いつもの日記

2001年09月30日(日) 5日目

かなりやばいです。
本日は何も進みませんでした。
クランクやS字を何度もやってみたのですがなかなか満足にはいきません。

みんなに励まされつつ頑張っていくだけです。

朝は早起きして、トイレ掃除のバイトをしました。
このMDSでは普通の円は使われず、Mマネーといわれるお金が使用されています。
トイレ掃除は30分で15$(1500円)でした。
とても高いし、すがすがしくて良い気分で朝ご飯が食べれました。
まぁこんなとこ。



2001年09月29日(土) 4日目

今日はクランクとS字入って行ったのですが脱綸してパニクって最低です。
人に怪我をさせてないぶんスマップ稲垣五郎メンバーよりはマシですが。

同じ日に入校したMTの女の子にも先を越されています。
どうなるんでしょうか。ほんとに先行き不安です。

一つ分かった事は、まだまだ半クラとかがマスターしてないようです。
だから、速度が急に出たりして怖がってしまうのです。

まぁ色々本を読んでいますが、結局は実際やってみないと駄目なので。
ってな感じです。なんとかかんとか頑張ります。

時間が空いた時はこんな感じでインターネットしてるか、教本を読んでます。
小説やエッセイなんて読む余裕はあまりないです。
鞄のなかの村上春樹が泣いてます。



2001年09月28日(金) 3日目

今日は場内を2時間ばかり運転しました。

体がかなり固くなってしまって大変です。
ハンドル操作もおぼつかないです。
2速から減速し1速に入れるつもりが、4速に入れたりで大変です。
クラッチの切り方が若干早いようです。
断続クラッチする時に、足を上げすぎっぽいです。
色々言われてかなり凹んでます。
もしかして内定式に行けないのではないかと不安適中です。

部屋のほかの3人はどうでしょうか聞いてみましょう。
山崎さんは無免でバリバリ運転してたヤンキーなのだったので、まじで上手いです。
岡村君は以前に仮免まで自動車学校に行ってたらしく、これまたかなり上手いです。
服部君はバイトでAT車を運転してたらしく、はたまた結構上手いです。

彼らはすでにクランクやS字に入っているらしいです。
僕だけまだ右左折です。
あぁ、かなり憂鬱な3日目。



2001年09月27日(木) 2日目

私の宿泊場所は「あかね」というところだった。そして4人部屋であった。

他の3人を紹介しよう。
まず最年長25歳の山崎。今までかなりの修羅場を潜り抜けてきたらしい。建設現場監督。
次に22歳の岡村。神戸の美容院をブッチぎっての参戦。勝手に辞めたらしい。
最後に21歳の服部。ただ一人地元の島根人。仕事はイベントスタッフ。

こんな9月の時期だから学生なんていない。
みんなだいたい働いている。
それかプータローである。

車のシュミレーションを2時間こなした後、いきなり場内を乗りました。
ローに入れました。
セカンドに入れました。
エンストしました。
でも「けっこう巧いねぇ」と誉められました。
ちょっと嬉しかった。

しかし冷静に後になって考えると誰にでもそう言って自信をつけさせているだけなんだろうな。
って思いました。冷静な自分ってなんだか嫌だな。



2001年09月26日(水) 自動車免許取得合宿 初日

ひかり177号に9時に乗る。
指定席なので切符を見ると「14号車・17番B席」と書かれている。

禁煙車である14号車の後部出入り口から乗り、自分の席を探す。
B席は通路を挟み3シート側の中央であるらしい。
2シート側でない事を悔やむ。

「19、18、17」
と17番を探し当てたところで、B席を見る。
A席とC席にはスーツを着たサラリーマンがすでに座っていた。
Aは日経新聞を読み、上着を窓際のフックにかけている。
Cも産経新聞を読んで、靴を脱ぎ足を鞄の上に置きかなりリラックスしている。

「ちょっとすみません」と一声かけ、B席に座る。
ふぅと一息ついたところで、何かしら妙な圧迫感があることに気付く。

そうなのだ。
AもCも大胆不敵に両方の肘掛を使って本を読んでいたのだ。
そのため僕の肘掛は見るも無残に消滅していた。

じわじわと怒りが込み上げる。
でもこの怒りはぶつけようがなかった。
AとCのどちらの方から片方の肘掛を奪っていいか解らなかったからだ。
また自分が両方から肘掛を奪うという考えはちょっと大胆すぎた。

僕はぴったりと両肘をわき腹につけて肘掛が取れるチャンスをじっと待っていた。。
そうするしかなった。
ひかりはそんな僕の状況とはお構いなしに新神戸駅を過ぎていった。



2001年09月25日(火) そうめん会議の後日 vol.7 エピローグ

それから数日ほどで私の昇進が決まった。
むろん決め手はマチャアキ秘伝のつゆだろう。

その祝いの酒の席で、会長のフクイは両手を前に広げて私に教え諭すように言った。
「あの影は人間1人1人が持っている心の闇の部分だ。どうすることもできない。」
「はぁ、そうかもしれませんね」
と私は小さく頷き普通に答えた。

「私達いち個人が到底適うものではないし、挑んでもイケナイ事柄だ。解るかね。」
「はい、なんとなく。会長のおっしゃる通り、確かにあれはそういうたぐいのものですよね。」
と私は心持ちプラスに自然に同意した。


実のところあの時私は見ていたのだ。

あの影がそうめん1束をさらっていく時に見せたの左肘の傷跡を。
それはたぶん全治3ヶ月ほどであったが、最近ようやく直ったであろう傷跡を。

その傷はもちろんナガサワのものだった。
私はもちろん知っていた。
しかし言わなくていいことは、もちろん言わなくていいのだ。
訓練中だし、もちろん昇進も決まったことだし。

                      ---- そうめん会議の後日 終わり



2001年09月24日(月) そうめん会議の後日 vol.6 フクイ

勢いよく会議室後方の扉が開いた。
誰かが立っていた。

その誰かは眩いほどの光を背にしていて仁王立ちしていた。
影で誰も彼の顔を確認する事はできなかった。

ケビンコスナ-か?
いやそうではない。それよりは背は低い。

トムクルーズか?
いやそうではない。それよりは背は高い。

ニコール・キッドマンか?
いやそうではない。おそらく男だ。キッドマンといえども女である事にかわりは無い。

サモハンキンポーか?
いやそうではない。それほどいかがわしく無さそうだ。

周富照か?
いやそうではない。周富徳の弟といえどもこんなところに来るほどほど暇ではないはずだ。

アムロか?
いやそうではない。ちょっとユータイプを感じれるつもりになってみたかっただけだ。

そんな事を会長のフクイは考えていたらしく、ひとつひとつ私に説明してくれた。
私はユンピョウかもしれないと思ったが言わなかった。
どんなことでも、やたらめったら言いすぎることは良くないことだ。
このことは日頃からちょっと気をつけていて現在訓練中である。

彼の話を背景に私は影の正体を推測するために頭の回転テーブルを高速でまわしていた。

その時だ。
私達に油断があったのだろう。
その影は一瞬にして動き、最後の題目で残してあった1束を津波のごとくさらっていったのだ。

こうして今年のそうめん会議は幕を閉じた。



2001年09月23日(日) そうめん会議の後日 vol.5 ソーセージ

ついにその日はやってきた。
会長のフクイが南の島から戻ってきたのだ。
ソーセージをお土産にして。

会長のフクイは帰るや否やそうめん会議を開いた。
彼の中でもうすでに「昼はそうめん会議」と決めていたのだろう。

彼は見かけによらず1度こうだと決めてしまうと、妥協はほとんどしない頑固なところがあった。
しかし、彼はそれを社員の前では絶対に見せなかった。
偉いものだ。
そうじゃないと社会は渡ってゆけないし、会社は経営できないだろうなと私は思った。

今回のそうめん会議は会長のフクイと私が出席することになった。
ナガサワは欠席だ。
まだ前の会議の事を引きずっていた。
よほど痛んでいるらしい。

会長のフクイの1歩うしろを私はそうめんの箱と秘伝のつゆを抱えて歩いた。
そして、会長のフクイに続いて戦場である会議室に入った。
会議はいよいよ始まろうとしていた。

私は、
そうめんは残り5束でありまして、肌寒い季節がらもう秋は本番です。
ですので、今回が今年最後のそうめん会議になりそうです。
と会長のフクイに耳打ちした。

会長のフクイは周りの状況を鋭い目線でうかがいながら静かにコクリと頷いた。
彼はどんな状況でも気は抜かない。
さすがは会長のフクイである。

会議は我々の思惑通りに進んだ。
問題は何も無かった。

しかし、残り1束というところでそれは起こった。



2001年09月22日(土) そうめん会議の後日 vol.4 スターダム

マチャアキからつゆを買い付けた私は機が熟すまで待つことにした。

次のそうめん会議では必ず我がFTコーポレーションは勝利するはずだ。
このつゆさえあれば。
そして、私は一気にスターダムにのし上がるのだ。

ナガサワが羨望の眼差しで見るようになるのも簡単に想像できた。
しかも今の彼はシャンプー無しだ。
ただリンスよりたちが悪いのだ。
私の相手になるわけがない。

しかし、シャンプー抜きで生気が無い彼を見ると可愛そうになってくる。
だが私には何もできんのだ。
シャンプーの入っていないリンスインシャンプーなんて誰が好んで使うというのだ。

ともあれナガサワより先に私がブロードウェイに立つのだ。
正気を抜かれた今のナガサワに答えるにはそれが一番なのだ。
ぐずぐずして傷をなめあっても意味は無い。

私はそう勝手に解釈し自分を納得させて、マチャアキから奪取したつゆを握り締めた。

自分を納得させる事に関しては私は誰にも負けない。
これは小学校時代から解っていた事であるけれども。



2001年09月21日(金) そうめん会議の後日 vol.3 マチャアキ

マチャアキは甲羅も背負っていたし、彼の目は既に遠くを見ていたんだ。
もうそれは現世じゃなかったさ。
あの眼を今でも思い出すとゾクッてするんだ。
なんだか何もかも見透かされているって気がしてね。

マチャアキは言ってたよ。

「私はチューボーですよやアルアルとかやってるけど実際はやりたい仕事じゃないんだ」
彼は目に涙を浮かべて言ってたさ。
演技かもしれないけど俺は信じたいね。

「私は今まで誰かに与えられて仕事をやってきたに過ぎないんだ。」
そうなんだ。って思った。
かもしれないとも思ったね。

「だからこの半年は何にも捕らわれず、自分の意志で生きたいんだ」
ちょっと感動したよ。
ピリリときたよ。
ワサビや辛子みたいに。

この辺がチュ-ボーですよの料理長なんだなって思ったね。


かなり話はそれてしまったが、そうめんのつゆは手に入れることができた。

実のところそのつゆを持っているのはマチャアキだったからだ。

その事は初めから解っていた。
そうでなければ私が1時間も抗議の電話をする訳はないのだ。


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