クレーマークレーマー,映画『9 Songs』,『MILLIBAR』


 一昨日の『BARNEYS NEWYORK』の接客について苦情電話。
売り場の責任者と話したかったのだが、電話に出たのが本人だった。
私のことを覚えていて「お話聞かせてください」と言うので、文句を言う。反省している様子。
「新人さんなんですか?」と聞いたら「長くないです」。
「上の人にちゃんと報告して、折り返し上の方から電話下さい。頑張って下さい」と言って電話を切る。

暫くして女性上司から電話。さすがの対応。
「彼女は新人さんなんですよね?」
「入社3年目です」
「えっ?3年?!」
「はい、ですが部署が違うもので、今の売り場はまだ2ヶ月ほどなんです」
うーむ。ならもう少し商品知識とか接客トークとか積極性があってほしい。
私の気持ちは理解して頂けたようなので「期待してます」と言って電話を切る。

 映画『9 songs』のレイトショー21:30から本編上映。21:31受付着。
映画はきっちり初めから見たいが、最近上映時刻に遅れることが多い。
この時間では他に選択肢もないので仕方なく。

映画はカップルの出会いから別れを9曲の歌で綴っている。
セックスしてるかライブ会場にいるか、ほぼずーっとそれ。

9曲のうち聞いたことがある曲は1曲もなく、知っているアーティストはプライマル・スクリームだけ。
ライブ会場の客席から撮った映像で、どんなバンドなのかもよくわからない。いいと思った曲も1曲だけ。

マイケル・ウィンターボトム監督作は他に『日蔭のふたり』を見た。大好きだったが、全くタイプの違う映画を撮るのね。

 終わって『MILLIBAR』へ。
先週少しお喋りした男性が「だいたい水曜日に来るの?じゃあ俺も水曜日に来よう」と言っていたのだが現れず。
「あの人お金ないからなあ」と清野さん。
「私もお金ないですよ」
というわけで今日は飲み物だけ注文。

いつも24時過ぎに来るという映画配給会社のIさん。
先週は連れの方と熱心に仕事の話をしていたので私は挨拶しただけだが、今日は映画の話をいろいろ聞く。

気がつけば終電5分前。泡盛を半分以上残して帰る。「間に合わなかったら戻って来ます」と言って走る。
お金がないって言ってるでしょー!待ってくれ山手線!
動悸、息切れ、目眩に倒れそうになりながら渋谷駅。ホームから『ミリバール』に報告電話。
「ほう、間に合ったの」と感心される。
2005年07月06日(水)

『この指とまれ!』,康芳夫著『虚人魁人 暗黒プロデューサーの自伝』,漫画『漫画家残酷物語』


 秋に高校の全校同窓会がある。これまで一回も参加したことがない。
情報交換にと思ってウェブ同窓会『この指とまれ!』に登録してみた。
100人以上登録しているのだが、全く活動している節がない。同じ代で私の他に登録している人はたった一人。
多分、リアルな同窓会と一緒で幹事(管理人)がいないと駄目なんだな。

中学はどうかな、と思って登録してみた。このところ安定している日記の読者数を増やすという目的もある。
「ゆびとま」は登録をしないとどんなメンバーがいるのかわからない。
さて、懐かしい名前に出会えるかな?ドキドキ……。

ギョッとして、すぐ登録削除。『 イジメっ子の記憶』の「マツ」の名前があったから。
もしマツがこの記事を読んだらどう思うのだろう、と考えると怖くなった。

『MARIBAR』のURLを記載せずに登録してもよいのだが、積極的に「ゆびとま」活動するつもりもなく、あまり意味はない。

『mixi』では高校のコミュニティはかなり活発な様子。中学はコミュニティ存在せず。私が管理者にでもなるか。
しかし「参加者1人」って寂しい。
そして『mixi』はプロフィールに参加コミュニティを公開するようになっているので、何か恥ずかしい。

日記読者に過去を知られるのは恥ずかしいし、過去の知人に情けない現状を知られるのは恥ずかしい。
知られるのは嫌ではないが、「知って頂戴。見て見て!」という行為が恥ずかしい。

しかし私は「恥ずかしいからやらない」ではなく「でも、やるんだよ!」がモットーなので、「ゆびとま」の中学登録も暫くしたらするだろう。

 康芳夫著『虚人魁人 暗黒プロデューサーの自伝』読了。やられっぱなし。
手がけた興行を巡る様々な交渉はスリリングだし、大成功と大失敗の行ったり来たりはジェットコースタードラマだ。
私がイベント制作・運営の仕事をしている頃に読みたかった。

「世界中に康芳夫がたったひとりしか存在しないように、私にとって人生そのものが仕事であり、事業であり、作品なのだ。だから、私は誰の影響も受けなかったし、また誰も私を模倣することはできない。」

先日まで「女康芳夫になる!」とか言っていた私。申し訳ございません。
しかし「私はこうして成功した。あなたも努力して頑張れば私になれます」みたいな本が溢れる中、康さんの言葉は真実だ。

康さんに初めて会ったのは宮崎学さんの出版パーティーだった。
その後いろんな場面で見かけているから、またどこかで会えると思う。その時はこの本のことを話したい。

康さんは「仕事は人生の退屈しのぎ」と言うが、恋愛もそうではないだろうか。
この本には神彰の再婚さえ康さんが仕掛け人であったとある。そのエピソードもかなり面白い。
なのに自身の恋愛・結婚についてはあまり触れていない。
康さんほどの人物が「恋愛なんて仕事ほど面白くないね」とは言わないだろう。そこが聞きたい。是非読みたい。

 サエジマニアのoちゃんが貸してくれた永島慎二の漫画『漫画家残酷物語』を読了。
永島慎二の名前も仕事も全く知らなかったが、なんと康芳夫さんと同じ1937年生まれ。へえ。
全然違うタイプですな。
2005年07月05日(火)

密会ランチ,『池袋西武』,『BARNEYS NEWYORK』,宮崎学さん,『檸檬屋新宿』


 ネットの冴島奈緒ワールドに浸っていたら朝になり、朝ご飯を食べてから寝たのは10時過ぎだと思う。
11時過ぎに電話。お昼のお誘い。全くお腹も空いていないが、行く。大好きな人なので。

待ち合わせの13時ギリギリに到着。赤坂の某店でご馳走になる。
日記に書かないで、とのことで、うぐぐ、く、苦しい!
でも久し振りにいっぱいお話できて、楽しい、美味しいランチで至福。ああ自慢したい!

 気がつけば街はバーゲンの季節。『池袋西武』を一通り見る。
ドルチェ&ガッバーナのパイソン×レースの半袖ジャケット、かっこいい!60万円ぐらい→30万円ぐらい。
買えないが、美しい服は見て触るだけでもいい。

クリスチャン・ラクロワの透ける黒に花火模様のようなトップもなかなか良いが、勇気のいる値段。

 寝不足なので一回帰って寝ようと思ったが、洗濯などしてたら時間がなくなる。

 新宿『BARNEYS NEWYORK』のバーゲンも一通り見る。
素敵なトップを見つけるが、店員が「あーいいんじゃないですかー」みたいな感じでやる気なし。
どこのブランドですか?と聞いても要領を得ない。札を見れば「中国製」と書いてあるのに。
「で、ブランド自体はどこの国のもの?」
「フランスからアメリカに渡って、コレクションはアメリカらしいんですが」とか。
何割引なんですか?と聞いても「3割と4割の間です」って計算機を使っているのに正確に答えない。

帰って計算してみたら3割引にもなってないよ。嘘つき。
ちゃんとウエブサイトもあるブランドじゃないか。「データがないんです」とか言いやがって。
物はいいけど気持ちの良い買い物ではなかった。

 都内某所で宮崎学さんが某社の取材を受けていた。終わるのを待って『万年東一』にサインを頂く。
「桜井は今何か書いてるのか?」と聞かれて「……書いてません」。すかさず「宮崎さんは次は何を?」
いくつかの企画を聞く。うーん、面白そう!

 『檸檬屋新宿』で出版社社長のSさんに太古八絵本について相談。Sさんの会社は傾向が違うとのこと。では、次。

Sさんの会社の新入社員は慶應大学院卒で英語もドイツ語もギリシャ語もできて、優秀だけど就職は難しかったそうで、周りはそんな院生ばかりでほとんどニート状態らしい。
Sさんの会社の出版物を書いて大学の非常勤講師をやっている人たちもとても食えず警備員をやっているとか。
何の才能もない私に仕事がないのは当然か、という気がしてくる。

じゃあ嫁にでも行くか、ということで縁談話。お相手の職業を言ったら皆口を揃えて「そりゃ金ないぞ」。
「でもかっこいいんだって!」と私。
「見合いだと年収はどのくらいとか聞くのか?」と住枝さん。
「知らない。私はあまり興味ないですけど」
「良かったら結婚するの?俺も何回か見合いしたけど断るつもりで会ったんだよね」とSさん。
「会ってみないとわからないです」
肝心のお見合いの日取りはいつになるのだろう?
2005年07月04日(月)

東京都議会議員選挙,奈緒漬

 東京都議会議員選挙だが、ほとんど状況がわからない。
近くになんとかいう候補の事務所があるが、男性であることしかわからない。
打倒石原の急先鋒という人がいるなら応援したいが、そんな話は聞いたことがないし、新聞など読んだところでわからなそう。

というわけで私が役に立ちたいと思っている人が応援している人がいるなら、と思って問い合わせメール。
頂いた返信に従って、顔も知らない、名前も聞いたことない人に投票。多分反石原であろう。

豊島区の結果も知らないが、民主党は大躍進とか。あの『君が代』強要都議も当選か?おお嫌だ。
そんな教員イジメをやってたら、子供のイジメも減る訳がないと思うが。

 冴島奈緒さんから会員制サイトの案内が来て、奈緒語、奈緒節にはまる。
奈緒さんも『mixi』に登録していることを知り、そちらもこちらもあちらも精力的で、本当にすごい。

奈緒さんも「でも、やるんだよ!」な人だけど、木村タカヒロさんにしてもアニメのキャラクターを一から作って、好きなように動かすのが楽しくて、20時間ぐらい続けてしまいフッと寝て、気がついてまたやる、という終わりのない世界の仕事をしている。
でもそれが嬉しい、というぐらい好きなものがあること、好きなことが仕事になっているというのは、大変羨ましい。
2005年07月03日(日)

木村タカヒロ展 in 『ちめんかのや』


 沼袋のバー&ギャラリー『ちめんかのや』で木村タカヒロさんのライヴ・ペインティング。今回はベリーダンスとのセッション。
20時からだが、着いたのは20時半。
始まっているようだったが、ギャラリーへの階段にダンサーらしき人がいて「飛んじゃう」と言っていた。
どうやら踊りの振動でCDの音が飛んでしまうトラブルで中断しているところに私が入って行き、空いている椅子にちゃっかり座ってしまったみたい。

先週より人が多く、踊るスペースも狭そう。
しかし、日本のベリーダンスの第一人者MAHAさんの体は柔らかく、開脚したらもういっぱいのスペースで、女性の体の曲線美をあらゆる動きで見せてくれる。
腰をくねらせ、胸を揺らし、お尻を振って、セクシーで激しい踊りなのに汗一つかかず、乾いている感じ。

失礼ながら、ベリーダンスはトルコ料理店などで何度か見たことがあるし、日本人らしいし、などと思っていたのだが、レベルが違った。
目が釘付けになってしまい、「おっと、絵も見なくちゃ」と木村さんの絵を見ると、MAHAさんの衣装の色と同じ色を使っていたり、MAHAさんがクルクル回ると丸を幾つも描いたり。

同じ場所でクルクル回り続ける動きというのはフィギュアスケートやバレエや歌舞伎にもあるが、「いつもより余計に回っています」という感じで回り続け、心配になるほどだった。
普通はだんだん回る速度がゆっくりになって回転が止まると思うのだが、MAHAさんはすっと回転を止めピタ。
「CD1枚分踊り続けました」と言ってたが、ハアハアもしてないし、歌舞伎の見得のようにグッと力が入ってるわけでもない。ビックリだ。
昼間にダンス教室を2レッスンやってきたとのこと。驚異的な体力。

出来上がった木村さんの絵は前回とは全然雰囲気が違って、皆が「美人ですね」と言っていた。

前回はライヴ終了後木村さんに挨拶をして帰ってしまったが、今回はバーで飲みながら木村さんにいろいろ質問。
イラストレーターとしてのキャリアとか、家族のこととか、今後のイベントとか。
20代の頃から活躍しているとは知らず、デビューの頃の写真が紅顔の美少年で驚く。
今も気取りのない素敵な人だ。

ライヴを見に来ていた女性が「みうらじゅんて何者なんですか?」と木村さんに質問して、「あの下ネタはなんなんでしょう?」
「あれは芸だと思いますよ」と木村さん。
「すっごいいやだったんです」
「そればっかりですからね」
「でも、だんだん慣れてきて、好きになりました」

『ちめんかのや』のご主人ともお話。バーの真ん中にある井戸や、古いアンプについて。
24時近くまで。楽しかった。
2005年07月02日(土)

映画『バス174』,『MILLIBAR』,『STARBUCKS COFFEE』


 2005年も半分終わってしまったが、私は細々消費する日々。
この平和で怠惰な楽しいけれど退屈な日常はいつまで続くのやら。

 映画の日で『バス174』を『ライズX』にて見る。
この映画館は初めてで、狭い螺旋階段を登った2階の一番奥の席で鑑賞。
火災が起きたらどうなるのかと、不安になる作りだ。元クラブとかバーとかだったのか?

映画はかなり衝撃的。バスジャック事件の中継は佐賀の少年バスジャック事件を思い出させるが、日本とブラジルでは事件そのものも犯人も社会背景もマスコミも全然違う。

日本の代用監獄制度の酷さとか、刑務所の待遇などブラジルに比べたら楽園ではないのか?
ストリート・チルドレンを殺す警察を歓迎・応援し殺害依頼する市民って、本当なのか。
日本の警察不祥事がなんとも可愛らしく思えてしまうほど。
若年層の刑務所を含む犯罪者施設収容者6万5千人のうち5歳以下が1割って!

 『MILLIBAR』でブラジル好きのG君に『バス174』の報告。I君の話。

22時半近くにI君を誘って、もう無理だろうから帰ろうと思った24時頃、I君登場。
もともと口数は少ない方だが、お疲れの様子でいつもより更に静か。

家出した妻Tとの話、仕事の話。
I君は多くを語らないので、私が言いたかったことを言い「聞いてる?」「うん」「なんとか言ってよ」「……」の繰り返し。

「Tの前で泣いたことある?」
「ない」
「泣け。I君は泣きたい気分じゃないの?二人とも素直に感情さらけ出してもいいんじゃないの」
「どうして突っ込むの?」
「友達だから。心配だから。TはI君の前で泣いたことある?」
「ある。ホームシックで」
「なんて言ってあげたの?」
「『帰れば』って言った」
「『俺がいるじゃないか』ぐらい言ってよ。」
「頭が働かない。話についていけないよ」
と言ってカウンターに突っ伏して寝るI君。24:55。おいー!終電なくなった時間に寝始めるかよ。

一人で飲む。I君がちょっと口をつけただけのウオッカも飲んでやる。
隣の席に映画配給会社の人がいて、挨拶。
清野さんからお互いの噂を聞いていたが、来店時間帯が違うので初対面だった。

I君が目を覚まして、店を出る。私は払うと言ったのだが、I君がご馳走してくれる。

 「茶しない?」とI君。可哀想なので『STARBUCKS COFFEE』は私が払う。
目が覚めたI君は映画『CHARON(カロン)』の話から、カロンと冥王星、月と地球は惑星と衛星ではなく2重惑星なのでは、と言われているとか星博士ぶりを発揮するトーク。
何年も前、小金井公園で天体観測デートをしたのを思い出す。

 代々木八幡の駅を越えるところまで歩いて、タクシー。
途中で車を降りたI君が池袋までのタクシー代も渡してくれる。
「ボーナスが出たからいいんだよ」とI君は言うが、呼び出したのは悪かったような気がしてしまう。

星の知識は語れても、自分の気持ちは語れない、男はつらいね。
I君は話すよりもメールの方が考える時間があっていいと言う。
私はイライラするけれど、I君が言いたいこと、聞きたいことがあるならメールでいくらでも付き合おう。
2005年07月01日(金)

『日本酒&本格焼酎処 月』

 久々のお誘いで日本酒『ご近所さん』と湯島の『日本酒&本格焼酎処 月』。
聞いたことのない店だったが、日本酒好きのネットで話題になっているらしい。
蔵元を招いたりイベントを細かくやっているお店だとか。

女性では珍しい、店主似顔絵キャラクター使用の箸袋や名刺。
日本酒歴は4年で、OL稼業の傍らいろんな日本酒イベントに参加して日本酒を覚え、人脈を作って昨年お店を開いたとか。
お店の様子からも蔵元とか、お客さんとか、日本酒業界の中にも応援してくれる人がいっぱいいるんだろうなあと感じさせる。

日本酒は知らないものいろいろ。『千代むすび 強力』とか『天明 特別純米 別取り本生』とか『雪の茅舎 山廃純米』とか。

近況報告的にギネス君の話をしたら、日本酒『ご近所さん』の妻も乱暴者だそうで腕の傷を見せられる。
かなりすごくて驚く。パソコンをぶっ壊したり、ケータイを投げて壊したり、ものにもあたるらしい。
仲は良いみたいだが、仕事のストレスが溜まると暴れるとか。大変だなあ。
2005年06月30日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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