で玄さん到着。「常磐線が東京駅から出ていないとは知りませんでした」。うまい言い訳だなあと思ったら、本当に電車で来たことが無く、東京駅に行ってしまったらしい。笑った。

キクちゃんは、初回も、私たちと一緒の回も、次の回も見るんだとか。
「川本とかみんなで飲みに行ったほうがいいんじゃないの?」ってまだ言ってる。
「キクちゃんは行かないの?」
「俺は仕事があるからさ。うへぇー」
と言って何故か両足を大きく広げて腰を落として構えるキクちゃん。意味がわからん。でも好きだ。

 玄さんとFさんと一緒に柏松竹近くの、『ポチの告白』撮影に使われた喫茶店。
生スパゲティを注文。玄さんがご馳走してくれる。27日の打ち上げもかなりの金額がかかったと聞いて恐縮する。

Fさんは『CHARON』をすごく気に入った様子で、感想など玄さんとお話。良かった。
暫くして川本さんが家族を連れて、『CHARON』で刑事役の木下順介さんも来る。
皆さん打ち上げの酔いが続いているとかでお疲れ気味。

キクちゃんは川本さんの友人なので「ホント素敵。面白過ぎる」と話したら超美人の川本夫人も笑っていた。
玄さんと川本さんが「キクちゃんて、なんかお母さんみたいだよなー」と言うのも判るような気がする。

素面のキクちゃんは全くしゃべらないと聞いていたのに、初めて会った時とほぼ同じテンションだったのは、今朝まで飲んでそのまま劇場に来たから、とか。そういえば後ろの席から話しかけられたとき、酒臭かったもんなあ。

川本さんに「HPに僕のこと書いてます?」と聞かれる。
「はい。でも素敵だって書いてますよ。我孫子の男性は優しいって」
「キクちゃんのことも書いてます?」
「はい。忘れられない、大好きって」
「ああ、あれは、そうだったんですかあ。…面白い日記ですよね」
「う、やば」

誰かが川本さんに「こんなこと書かれてるよ」とかって話をして、誰が書いたのかわからないまま読んで、今日私が書いたと判明した…のだろうか。大丈夫だったかな。

『CHARON』でボートハウス従業員役の新橋鳩美さんが和服姿で登場、Fさんに紹介。天王洲アイルの会社の飲み会でも『薩摩しゃも』を使ってくれたらいいと思って。

 Fさんは次の予定があるとのことで、店を出る。私はキクちゃんのやっている飲み屋『ルンルン』がかなり気になったのだが、まだ4時なので帰る。

 本日は映画が1,000円の「bukuの日」であることを思い出して、時間まで池袋『おまた』でちょこっと飲む。『CHARON』の話になって、おまた兄さんが「あ、あの彼」。そう言えば随分前に玄さんと『おまた』で飲んだことがあったっけ。

 「『パッチギ!』は『セカチュー』のような泣かせる映画ではない」と井筒監督は言っていたが泣いた。泣かせる作りになっていると思う。
音楽の力でもあるが。在日朝鮮人ものとしては『GO!』、『血と骨』よりはいいけど『夜を賭けて』には負けている。
オダギリ・ジョーは『血と骨』の方が良かった。アルフィーの坂崎って感じじゃない。

京都が舞台の、宮崎学さんの少し下ぐらいの世代の話で、こんな感じだったのかなと興味深く見た。

 同じ劇場のレイトショー『赤いアモーレ』が気になって、1日映画3本は疲れるかと迷ったが、見る。
見てよかった。つらい愛の物語で、かなり好きだ。ペネロペ・クルスがこれまでとは別人のように頑張っている。

子供が欲しいと思っている男は、愛人が妊娠して、妻と別れようと決めたら妻も妊娠、堕胎が原因で命を落とす愛人。一人娘が瀕死の今、男は愛人に祈る。

男がどうしようもないのだが、すごくいい。女としては妻と愛人どちらがいいだろう?
「幸せ?」と聞いて「もちろん」と嘘をつかれる妻より、妻が妊娠したことを「言えなかったんだ!」と泣かれる愛人の方がいいなあ。いずれにしても辛いが。
皆ちゃんと傷ついてるからいい映画になってるのかな。

そんな大人の恋愛もしてみたいものだが、気配は全く無い。

 資格取得に一生懸命の『ご近所さん』Gは、キーワードはカラオケ、居酒屋。

> カラオケは、浜田省吾大好きでかならず歌います。

> お薦めの映画ありますか?最近、感動したのは、西田敏行主演の陽はまた昇るです。ぼろ泣きでした(笑)

って全く趣味が合わない。

木の実ナナと『アレグリア2』が好きな48歳『ご近所さん』は「誕生はいつ?」とまだ言ってるので

「誕生日はまだ随分先なので。あと、ものをもらうのはあまり好きではないんです。本当に気に入ったものを自分の目で選んで手に入れたい方なんです。」

と収束方向に向かう。

バツイチの友達に男性を紹介するためのメールのやり取りの中で

「つまらない男と付き合うより、いい男と友達の方がいいかも。
いい男と付き合うのが一番だけどさ!」

と私。

今週前半の激しいつまらなさと後半のとんでもない面白さの違いから、それを強く感じた。
2005年01月29日(土)

『呉さんの厨房』,『りらく』,イケメンの血,TBS『R30』

 家に帰って1時間だけ眠るつもりが2時間寝てしまう。月曜日に休んでしまったので、今日は絶対休めない。頑張ったが1時間遅刻。
4時間ほど前に出た店の前を通って出勤。まさかもう皆帰っただろう、と思いつつ。

 お昼は『呉さんの厨房』でお粥。

食後すぐ出てマッサージの店『りらく』で20分間横になってマッサージを受ける。
腰も肩もものすごく凝っていると言われたが、少し楽になった。

 同僚のOさんは私のボロボロぶりを見てやはり呆れ顔。 
でも昨日はめちゃくちゃ楽しくて、その映画には菅田俊という『キル・ビル』とか『ラストサムライ』にも出ている国際俳優が出て、打ち上げで私は幸運にもその人の向かいでお話もした。かっこ良かったー、って話をOさんにしていたら、私の職場のアイドル、ケミストリー君が「『キル・ビル』の話してました?」と話しかけてきた。

おお!私の話に興味を持ってくれたのか、と思った。「はい」、ニッコリ。
「菅田俊の話してました?」
「はい」
「叔父なんです」
「え?!そうなんですか!」
「子供の頃は同じ敷地に住んでいたんです」
「へー、やっぱりかっこいいですもんねー」
って何がやっぱりなのかわからないけど、イケメンは血筋か。そしてこれは何か運命的に出会わされているのかも。がはははは。

 20時ぐらいまで頑張って働いて、帰ってテレビ。TBS『R30』に宮崎学さんが出演するという。民放バラエティとしては結構じっくり話を聞ける番組なので、かなり楽しみだった。

宮崎さんの発言はいつも通りだが、普通の若者が聞いたら唖然とするような内容だろう。ジャニーズのアイドル二人はお口あんぐりの様子。ああ面白い、かっこいい!

菅田俊さんと飲んだのも自慢だが、私にとって宮崎さんは誇りだ。追っ掛けとか小判鮫とか金魚の糞とか腰巾着であることが誇らしいぐらい。

宮崎さんに恋をしていたら、付き合っていると思い込みたいとか、人に「私は宮崎の女だ」と言い触らしたいたとか、そういう気持ちになるんだろうなあ。痛いほどわかる。あまりにかっこいいもんなあ。

宮崎さんが「やだよ俺は」と言うのが目に浮かんで可笑しいが。
2005年01月28日(金)

『遊山亭』,48歳『ご近所さん』,『エルザ』,『TEATRON 88』,『かり屋』,『呑者家』

 昨年はあまり美味しくないカレー屋だった店が定食屋『遊山亭』になっていて、焼き鮭定食を食べてみる。普通に美味しかった。

 昨日会った48歳『ご近所さん』はかなり私を気に入ったみたい。

> 真理さんは想像通りの容姿・内面、魅力的な人でした。

とか

> 真理の手も綺麗なので感動です。
> 最近出会った女性は違っていたので、感動です。

とか。じっと手を見る。自分ではそう思わない。ささくれているし、書類で傷だらけの手だ。

誕生日はいつかと聞かれて、訳を聞くとプレゼントをしたいとか。
私の方はすっかり盛り下がって、プレゼントなど欲しくないし日に何度もメールをするのも嫌になってしまった。

 そんなこんなの一昨日、昨日の顛末を同僚Oさんに話して呆れられる。
「で、今日はね…」
「今日もまた何かあるんですか?!」
「いや、今日はそんなんじゃない。もう、イケメン揃いよ!」

 本日は、なんと高橋玄監督の次回作『ポチの告白』撮影打ち上げに呼んでもらえたのだ。
私など、単なるエキストラなのに。ああ幸せ。

会場は新宿三丁目のイタリアン『エルザ』。19時少し前に着くが知っている人はほとんどいない。
かなり大きな会場で、どこがメインの席やら私はどの辺に座っていいものやら。暫く立っていたが、人が来る度あっちに移動してみたりこっちに座ってみたり、あんまり端っこだとホントに知らない人ばかりになるだろうし、スクリーンもあるから見えない席には行きたくない。

店の入り口から2番目のブロックに落ち着いた。
暫くして、私の前にスポーツウエアに黒いニット帽の背の高い男性が座った。皆が挨拶をしているし、飲み物を用意しているので多分偉い人なのだと思った。私にもビールを注いでくれ、私も注いで差し上げたり。

男性に挨拶をして隣に座った人を「こちら宮本大誠さん」と私に紹介して下さる。
「おお、そうでしたか」。宮本大誠さんは玄さんの『喧嘩の極意 突破者番外地』に出ているのだが、『喧嘩の極意』は人気がありレンタルビデオは常に貸出中で、私は未見。

会が始まってみると、実は凄い席に座っていた私。スポーツウエアで私の前に座っていたのは『ポチの告白』の主演菅田俊さんだったのだ。
菅田さんは『ラストサムライ』とか『キル・ビル』にも出演している国際俳優。

そして私の隣に座ったキレイな女性にネイルアートの話など聞いていたら、色っぽーいその人は「菅田さんとは『キル・ビル』でご一緒したの」と仰る風祭ゆきさんだった。

3次会で玄さんに「『キル・ビル』コンビと同席ってすごいぜ」と言われてしまった。わわわ。スミマセン。
司会者の真横の席でもあり、ほとんど一番良い席だったかもしれない。

驚きだったのが新橋鳩美さん。『かつ婆』こと新橋鳩美さんは高橋玄作品の常連ではあるけれど、本業は新橋にある『薩摩しゃも』という料理屋の女将。
『突破者太陽傳』のエンド・ロールで「かつ婆 新橋鳩美」と見た時になんてうまい芸名をつけたんだろう!と思った。
ところが、今日初めて『薩摩しゃも』の名刺を見せてもらったら、本名だって!すごいなあ。
新橋店の女将になるために生まれてきたような…。新橋駅前の鳩の大群て、かつ婆の生まれた頃からいたのかしら。

出演者、スタッフの言葉や芸の披露があって、出来たてほやほやのダイジェスト版の上映があって、宴は最高潮に。ああ楽しい。映画って、いいですねぇー。
『ポチの告白』、めちゃくちゃカッコイイ、面白そう。出来上がりが本当に楽しみだ。

2次会は、石原裕次郎が歌いながら出てきそうなステージと花道のあるパーティースペース『TEATRON 88』。ここでも2回ダイジェスト版が流れる。
その度「高橋監督は凄い」とか「あの場面がこんな映像になるなんて」という声があちこちから聞こえる。

 3次会は居酒屋『かり屋』。ほとんど帰る人がなく、店が溢れそうなほど。野村宏伸さんとも少しお話。

何故か玄さんと天皇制の話になる。「天皇制がなくなったら日本は崩壊する」と玄さん。
「そんな事はないと思う」と私。
「意識してないけど、日本人には天皇制が浸み込んでんだよ」
「そうかもしれないけど、私はなくなっても全然平気です」
「歴史を勉強したらそんな事は言えなくなる」
「そうかなあ」
「宮崎(学)さんは、天皇制がなくなったら日本がどうなるかちゃんとわかっていて、それでいらん、と言ってるんだよ」
「いらんいらん」
「だって、皆好きだろう。『愛子さまー』なんて言って」

そりゃそうだけど、子供が出来れば誰でも「おめでとう」と言うわけだし。
天皇制がなくなっても山口百恵のように伝説として慕われたり「何とかの末裔」としてたまに注目されたりするだけの話じゃないのか?その程度で何も困らないが。そういう問題じゃないか?

『かり屋』がお開きになる頃、誰かが「映画やりましょうよ、映画」と私の肩を揉む。
「いや、私は役者じゃないですから。演技は全く駄目です」
「そんなの大丈夫。オーラがあるから」
「え、でも玄さんにそんなこと言われたことないですよ」
「ヘーキヘーキ」
「あの、どちら様ですか?」
「助監督の中西です」
あらま、そうでしたか!これはスカウトか?

 もう始発も動いている時間なのに、20人以上?で4次会、居酒屋『呑者家』。
眠くてたまらない。知らない若い俳優君(だと思う)と一緒のテーブルでちょっと話して眠ってしまった。

気がつくと玄さんが勘定を済ませお店を出るところだった。「ご馳走様です!」と声を揃えた人は、まだ10人ぐらいいたが、終わりそうな気配は無い。
私は本日出勤予定。店を出たのは朝7時過ぎか?ヘロヘロで帰る。
2005年01月27日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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