映画『サイドウエイ』,暇だね

 知人のワインショップ『プティットメゾン』オーナー内池さんもお薦めの映画『サイドウエイ』を見る。

ワイン通の駄目男と女好きの俳優がワイナリーを訪ねるロードムービーで、非常にいい映画だった。
男ってホント、バカで切ないねぇ、と笑って泣いて、ワインが飲みたくなる。

小説家志望の、離婚後すっかり恋に臆病になってる男が、パーティーで元妻に再婚と妊娠を告げられるシーンは、私の昨年12月19日みたいで、胸が苦しくなる。

 映画の男たちと同じように、私も頑張る。
NANIOさんのアドバイスに従って、デート作戦を進める。一歩前進。

 『ご近所』のNさんに

> 本当に仕事はないの?

と聞かれる。

「本当に、って嘘ついてどうする?」

Nさんは徹夜仕事らしいので、付き合って朝まで日記やら。

 「韓国の俳優みたいね」とおば様たちに言われていたナンパ君は誰に似ているか、韓流スターのサイトをチェック。
一番似てると思ったのは映画『ラブストーリー』のチョ・スンウ。笑顔が可愛いんだな。

って何やってんのかね、私は。男はバカとか言ってる場合じゃない。
2005年04月06日(水)

読者メール,『中華家庭料理 金秀門』,宮崎学さん,『檸檬屋新宿』

 日記を読んだ、かなまら祭りを紹介してくれたMさんからお詫びメール。

> (H)話が、露骨すぎたぁ

とのこと。

「大丈夫です。話してくれたのは嬉しかったです」と返信。

 居酒屋『はじめちゃん』を紹介してくれたHさんからもお詫びメール。

> いやはや、大変に失礼な店をご紹介しまして申し訳ない。

とんでもない。私こそ、せっかく紹介していただいたお店なのに勝手な事を言って。
人のお気に入りのお店を、と反省。
連れにご馳走してもらった私は、何も失礼なことはされてない。悪い店ではないです。はい。

 二日酔い。頭痛。

 『中国家庭料理 金秀門』でランチ。麻婆豆腐と餃子が美味しいと聞いた。
餃子はつるっとしていて、小龍包のようにジューシー。確かに美味しい。
麻婆豆腐は山椒が多過ぎるし、辛いばかりなように思う。

 NANIOさんに昨日の経緯説明メールを送ったら

> …(´〜`)なーにやってんだか。
> しかし、「危険かも」と思いつつも会いにいってしまうくらいの魅力はあった、ってことですかー?
> NANIOさんが命綱、ったって、なんかあってからじゃ遅いじゃん(笑)
> まぁ無事でよかったょヾ(^_^;

と返信をもらう。優しいNANIOさん。
今日も宮崎学さんと打合せとのことで、終わった頃に来てもいいと言ってくれる。
本当にNANIOさんはいい人。

 都内某所に走る。「桜井は仕事の方はどうなんだ?」と宮崎さん。
「2月半ばからほとんど働いてないです。遊んでばっかり」。
NANIOさんが宮崎さんに「この人、ナンパされたとかメールしてくるんです」と言いつける。
「ウシシシ」と笑う宮崎さん。

そんなくだらない話ばかりではなく、ホリエモンの提起したものとか、追い詰められる小泉とか、「愚民」とのタタカイとか、興味深いお話いろいろ。

 NANIOさんと『檸檬屋新宿』。久し振りにテレビ屋さんと会う。
「日記読んでるよ!」とテレビ屋さん。ケータイで読んでるというからビックリ。

ドコモユーザーの皆様、ブックマーク?お気に入り?登録ヨロシク。

auは読めない。ショックだ。クレーマークレーマーするか。

「CAKE」というバンドのCDを聞かせてくれるテレビ屋さん。カッコイイ。
テレビ屋さん自身もバンドをやってるとか。歌っているのだろうか?
テレビ屋さんは声が素敵なのだ。

NANIOさんが鍋をよそっていて汁が私の足に跳ねる。アチッ!
油で温度がかなり高いから火傷になると思ってお絞りを濡らして暫く叩いていたら
「いつまでも気にしてやがってむかつくなあ!だからもてないんだよ!」
とNANIOさんに怒られる。
「熱いんだよ!もててるよ!」と私。
「二人は仲がいいんだねえ」とテレビ屋さん。

3人が同い年と知って「この違いはどうよ」とNANIOさん。
「NANIOさんは大器晩成型なんでしょ」と言ったら「俺?便器晩成」。

確かにテレビ屋さんはエリートで立派な仕事をしているジャーナリストでかっこいいけど、NANIOさんだって素敵なんだから
「そんなつまんないこと言わないでよ」。
宮崎学と組んで仕事をしているNANIOさんが、何も書いてない私に「どうよ」なんて、
お二人とも素晴らしいじゃないですか!

映画『CHARON』のセリフを思い出す。
「男は成功するために生きるが、女は幸せになるために生きている。必死で」。

NANIOさんだって成功するんだから、今はギャップが大きい方が面白いじゃないの。

ナンパ男の話。「そんなの、ついていくか?」と住枝さんに呆れられる。
「ついて行きたかったんでしょ」とNANIOさん。
「ついて行きたいの半分、行きたくないの半分」と私。
「心配したよ、ホント」
「でも結構面白かったでしょ」
「うん」
「私も、不安とか助けてもらおうというのもあったけど、面白いかな、っていうのもあってメールしたんだよね」
ますます呆れる住枝さん。

テレビ屋さんも住枝さんも帰って、終電の無くなったNANIOさんと2人で、私の終電まで『檸檬屋新宿』で飲む。
「あーたはナンパも、デートの誘い方も、文章道場も女が出てるよね」とNANIOさん。
意味がわからない。
「文章道場で、あーたは主催者なのに『書けませんでした』とかさ」
「それって『女』ってことなの?単なる『駄目』じゃん」
「ちがーうんだよ。昨日だって俺にあらかじめ助けを求めておくとか」
「ああ、それはそうだね、男はそんなとき人に相談しないよね」
「デートも断られてないのに『興味ないのかな』って心配して」
「心配するよ!駄目なの?」
「かわいいと思うよ」

この先の進め方を考え、断られたときの対処まで買って出るNANIOさん。とことんいい人だ。

「さ、終電だ。帰るよ」と私。
「もう無理だよ」とNANIOさん。
「大丈夫」
「じゃあ、俺も出る」

走るNANIOさん。
そんなことまで付き合わせては悪いので「あなたあっち、私駅」と言って一人で走る。
「もう無理だってば!」と叫ぶNANIOさんに見送られて走る走る。

ギリギリ間に合った。
得意になってVサインをメールした後で、あんなに優しくしてくれるNANIOさんを一人で置いてきちゃった、と申し訳なくなる。
でもなあ、今日も朝までは辛いもんなあ。
NANIOさん、大丈夫かな。
2005年04月05日(火)

『なすび』,『スーさん』,バー

 夕方起きて、ダラダラと予定が狂い22時近くに『なすび』。
久し振りに千秋さんと映画のこと、夕張のこと他いろいろな話。

せっかちな千秋さんからは、若者たちはのーんびり動いているように見えるらしい。
「前に並んだ若い人が何かの買い方がわからなくてモタモタしてるから『何やってんだ』って言ったら『うるさい!』って言われたよ」
「そんな風に言ったら余計に時間がかかりますよ。『大丈夫?』って言って教えちゃえばいいのに」
「ああ、そうか!なるほどねー!」
と妙に感心する千秋さん。

「年寄も、レジに並んだら財布を出しときゃいいのに、値段が出てから探し始めるから、俺なんかイライラしちゃうね」
「そういう時は独り言。『お、財布財布。今から出しとかないと』とか聞こえるように言うんですよ」。

最近いろんな人に聞いてるが千秋さんにもリサーチ。
「デートの具体的な話になって反応がないのは興味が無いからですか?」
「ないだろうねえ」
そうかあ。

 そうだよなあ、と考えながら帰る。並んで歩いてる男性が話しかけて来た。第一声は忘れた。
「飲みませんか?」
「どこで?」
「どこでも」 
「あ、じゃあこの先の『スーさん』に行きますか?」

ということで池袋のバー『OASIS』のマスターお薦めの居酒屋『スーさん』へ。
マスターは朝までやっている店として教えてくれた。とても家庭的な店だと聞いていた。
前に一人で行ってみようかと覗いてみたら、汚くてごちゃごちゃしていて、入るのをやめてしまった。

しかし『OASIS』のマスターがよく行くと言うのだから、きっといい店なのだろうとは思っていた。
丁度いい機会だ。

明るい店だった。カウンターの中も外も物が溢れ返っている。
サングラスに豹柄のシャツ、光る素材のスパッツにサンダルみたいなイメージの女性が二人飲んでいた。

入るなり
「あらー、かっこいいわね、二人とも素敵な髪型。」
「いい男ねえ。韓国の俳優みたいね。すごくお似合い」
「ほんとほんと。芸能人?」
と盛り上がるおば様方。

「俳優と、マネージャーって感じね」とおば様。
「えー、女優とマネージャーじゃないんですかー。私がマネージャー?ウーン」
「まあまあ」と韓流スターの彼。ナンパ男がおば様に圧倒されている。なんか楽しくなってきた。

『OASIS』のマスターの話をしたら、韓流スター君も『OASIS』の姉妹店『ALE HOUSE』をよく知ってて、場が一気に打ち解ける。

「エビスビールありますか?」とご主人のスーさんに聞いたら「あったかなあ。ああ、ない」「何がありますか」「なんだっけなあ」って檸檬屋のような雰囲気でもある。
金針菜の炒め物など、美味しい。

他の人たちは皆、私たちがさっき会ったばかりの他人とは知らない。
彼が小さな声で「名前教えて」と言うのが可笑しい。

暫くすると常連らしき男性二人が入って来て、おば様たちと話し始める。
私たちも二人で自己紹介的話。

 店を出て、別れる地点で「もう1軒」と言われるが「行かないよ」と言って、電話番号を交換して帰る。

 家に帰って、テレビを見てたら電話。
「やっぱりもう1軒行こうよ」
「行きません。もう帰って来ちゃったし。また今度」
となんだかんだ断ってもなんだかんだ説得されて、2時過ぎに出掛けることになる。大丈夫か?

悪そうな人ではないが、いい人かどうかはわからない。
さっきまでは楽しかったけど、この後も楽しいかはわからない。
積極的なのは好印象だけど、私自身が積極的なのかはわからない。

不安になってNANIOさんに電話。仕事中で、メール。

「(略)と名乗る人とこれから会うんですが、ちょっと危険な感じ。明日になっても連絡なかったら何かあったかもしれないので助けにきてね。というメールが(略)出回るぜ、ということでプレッシャーを与えるか。」

ってこれじゃなんだかわからないかもしれないが、緊急対策のつもり。

 近くのコンビニで待ち合わせて、タクシーで彼のよく知るバー。
私が出掛けて来たことで満足したのか、何事も危険なことは無く、優しく楽しく飲み話す。

「『スーさん』に行こうって言われて、相当変った人じゃないかと思った」と彼。
カップル向けのムードのある店などではなく、『スーさん』で正解。

私は彼を30代だと思ったら20代で、彼は私をそんなに年上だとは思っていなかったらしい。
深夜に酔っ払って会ったのは良かったのかもしれない。
仕事の話を聞いて、頑張っている人だと思った。

NANIOさんからは

> なんでこんな時間に、危なそうな知らない人に会うんだー?どあほオリャ(ノ-o-)ノ ┫
> ご近所サンにもほどがあるぞ(ΘoΘ;)
>
> 気をつけてください(笑)

というメールが来ていた。朝、無事を知らせるメール。すぐに電話がかかってきて驚く。
心配かけて申し訳ないが、あー楽しかった!

やっぱりネットよりストリート、『ご近所さん』よりナンパ君だ。
私も彼の積極性を見習って頑張ろうっと。
2005年04月04日(月)

金山神社『かなまら祭り』,『マクドナルド』

 二日酔い。朝寝る時も頭痛と激しい肩凝り。
午前中に起きて川崎大師まで行かなきゃならないが、頭痛と肩凝りが治らず。

女装趣味のカメラマンMさんにずーっと前から誘われていた『かなまら祭り』は、年に1度1日限りのお祭りで、昼に神輿が出るという。

支度ができたのが13:30。
辛いが昨日友人のことを言った私が「二日酔いで友達との約束をドタキャン」はできない。
這ってでも行く。

15:00に川崎大師駅。Mさんが迎えに来てくれる。Gジャンにミニスカートが可愛い。
「かなまら神輿はさっき帰ってきちゃったところ。でもヴィデオ撮ったからね」とMさん。

金山神社の隣は子供のための施設や病院があるが、この大騒ぎ。なんともおおらかな雰囲気。
雨が心配されたが、天気も良くて上着も要らないほど。
ニューハーフのオネエサマ方も衣装がバッチリ決まって笑顔笑顔。

噂のピンクのでっかいエリザベス神輿や、いろんな大きさ色形のご神体と写真撮影。

Mさんお色直しで登場。大人気。
メッシュの黒トップとやはりメッシュ(!)の黒ミニスカート、革の首輪に鎖というスタイルに「ピクチャ?オウ、ワンダフル!ピクチャ?」の嵐。

このお祭りは外国メディアが取り上げたことから「うたまろフェスティバル」として有名らしく外国人比率が高い。
私も荷物持ちとカメラマンになってMさんの一眼レフでMさんを撮りまくる。私も一緒に写る。

あとは演芸大会、オークション、バンド演奏。
Mさんが紹介してくれてオネエサマたちと写真撮影、お話。

16時半過ぎにお開きとなり、専用バスで女装サロン『エリザベス』に帰るオネエサマ方を見送って、会場を出る。

 川崎大師駅前の『マクドナルド』でMさんと2時間トーク。ジュースをご馳走になる。
私が見られなかったエリザベス神輿の行列ヴィデオを見せてもらう。
神輿を担ぐ掛け声は
「でっかいまーら!もっともっと、でっかいまーら!もっともっと」
うーん、かなり可笑しい。

写真の話、女装の話、恋話など。
Mさんはオネエ言葉ではなく「俺」というのが、なんとなく不思議な感じ。
H話も女同士ではしないような、かなりハードかつ具体的な内容でいっぱいいっぱいな私。
でも友達の話だから頑張って聞く。

体もきついし遠かったけど、すごく面白くて来て良かった。
Mさんが喜んでくれて私も嬉しい。写真の出来上がりが楽しみだ。
2005年04月03日(日)

中止宣告,『江戸一』,『串駒』,『はじめちゃん』

 飲みましょう飲みましょう、止めますか、やっぱり飲みましょうの友人から、驚くべきメール。 

> あれから良く考えたのですが、一旦中止にします。2転3転してすみません……。
> 高い店ですし2人でまた機会があったら飲みに行きましょう。それでは!

私から誘うように言われた人へも友人が中止を伝えると言う。
それが筋だとは思うが、大丈夫なのか?どういう理由で断るんだろう?
高い店だなんて、初めからわかってることじゃないか。

「なんか、続くね。そういうの。よくわからないわ」と返信。

この友人のこういうの、最近覚えているだけで4回目だ。なめてんのか?
誘われれば断らないし、好きにして頂いて結構だが、出来れば次回は実際飲み会が始まってから「今飲んでるから来れたら来て」というのにして欲しい。

しかし、昨日のやりとりの後中止を宣告するという事は、私の気持ちなど必要ないという事ではないか?
説明のメールが来るわけでもない。またの機会はないつもりで言ってんのか?

と憤慨しつつも実は自分も同じことをしてないかと恐ろしくなる。
昔はしたかもしれないが、今はやらない。できない。絶対、きっと、多分。

 日本酒『ご近所さん』と、大塚の居酒屋『江戸一』。
ここは『なすび』の常連Hさんに勧められた店で、前から行ってみたいと思っていた。

土曜日は16:30開店とのことで日本酒『ご近所さん』には「16:30に待ち合わせます?」と言われたが、19:00にしてもらう。15分近く遅刻。
1時間ほど前に来て大塚を散策していたと言う。そういうの◎。って遅刻した私は×だが。

今まで会った『ご近所さん』の中で一番趣味が合うかもしれない、という印象。

2軒目は『こなから』に行きたかったのだが、席が空いてなくて『串駒』へ。
10年ぶりぐらいか?ご主人が随分痩せて、かなり怪しげな雰囲気になっていた。横溝正史の世界。
「数年振りに来ました」と言ったら
「その間何してたの?どこ行ってたの、フランス?」と追求されて困った。
『こなから』に行ってました、とは言えない。

お店の感じは昔と変わらない。お酒も素晴らしいものばかり。やはり私は『江戸一』の燗酒より極上の大吟醸酒が好き。

箸置きのホオズキを「食べられるんだよ」とご主人。美味しい。ホオズキシャーベットがまた絶品。

昨年通りの向かいに『串駒房』という店が出来たとのことで、店内を見せてもらう。
大きな木のテーブルがカッコイイ。

23時半ぐらいに大塚駅。私が電車で帰るのではないと知った日本酒『ご近所さん』に
「日本酒のことばかり話したので、あなたの話を聞きたい」と言われてもう1軒。

やはり『なすび』の常連Hさんのお薦めの居酒屋『はじめちゃん』へ。
大騒ぎでチンチロリンなどしているグループがいて、お酒も適当で、汚くてごちゃごちゃしてる店だった。
Hさんによれば肴が美味しいらしいが、満腹で入らず。

うーん、いかすバーを見つけておかなくては。

日本酒『ご近所さん』は私より遥かにリッチな人らしく、3軒ともご馳走してくれる。
大塚の日本酒の美味しい店調査、お役に立てたようで良かった。
2005年04月02日(土)

『アナスタシア』,スープ・バー『チャウダーズ』,映画『きみに読む物語』,『DIAMOND MOON』,『MILLIBAR』,誰のための飲み会か?

 3月の日記アクセスは約4300。10万アクセス達成は来月ぐらいか。皆様、ヨロシク!

 ハリウッドセレブ御用達の眉毛サロン『アナスタシア』が新宿三越に出来、大人気。
毎月1日に2ヶ月先の予約を受け付けるとか。
「1日で予約は埋まる、電話は繋がりにくい、直接来店しろ」と言われ、10時開店を目指してほぼ徹夜。

集合場所がライオンのいる入口に指定されてるのを知らず、走り回って10時ぴったりに列に追いつく。
売り場フロアを出た階段が最後尾で、私の後にもどんどん列が伸びていく。
予約台帳に名前を書くまで30分待った。
すごい。やっぱり眉毛サロン事業、やろうかしら。

しかし『アナスタシア』の前にあるメイクサロンは「眉毛カット 予約は不要です」とあるのに客は誰もいない。
ハリウッドセレブ御用達じゃなくちゃ駄目なんだ。ナルホド。

 同じフロアにある、シアトル発のスープ・バー『チャウダーズ』でパンプキン・スープとバケット。
具沢山で美味しいが、アツアツで舌を火傷した。

 ほとんど寝ていないので、やばいかもと思ったが映画の日だから『きみに読む物語』を見る。
「セカチュー」とか『いま、会いにゆきます』みたいな安易な「泣かせる映画」なのだろうと思っていた。
監督がニック・カサヴェテスじゃなかったら見ていないだろう。

私は涙もろいから多分「セカチュー」でも泣く。
『きみに読む物語』も、どうでもいいラヴ・ストーリーだが、泣く。

 一回帰って少し寝る。『ご近所』の笑笑君との待ち合わせは20:30。

昨年8月初めて会った時に連れて行かれた店が『笑笑』で、今回は

「チェーン居酒屋はなしでね。美味しいお店でお願いします。」

と断っておいた。ご馳走してもらうつもりではなく。『笑笑』も割勘だったし。

> 「笑笑」は居酒屋チェーンですね(^^;
> いいですよ、探しておきます。

と言いながらも待ち合わせは新宿、というだけで具体的な店名が挙がってこない。
不安なので自分の行きたい店を提案してみた。

「突然ですが、矢沢永吉好きですか?あんまり興味なさそうだけど。
赤坂に、エーちゃんのオフィシャルバー(?)がありまして、なんかイベントやってるんですが…。
好きだったらそこに行きたいなー、なんて全く興味なかったらごめんなさい。気にしないで下さい。」

> いいですよー、でもリニューアルOPEN初日じゃ混んでいませんか?
>
> 待ち合わせと時間はOKですね(^^)

「ん?断ってる?そうではなくて新宿で会ってから赤坂に行くの?」

> ぜんぜん断っていませんよ。
>
> 待ち合わせは何処にしますか?

地図のURLを教えて店直にする。もはや私の中では「笑笑君に会う」のではなく「永ちゃんを見る」が目的となっていた。
失礼かもしれない。でも誘っておいてゴキゲンな企画を提案してくれないんだから、こちらのペースにならざるをえない。

 "より素敵に、より夢のある、そしてより矢沢永吉を身近に感じられる空間"としてリニューアルオープンした『DIAMOND MOON』に、私は20:00に着く。

さすが、永ちゃん。ファンサービスとこだわりを感じさせるバー、ショップ、展示。トイレもゴージャスで快適。
こんな場所を持つロックスターが日本で他にいるか?裕次郎記念館だってこれ程ではないのでは。行ったことないが。

20:37に笑笑君登場。私は椅子に座っていた。挨拶をして彼は離れた場所の壁際に立ってる。
「白ワインもらって来て」とお願いしたら、暫くして自分のビールだけ持って戻って来る笑笑君。
「ワインは無いんだって」。
……はい。自分で取りに行きます。
因みに通常はワインも他のいろいろなお酒も置いてあるらしい。

21:00からだと思っていったら、極秘ライブ映像の上映は21:30からだった。
待ってる間笑笑君は壁際に立って、話もしない。

会う前に「次の店考えておいてね」と言っておいたのだが「明日仕事が早いんで、この店でいいよ」。
そしてライヴの上映時間が迫って人が増えてきたら、やっと私の傍に立って、少し会話。

いよいよ、ライヴが始まった!ラフな格好で、ギターを抱えて、今私の目の前にある小さなステージの同じ場所で、楽しそうに歌い始める永ちゃん。惚れ惚れ。

1曲目が終わったところで「じゃあ、明日早いんでこれで」と言って帰る笑笑君。おやまあ!
嘘かホントか知らないが、どうでもいいや。
前回会った後もぱったりメールが来なくなったから、今回もこれっきりだろう。お疲れ様。

そんなことより永ちゃん!次の曲がサイコーで、なんと
「ぽっぽっぽー、ハトぽっぽー。まあめが欲しいか そらやるぞー」
爆笑!グッチ裕三かい?もう、身悶えしちゃう。永ちゃん、たまらなく好き。
曲の最後に「クククゥルー」なんてハトの真似までしちゃって。

なんか、永ちゃんと気心知れたミュージシャンがプライベートスタジオに遊びに来て、さらっとセッションして
「いーね、これ。じゃ、このぐらいにして飲みに行くか」みたいな。
イヤー良かった。

お土産に写真とコームをもらった。

 帰りに寄った『MILLIBAR』でアルバイトのG君に、E.YAZAWAコームと1988年のサイン入り写真を見せたら「いいなー」と言われる。

 何ヶ月も前から「飲みましょう」と言われている友人と、24時ぐらいから5時までうじゃうじゃとメール。
他のメンバーを私から誘うよう言われた。私には返信が来ず、友人に連絡が入っている様子。
幹事は友人なのでその方が話が早いだろうから、それはいい。

「私は(略)さんを盛り上げる会だと思ってますので」と言ったら

> 盛り上げなくていいです……

「あらそう。つまらーん。じゃあ飲み会もあまり意味は無いわ」

> みんなと飲めば楽しいと思いますよ!

「いや、あんまり。(略)さんのためなら行くけどさ」

> えぇーそうなんですか?

> そしたら飲み会自体やめますか?

「そうよ。やるやらないは私のきめることではないからどちらでも。
(略)さんが望むなら(略)さんのために行くわ。」

恩着せがましいだろうか?でも私の正直な心境。
自分の楽しみで飲みたいのではなくて、友人のために出掛けたい。
「友人のために」がマイプレジャー。
そんなこと言わなくてもいいのだが、わかって欲しいから言う。

> 当初は西麻布のよさげなバーに行きましょう!が元なので。これ自体に桜
> 井さんが興味ないのよ……だったらメンバーかえなきゃいけないんです
> が、その辺はどうなんですか?

ほら、全然わかってない。
私は彼女に「私のために来て」と言って欲しい。
でも彼女は「よさげなバーが目的だから来なくてもいいよ、メンバー替えるから」と言っている。

「私は飲み会の誘いは断らないので。(略)さんが望むなら(略)さんのために行く。(略)
断ってるんじゃなくてそういう気持ちだということよ!」

> 了解です!
>
> なるほど分かりました。そこまで言っていただけるなんてどうもです。
> 普通に飲みに行きましょう。楽しみにしてます!

ふう。わかって頂けたか。
こういうやり取りはメールじゃない方がいい。
すれ違ったまま話が進んで、ややこしやー、ややこしやー。
2005年04月01日(金)

日記

 決算の締切と校正の仕事が重なったらどうしよう、と懸念していたが、何の心配も無く仕事の話は無い。
やばい。GWが悲惨なことになりそう。

 溜まっていた家事はほっぽらかして日記。まだ追いつかない。
2005年03月31日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

My追加