映画『バッド・エデュケーション』,『土風炉』

 ペドロ・アルモドバルの新作『バッド・エデュケーション』を見る。
ガエル・ガルシア・ベルナルは私にとってゲバラ役の印象が強くて、それが見事に女を演じているのが面白い。かなり美しい。

いつもアルモドバル作品ではインテリアとか色に目を奪われるが、『バッド・エデュケーション』はファッショナブルはなりを潜め、心理をより深くえぐっている感じ。こういうのも好き。

 池袋駅でNANIOさんと電話。恋話。「恋は焦らず」とアドバイスをもらう。

NANIOさんの話を聞いていたら、昨日『スーさん』に行った彼(以後ギネス君と呼ぶ)が傍を通って、笑顔で手を振る。
「今、ナンパされたギネス君が通った。実は昨日も飲んだんだよね」と言ったら呆れられるかと思った。
NANIOさんに相談していた「お目当ての人」は別人だから。
しかしNANIOさんは「仲良くていいじゃん」。

昨日ギネス君は『スーさん』に名刺を渡していた。
「私も欲しい」と言ったら「なんで必要なの?」と聞かれて、もらえず。
ややこしいことになったらと警戒されているのか?

 我が家のすぐ近くに引っ越してきた電脳キツネ目組Kさんと『土風炉』。
先日私が録画を失敗したTBS『R30』のヴィデオを借りるついでに引越祝い。

新しい部屋の話。恋話。NANIOさんには「あっためろ」と言われたが、Kさんは「せっかちなんで僕はすぐ言っちゃうし、言われた方がいい」。
「『あなたに興味があるんだけど、もしあなたも興味があったら』って言おうと思ってるんだけど、どう?」
「『興味がある』と『もし』はやめた方がいいです。はっきり『好き』って言った方がいいんじゃないですか」
「いや、今は抑えてるから私自身も『好き』までいってないんだよね。このままだといっちゃうかもしれないけど、全く関心ないとか迷惑だったら止めときます、みたいな」
「よく知ってる人なんですか?」
「そうでもない」
「じゃあまだ言わない方がいいですよ」
「わかった。でも言いたくてたまらなくなって、暴走しそうで怖いー」
なんて話。
2005年04月13日(水)

慶應義塾大学病院,映画『影武者』,『スーさん』

 3月22日の血液検査の結果を聞きに慶應病院。2時間ほど待って「異常なし」。
「じゃあ1年後に経過を見るということで」と先生。
私が質問をしたらカルテを見返して「細胞を見ておきましょう」。

1年後に?と思ったら今日だった。この検査は痛くて大嫌い。
しかし、若い医師ではなく担当の先生がやると手際が違うのか、短時間で終了。
それはいいけど、後日また結果を聞くために来て数時間待たなきゃならない。
先月一緒に検査してくれれば良かったのに!

 黒澤明特集をやってる『新文芸坐』で『影武者』を見る。
勝新だったら全然違っただろうか?と思いながら見始めるが、寝てしまった。
寝不足だったわけではない。ということはつまらなかったから?

後半も少し寝てしまった。やっぱりつまらないのか。セリフや呼吸が演劇っぽいと思った。
根津甚八もショーケンも若いが、大滝秀治はほとんど変ってないのが面白かった。

 23時過ぎ、コンビニでスナック菓子とサラダを買って家で食べていたら電話。
「今日は早く終わったから会えないかと思って」と誘われて、先週と同じ『スーさん』。

彼は今日仕事で大きな商談がまとまったとのことで乾杯。他いろいろな話。

彼は箸の持ち方が変。
「ちゃんと食べられればいいけど、男前度が数%ダウンするね」と言ったら「気をつけます」。
そんな指摘をしておいて、私は茹でた筍を根元ではなく茶色くなってる先から食べて「うぇ」。笑われる。
あーなんかいいな、こういうの。カップルって感じ。

 冴島奈緒さんが公式サイトで『MARIBAR』をリンクしてくれ、ジャンルがJournalで「社会問題、アート、ファッション、幅広いジャンルの見聞録」と紹介されている。
こんなん、ジャーナルか?と気恥ずかしい。でも嬉しい。
2005年04月12日(火)

日記,『TVウワサの真相』

 今週も仕事の予定はないが、遊びの予定は満載。
なので今日は大人しくしている。日記、メール他。

 先日放映された朝日ニュースター(CS)『TVウワサの真相』のヴィデオを見る。
電脳キツネ目組のYさんが貸して下さった。
朝日新聞批判はほとんどカットされているという噂も聞いたが、面白かった。
雑誌『噂の真相』を休刊した岡留安則の「糾弾大会みたいだった」、と本人も言っていたが佐高信が盛んに「ムカツク」「謝れ」と迫り、岡留さんが「申し訳ありません」。笑った。

 先週金曜日にマンションの火災報知機の点検が来た後、「ピンポーン」というチャイム音が不定期に繰り返して聞こえるようになった。
早朝深夜もやまず土曜日まで続いて、いつの間にか治まったと思ったら、今日も「ピンポーン、ピンポーン」。
どこから聞こえてくるのやら。ドアフォンにしては頻繁過ぎる。不思議だ。
2005年04月11日(月)

『La Cave de la Petite Maison』,『MILLIBAR』お花見 in 砧公園,『中国郷土料理 魯園菜館』

 午前中に起きてお昼から『檸檬屋新宿』お花見 in 谷中墓地→『MILLIBAR』お花見 in 砧公園と掛け持ちするつもりが、目が覚めたらもう12時半。

 支度をして家を出たのは14時過ぎ。檸檬屋のお花見は欠席する。

 駒沢大学のワインショップ『La Cave de la Petite Maison』に寄って、オーナーの内池さんにお花見にお薦めのワインを選んでもらう。桜のような淡い色のロゼにしてみた。

 用賀駅から歩いて砧公園。『MILLIBAR』の清野さんが送ってくれた手書きの地図では、さっぱり場所がわからない。

案の定、連絡係のアルバイトのG君と携帯電話を持たない清野一家が合流できたのは15時過ぎだったとか。
私も16時前に着いて、飲む、食べる、しゃべる。子供も含めて30人近くいただろうか?

日が暮れて、皆で片付けてお開き。フラフラの清野さんが「どっか行くー?」とのことで、どこだかわからないが、かなり歩いて『中国郷土料理 魯園菜館』。

子供たちと一緒に坦々麺、焼き餃子、水餃子他いろいろ。清野さんにご馳走になる。
「平気平気」と言ってたが、大人子供総勢15人分も、大丈夫なのかな。

帰り方もわからないので地元の女性の説明を聞いていたら子供たちが
「おかーさん、早く!」「おかーさんてば!」「おかーさん、帰るよ!」とぎゃあぎゃあ大騒ぎ。
「うるさい!人が話してんだから黙りやがれ!」と叫ぶも子供たちの絶叫に完敗。

祖師ヶ谷大蔵駅まで15分ぐらい、とのことだったが成城学園駅行きのバスが来たのでそれで帰る。

 秋の芋煮会は何度も参加したことがあるが、『MILLIBAR』の花見は実は初めてかもしれない。
いつも会わない人たちともお話できて、面白かった。
2005年04月10日(日)

『カナルカフェ』,『檸檬屋新宿』,SHR in 大塚『RED-Zone』,『ご近所』Nさん

 3時間睡眠で飯田橋『カナルカフェ』。高校からの友人とお花見ランチ。
11:45の待ち合わせに10分ほど遅刻。でも私が1番に到着。なんと100人ほどの列。
幹事のNさんによれば「お昼の予約は出来ないが、早めに来れば絶対座れる」とお店の人に言われたとか。
騙されたのか、お店の予想も超える事態なのか、1時間待って席に着く。

昨年も同じ店で夜のお花見をしたが、何もかも花に助けられている店だ。

2月にお母様を亡くしたKの話に、4人で泣く。
「Kのお母さんは私たちのこと、相当嫌だったと思うよ」と私。
「でも、ママは最後の手紙に『素晴らしいお友達を持ってKは幸せね』って書いてた」
「そうまとめてくれて良かったけど、あの当時はとんでもない、と思ってたんじゃないかなあ。ラブホテルでパーティーしたりとか」
「『目黒エンペラー』でしょ」と元生徒会長Nさん。
「なんで知ってんの?!」とK。
「有名だったわよ、あなたたち」
「『目黒エンペラー』って何?」と別のクラスだったSちゃん。
「すごいラブホテルがあるって、クラスの皆で見学に行ったの」
「女子高校生だけで、入れてくれたんだ!」
「入れてくれたねえ」
「金のゴンドラに乗って写真撮ったり」
「心配だよねーお母さんは。そんな友達」
笑いながら泣く。

 3時に店を追い出されて、Kと二人で新宿伊勢丹。Kのお買い物に付き合う。

 一人になって、ぶらぶらと時間を潰して、17時半に『檸檬屋新宿』。
住枝さんが大量のばら寿司を作っていた。

隣の席では大手マスコミのジャーナリストたちが私的勉強会をしていて、報道番組キャスターの姿も。
NHK問題などについての議論を傍で聞かせてもらう。
非常に興味深いが、次があって19時前に失礼する。

 大急ぎで駅に着いたら人身事故で山手線がストップ。埼京線で池袋。
タクシーで大塚のライヴハウス『RED-Zone』。

19:20から30分間の冴島奈緒さんのバンドSHRを見に駆けつけるが、聞けたのは最後の2曲のみ。
家からなら10分もかからない場所だったのに。悔しい。

「99.9%が日本人のお客さんの前で英語で歌うのは、私が初めてニューヨークに行った時、言葉はほとんどわからなかったけど、1ヵ月後にはしっかり稼いで、交渉もしていたわ。家も借りた。だから、皆もチャレンジして欲しいって意味がこめられてるのよ。わかる?」
と奈緒さん。かっこいー。

花柄ブラジャーにピンクのひらひらスカートの衣装もとても可愛い。

終了後、バーコーナーで奈緒さんと、奈緒さんのお友達やファンの人たちと一緒にお話。
惚れ惚れと見てしまう。

「真理さんはアート、音楽、ファッション、映画、演劇、ジャーナリズム、いろんな場面に違和感なくはまるけど、一番得意なのは何?」と奈緒さんに聞かれる。
「うーん、何だろう。私は奈緒さんのような才能ないからなあ」
「ジャーナリズムじゃないのかしら?私はそんな感じがするけど」と奈緒さん。

最近人に「仕事は何やってるの?」と聞かれるとかなり困る。
わかりやすいところで「校正」と答えているが、プロの校正者には程遠いし、「もの書き修行中」というのも「何年修行してんだよ」と言われそうだし。
いろんな事をしてるから困るんじゃなくて、何もしてないから困るのが悲しい。
別に堂々としてりゃあいいかとも思うが。

「真理さん、戯曲を書かない?中世フランスのイメージで」と奈緒さん。
ひえー、面白そう!でも全くノーアイデア。うーむ、ジャンヌ・ダルクかな?中世と違うか?

奈緒さんと何か一緒に作れたら、仕事が出来たら、素晴らしいことだ。

 『ご近所』のNさんからライブの後どうするの?とメール。また一問一答かよ。

> 飲む?

と一言だけのメールって、なんなのかね?失礼じゃないか。

「いいですよ。電話下さい」と言ってるのに30分経ってまたメール。

> どこで飲む?

> 朝まで?

って、もう!質問じゃなくて提案をしろよ!と怒鳴りたくなる。が、優しい私は

「何時に終わりそう?メールより早く仕事を終えて電話で相談しましょう」。

しかしもう23時過ぎだが。「飲む?」から1時間経って漸く電話。

「どこで飲む?」とNさん。
「今日はあちこち行って疲れたから、今からだと池袋か大塚ならいいけど」
「そうかあ。朝まで?」
「明日はお昼からお花見だから朝までは困る」
「じゃあ、……また次にしよう」
「はい」
アホクサ!
2005年04月09日(土)

『ご近所』Nさん,『夢吟坊』,『三宿WEB』

 二日酔い。吐き気と頭痛。

 『ご近所』のNさんは、仕事で終電と徹夜の日々で

> 自分が真面目人間なら絶対うつになりそうな日々です
>
> ちょっと適当なところが助かってるかも

とのこと。たまにはいいじゃん、と思って

「会社は具合悪いことにして遊ぼうよ!働き過ぎよ」

と言ってみるが

> 無理だなぁ、仕事辞めないと。自分は。

じゃあ来週土曜日の冴島奈緒さんのイベントは?と言っても

> おもしろそう
>
> って、やっぱ不思議なひとだよね

> 性的にはどういう立ち場にいますか?
> 失礼でなければですが。

「ありゃ、両方とも断ってる?奈緒さんのは16日深夜よ。
性的立場?男を愛する女です。きれいな女性も好きですが。」

人の誘いには「多分徹夜仕事」、と曖昧な返答のまま「場所は?」とか「今飲んでるの?」とか「家?」とか「深夜に出掛けるの?」とか細切れ質問メールを寄越すNさん。

「で、来られるの?」と質問に質問で返す私。

> 終電前にならないと分からないなぁ
>
> 最後に分かるから
> いつも
>
> 一人でも行くでしょ?もちろん
>
> 行く人待ち?

ぶち切れる。

「ゴメンナサイ、メールで一問一答を繰り返すのはイライラするから、行けるようなら電話して下さい。質問もまとめて電話でお願いします。」

と言ってしまう。

 お友達『東京スカパラダイスオーケストラ』の川上君と谷中君がDJのイベント『TONGUES』。
23時までと勘違いしていたが23時スタートで、終電で池尻大橋駅。

三宿のクラブ『WEB』は再入場不可だそうで、近くのうどんや『夢吟坊』で腹拵え。
ちゃんとしたうどんの深夜営業は嬉しい。

 『WEB』の入り口に着くと谷中君がいた。
スタッフや一緒にいた雑誌編集者に「高校からの友達」と紹介してくれる。
大学からだけど。まあいいや。
「桜井は俺のパンツ見たからなあ」
「よく覚えてるね!」

中に入ると、川上君が回していた。お客さんは二人のファンが多いのか、8割女性という感じ。
狭いクラブは普通タバコの煙が不快だが、喫煙率も低めで快適。踊ったり飲んだり。

DJを終えた川上君とお話。仕事を3日続けて休んだことはないと言う。すごい。
「学生時代からは考えられないね」。

川上君の選曲はオシャレな感じ。谷中君のDJはまた怪しげで、彼の雰囲気にぴったりの曲ばかり。面白かった。

「今度、友達連れておいでよ」と谷中君。
「今日は振られちゃったのよー」
「そういうこともあるさ。女の子と来れば」
あはは、そうね、谷中君はその方が嬉しいか。

二人ともカッコイイ。二日酔いで辛かったが、一人でも出掛けて良かった。

 4時過ぎ、山手線の始発に間に合うように店を出て歩く。
最後は道玄坂を走ってギリギリ間に合う。
2005年04月08日(金)

『楽』,『おまた』,『OASIS』

 日本酒『ご近所さん』のお誘いで、東武池袋店の酒売り場を案内、売り場内のバー『楽』。
皆お花見なのか、ガラガラ。飲んだことのない日本酒を小さなグラスで頂く。

先日「5回に1回は払ってね」と言われたので「ここは私が払います」と言ったら「稼いでからでいいよ」。

 2軒目は『おまた』。こちらもガラガラ。昨日見た映画『サイドウエイ』にちなんでワイン。
私はブドウの違いなどよくわからないが、ピノ・ノワールを注文。映画の話。
後半はおまた兄のお薦め日本酒。

 近くの公園で夜桜を見て、池袋駅東口に移動、『OASIS』。
お酒の話いろいろ。日本酒『ご近所さん』は1月の飲み代が約20万円とのこと。
日本酒でそれだけかけられたら、かなり詳しくなれるだろう。

『OASIS』の最後は記憶なし。日本酒『ご近所さん』は酔うとベタベタしたくなるそう。
「ベタベタしないで下さい」と言ったような気がする。

私は人に触る方だけど、興味がない人に触られるのは嫌い。握手でもかなり緊張する。
外国人との挨拶のハグとか頬ずりも非常に苦手で、ロンドン滞在中は逃げ回っていた。
2005年04月07日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

My追加