映画『モディリアーニ〜真実の愛〜』,『檸檬屋新宿』,『ル・マタン』


 午前中にゲラが届くと聞いて、午後出勤するつもりが3時近くに会社。
フレックス出社だとどこまでもダラダラしてしまう。18時半過ぎまでお仕事。

 映画『恋する神父』か『ヒトラー〜最後の12日間』を見ようと思ったら、どちらも大人気らしく、次回も立ち見とか、立ち見もいっぱいで入場不可とか。

 仕方なく『モディリアーニ〜真実の愛〜』。
モディリアーニの絵は特に好きではないが、芸術家の生涯を描いた映画は好き。
でも「真実の愛」というタイトルなのに最初に「映画のストーリーは実際とは違う。映画と画家、遺族は関係ない」というような断り書きが出て「なんだよ」と思う。

舞台がパリなのにセリフが英語でまたがっかり。雰囲気が出ない。

実際のモディリアーニの顔は知らないからアンディ・ガルシアはいいが、ピカソって、こんなんじゃない!もっとカッコイイだろう!と腹が立つ。

テレビドラマみたいな映画だった。

 7月11日の修道学園同窓会で写真を撮ってくれたKさんから郵送でCDが届いた。
最初にメールで写真を18枚送ってくれたら1枚しか届かなかった。
1枚が2MB以上あって、何度も再送して…ってサーバーの負荷も大変なものだったのでは。

手紙に、朝日新聞の「天声人語」に引用されたという、Kさんの書いたエッセイも同封されていた。
「まめな自分に驚いています」とあり恐縮。

『MARIBAR』を見てくれて、私の文章は「趣味なんですか?」と聞かれたので

「私の書いているものは趣味というよりウンコです。(スミマセン、汚くて)」

と返信。

 修道学園同窓会に潜り込ませてくれた住枝さんに報告するため『檸檬屋新宿』。大賑わい。
テレビ屋さんらとお話。メディアについて、本について。

ある本を書いている人は、読者に「本読みました」と言われて喜んで、必ず「どこで買われました?」と聞く。
そこで「人に借りて」と言われた途端に不機嫌になるという。
その人は「読まなくてもいいから買ってくれ」と思うらしい。

宮崎学さんは「自分で買うのが嫌なら図書館で借りろ。図書館に買わせい」と言っていた。

私は本をあまり買わないので申し訳ない気持ちになる。
佐藤優氏の『国家の罠』も図書館で予約したら、44人待ちだった。借りられるのは来年か?

 テレビ屋さんと、メルマガ発行人さんとゴールデン街『ル・マタン』。
ここは『噂の真相』の岡留さんもよく来る、マスコミ関係者の多い店らしい。

岡留さんの話、韓流映画・ドラマの話、日記読者のテレビ屋さんに聞かれるままにギネス君の話。
テレビ屋さんの隣にいる人は全く知らない人なのにペラペラと、私は本当に口が軽い。尻もか?違う!

テレビ屋さんにご馳走になって、タクシーで送ってもらって帰る。ああ楽しかった。ありがとうございました。
2005年07月27日(水)

『この指とまれ!』退会,『なすび』?


 7月5日の日記に書いたウェブ同窓会『この指とまれ!』だが、何も面白いことがないので退会。
ちなみに『ご近所さんを探せ!』はメールが続いている人が岡山県職員一人のみ。
沖縄好きサークルのイベントにはこのところ顔を出していない。

 本日のお仕事、10時過ぎから21時過ぎまで。118枚。すっごーい、私。

 BBSでお知らせしているが、8月15日にバー『なすび』主催のアコーディオン&ピアノ奏者とフラメンコギターのコンサートがある。
(興味のある方はメール下さい。)
私は当日受付を担当することになっている。

『なすび』の千秋さんからメール。

> 事前打ち合わせに来てくれるときは
> なすびでの飲み代無料ですかすらね
(略)
> きてちょうだい。宣伝ちらしもできてます。

とのことなので仕事帰りに行こうと思ったが、電話が通じない。台風休業か?
2005年07月26日(火)

新宿運転免許更新センター,映画『アマロ神父の罪』,『バッド・エデュケーション』


 朝まで日記。全然追いつかない。

 3時間睡眠で会社。「今日の分はありません」。おーい!
社長に「何か他にお手伝いすることありますか?」
「うん?特にないね」
帰る。

 クソ暑い中、都庁。新宿運転免許更新センター。
朝、スッピンで慌てて出た。免許写真のため化粧をしようと思ったら、馬鹿でかい都庁の1階には女子トイレの個室が1つしかない!なんて造りだよ、丹下!!
そして立派な石の壁にはビロビロのコピー用紙に、他のトイレの見難い案内図。来庁者をなめてる。

講習開始を待つ間、庁内にある『セブンイレブン』で買ったおにぎりを食べる。
『セブンイレブン』の看板は派手なセブンイレブンカラーではなく、シックな色で建物との調和を図り……ってトイレもそのぐらい配慮してよ!

 飯田橋ギンレイホールで『アマロ神父の罪』を見る。
アマロ神父役ガエル・ガルシア・ベルナル、21日に会った編集者Oさんと似てるような気がする。好きな顔。

しかし、アマロ神父が酷い男で驚く。
「信者の少女と肉体関係を持ち、司祭にも愛人が。そして、教会がマネーロンダリングに手を貸し、事態をもみ消す為には権力をかざして関係各所に圧力をかける・・・。」
ってそんな腐敗は世界中どこでも、いつの世にもあるんだろう。
美しいアマロ神父は、そんな醜い組織社会に苦悩し、いかにして抗うのか?と思いきや、どっぷり浸かりやがって。
「許してくれ!」ってお前なあ!!

予想を裏切るところが素晴らしい、いい映画だった。

 本当は韓国映画『恋する神父』と比較して見たかったのだが時間が合わず、もう一本のガエル・ガルシア・ベルナル『バッド・エデュケーション』を見る。

『バッド・エデュケーション』は一度見たが、不明なところもあったので見てよかった。
ガエル・ガルシア・ベルナル、いい。やっぱりOさんと似ているような気がする。
なんかすごく気になってきた。メールしてみよう。

 帰って日記。まだまだ追いつかない。
2005年07月25日(月)

Kさん宅


 ささきもと子さんと金町駅で待ち合わせ。
10分遅れて、暑いのに申し訳ない、と思ったらもと子さんも同じ電車だった。ほっ。

ささきもと子バッグの製作をお願いしているKさんを訪ねる。
もと子さんのオブジェ部分が出来上がって、これをKさんにバッグにしてもらう。

ささきもと子さんは8月8日放映のNHK『おしゃれ工房』に出演が決まっている。
他の様々な作品と一緒にバッグを撮影に使ってもらえたら嬉しいが、間に合わないかと思っていた。
「せっかくだから、撮影の前までに仕上げるよ」とKさん。素晴らしい!
初のささきもと子バッグはさくらんぼのオブジェ。合う皮と縫い糸、裏地の色を決めていく。楽しい。

Kさんは、私の偽皮革のアクセサリーも余った皮を使って再生してくれた。「おいくらですか?」と聞いたら「いいんだよ」。感謝!

他にもトランプとか楽器などのアイデアがあったんですよ、という話をしたらKさんがいろんな形のバッグを持って来て
「こんなのもできる、こんなふうにしたら面白い」と説明してくれる。
「あー、なるほどー。可愛い!」ともと子さん。
ものづくりをしている人間同士、次から次へと浮かぶアイデア。

帰りの車中も打合せ。プライスについて。ささきもと子さんの芸術作品であるが、生活用品でもある。
もと子さんの他の作品とのバランス。経費とアガリ、3者のバランス。捕らぬ狸の皮算用で盛り上がる。
2005年07月24日(日)

調布市花火大会,『ハートビート』,『中華樓』


 昨夜は深夜に目覚めて、朝寝て昼過ぎに起きる。夕方地震。出掛ける準備をしていたところだった。
イタリア製のどっしりでっかい本棚机がミッシミッシいって揺れ、押さえてみる。これが倒れたら押さえた私は潰れて死ぬだろう。

 18時に新宿駅でサエジマニアのoちゃんと待ち合わせ。地震の影響で山手線ストップの情報をテレビで知る。
oちゃんと電話もメールも繋がらない。埼京線は動いてるらしいので出掛ける。

池袋駅は大変なことになっていた。通常5分のところ、ぎゅうぎゅうで20分かかって新宿。
新宿駅が更に大変なことになっていて、ホームから西口改札までもぎゅうぎゅう牛歩。ヘトヘトになる。

18時半、oちゃんからの電話がやっと繋がって、会えた。良かった。
oちゃんの車で調布へ。19時過ぎには着く。意外に近い。

 コンビニでおつまみを買って、デッキチェアを持って、調布市花火大会会場の川原へ。
私は今年初の花火大会。川原の花火はビルでさえぎられることもなく、いい。

調布市市制50周年ということで「50」の文字花火。市民でなければわからない。
今年はハート型とか猫とか、凝った形が流行りなのかもしれない。
私は昔からあるタイプの花火をガンガン続け様に派手に連打するのが好きだ。

 終了後、トイレに行きたくなったoちゃんとoちゃん宅まで走る。

 調布駅近くのレゲエバー『ハートビート』まで歩く。
「意外にタフですね」と感心される。歩くのは嫌いではない。
今年は本当に浴衣が多い。男の浴衣もかなり増えた感。

ラム酒を飲みながら冴島奈緒さんの話、沖縄の話、音楽の話。

 帰りは調布駅から電車。座れない。新宿駅に着いて、ホームが近い山手線にしたら事故でストップ。またかよ!
埼京線はまもなく終電の時間。埼京線ホームに移動している間に出てしまうだろう。あああ。

10分もせず運転再開、またしてもぎゅうぎゅう。もうヘトヘト。
しかし、前もoちゃんと出掛けて、大変な思いで帰ったような…。

 池袋についたら腹ペコ。近所の『中華樓』で麻婆豆腐冷やし麺を食べて帰る。不思議な味と温度だった。
2005年07月23日(土)

お仕事,破談


 少し寝て、ヘロヘロのまま家を出ようと思ったら、お仕事のパートナーから「今日はゲラがまだ来てない。13時から打合せ」と連絡。
出掛ける格好のまま、また少し寝る。

 初めてのクライアントとの打合せにより第2弾を全て見直す。夜までかかるかと思ったら17:30で終了。ふう。

 合間に母から電話。
「あんた、Sさん(お見合い相手)に名刺渡したの?」
「渡さないよ」
「なんで?」
「くれって言われなかったから」
「フッ…あんたは電話番号もらったんでしょう」
「Hさんからね。でも電話してない」
「なんで?」
「うーん、もう一度会いたいとか、仲良くなりたいとか思わないから。向こうが是非、というなら会ってもいいけど、あちらも情熱なさそうだし」
「あ、そう」
というわけで縁談になる前に破談。

宮崎学さんに報告。
「お見合い相手はお断りしました。宮崎さんと遊んでいる方が遥かに楽しいので!」
「そうか、はははは。じゃあ遊んでやろう」

そう、宮崎さんとか、木村タカヒロさんとか他にも、恋人ではなくても刺激的で素敵な男たちとファンとして遊んでいる方が、よっぽど心ときめく。
東久留米のカラオケスナックより、皆でチェーン居酒屋の方がずーっと楽しい。

本当はおしゃれな店や美味しいお店でデートが一番だが、Sさんはそういうタイプではなさそうだし。
Sさんは見た目も人柄もいい人だ。私などよりきっと良いご縁がおありになるだろう。

 ヨレヨレで帰宅。早々に寝る。「ムネムネ in 檸檬屋」情報を得るも起き上がれず。ああ、残念。
2005年07月22日(金)

宅校,『Kimsnake & Exhibition』,『北の家族』,『Café Le SANG DES POÉTES』,『ジョナサン』


 持ち帰った機械部品カタログ校正60枚を自宅で。業界用語?で「宅校」という。

 「BSフジの人気TV番組『無意味良品』の中で“金蛇商事”として一躍話題になったキャラクター、その名も『キムスネイク&カンパニー』。顔面作家としてすでに評価の高い作者のキムラタカヒロとキャラクターのコラボレーションを実験的に試みる“キムスネイク”として初めての展覧会(案内葉書より)」とのことで外苑前のピガ画廊。

本日18時からオープニングパーティーと聞いていたが、準備に手間取り出掛けるのが遅くなる。
20時ごろまでやってます、と言われて走って汗だくになって20時過ぎに到着。

木村タカヒロさんに挨拶。出版社M社のしのづかさんも来ていた。もともと木村さんの展覧会を紹介してくれたのはしのづかさんだった。

「どうしたの、その格好」としのづかさん。
「いや、リンダ(キムスネイクのキャラクター。悩殺ダンサー)のドレスみたいかなあと思って」
「あー、ホントだ。リンダだー」と木村さん。
大学の園遊会(謝恩会)で着たスパンコールドレスはリンダのウロコドレスをいろんな色にした感じ。
わーい。うけたうけた。

木村さんとしのづかさんに「どっちがいい?」と聞いて、キムスネイクTシャツを購入。
丁度シャツが欲しいのに街のバーゲンは終わってしまって困っていたところで、嬉しい。

間もなくパーティーはお開き。
「帰っちゃうんですか?」と聞いたら
「桜井さんお時間は?」
「ありますあります!」

 居酒屋『北の家族』に木村さん、しのづかさん、編集者、アーティストの方たちと6人で。
注文した料理がいつまでも出てこず、皆でブーブー言ってたら、中の一人が強力なクレーマークレーマーとのことで、戦果と戦術話を聞く。
私のクレーマークレーマーなんて、おとなし過ぎて駄目だ。

私が「ドレスはリンダなんですけど、これをかけるとボスなんです」
と言ってサングラスをかける(『MARIBAR BBS』7月28日の投稿参照)と
「うわ!キム社長だ!」
わーい。うけたうけた。

吉川晃司も「似てる似てる」。それはいいけど
「カールゴッチとかいうプロレスラー?似てます?」
「わははは!似てるー」と倒れる木村さん。そうなの……?

木村さんのお父様、『タイガーマスク』『サイボーグ009』『アタックNo.1』などのアニメーターとして知られる木村圭市郎氏について。
パパさんたちが初等教育について。

編集者たちが本の初版部数について。
最近は大手出版社から出る大御所とか売れっ子作家と言われる人の小説でも初版は2、3千部なんだとか。
そうだとすると宮崎学さんは凄い、と改めて思う。
因みに木村さんも『突破者それから』の表紙絵により電脳キツネ目組組員バッヂを授与されている、先輩組員なのだった。

 しのづかさんは帰って、5人で『Café Le SANG DES POÉTES』。
螺旋階段を上って、パリの誰かのアパルトメントみたいなお店。

あら、T君!学生時代の友人で、歌舞伎役者だったT君に再会。なんと木村さんの友人だった。まあ偶然。
今はシャンソン歌手のT君、芸達者なのね。
T君はクレーマークレーマーさんの元彼女にそっくりだそうで、驚くクレーマークレーマーさん。
暫くたってT君が男性と知って「え?!そうなの!」と立ち上がり、更に驚いていた。喜ぶT君。

木村さんの作家の本音的話。面白かった。

2時半ぐらいに編集者のOさんの知人の女性が来て、4時まで。
皆店を出てOさんは二人で帰る。
「あれは彼女なのかなあ」
「じゃなきゃ、あんな時間に来ないだろう」と男性たち。
「私なら来る。Oさんに呼び出されたら2時半でも行く。Oさん可愛い。あ、でも木村さんも素敵」って酔っ払いの夜明けの発言だが。

こういう、いかす男たちに女は私一人ってシチュエーション、好きだ。ああ楽しい。
男性は男同士より気を使うだろうし、つまらないかもしれないが。

 4人で原宿『ジョナサン』。ちょっと待てば始発の時間だが、遠慮せずどこまでもついていく。
でも酔っ払って気持ち悪。ほとんど頭は働かず、眠い。

 木村さんと池袋駅まで。朝の日差しが眩しく、ヘロヘロで帰る。

 29日まで木村さんは毎日会場にいらっしゃるそうなので、皆様も是非『キムスネイク』ご覧下さい!
2005年07月21日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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